バタフライルーム

老女が少女に援助と愛情で共助の関係、でも奸計の陥穽、結末は悦楽の欠落〜YEAR！
（なぜかラップ）

「毒親の恐怖と悲劇」のオハナシだと思うのですが、あんまり上手く出来ていません。
描きたいテーマや言いたいことがあるとは思えず、
撮りたい画（え）、やりたい演出、見せたいシーンを一つひとつやってみて、つなぎあわせたって感じ。
オチはもう、「これをやりたかったんだよぅ」という作り手の声が、私の脳内の副音声で流れました。

もろもろディスってますが、主演のバーバラ・スティールの怪演と
大人と子どもが同居しているような少女アリスの妖しさは、捨てがたい魅力があります。

物語の整合性、登場人物の行動の必然性、シーンの矛盾などを気にせず、
ひたすら木を見て森を見ようとしなければ、けっこう楽しめると思います。

また、方向性の是非さえ問わなければ、
パワフルなシニアの活躍は、なんらかの希望を私たちに与えてくれるかもしれません。

少女・ジュリーは、古いアパートに母親と暮らしていた。
ふとしたことから、隣に住む老女・アンがジュリーの子守を引き受けることになった。
ジュリーたち母子は、アンが異常者であることを知らない…

アンには「長い髪をしたお行儀のよい少女」への執着がある。
ある日、アンは街で出会った少女・アリスに心を奪われてしまう。
アリスは高齢女性を相手に「理想の少女」を演じ、金銭を得ている少女だった。
彼女は、義足の母親に「身体的特徴を活かした売春」を提案する強かな精神の持ち主だ。

アリスを独占したくなったアンは、人を殺めることも厭わない！
濃い化粧、血走ったギョロ目という特異な風貌のアン。
チョウの標本作りが趣味の彼女は、大量の脱臭剤、防腐剤、クロロホルムを持っている…

初潮を迎えた少女を汚らわしいものであるかのように虐待するシーンで始まる。
全く怖さを感じず、ただただ気持ち悪い作品。後味も悪い。
時代設定は現代だが、街並みや衣装から受ける印象は70年代を思わせた…

老女・アンを演じたバーバラ・スティールを始め、エリカ・リーセン、
ヘザー・ランゲンカンプ、P・J・ソールズなど、ホラー作品で有名な俳優が出演しているそうです。

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アパートで独り暮らしの老女アンは、派手なメイクをしているがよく見ると深いしわがありいつも気難しそうな顔をしている。実は昔、娘を虐待し家を追い出されたらしい。
アンは、隣の部屋に母クローディと２人暮らしの少女ジュリーに興味を持っている。ある日、アンの部屋に誘われたジュリーは蝶のはく製の作り方を教わる。次第に蝶に興味を持つジュリー。
そんなある日、アンは、クローディが恋人と旅行をするのでジュリーを預かって欲しいと頼まれる。アンの部屋で、壁に穴があるのを見つけたジュリー。覗くと何と蝶がたくさん飾ってある部屋だった。
アンに叱られるがバタフライルームの興味はその後も続く・・・。
さて、１か月前に遡る。ショッピングモールで人形を買うお金を盗られたと少女アリスが泣いていたので買ってあげたアン。その後、アンの家でフランス語を習うようになったアリスは部屋を訪れるたびお小遣いをねだる。
母親のように接するアンはついアリスを叱ってしまうことも・・・。そんな時、アリスに優しくするもう一人の女性の存在を知る。アンはアリスの母親に会いに行くが片足がない娼婦だった。アリスに対して愛情が感じられないとアンは残酷にも・・・。
その後、偶然アリスとあの優しい女性を見かけ嫉妬に狂ったアンは今度はその女性を・・・。アリスは叔父に引き取られることになったとアンに報告に来る。その後、アリスは・・・。
バタフライルームに籠りなにやら作業をしているアン。蝶で埋め尽くされたその部屋は誰も入ることが許されない秘密のバタフライルーム・・・。
現在に戻り、アンの娘ドロシーがジュリーがアンに預けられていることを知り、クローディに「気をつけなさい。何かあったら連絡を」と電話番号を渡す。そんな矢先、クローディは・・・。
そして、ジュリーがバタフライルームの祭壇を破ると、な・なんと！！　　　ラストには、ドキッとする背筋が凍るようなシーンが待っていました。

★主役の女優さん、バーバラ・スティールは狂気の老女役を見事に演じていました。「昔は美人だったんでしょうね」と思わせるような素敵な人でした。
子役のアリスは可愛げのない少女役がピッタリはまってましたが、ジュリーとウィリアム君はとっても可愛かったです。
ちょっと古い感じはありましたが、とても楽しめました。。。

『エルム街の悪夢』でフレディの悪夢に悩まされるナンシー役を演じていた
ヘザー・ランゲンカンプさんが、今度は『ピラニア』のバーバラ・スティールさん演じる
母親の狂気に悩まされるという、ホラー映画ファンにはたまらない（？）
名女優共演のサイコスリラー作品。

登場人物もさほど多くなく、ほとんどが愛情欲求に満ち溢れたバーバラ・スティールさん
演じる老女・アンの一室が舞台となっており、
派手さはありませんし、話の展開は読めてしまい彼女の顔以外で恐さは感じません。

しかしながら、本作品にはそれを十分に補うだけの魅力に溢れています。

老女アンとモールで知り合った魅惑の美少女・アリスとの物語、
老女アンの隣に住む女の子・ジュリーとの物語、
そして老女アンと娘の物語が時系列をシャッフルしながら展開され、
終盤にそれらが見事に結合する展開。
そして最後に自分の意に沿わない我が子に向けた母親の表情で終わるラストカット。
地味ながら見事な演出が映える佳作ではないかと感じました。

『ピラニア』のバーバラ・スティール
『エルム街の悪夢』のヘザー・ランゲンカンプなど
恐怖映画クイーンが共演を果たしたサイコスリラー。

アパートで独り暮らしの老女アン。
ドアの前で泣いている隣の家の少女に声をかけ、家に入れる。
「蝶の部屋に女の子がいるよ」
探しに来た母親に告げるが、とり合わない。
シングルマザーの母親はカレシとのデートや旅行の方を優先するような女。
アンは隣の少女を預かることになるが、それにより過去の自分の娘との関係など
封じていた想いが再び溢れ出そうとしていた。。

１か月前、少女アリスに母のような愛情を持っていたアンは、
彼女がほかの婦人とも自分と同様の関係を築いていると知りショックを受け、
ある行動に。。

と、ここまで書いたが完全にあらすじ、いや勘のいい人ならタイトルからも
なんとなく読める展開だ。
目新しい感じはない、普通のサイコスリラーって感じかな。。
それでも最初から老女アンは怪しげこの上ない。
私ならこんな婆さんに子供を預けないだろう。。
もともとの精神がちょっといっちゃってるんだと思うんだけど、
隠してるの？それ隠しきれてないし、もう滲み出てるってば。。