ザ・スパイダースの大進撃 / ザ・スパイダース
ザ・スパイダースの大進撃
/中平康
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「ザ・スパイダースの大進撃」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
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「ザ・スパイダースの大進撃」 の作品情報
「ザ・スパイダースの大進撃」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ザ・スパイダースの大進撃の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
82分 |
|
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
50DRN10188 |
2014年01月22日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
0人
|
0人
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ザ・スパイダースの大進撃の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
82分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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50DRN10188 |
2014年01月22日
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ユーザーレビュー:5件
中平康 日活最後の作品
( ネタばれあり)
ぼくらの年代では当たり前だけど、ご存じでない若い世代の方のために書くと、
グループ・サウンズというのはビートルズ来日後、60年代後半のほんの2〜3年がピークのバンド・ブームの音楽シーンであり、ザ・スパイダースはザ・タイガースなどと並ぶ有力グループの一つ。 萩原健一や岸部一徳もグループ・サウンズ出身と知らない人もいるでしょうね。
バンド・マスターはドラムス担当の田辺昭知(現・田辺エージェンシー会長)。
井上順、かまやつひろし(森山良子のいとこ)、井上孝之(のちの「太陽にほえろ !」や「寺内貫太郎一家」のテーマを作曲・演奏)らがメンバーですが、やはり本作でも21歳でその達者なところが目立つのがマチャアキこと堺正章。
デビュー当時はコメディアン堺駿二の息子として認知された彼ですが、今父親のほうを知る人が少なくなりました。 本作ではコンサートの客席から堺正章を見て「親の顔が観たい」と言ってるおばあさん役で親子共演を果たしています。
謎の女と言えば、またまた真理アンヌ(笑)。 以前映画会で取り上げた『 殺しの烙印 』から本作は6か月後ですが、セクシーな役なのに肌の露出が少ないのは、アイドル映画だからで、残念な結果。
実はこれまで中平康の作品は観たことがなくて、本作が初めて。
併せて本作の12年前に作られた、かの『 狂った果実 』を観て、その完成度の高さ( 撮影期間は17日間)にぶっとんでしまいました。 同じ監督の作品とは思えないあまりの落差。
調べて見ると中平康は当時不遇だったのですね。
映画は斜陽。 世界的に見てもスタジオシステムが行き詰り、この年『 俺たちに明日はない 』でアメリカン・ニューシネマが幕開け。
日活は1963年に石原裕次郎が石原プロを作り独立。
中平康は1963年頃、会社社長とけんかしてしまい、なかなか作品に恵まれなくなり、アルコール依存がだんだん強くなっていく。
67年からは香港に招かれて撮るようになるが、『 燃えよドラゴン ! 』以前のことだから、おそらく当時の周囲の評価は都落ち。
このころには撮影中に飲酒して、会社側ともめるほどになっていたというから、本作もあまりノッてはいなかったのでしょう。
1968年1月3日。 中平康42歳( 黒澤明が『 生きる 』を撮った年齢 )の誕生日に公開された本作ですが、これを最後に日活を解雇され、五社協定の下でしばらく業界を干されることとなります。
半年前『 殺しの烙印 』で鈴木清順を解雇し、日活は3年後71年からロマン・ポルノ制作に踏み切ります。
脚本は倉本聰と伊奈洸( 木の実ナナの「ショーガール」の作・演出で知られる福田陽一郎の別名 ) ですが、中平康ともども大人たちが無理して、ヤング向けの作品を作ったという感じで、残念ながら凡作に終わっています。
ぼくは「 いただきました。 星1つ半です 」ね。
( ykk1976さんの映画会 第71回のレビュー)
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
「ほし、ふたつでございます〜」
投稿日:2016/09/15
レビュアー:ぴよさん
当然ながら60年代以前に、今のようなMVというものは存在していない。だから
『ヤア!ヤア!ヤア!』は斬新で「映画の本筋と無関係の楽曲の紹介を、等価に扱
ってもよい」というルールを確立した。(先鞭をつけたのは、先行したプレスリー映画)
中平康がこの映画でやったのは、美空ひばりや若大将シリーズの日本式音楽映画を
ビートルズ映画風、MV風に焼きなおすという作業。そもスパイダースはビートルズ
のコピーバンドから始まってるのだから、親和性はある。そして中平康は、現代に
観ても驚くような革新的な手法を数多く編み出した映像作家だ。うまく噛み合えば、
傑作となった可能性もあった。
この映画の元ネタはリチャード・レスターの『ヘルプ!』だが、お手本があると
いう縛りが中平の自由度を狭めてしまっている。また彼自身、そのキャリアの内で
は多作期にあって、あまり気を入れていないような感がある。
『ヘルプ!』でのリンゴの指輪にあたるのが、アタッシュケースとタンバリンになる
のだが、その争奪戦がフラットなのでドタバタ物としても弱い。これなら対象をタン
バリンだけに絞って、井上順のタンバリンも絡めての三つ巴にした方が、錯綜のアク
ションが描けたと思う。
脚本に若き倉本聰の名前があるが、根が真面目でコメディは得意では無いようだし
ほぼ堺と井上の掛け合いに頼っている感じ。それにしてもマチャアキのキャラクター
には今さらながら目を見張る。前面に出てない場面でもチョコマカとした動きと表情
で存在感がある。キャラの宝庫 スパイダースの飛び道具の面目躍如だ。
相変わらず真理アンヌは謎めいて美しく、それだけにもっと色気を見せて欲しかったが
多分この映画の観客層は、若めの女子だったのだろう。(GSブームをリアルに知らない
身には、どんな人達がどんな風に熱狂してたかというのは想像するしかない)
ベッドインさえ描けないってのはあんまりだろと思うけど、それだけアイドルだった
ということなんだろうなぁ、あのマチャアキが。
気になったのは、劇中ノリノリのスパイダースの面々が、ヴィレッジ・シンガーズが
出てくる度に一斉にシラッ…となること。 あれはなんなんだろう?
( ykk1976さんの映画会・第71回 )
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
半分くらい曲知らないなぁ。
投稿日:2016/09/15
レビュアー:さっちゃん
グループサウンズが流行った頃には、まだ子供だったもので、あんまり知らないんですよ。スパイダースも堺正章、井上順、かまやつひろしの3人はさすがに知ってますが、他のお二人はスイマセン存じ上げませんということで、このテの映画の観客としては相応しくないんじゃないでしょうか。
ま、その点は措いといて、娯楽映画としては良くできてますよね。スパイダースの面々に加えて、ヒロインにはつらつ系の和泉雅子とエキゾチックで色っぽい真理アンヌの二人を配して美人二人で画面も映えます。で、この真理アンヌが堺の持つタンバリンに付いている宝石を狙う犯罪組織の一員であります。他に空港でアタッシェケースが入れ替わって、その中の書類を目的とする別の犯罪組織にもメンバーが狙われるという、音楽映画にサスペンスのプロットを組み合わせ、コメディの味付けをした作品と言えるでしょう。
犯罪組織同士がお互いに同じものを狙っていると思い込んでるので、スパイダースの行く先々で鉢合わせをして、結果、死体がごろごろ転がるということになるのですが、そこんところもサラッと描いているので、ちょとブラックヒューモアに近い感じがします。真理アンヌと部下の草薙幸二郎がバーで密談をするときに男性がミルクを飲んでいて、女性がブランデーか何かという絵面もコミカルな線を狙ったように思います。終盤近くのアクションシーンも、ジャッキー・チェンあたりの香港映画を彷彿とさせる描写であり、音楽映画とサスペンスの要素の融合がうまくいっていると思いました。
曲がねー、半分くらい知らないんですよ。「いつまでもどこまでも」とか「バン・バン・バン」くらいなら知ってますが、どうも巡りあわせが悪かったのかも。聴いてて改めて気づいたんですが、案外、アナーキーな曲が多い感じがしました。この作品をTSUTAYAさんで借りたときも、スパイダースの名前を冠した他の映画も並んでましたから、当時は公開の度にファンが劇場に詰めかけたんでしょうね。
んで、スパイダース自体のことを、あんまり知らないので、この辺りで私の得意分野へ話を持っていっちゃいます。
まず、飛行機です。冒頭でメンバーがアメリカから帰ってくるということで、飛行中の映像が明らかにミニチュアなのが逆に微笑ましいですね。空撮やると結構、経費がバカになりませんから。でも、羽田空港に着陸するシーンでは、さすがに本物のDC8でありました。当時の国際線でボーイング707と並ぶジェット旅客機の第1世代で、戦前からの老舗ダグラス社の製品です。この後、ベトナム戦争中だったと記憶してますが、新興のマクダーネルに吸収合併される格好でマクダーネル・ダグラスとなります。
メンバーが鹿児島公演で、羽田から飛び立つときにはボーイング727だったのが鹿児島空港に着陸したのがYS11というのは怪訝。まさか、途中で乗り換えなんてことも考えにくいし。まぁ、3機種見れたし、良しとしましょう。
あと、犯罪組織が絡むので出てくる拳銃とライフルも守備範囲であります。最初に堺と井上が同居しているマンションにタンバリンを盗みに来る男がルガーP08を持っております。この銃、外見はかなり良くできております。銃を取り上げた堺が玩具と思い込んで発砲してしまい、ダーツの的のど真ん中に当たるギャグも面白かった。
鹿児島のホテルで和泉雅子を脅かす男はコルト・ガバメント風の自動拳銃にサイレンサーを付けております。終盤近くに草薙幸二郎が使うライフルは『殺しの烙印』で使われたものと同じものではないかと思います。銃床から細長い弾倉が突き出ているスタイルが同じだと見えました。あ、実銃でこういうスタイルのものは(多分)ありません。
何だかんだ言って、知っているスパイダースの曲と同じで、半分くらい映画そのものと関係のないことを書いておりますが、大目に見てください。それでは今から皆様のレビューを拝見させていただきます。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
スパイダーズがやってくる ヤアヤアヤア
この映画を観ようという時に、『ビートルズがやって来るヤアヤアヤア』と迷いましたが、
空港でファンに追いかけられている冒頭から見ているうちにヤアヤアヤアをやたら思い出すなあと観終わって調べてみると、大筋ベースを同じに描かれているということで納得。
スパイダーズはグループサウンズを代表するグループですが、その構成員まで不確かな私は映画を観て初めて、メンバーの方がことごとくその後の芸能界でも活躍したり、重鎮となっていく方々も多くビックらこいた次第でした。(その上グループサウンズってなあに?であることにも気づく)
そして、1976年(昭和51年)のグループサウンズの一大ムーブメントが終わった後に生まれた私にとっては、ザビートルズよりもこのスパイダーズの方が実は全く不明であることにも気づいたのです。
こういうストーリーって映画製作当時は、斬新なのでしょうか?
入れ替わって狙われて・・・というあまりにもよくある筋でデジャブ感がありすぎるためあんまりストーリーにのめりこめず、ところどころスパイダーズの楽曲が挟まるので壮大なミュージックビデオを見ているような気分になってきました。(ミュージックビデオとしてみるとそれはそれで興味深い)
というか、楽曲を楽しく聞かせる種類の映画ってことかなあ・・・ビートルズがやって来るヤアヤアヤアだってきっと同じタイプの映画に違いないから、スパイダーズが不明でなかったら純粋に楽しめたのではないか・・・と少し残念な心持です。
ビートルズについては知っているから、あまりにも出来過ぎたフィクションでも普段の彼らの日常を覗き見している気分も感じられて心地よかったので、スパイダーズについてもう少し知っていたならば・・・と思います。
(ただし、堺さん、かまやつさん、井上順さんが若いなあとかは楽しめました。田辺エージェンシーの社長って音楽やってたの?!でびっくりしている私が観ていい映画ではないかもと少し思いました)
あともうひとつ、わたし中平康さんの映画ってこれが初めてって、ちょっとアカーンのではないかと思ってしまいました。
どうも前衛的な監督のようで通の方にお好きな方が多いようです。
この監督の作品をもっと見るべきなのかもしれません。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
あっけらかんとにくめへん
タイガースだテンプターズだスパイダースだって言われても、よう分からへん。
リアルタイムや無いのに同世代には意外に詳しい人もいて、自分は単にモノ知らずなだけかと思うたりもするんやけど。
小学生の頃、親戚のおネエちゃんがフォーリーブスにキャアキャア言うてた記憶があるんで、ジャニーズの「前」のアイドルがグループサウンズと理解すればいいのかな。
ともあれ、堺さんと井上さんとかまやつさんがいたグループなんやね、スパイダースって。
「諜報員」? 「蜘蛛」? よう分かりませんが、どっちも「それらしく無い」のは確かで、まぁ、あっけらかんと憎めへん。
そういう時代やったんやなぁと、まったり観せて貰いました。
ファンなら堪らないが、そうで無い人には「どうでもええ」典型的アイドル映画(笑)
スパイダースがスパイダースとして登場し、ストーリー無視でこれでもかって持ち歌を披露するプロモーションビデオやね。
(PVって本当はどんなもんなのか、よう知らないんですが。)
もう20歳も若ければ「けっ(怒)」ってなもんやったやろけど、意外に楽しめたのは、やっぱりトシのせいかなぁ。
ストーリーは「こうでもしないと間が保たない」ドタバタ・ちょっとサスペンス・コメディ。
こわもて犯罪組織がおちゃらけ若造グループに手玉に取られるなんて(それも2組も!)、あんまり予想どおりの展開には苦笑の連続。
これでビジネスが成立してたんやから、やっぱりええ時代やったんやねぇ。
ワキを固めるベテランさん達には心底「おつかれさまでした」です。
妖艶美女の真理アンヌさんが「ネグリジェ止まり」なのは、ちと残念。
和泉さんは大島紬がよう似合うて、朱色の帯が可愛かったです。
「これは親(堺駿二)のちからでテレビに出して貰うとるんや。」
半世紀も前の毒舌祖母の言葉ですが、実力を蓄えなお活躍中の堺さんを、今なら「エライもんや」と褒めるかなぁと思うたりもしました。
(ykk1976さんの映画会・第71回)
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ユーザーレビュー
中平康 日活最後の作品
投稿日
2016/09/15
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり)
ぼくらの年代では当たり前だけど、ご存じでない若い世代の方のために書くと、
グループ・サウンズというのはビートルズ来日後、60年代後半のほんの2〜3年がピークのバンド・ブームの音楽シーンであり、ザ・スパイダースはザ・タイガースなどと並ぶ有力グループの一つ。 萩原健一や岸部一徳もグループ・サウンズ出身と知らない人もいるでしょうね。
バンド・マスターはドラムス担当の田辺昭知(現・田辺エージェンシー会長)。
井上順、かまやつひろし(森山良子のいとこ)、井上孝之(のちの「太陽にほえろ !」や「寺内貫太郎一家」のテーマを作曲・演奏)らがメンバーですが、やはり本作でも21歳でその達者なところが目立つのがマチャアキこと堺正章。
デビュー当時はコメディアン堺駿二の息子として認知された彼ですが、今父親のほうを知る人が少なくなりました。 本作ではコンサートの客席から堺正章を見て「親の顔が観たい」と言ってるおばあさん役で親子共演を果たしています。
謎の女と言えば、またまた真理アンヌ(笑)。 以前映画会で取り上げた『 殺しの烙印 』から本作は6か月後ですが、セクシーな役なのに肌の露出が少ないのは、アイドル映画だからで、残念な結果。
実はこれまで中平康の作品は観たことがなくて、本作が初めて。
併せて本作の12年前に作られた、かの『 狂った果実 』を観て、その完成度の高さ( 撮影期間は17日間)にぶっとんでしまいました。 同じ監督の作品とは思えないあまりの落差。
調べて見ると中平康は当時不遇だったのですね。
映画は斜陽。 世界的に見てもスタジオシステムが行き詰り、この年『 俺たちに明日はない 』でアメリカン・ニューシネマが幕開け。
日活は1963年に石原裕次郎が石原プロを作り独立。
中平康は1963年頃、会社社長とけんかしてしまい、なかなか作品に恵まれなくなり、アルコール依存がだんだん強くなっていく。
67年からは香港に招かれて撮るようになるが、『 燃えよドラゴン ! 』以前のことだから、おそらく当時の周囲の評価は都落ち。
このころには撮影中に飲酒して、会社側ともめるほどになっていたというから、本作もあまりノッてはいなかったのでしょう。
1968年1月3日。 中平康42歳( 黒澤明が『 生きる 』を撮った年齢 )の誕生日に公開された本作ですが、これを最後に日活を解雇され、五社協定の下でしばらく業界を干されることとなります。
半年前『 殺しの烙印 』で鈴木清順を解雇し、日活は3年後71年からロマン・ポルノ制作に踏み切ります。
脚本は倉本聰と伊奈洸( 木の実ナナの「ショーガール」の作・演出で知られる福田陽一郎の別名 ) ですが、中平康ともども大人たちが無理して、ヤング向けの作品を作ったという感じで、残念ながら凡作に終わっています。
ぼくは「 いただきました。 星1つ半です 」ね。
( ykk1976さんの映画会 第71回のレビュー)
「ほし、ふたつでございます〜」
投稿日
2016/09/15
レビュアー
ぴよさん
当然ながら60年代以前に、今のようなMVというものは存在していない。だから
『ヤア!ヤア!ヤア!』は斬新で「映画の本筋と無関係の楽曲の紹介を、等価に扱
ってもよい」というルールを確立した。(先鞭をつけたのは、先行したプレスリー映画)
中平康がこの映画でやったのは、美空ひばりや若大将シリーズの日本式音楽映画を
ビートルズ映画風、MV風に焼きなおすという作業。そもスパイダースはビートルズ
のコピーバンドから始まってるのだから、親和性はある。そして中平康は、現代に
観ても驚くような革新的な手法を数多く編み出した映像作家だ。うまく噛み合えば、
傑作となった可能性もあった。
この映画の元ネタはリチャード・レスターの『ヘルプ!』だが、お手本があると
いう縛りが中平の自由度を狭めてしまっている。また彼自身、そのキャリアの内で
は多作期にあって、あまり気を入れていないような感がある。
『ヘルプ!』でのリンゴの指輪にあたるのが、アタッシュケースとタンバリンになる
のだが、その争奪戦がフラットなのでドタバタ物としても弱い。これなら対象をタン
バリンだけに絞って、井上順のタンバリンも絡めての三つ巴にした方が、錯綜のアク
ションが描けたと思う。
脚本に若き倉本聰の名前があるが、根が真面目でコメディは得意では無いようだし
ほぼ堺と井上の掛け合いに頼っている感じ。それにしてもマチャアキのキャラクター
には今さらながら目を見張る。前面に出てない場面でもチョコマカとした動きと表情
で存在感がある。キャラの宝庫 スパイダースの飛び道具の面目躍如だ。
相変わらず真理アンヌは謎めいて美しく、それだけにもっと色気を見せて欲しかったが
多分この映画の観客層は、若めの女子だったのだろう。(GSブームをリアルに知らない
身には、どんな人達がどんな風に熱狂してたかというのは想像するしかない)
ベッドインさえ描けないってのはあんまりだろと思うけど、それだけアイドルだった
ということなんだろうなぁ、あのマチャアキが。
気になったのは、劇中ノリノリのスパイダースの面々が、ヴィレッジ・シンガーズが
出てくる度に一斉にシラッ…となること。 あれはなんなんだろう?
( ykk1976さんの映画会・第71回 )
半分くらい曲知らないなぁ。
投稿日
2016/09/15
レビュアー
さっちゃん
グループサウンズが流行った頃には、まだ子供だったもので、あんまり知らないんですよ。スパイダースも堺正章、井上順、かまやつひろしの3人はさすがに知ってますが、他のお二人はスイマセン存じ上げませんということで、このテの映画の観客としては相応しくないんじゃないでしょうか。
ま、その点は措いといて、娯楽映画としては良くできてますよね。スパイダースの面々に加えて、ヒロインにはつらつ系の和泉雅子とエキゾチックで色っぽい真理アンヌの二人を配して美人二人で画面も映えます。で、この真理アンヌが堺の持つタンバリンに付いている宝石を狙う犯罪組織の一員であります。他に空港でアタッシェケースが入れ替わって、その中の書類を目的とする別の犯罪組織にもメンバーが狙われるという、音楽映画にサスペンスのプロットを組み合わせ、コメディの味付けをした作品と言えるでしょう。
犯罪組織同士がお互いに同じものを狙っていると思い込んでるので、スパイダースの行く先々で鉢合わせをして、結果、死体がごろごろ転がるということになるのですが、そこんところもサラッと描いているので、ちょとブラックヒューモアに近い感じがします。真理アンヌと部下の草薙幸二郎がバーで密談をするときに男性がミルクを飲んでいて、女性がブランデーか何かという絵面もコミカルな線を狙ったように思います。終盤近くのアクションシーンも、ジャッキー・チェンあたりの香港映画を彷彿とさせる描写であり、音楽映画とサスペンスの要素の融合がうまくいっていると思いました。
曲がねー、半分くらい知らないんですよ。「いつまでもどこまでも」とか「バン・バン・バン」くらいなら知ってますが、どうも巡りあわせが悪かったのかも。聴いてて改めて気づいたんですが、案外、アナーキーな曲が多い感じがしました。この作品をTSUTAYAさんで借りたときも、スパイダースの名前を冠した他の映画も並んでましたから、当時は公開の度にファンが劇場に詰めかけたんでしょうね。
んで、スパイダース自体のことを、あんまり知らないので、この辺りで私の得意分野へ話を持っていっちゃいます。
まず、飛行機です。冒頭でメンバーがアメリカから帰ってくるということで、飛行中の映像が明らかにミニチュアなのが逆に微笑ましいですね。空撮やると結構、経費がバカになりませんから。でも、羽田空港に着陸するシーンでは、さすがに本物のDC8でありました。当時の国際線でボーイング707と並ぶジェット旅客機の第1世代で、戦前からの老舗ダグラス社の製品です。この後、ベトナム戦争中だったと記憶してますが、新興のマクダーネルに吸収合併される格好でマクダーネル・ダグラスとなります。
メンバーが鹿児島公演で、羽田から飛び立つときにはボーイング727だったのが鹿児島空港に着陸したのがYS11というのは怪訝。まさか、途中で乗り換えなんてことも考えにくいし。まぁ、3機種見れたし、良しとしましょう。
あと、犯罪組織が絡むので出てくる拳銃とライフルも守備範囲であります。最初に堺と井上が同居しているマンションにタンバリンを盗みに来る男がルガーP08を持っております。この銃、外見はかなり良くできております。銃を取り上げた堺が玩具と思い込んで発砲してしまい、ダーツの的のど真ん中に当たるギャグも面白かった。
鹿児島のホテルで和泉雅子を脅かす男はコルト・ガバメント風の自動拳銃にサイレンサーを付けております。終盤近くに草薙幸二郎が使うライフルは『殺しの烙印』で使われたものと同じものではないかと思います。銃床から細長い弾倉が突き出ているスタイルが同じだと見えました。あ、実銃でこういうスタイルのものは(多分)ありません。
何だかんだ言って、知っているスパイダースの曲と同じで、半分くらい映画そのものと関係のないことを書いておりますが、大目に見てください。それでは今から皆様のレビューを拝見させていただきます。
スパイダーズがやってくる ヤアヤアヤア
投稿日
2016/09/15
レビュアー
ykk1976
この映画を観ようという時に、『ビートルズがやって来るヤアヤアヤア』と迷いましたが、
空港でファンに追いかけられている冒頭から見ているうちにヤアヤアヤアをやたら思い出すなあと観終わって調べてみると、大筋ベースを同じに描かれているということで納得。
スパイダーズはグループサウンズを代表するグループですが、その構成員まで不確かな私は映画を観て初めて、メンバーの方がことごとくその後の芸能界でも活躍したり、重鎮となっていく方々も多くビックらこいた次第でした。(その上グループサウンズってなあに?であることにも気づく)
そして、1976年(昭和51年)のグループサウンズの一大ムーブメントが終わった後に生まれた私にとっては、ザビートルズよりもこのスパイダーズの方が実は全く不明であることにも気づいたのです。
こういうストーリーって映画製作当時は、斬新なのでしょうか?
入れ替わって狙われて・・・というあまりにもよくある筋でデジャブ感がありすぎるためあんまりストーリーにのめりこめず、ところどころスパイダーズの楽曲が挟まるので壮大なミュージックビデオを見ているような気分になってきました。(ミュージックビデオとしてみるとそれはそれで興味深い)
というか、楽曲を楽しく聞かせる種類の映画ってことかなあ・・・ビートルズがやって来るヤアヤアヤアだってきっと同じタイプの映画に違いないから、スパイダーズが不明でなかったら純粋に楽しめたのではないか・・・と少し残念な心持です。
ビートルズについては知っているから、あまりにも出来過ぎたフィクションでも普段の彼らの日常を覗き見している気分も感じられて心地よかったので、スパイダーズについてもう少し知っていたならば・・・と思います。
(ただし、堺さん、かまやつさん、井上順さんが若いなあとかは楽しめました。田辺エージェンシーの社長って音楽やってたの?!でびっくりしている私が観ていい映画ではないかもと少し思いました)
あともうひとつ、わたし中平康さんの映画ってこれが初めてって、ちょっとアカーンのではないかと思ってしまいました。
どうも前衛的な監督のようで通の方にお好きな方が多いようです。
この監督の作品をもっと見るべきなのかもしれません。
あっけらかんとにくめへん
投稿日
2016/09/15
レビュアー
まりこ
タイガースだテンプターズだスパイダースだって言われても、よう分からへん。
リアルタイムや無いのに同世代には意外に詳しい人もいて、自分は単にモノ知らずなだけかと思うたりもするんやけど。
小学生の頃、親戚のおネエちゃんがフォーリーブスにキャアキャア言うてた記憶があるんで、ジャニーズの「前」のアイドルがグループサウンズと理解すればいいのかな。
ともあれ、堺さんと井上さんとかまやつさんがいたグループなんやね、スパイダースって。
「諜報員」? 「蜘蛛」? よう分かりませんが、どっちも「それらしく無い」のは確かで、まぁ、あっけらかんと憎めへん。
そういう時代やったんやなぁと、まったり観せて貰いました。
ファンなら堪らないが、そうで無い人には「どうでもええ」典型的アイドル映画(笑)
スパイダースがスパイダースとして登場し、ストーリー無視でこれでもかって持ち歌を披露するプロモーションビデオやね。
(PVって本当はどんなもんなのか、よう知らないんですが。)
もう20歳も若ければ「けっ(怒)」ってなもんやったやろけど、意外に楽しめたのは、やっぱりトシのせいかなぁ。
ストーリーは「こうでもしないと間が保たない」ドタバタ・ちょっとサスペンス・コメディ。
こわもて犯罪組織がおちゃらけ若造グループに手玉に取られるなんて(それも2組も!)、あんまり予想どおりの展開には苦笑の連続。
これでビジネスが成立してたんやから、やっぱりええ時代やったんやねぇ。
ワキを固めるベテランさん達には心底「おつかれさまでした」です。
妖艶美女の真理アンヌさんが「ネグリジェ止まり」なのは、ちと残念。
和泉さんは大島紬がよう似合うて、朱色の帯が可愛かったです。
「これは親(堺駿二)のちからでテレビに出して貰うとるんや。」
半世紀も前の毒舌祖母の言葉ですが、実力を蓄えなお活躍中の堺さんを、今なら「エライもんや」と褒めるかなぁと思うたりもしました。
(ykk1976さんの映画会・第71回)
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ザ・スパイダースの大進撃