舟を編む / 松田龍平
舟を編む
/三浦しをん
平均評価点:
予告編を観る
全体の平均評価点: (5点満点)
(92)
解説・ストーリー
2012年本屋大賞第1位に輝いた三浦しをんの同名ベストセラーを松田龍平主演で映画化した感動ドラマ。新しい辞書の編纂に取り組む新米編集者の青年が、個性豊かな編集部員たちと織り成す人間模様と、板前を目指す下宿先の孫娘との恋の行方をユーモラスかつハートウォーミングに綴る。共演は宮崎あおい、オダギリジョー。監督は「川の底からこんにちは」の石井裕也。1995年。玄武書房に勤める真面目で不器用な青年・馬締光也は、浮いた存在だった営業部から辞書編集部に異動となる。迎えたのは、定年間近のベテラン編集者・荒木やお調子者の西岡ら個性あふれる面々。新しい辞書『大渡海』の編纂という難事業に取り組む彼らに辞書の世界の奥深さを教えられ、辞書作りに没頭していく馬締だったが…。
2012年本屋大賞第1位に輝いた三浦しをんの同名ベストセラーを松田龍平主演で映画化した感動ドラマ。新しい辞書の編纂に取り組む新米編集者の青年が、個性豊かな編集部員たちと織り成す人間模様と、板前を目指す下宿先の孫娘との恋の行方をユーモラスかつハートウォーミングに綴る。共演は宮崎あおい、オダギリジョー。監督は「川の底からこんにちは」の石井裕也。1995年。玄武書房に勤める真面目で不器用な青年・馬締光也は、浮いた存在だった営業部から辞書編集部に異動となる。迎えたのは、定年間近のベテラン編集者・荒木やお調子者の西岡ら個性あふれる面々。新しい辞書『大渡海』の編纂という難事業に取り組む彼らに辞書の世界の奥深さを教えられ、辞書作りに没頭していく馬締だったが…。
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「舟を編む」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
2012年本屋大賞第1位に輝いた三浦しをんの同名ベストセラーを松田龍平主演で映画化した感動ドラマ。新しい辞書の編纂に取り組む新米編集者の青年が、個性豊かな編集部員たちと織り成す人間模様と、板前を目指す下宿先の孫娘との恋の行方をユーモラスかつハートウォーミングに綴る。共演は宮崎あおい、オダギリジョー。監督は「川の底からこんにちは」の石井裕也。1995年。玄武書房に勤める真面目で不器用な青年・馬締光也は、浮いた存在だった営業部から辞書編集部に異動となる。迎えたのは、定年間近のベテラン編集者・荒木やお調子者の西岡ら個性あふれる面々。新しい辞書『大渡海』の編纂という難事業に取り組む彼らに辞書の世界の奥深さを教えられ、辞書作りに没頭していく馬締だったが…。
「舟を編む」 の作品情報
「舟を編む」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
舟を編むの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
133分 |
聴覚障がい者用日本語字幕 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(視覚障がい者用音声ガイド) |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DB9727 |
2013年11月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
66枚
|
4人
|
1人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(視覚障がい者用音声ガイド)
【Blu-ray】舟を編む(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
133分 |
聴覚障がい者用日本語字幕 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語 2:DTS-HD Master Audio/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(視覚障がい者用音声ガイド) |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
SHBR9197 |
2013年11月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
25枚
|
1人
|
2人
|
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
2:DTS-HD Master Audio/ステレオ/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(視覚障がい者用音声ガイド)
舟を編むの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
133分 |
聴覚障がい者用日本語字幕 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(視覚障がい者用音声ガイド) |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DB9727 |
2013年11月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
66枚
|
4人
|
1人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(視覚障がい者用音声ガイド)
【Blu-ray】舟を編む(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
133分 |
聴覚障がい者用日本語字幕 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語 2:DTS-HD Master Audio/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(視覚障がい者用音声ガイド) |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
SHBR9197 |
2013年11月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
25枚
|
1人
|
2人
|
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
2:DTS-HD Master Audio/ステレオ/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(視覚障がい者用音声ガイド)
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:92件
良い邦画に出会えました
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
本屋大賞を受賞し、ベストセラーにもなった三浦しをんの同名小説を、『川の底からこんにちは』などの作品の石井裕也監督が映画化。
久しぶりにいい邦画に出会えたような気がします。今年の私の邦画ベストかな?と思います。
まるで辞書作りの工程のように、作品自体もこつこつと丁寧に作られた印象を受けました。
1995年、玄武書房の営業部の馬締(松田龍平)は、口下手で成績が挙げられず、部署内で持て余される存在。彼の言葉に対する並外れた知識と感性を見抜いた荒木(小林薫)によって、辞書編集部に引き抜かれ、日本語辞書「大渡海」の編さんに携わります。ある日、下宿先で大家の孫娘、香具矢(宮崎あおい)と会い、馬締は一目ぼれしてしまいます。
辞書編さんという地味な題材なのと、アクシデントはほぼなにも起こらず、淡々とした語り口なのに、恋文事件など笑えるエピソードを絡めつつ最後まで飽きさせない作りは流石です。年月の長さを丁寧に描いたことが良かったと思います。
辞書作りは、完成するまでなんと15年。気の遠くなる地味な工程の作業です。これほどの苦労と情熱が注がれているのかと驚かされました。
自分の居場所とも言える仕事と自分を理解し受け入れてくれる人々に巡り会えた馬締は本当に幸せ者ですね。
松田龍平は、アクションを封印し、今回はすっかり別人ですね。
口数少なく、生真面目で、親友はネコのトラさんという不器用そのもの。
上手くコミュニケーションを取れない彼が、いつしか人ときちんと向かい合い、頼れる編集者になっていく軌跡がとても美しいです。芒洋とした雰囲気から、巧まざる笑いを醸し出し、彼の好演があってこそという気がしました。
辞書作りには不向きそうで一見軽々しそうに見えるオダギリジョーのサラリーマンの立ち振る舞いや悲哀感も、中々良かったです。
このレビューは気に入りましたか?
27人の会員が気に入ったと投稿しています
感動! 今年一良かった映画になるかも!
すごく良かった!感動しました.
俳優人の演技もさることながら、ストリーと脚本ががしっかりしているのでしょう、
始めから物語にすうっと入っていくことができます。
ぶれない面白さは最後まで続きます。
辞書を作る人の話なんて面白い訳がないなんて思っていた私がバカでした。
辞書を造ることがこんなに壮大でロマンのあるお仕事だったなんて、目から鱗でした。
デ、思わず家にあったS社の辞書で”右”を調べましたね、私。
そしたらなんて書いてあったと思います?
”左の反対”
当たり前すぎてのけぞりました。
因みに左は案の定”右の反対”でした。
これには、ロマンのヘッタクレもない語釈でがっかりでした。
作る人のロマンがいっぱい詰まった魔法の本、それが辞書でなければなりませんね。
とにかく、すごく良いお話でした。大好きです!
このレビューは気に入りましたか?
14人の会員が気に入ったと投稿しています
仕事の話
投稿日:2013/11/30
レビュアー:TOMY
私、この仕事と近いと言えば近い仕事をしています。
気づけば15年くらい。
辞書づくりは経験ありません。
でも本の厚さだけは近いものを結構長年やってました。
で、あぁ、こうやって編集していくのか……というところは興味深かった。
映画だからかなり簡単に説明しているのもわかった。
辞書なんて、これだけ長いスパンかかるとなると、経費もハンパないし、出版不況の現状、相当の体力のある出版社じゃないと新しい辞書なんか作れないよ……
という現実を感じたり。
原作は三浦しおんの小説なので、未読ですが読んでみたいと思いました。
あと、「あまちゃん」のミズタク役にハマっていた私、松田龍平のこの役は、出だしから笑っちゃいました(^▽^)
舞台の始まりは1995年。
内気で要領が悪い馬締は出版社の営業職。
まったく成績を上げられないでいたところを、
辞書編集の部署から退職する人員がいたタイミングで、たまたま言葉への感性を見出され、新たに配属される。
言葉は生き物とはよく言ったもので、ものすごい勢いで変化していく。
辞書は膨大な量の言葉を扱うため、編集作業にも気が遠くなるほどの時間が必要。
その間に言葉の意味は変化し、死語も生まれていく。
キリがない仕事だ。
馬締は持ち前の根気強さと、言葉に関する強い好奇心とセンスで、こつこつと責任ある仕事をこなしていく。
社会人になって早いうちに、天職というような仕事とめぐりあった馬締は幸せ者だ。
(で、その仕事を失くす可能性が低い、大きな出版社に勤められたことも幸せだ)
下宿先のおばさんに、「若いうちに一生の仕事をみつけられて幸せだ」というようなことを言われるんだけど、私も観ていてずっと思っていた。
仕事って、つらいことのほうが多いけど、達成感と、親しくなれる人との出逢いがあることは、幸せだと思う。
本は商品が出来上がるので、成果がわかりやすい。
それと、社会に関われることの幸せ。
この映画でも、学生同士なら絶対に仲よくなれなそうな、内気な馬締とチャラ男の西岡(オダギリジョー)との関係が育っていくのも微笑ましいし、
下宿先で出会った女性(宮崎あおい)とのシーンもいい。
私はこの男2人のシーンが一番ジーンときて、
ラブストーリーの部分は無くてもいいかも……と思うくらいだったんだけど、それは普通の人の半生を描くには、あったほうがいいんでしょうね。
(私は普通じゃないのでご縁がない(;−;))
ただ、辞書が出来上がる直前の追い込みの時期でのトラブルは恐ろしかった。
辞書の編集おもしろそうだな → でも、ちょっとめんどくさいかも → ちょっと怖いかな → う〜ん、やっぱ怖いな → 怖い、こえーよっ!!
となったのでした。
人のやることだから、どんなに細かく進めてきても、なぜかどこかにミスが出る。
辞書に誤植があったらダメだもんな……
と、意識がかなり現実に引き戻されたのでした。
でも、一生のうちで、仕事をしている期間は長い。
その大部分をかけて、何かひとつのものを作っていく仕事というものに憧れも抱きました。
映画としても、音楽からも優しい印象で、編集の仕事の恐ろしさを実感した以外は、よい映画を観たと思いました(^−^)。
このレビューは気に入りましたか?
12人の会員が気に入ったと投稿しています
そつなくまとめた感じ
原作既読。
(本屋大賞受賞作ですが、個人的には同じ時にノミネートされていた大島真寿美さんの「ピエタ」がおすすめです。)
辞書とは、言葉の海を渡る舟のようなもの。
その辞書を作るために奔走した人たちの13年。
監督が石井裕也だという点に注目していたのですが、よくも悪くもそつなくまとめたという印象。
脚本は別の人が書いているせいか、石井監督らしさはあまり感じられませんでした。
物語の始まりは1995年で、辞書つくりチームが採取する言葉にも、時の流れを感じさせるものがあります。
主人公馬締役の松田龍平はなかなかはまっていますが、私は同僚役のオダギリジョーの方がよかったです。
最近食傷気味の宮崎あおいは、原作のイメージに全くあわないと思っていたわりには悪くはなかったです。
ひとつひっかかったのは、板前修業中の香具矢さん(宮崎)が、料理を出すときに
「こちらが○○になります。」
と言っていたのですが、1995年にこういう言い方はしていなかったのでは?(しかも高級料亭で。)
私は原作がそれほどおもしろいと思えなくて、
同じ辞書の話なら赤瀬川原平の「新解さんの謎」の方が断然おもしろいのになあと思っていたのですが、
「新解さんの謎」的なネタがしっかりしこまれていたのには笑いました。(「ダサい」という語の用例の部分)
不思議に思ったのは、原作でいちばんおもしろいと思ったエスカレーターのエピソードがカットされていたこと。
あれは馬締という人物を最も的確に表わしたエピソードだったのに、なぜ入れなかったの?
出来上がった辞書のポスターがなぜか麻生久美子。買いたくなくなるポスターだな。
しかし、あまり取り上げられることのなかった、辞書つくりの舞台裏という題材は、原作本同様、一般受けするのではないかとは思いました。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
美しき日本人の佇まい
2013年。石井裕也監督。原作三浦しをん。
この映画をもう一度観ようと思ったキッカケは、『博士と狂人』を観たからです。
『舟を編む』は『博士と狂人』より、3倍感動したな!
『舟を編む』はちゃんと辞書作りのディテールが描かれていたな!
出てくる人間が《心美しき人間ばかり》だった。
そう思うと、観たくて堪らなくなりました。
やはり思っていた通りの、美しき心の日本の映画でした。
2005年。
玄武書房では「大渡海」と言う書名の辞書を編纂しています。
編集責任者は松本先生(加藤剛)。
営業の西岡(オダギリジョー)
実力派編集者の荒木(小林薫)が定年を期に妻の看病専念のため退職。
穴を埋めるため選ばれたのが、変人でピュアなカタブツ馬締(まじめ)光也だった。
馬締を演じる松田龍平。
思うに彼のキャリアで最高の出来栄えのハマり役でした。
馬締が寝食を忘れて辞書作りに打ち込む姿。
人間には神職がある。
それに気づき打ち込めることの幸せを痛感します。
馬締が「大渡海」と出会わなければ、馬締の人生は潤いなき索漠としたものになってた
かも知れません。
社内人材を物色して馬締に目を付けスカウトする下り・・・
最初に目を付ける西岡のガールフレンドの三好(池脇千鶴)や、
「右」と言う文字の説明・・・バッチリ答えたのは馬締ひとりだったし、
ともかく馬締に辞書作りは「天職」と言う言葉しかありませんね。
そして下宿のお婆さん(渡辺美佐子)の孫・香具矢(宮崎あおい)と、馬締くんの
ロマンス。
良い話ですね。
巻紙にしたためられた筆書きのラブレター。
香具矢さんは結局読めずに、板前の大将に読んでもらう羽目になります。
コミケ障害気味の馬締くんにも《春が来た》
人生は諦めちゃおしまいです。
そのことも教えてくれます。
辞書作りを通して、生き甲斐とは?努力とは?継続とは?
成就することの達成感とは?報われるとは?
「大渡海」は17年かかって、とうとう完成します。
最後の追い込みは戦争でしたね。
多くのことを学べる、そして暖かい温もりのある美しい映画です。
観ていない方は是非ご覧くださいませ。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
良い邦画に出会えました
投稿日
2013/10/27
レビュアー
ミルクチョコ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
本屋大賞を受賞し、ベストセラーにもなった三浦しをんの同名小説を、『川の底からこんにちは』などの作品の石井裕也監督が映画化。
久しぶりにいい邦画に出会えたような気がします。今年の私の邦画ベストかな?と思います。
まるで辞書作りの工程のように、作品自体もこつこつと丁寧に作られた印象を受けました。
1995年、玄武書房の営業部の馬締(松田龍平)は、口下手で成績が挙げられず、部署内で持て余される存在。彼の言葉に対する並外れた知識と感性を見抜いた荒木(小林薫)によって、辞書編集部に引き抜かれ、日本語辞書「大渡海」の編さんに携わります。ある日、下宿先で大家の孫娘、香具矢(宮崎あおい)と会い、馬締は一目ぼれしてしまいます。
辞書編さんという地味な題材なのと、アクシデントはほぼなにも起こらず、淡々とした語り口なのに、恋文事件など笑えるエピソードを絡めつつ最後まで飽きさせない作りは流石です。年月の長さを丁寧に描いたことが良かったと思います。
辞書作りは、完成するまでなんと15年。気の遠くなる地味な工程の作業です。これほどの苦労と情熱が注がれているのかと驚かされました。
自分の居場所とも言える仕事と自分を理解し受け入れてくれる人々に巡り会えた馬締は本当に幸せ者ですね。
松田龍平は、アクションを封印し、今回はすっかり別人ですね。
口数少なく、生真面目で、親友はネコのトラさんという不器用そのもの。
上手くコミュニケーションを取れない彼が、いつしか人ときちんと向かい合い、頼れる編集者になっていく軌跡がとても美しいです。芒洋とした雰囲気から、巧まざる笑いを醸し出し、彼の好演があってこそという気がしました。
辞書作りには不向きそうで一見軽々しそうに見えるオダギリジョーのサラリーマンの立ち振る舞いや悲哀感も、中々良かったです。
感動! 今年一良かった映画になるかも!
投稿日
2013/12/03
レビュアー
飛べない魔女
すごく良かった!感動しました.
俳優人の演技もさることながら、ストリーと脚本ががしっかりしているのでしょう、
始めから物語にすうっと入っていくことができます。
ぶれない面白さは最後まで続きます。
辞書を作る人の話なんて面白い訳がないなんて思っていた私がバカでした。
辞書を造ることがこんなに壮大でロマンのあるお仕事だったなんて、目から鱗でした。
デ、思わず家にあったS社の辞書で”右”を調べましたね、私。
そしたらなんて書いてあったと思います?
”左の反対”
当たり前すぎてのけぞりました。
因みに左は案の定”右の反対”でした。
これには、ロマンのヘッタクレもない語釈でがっかりでした。
作る人のロマンがいっぱい詰まった魔法の本、それが辞書でなければなりませんね。
とにかく、すごく良いお話でした。大好きです!
仕事の話
投稿日
2013/11/30
レビュアー
TOMY
私、この仕事と近いと言えば近い仕事をしています。
気づけば15年くらい。
辞書づくりは経験ありません。
でも本の厚さだけは近いものを結構長年やってました。
で、あぁ、こうやって編集していくのか……というところは興味深かった。
映画だからかなり簡単に説明しているのもわかった。
辞書なんて、これだけ長いスパンかかるとなると、経費もハンパないし、出版不況の現状、相当の体力のある出版社じゃないと新しい辞書なんか作れないよ……
という現実を感じたり。
原作は三浦しおんの小説なので、未読ですが読んでみたいと思いました。
あと、「あまちゃん」のミズタク役にハマっていた私、松田龍平のこの役は、出だしから笑っちゃいました(^▽^)
舞台の始まりは1995年。
内気で要領が悪い馬締は出版社の営業職。
まったく成績を上げられないでいたところを、
辞書編集の部署から退職する人員がいたタイミングで、たまたま言葉への感性を見出され、新たに配属される。
言葉は生き物とはよく言ったもので、ものすごい勢いで変化していく。
辞書は膨大な量の言葉を扱うため、編集作業にも気が遠くなるほどの時間が必要。
その間に言葉の意味は変化し、死語も生まれていく。
キリがない仕事だ。
馬締は持ち前の根気強さと、言葉に関する強い好奇心とセンスで、こつこつと責任ある仕事をこなしていく。
社会人になって早いうちに、天職というような仕事とめぐりあった馬締は幸せ者だ。
(で、その仕事を失くす可能性が低い、大きな出版社に勤められたことも幸せだ)
下宿先のおばさんに、「若いうちに一生の仕事をみつけられて幸せだ」というようなことを言われるんだけど、私も観ていてずっと思っていた。
仕事って、つらいことのほうが多いけど、達成感と、親しくなれる人との出逢いがあることは、幸せだと思う。
本は商品が出来上がるので、成果がわかりやすい。
それと、社会に関われることの幸せ。
この映画でも、学生同士なら絶対に仲よくなれなそうな、内気な馬締とチャラ男の西岡(オダギリジョー)との関係が育っていくのも微笑ましいし、
下宿先で出会った女性(宮崎あおい)とのシーンもいい。
私はこの男2人のシーンが一番ジーンときて、
ラブストーリーの部分は無くてもいいかも……と思うくらいだったんだけど、それは普通の人の半生を描くには、あったほうがいいんでしょうね。
(私は普通じゃないのでご縁がない(;−;))
ただ、辞書が出来上がる直前の追い込みの時期でのトラブルは恐ろしかった。
辞書の編集おもしろそうだな → でも、ちょっとめんどくさいかも → ちょっと怖いかな → う〜ん、やっぱ怖いな → 怖い、こえーよっ!!
となったのでした。
人のやることだから、どんなに細かく進めてきても、なぜかどこかにミスが出る。
辞書に誤植があったらダメだもんな……
と、意識がかなり現実に引き戻されたのでした。
でも、一生のうちで、仕事をしている期間は長い。
その大部分をかけて、何かひとつのものを作っていく仕事というものに憧れも抱きました。
映画としても、音楽からも優しい印象で、編集の仕事の恐ろしさを実感した以外は、よい映画を観たと思いました(^−^)。
そつなくまとめた感じ
投稿日
2013/09/01
レビュアー
パープルローズ
原作既読。
(本屋大賞受賞作ですが、個人的には同じ時にノミネートされていた大島真寿美さんの「ピエタ」がおすすめです。)
辞書とは、言葉の海を渡る舟のようなもの。
その辞書を作るために奔走した人たちの13年。
監督が石井裕也だという点に注目していたのですが、よくも悪くもそつなくまとめたという印象。
脚本は別の人が書いているせいか、石井監督らしさはあまり感じられませんでした。
物語の始まりは1995年で、辞書つくりチームが採取する言葉にも、時の流れを感じさせるものがあります。
主人公馬締役の松田龍平はなかなかはまっていますが、私は同僚役のオダギリジョーの方がよかったです。
最近食傷気味の宮崎あおいは、原作のイメージに全くあわないと思っていたわりには悪くはなかったです。
ひとつひっかかったのは、板前修業中の香具矢さん(宮崎)が、料理を出すときに
「こちらが○○になります。」
と言っていたのですが、1995年にこういう言い方はしていなかったのでは?(しかも高級料亭で。)
私は原作がそれほどおもしろいと思えなくて、
同じ辞書の話なら赤瀬川原平の「新解さんの謎」の方が断然おもしろいのになあと思っていたのですが、
「新解さんの謎」的なネタがしっかりしこまれていたのには笑いました。(「ダサい」という語の用例の部分)
不思議に思ったのは、原作でいちばんおもしろいと思ったエスカレーターのエピソードがカットされていたこと。
あれは馬締という人物を最も的確に表わしたエピソードだったのに、なぜ入れなかったの?
出来上がった辞書のポスターがなぜか麻生久美子。買いたくなくなるポスターだな。
しかし、あまり取り上げられることのなかった、辞書つくりの舞台裏という題材は、原作本同様、一般受けするのではないかとは思いました。
美しき日本人の佇まい
投稿日
2021/03/30
レビュアー
カマンベール
2013年。石井裕也監督。原作三浦しをん。
この映画をもう一度観ようと思ったキッカケは、『博士と狂人』を観たからです。
『舟を編む』は『博士と狂人』より、3倍感動したな!
『舟を編む』はちゃんと辞書作りのディテールが描かれていたな!
出てくる人間が《心美しき人間ばかり》だった。
そう思うと、観たくて堪らなくなりました。
やはり思っていた通りの、美しき心の日本の映画でした。
2005年。
玄武書房では「大渡海」と言う書名の辞書を編纂しています。
編集責任者は松本先生(加藤剛)。
営業の西岡(オダギリジョー)
実力派編集者の荒木(小林薫)が定年を期に妻の看病専念のため退職。
穴を埋めるため選ばれたのが、変人でピュアなカタブツ馬締(まじめ)光也だった。
馬締を演じる松田龍平。
思うに彼のキャリアで最高の出来栄えのハマり役でした。
馬締が寝食を忘れて辞書作りに打ち込む姿。
人間には神職がある。
それに気づき打ち込めることの幸せを痛感します。
馬締が「大渡海」と出会わなければ、馬締の人生は潤いなき索漠としたものになってた
かも知れません。
社内人材を物色して馬締に目を付けスカウトする下り・・・
最初に目を付ける西岡のガールフレンドの三好(池脇千鶴)や、
「右」と言う文字の説明・・・バッチリ答えたのは馬締ひとりだったし、
ともかく馬締に辞書作りは「天職」と言う言葉しかありませんね。
そして下宿のお婆さん(渡辺美佐子)の孫・香具矢(宮崎あおい)と、馬締くんの
ロマンス。
良い話ですね。
巻紙にしたためられた筆書きのラブレター。
香具矢さんは結局読めずに、板前の大将に読んでもらう羽目になります。
コミケ障害気味の馬締くんにも《春が来た》
人生は諦めちゃおしまいです。
そのことも教えてくれます。
辞書作りを通して、生き甲斐とは?努力とは?継続とは?
成就することの達成感とは?報われるとは?
「大渡海」は17年かかって、とうとう完成します。
最後の追い込みは戦争でしたね。
多くのことを学べる、そして暖かい温もりのある美しい映画です。
観ていない方は是非ご覧くださいませ。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
-
- 宅配レンタル 定額8プラン

-
- 「新作・準新作」が定額で月8枚レンタルできる!※1借り放題付き※2
- 新規登録する
-
- 宅配レンタル 定額4プラン

-
- 新規登録する
-
- 都度課金 プラン

-
- 新規登録する
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
舟を編む