ブラザー・ベア

ディズニーで英語を学び、ディズニーで子供を育てたわたしにとっては、思わず涙腺がゆるんじゃうような作品でした。
音楽はフィル・コリンズで「ターザン」を思い出してしまいましたし、美しい自然描写はどことなく「ポカホンタス」を思わせ、まあワンパターンといえばそうなのだけど、いいじゃないですか！これだけ良質の作品を作り続けているのだから！
フォアキン・フェニックスの声優初挑戦も気になることろでしたが、なかなかよかったです。それにしても、彼があの！リバー・フェニックスの兄弟だとはどうしても信じられません。

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子供向けのアニメなのに、大人に学ばせる為のアニメみたいなストーリーです。
愛あり、笑いあり、ちょっぴり切なくもあり、最後はキッチリみんなで幸せになる。

「お母さん大好き」
「お母さんがいなくなって淋しい」

それは人間だけが思う感情じゃない。
キナイが考え、感じることはコーダだって考えたり思ったりする。
人間にだっていろんな事情があるけど、熊にだってある。守り・育て・暮らしていかなければならないのだ。
自然の営みで当たり前の事なんだけどね。

我侭で自分勝手だったキナイも熊になって初めて得たものがある。それはとってもあったかくて繊細で大切なもの。
世界中の人間がキナイのように何かのきっかけでそれに気付いたら、世界は平和になるんだろうな。。。

子供の頃は世界はみんな自分に優しくて、自分も世界に対して優しかった・・・と思う。（ただ単に何にも考えてないだけで周囲の状況を自然に受け入れている状態だからかな）
成長するにつれて、あるがままを受け入れる部分が削れて違う部分になっちゃうんだよね。
そう考えると、大きくなるってツマンナイし淋しいもんですね。

子供は楽しんで見るでしょうが、大人は結構考えさせられる内容なのではないでしょうか？

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ディズニー作品のこれは兄弟ものです。
あらすじを読んで予想がつくぐらい先が分かる作品ではありますが、そこはディズニー、歌や映像（動物いっぱいの風景はさすが）で楽しめて、85分という見易い時間で作られてます。

この映画でいい味を出しているのは、兄弟の中でも兄の立場と弟の立場を兼ね備えた次男と母親を殺された子グマだと思います。
兄弟の敵であるクマを殺したくない（次男は心の優しい性格）のに、弟のためにクマを必死に追い続ける姿は感動しました。
「ずっと兄弟が欲しかったんだ」と甘える子グマも純粋でかわいい。声もめちゃくちゃ可愛いくて、歩き方も歌う声も何から何まで可愛いです。見ていて癒される存在です。

ディズニーの中でも子供向けの映画よねぇと思っていたのに、他の方も書かれているように大人もじんわりする作品で良い作品でした。
「兄弟愛」「家族愛」というメッセージも分かりやすいので子供と見るのにオススメの作品です（＊＾ｏ＾＊）

吹き替えはタナナという老女役に森光子、主人公キナイに東山紀之、挿入歌を天童よしみ、という濃い人たちとなっています。
吹き替えでも楽しめますが、子グマ、コーダの声はぜひぜひ生をオススメします！歌うところもかわいいし。
特典として、自分のトーテムを占えるゲーム付き。私たち姉妹は２人とも「オオカミ」でした（余談）

最近、このように売り出すディズニー映画は、アニメであっても、大人も子供も楽しめる作品が多いですが、今回のは結構ちゃんとしたテーマがあったりして、果たして普通に熊さんの兄弟愛の映画を期待してた小さな子供たちは楽しめたんでしょうか?　イントロダクションそのままなんですが、最初の25分くらいは私もちょっと退屈してしまいました…。　

キナイが熊にされてしまい、コーダと出会った後からはいかにもディズニー映画という感じでまあまあ楽しめました。　でも、ずっとDiscasさんでレンタルの予約リストの上位に入れておいた割には1年くらい借りられなかったのに期待外れだった気もします。

ディズニー作品。無駄にＣＧがすごい。セル画とＣＧって使い方あやまると、ちょっと変な感じに見えてしまいますね。

題材はインディアンたちの物語なのかな。でも、ちょっととってつけた話になりすぎているなぁ。あまり楽しくない話です。因果応報というかそんな感じ。漫画日本昔話の世界ですねぇ。いいとは思うのですが、今の時代（楽しく、面白い）にはあまりうけないような感じがします。

なんかいい終わり方していましたが、私には救いがないような気がしてなりませんでした。いいんだろうか、あんな終わり方で・・・大人だと色々考えてしまいます。