幽かな彼女

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　やる気のない主人公の先生に記憶のない地縛霊が、問題児やモンスターペアレンツだらけの学校で障害を突破してみんなで成長していくという話。

　毎回、学校の問題を取り上げていて。それぞれ結構無理やりな解決な気もしますが、考えさせられつつ笑えるドラマで面白かったです。
　生徒たちも悩むし、先生たちも悩む。生きてくのは辛いし、理不尽なことだらけだけど。それでも生きていかないといけないと普遍的なテーマを描いてるのもよかったです。　

　最終話で合唱するシーンは、学園物のお決まりの「俺たちの卒業式だ!」というパターンですが。号泣する全員を見るとこっちまで熱くなる展開でした。　　
　そして主人公が幽体離脱して、「このままでもいいかも」となったときに。地縛霊が「生きてる先生が好き」とそばにいてほしい好きな相手を相手を思うがゆえに突き放す辛さもよかったです。果たして自分だったらどうなのかなと。
　ただラスト2話で幽霊に告白するという展開は、いきなりすぎて戸惑うという。しかも幽霊という相手のことを考えないのかな?　と疑問に思いました。とはいえ、そこまでのリアリティを突っ込んではいけないのかなと。
　それに、問題となる生徒の京塚りさと主人公を追い詰める父親の和解がないまま終わってしまったのが残念でした。

　とはいえ、地縛霊のヒロインが最初は記憶がなくて。何故、地縛霊になったのかという謎が大きな流れで入りつつ、生徒たちの葛藤や先生たちの葛藤と成長が描かれて面白い11話でした。

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学校の先生をやっている男性教諭に香取慎吾。
彼は、幽霊が見える。

転任した学校での下宿で、
女性幽霊が出る。
その部屋の呪縛霊だと言う。

その幽霊は、自分があかねという名前だということと、
学校の先生だったということ以外の記憶を失っていた。

そんな奇妙な幽霊との同棲生活が始まる。

幽霊役は杏で、結構、いい感じだが、
学校の先生、香取慎吾がいまいち。

なんか、話し方が馬鹿っぽいというか、
そんないい先生に見えないんだよね。

同僚先生の前田敦子
民間から起用された副校長役、真矢みきは、ま、悪くはないと思うが・・

話は、こういったファンタジック設定とは裏腹に、
現代学校教育の問題点というか、
プライバシー、コンプライアンス優先が故に、
教育としての、生徒との距離が遠くなり、
教育できているのか？
という問題を、幽霊としての昔の教師と、
現代のやる気はあるが、問題を起こして、ひいている役に、
香取慎吾、
まったくやる気の無い先生、前田敦子を、対比して、
描く設定で、それ自体は、なかなか、面白いと思う。

もっと、杏と香取慎吾のかけあいの面白さを全面にだし、
この問題をもっと、引き立たせた方がよかったと思う。

あと、この手の学校ドラマの定番だが、
若手の選定ドラマとしての性格。

女優陣は、なかなか、かわいい子がいて、未来穂香とかは、
なかなか、良かったと思う。