エリジウム

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１１５億円も掛けてこの程度かよ・・

近未来、人類は二極に分れて住んでいた。
富裕層は宇宙ステーションに住み、貧困層は地球に住む 。
地球では犯罪と貧困と病気に悩まされる極悪な環境。
貧困層が宇宙ステーションに行こうとすれば直ちに撃ち落とす程に政府は富裕層しか守らぬ。
ある日、地球のマット・デイモンが病気。宇宙ステーションでしか治せない。ならばそこへ行く！
行くためには「強引に」色々な準備が必要だが当然ジャマは入るわ命は狙われるわ・・

この監督の「第９地区」では、富裕層が人間、貧困層が宇宙人、地球規模の話であった。
それを「エリジウム」では、両者を人間にして宇宙規模にしただけのすり替え話にしか過ぎない。
アクションがオモロいって訳でもないし、富裕層と貧困層のネタは世に溢れているので新鮮味は無い。
ってか、この監督、富裕層を妬んでんのかぁ？もう他のネタを用いよ！＾＾
ジョディ・フォスターが何かしてくれるのかな？と思っていたけど完全に肩透かしを喰らった＾＾

これ、２４時間テレビで垂れ流したらどないやぁ？医療は地球を救うって事で。。。

あまりにも左翼的な内容なのでアメリカではかなりブッ叩かれた本作。
ワルモノは全員白人で、虐げられスラムで暮らしているのはヒスパニック系
貧乏人はまともな医療も受けられないので、貧乏白人マット・デイモン様が革命を起こすぜ！！
みたいな、共和党支持者が観たら発狂しそうな内容。
これを日本に置き換えると
日本の優れた医療を受けるため、中国や北朝鮮から不法移民が殺到。
「日本は金持ちなんだからケチケチせずに医療くらい受けさせろよ、人類皆兄弟！！」
てな感じになるのか。お、恐ろしすぎる・・・

で、左翼的な設定は置いといて、エンタメ作品として面白いかと言うと、これもイマイチ
まずテンポがスロー。
割と短めな映画なのに、その左翼的な設定を説明する前フリが３０分以上
その後もウダウダしゃべってるシーンばかりでアクションは意外と少なく退屈。

ＣＧは文句なしにスゴイい。画面を暗くして誤魔化すなんてことは一切無し。でも、画づらが汚い・・・
未来都市エリジウムが舞台なのかと思ったら、それは最後の２０分程だけで
大半は汚いスラム街やゴミだらけの空き地のシーンばっかり。

アクションシーンも、爆発で血肉が飛び散るシーンが何か所かある以外は
特徴が無い。スピードも無い。格闘戦が多く派手さも無い。
格闘戦はカメラを近づけてグラグラ揺らす撮り方なので、何やってるのかよく分からない。
要するに、特に悪くもないが褒めるところも見当たらないレベル。

一方、ストーリーは酷過ぎ。
あのハイテク都市のエリジウムに防空設備が一切ないのには目を疑った。
不審船を撃墜するには、地上にいるアウトローなオジサンに出動要請して
対空ミサイルを発射してもらわないといけないのだ。
つまり、このオジサンに他の用事があったらエリジウムには入り放題・・・アホ過ぎる設定
ワルモノのジョディ・フォスターも馬鹿みたいな最期だったし
国の根幹に係る施設を誰も警備していなかったり
結局、マットが戦うワルモノはたったの３人だけだったり
まあとにかく酷い話だった。

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デビュー作「第9地区」がアカデミー賞作品賞にもノミネートされた南アフリカ出身のニール・ブロムカンプ監督による新作SF。マット・デイモン扮する主人公が極端な貧富の差に苦しむ民衆を救うため、決死のミッションに挑みます。
前作からスケールアップした本作は、２１５４年を舞台に、荒廃した地球で、最低限の権利さえ与えられず貧困にあえいでいる者と、スペースコロニー「エリジウム」という楽園で暮らす富裕層は、あらゆる病気を治す医療ポッドがあり、先進の医療を受け、健康で快活な生活を営んでいます。そんな中、地上の労働者マックス（マット・デイモン）は、事故で大量の放射線を浴び、余命5日を宣告されます。

また格差社会ですか？前作ほどではないですね。
エンタメに徹する訳でもなく、医療ポッドという便利ではあるものの、安易すぎるような気がします。
キャストもCGも豪華になり、スケール感が大きくなったものの、反対に、特権階級の人たちは自己保身のために冷酷さが増して、人間の理性は後退していてちょっと虚しさを覚えました。
ラストも想像が付いてしまうし、取り立てて目を見張るような展開がなかったのは残念です。
それに、ジョディ・フォスターを折角起用したのに、主人公との絡みもないなんてつまらなすぎです。
しいて言うならば、砂埃が舞うスラム街の映像の中に最新のＣＧを埋め込む映し方がとても上手いと思います。メカやロボット、手持ちカメラを多用して実写重視の生々しいアクションなどのこだわりは感じられました。

データで全てが管理される世界は、強いようで実は脆いですね。一石を投じてはいるものの、結局解決策が見えず、全てはまどろみの中に。
今回はシャールト・コプリーが「第9地区」のヘタレ役人とは逆の世紀末感溢れる悪役でしたね。

マットといえば、脚本も書けるアクション俳優なんですけど
なんてことない普通のお父さん役だって、この上なく上手いんです
インテリジェンスがどこか香るってのが持ち味で
子持ちの一般女性と結婚してからは、ゴシップゼロ！
私生活でも、子煩悩な普通のお父さんなんですよね♪
マットの作品は全部観てますが
泣かされたり、感動したり、驚いたり
っていう、そういう経験は、彼の作品が一番多いかもしれません

ほんとにね〜、演技に関しては、職人並みの上手さなんですよ（キッパリ！）

と、まず、褒めちぎってみました♪

で

今回の、この映画
今までの、インテリ風味は完全に封印！
マットにとっては、一つのチャレンジとも言える、未体験のSF
荒廃した地球の、底辺に生きる労働者です

ほんでもって、あのルックス！！！（爆）

悪いけど、ジミーちゃん通り越して、ゴリラです・・・

ワークアウトで鍛え上げた体、完璧な役作り
今まで見たことない、マット・デイモンがそこにいましたね〜

『第９地区』で、SFの新境地を開拓したアノ監督
まさかのエイリアンに感情移入した前回に比べたら
今回は、ストーリ的には、やや正統派な流れでしたが
武器とか、キャラとか、（舞台）背景とかのオリジナリティがピカイチ☆

汚い！
臭い！
グロい！
三拍子揃った、新世代SFです（←褒めですｗ）

アメリカ屈指のゴミ処理場で撮影したという、この心意気もアッパレ♪

ところで
手術後のマットに、笑わなかった人って、逆にいるんでしょうか・・・ｗ
T−シャツ、ちゃんと着てるし！
「着替える必要はもうない！」という、いわばパラドックスなのか！？
エクソ・スーツの手作り感が、サイコー過ぎる♪

肉片が飛び散るグロさなんて、前回でもう慣れっこですからね
データに施された仕掛けによる、終盤のドラマが山場となりますが
ジョディ・フォスターが、善でもなければ悪でもないという、ハンパな感じが
ちょいと悔やまれますけど
劣勢、劣勢、またまた劣勢の立場で突き進む
強靭な男、マット・デイモンに、ただただ圧倒されて・・・

数日、思い出し笑いが止まりませんでした（←褒めですｗ）

シャールト・コプリーも、大健闘！
忍者風傭兵に、終盤の桜吹雪の演出がまた、安っぽい！（←褒めですｗ）

かなりの極ツボ、大ヒット！

ゴリゴリのゴリラマッチョ、ご堪能下さい♪

過酷な差と　差別
収奪の　構造
SF仕立てにはなっているが
今ここに　そして　そこにある現実と
寸分たがわぬ内容だった
・・・・・・・・・・・・・・・・
そういう意味で
一定の視点を持つ良作ではあるのだが
いかんせん　この監督の前作「第９地区」と比較をしてしまうと
スケール・ダウンの感は否めない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前作が　視点を宇宙・異星人に向けており
異種への対応から　未熟な人類をあぶりだしていたのに対し
今作はあくまでも現実世界がベースになっている
・・・・・・・・・・・・・・・
映像・テクニック・俳優…
どれをとってもスケール・アップしているにもかかわらず
伝わってくるものがスケール・ダウンしているのは
ハリウッドの商業ベースに乗ったせいか…
というのはうがちすぎ？
・・・・・・・・・・・・
映画としては面白かったけどね