ローリング・サンダー / ウィリアム・ディヴェイン
ローリング・サンダー
/ジョン・フリン
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全体の平均評価点: (5点満点)
(8)
解説・ストーリー
8年の捕虜生活から解放され、故郷のテキサスに帰ってきた空軍将校。だが彼を待っていたのは形式だけの歓迎と、妻の不貞、そして送られた銀貨を狙うならず者の襲撃だった……。妻子を殺され、右腕も失った男の壮絶な復讐を描いたバイオレンス・アクション。
8年の捕虜生活から解放され、故郷のテキサスに帰ってきた空軍将校。だが彼を待っていたのは形式だけの歓迎と、妻の不貞、そして送られた銀貨を狙うならず者の襲撃だった……。妻子を殺され、右腕も失った男の壮絶な復讐を描いたバイオレンス・アクション。
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「ローリング・サンダー」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
8年の捕虜生活から解放され、故郷のテキサスに帰ってきた空軍将校。だが彼を待っていたのは形式だけの歓迎と、妻の不貞、そして送られた銀貨を狙うならず者の襲撃だった……。妻子を殺され、右腕も失った男の壮絶な復讐を描いたバイオレンス・アクション。
「ローリング・サンダー」 の作品情報
「ローリング・サンダー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ローリング・サンダー HDニューマスターの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語・スペイン語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
KKDR6 |
2013年09月11日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
0枚
|
2人
|
0人
|
ローリング・サンダー HDニューマスターの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語・スペイン語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
KKDR6 |
2013年09月11日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
0枚
|
2人
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ユーザーレビュー:8件
ウィリアム・ディベインのへの字口
投稿日:2013/08/29
レビュアー:よふかし
70年代、80年代に映画を観ていた男の子のマストアイテム、『タクシー・ドライバー』のポール・シュレイダーのベトナム帰還兵モノ。
襲われて片腕をディスポーザーに突っ込まれて粉砕されてしまうというシーンは、もっとグロかったと思い込んでいたのに、観直してみると血もほとんど出ていなかった(!)。
『ザ・ヤクザ』のアレンジみたいなお話に、赤いキャデラックみたうにシュレイダーがいろいろ突っ込んだ「現代アメリカの病弊」的な要素。
しかしこの映画の魅力は、そんな社会派な要素を換骨奪胎して虚無的なアクションに仕立てたジョン・フリンの手腕が冴えているところでしょう(シュレイダーは不満みたいだけど)。
主人公はベトナムでの拘束体験で無感覚になっていて、実はあんまり「復讐話」じゃないところが面白い。
俳優がいいです。ウィリアム・ディベインのへの字口、『緯度0大作戦』リンダ・ヘインズの実は男前なヒロイン、若きトミー・リー・ジョーンズの、ラストでの微笑み。
敵役のメキシコ人たちもいい顔してます。警察官クリフを誘導するメキシコ人少年なんてあまり映りませんが、ペキンパーみたいで印象に残ります。
実は撮影がとてもいい感じ。屋外・屋内とも逆光をうまく使っていて美しいです。ディベインとヘインズの喧嘩のシーン、銃の試し打ちのシーンなんかいいです。75点。
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
冬の稲妻
投稿日:2013/10/05
レビュアー:ひろぼう
むか〜しTVの洋画劇場で観た記憶があって、そのフック船長の鉤爪ような義手が強烈な印象に残っていた本作。
ベトコンの捕虜から7年ぶりに解放され故郷に戻ったレーン少佐が主人公なのでベトナム反戦物の範疇に入るかの作品だが、安酒場のウェイトレス、リンダと共に、中南米をさすらうシーンにはマカロニウェスタンを、ぎこちないやり取りで気持ちを伝えあうシーンには青春物の甘酸っぱささえ感じてしまい、真正面から反戦を訴えているようには感じられない。
しかし、当時R指定の残虐描写が物語をピリッと引き締めるので、浮足立った感じはない。一貫性に弱さがあるストーリーだが、喜びも痛みも感じられないレーン少佐の無表情と重なり合って、この先どこに向かうのかという不安を、ベトナム戦争をどう受けとめればいいのか迷っている時代性を、物語が孕んでいるように見えてくるのだった。帰還兵の孤独が主題ではあるが、当時のアメリカの雰囲気をより強く感じさせる。
それは『タクシードライバー』で描かれた孤独な男の狂気とよく似ているが、スコセッシの偏執的な演出が無い本作は空気のように馴染んでくる。
80年代になると娯楽性が強くなるベトナム物だが、70年代の当時は腫れ物に触るような扱いでしか受けとめられなかったのかもなぁ。
そしてリンダは一人アラスカに向かい「あなたは稲妻のよ〜う〜に」と歌うのかと、昭和の当時も思い起こさせてくれる作品なのだった。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
殺し合いの修羅場で見せる微笑
( ネタばれあり )
1970年代、大学の授業をさぼって名画座に入り浸り、これまでで一番映画館の暗闇に足しげく通っていたあの時代の、そして今はちょっとなくなっている気がするアメリカ映画のテイスト、アメリカのにおいをぷんぷんさせた映画として、他に数多の有名作があるにも関わらず、忘れられないうちの一本が本作です。
ベトナム帰還兵。 戦場に適応してしまったがために、帰国してシャバの世界になじめない。 浮いてる自分を自覚して、自分にはもう居場所がないこともわかっている。
妻は他に好きな男ができていて、息子もその男になついている。
それでも「ああ、そうなのか」と他人事のように受け止める。
自分の何かがもう壊れて、半ばもう死んでしまっている。
そんな男が右腕をもぎ取られ( ディスポーザーでやられるシーンは当時衝撃的 )、妻子を殺されて、ならず者たちへの報復だけが生きながらえている中での、行動の目的となっていくのですが、そこには愛した者のためにとかの熱い想いは感じられないない。
主役のウィリアム・ディベインはテレビの「10月のミサイル」のケネディ大統領役で売り出し、『 ファミリー・プロット 』『マラソン・マン』『がんばれ! ベアーズ特訓中』などで70年代活躍した俳優。
クライマックスの殴り込みは、ポール・シュレーダーの敬愛する高倉健のそれを思わせますが、『 昭和残侠伝 』のような情念のあだ花の華はなく、アメリカ的なハードボイルドの渇いた散文のように、血と暴力の修羅場を淡々と描きます。
その点は『 タクシー・ドライバー 』同様、虚しさと孤独がクールに描かれます。
殴り込みの相棒を演じるのは、当時若手として売り出し中のトミー・リー・ジョーンズ。
高倉健に対する池部良と違って、無口で無表情で何を考えているかわからないキモい奴。
『 アイズ 』もそうだったので、今CMなどで見せるお茶目な感じとも違って、当時の印象は暗くて不気味な印象でした。
そんな男が襲撃で殺し合いの修羅場で見せる微笑、生きている実感の表情が印象的な作品です。
女を信用せず、外国人への嫌悪も露わに、暴力に生気を吹き返す、「 やばいストイックさ 」が、ポール・シュレーダーの脚本にはあるように思います。
なおローリング・サンダー作戦というのはベトナム戦争でのアメリカの爆撃作戦ですが、戦況は一向に好転せず、ただただ破壊と犠牲者だけが多かったようです。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
傑作!
投稿日:2014/04/26
レビュアー:趣味は洋画
傑作ですね。 男の映画です。 何といっても脚本にブレがなく、作品のテーマに堂々と正面から挑み、ストーリーが明確で観ていて非常に分かりやすい。
永いベトナムでの捕虜生活から帰国したレーン少佐(ウィリアム・ディヴェイン)と部下のジョニー伍長(トミー・リー・ジョーンズ)が、形ばかり(?)の歓迎式典で迎えられるところから映画はスタート。
しかし、久方ぶりに帰った我が家で、レーンは妻のジャネット(リサ・ブレイク・リチャーズ)から、思わぬ話を聞かされます。 納得できなくとも納得せざるを得ない状況の話で、このあたりはベトナム戦争の暗い影がよぎります。(W・ディヴェインの感情を押し殺した演技がとてもいい)
さらにレーンの家に強盗が押し入り、戦争功労の意味合いで贈られた銀貨(大金)を要求され、断るレーンを、強盗たちはキッチン・シュレッダーで破砕し、妻子を惨殺してしまいます。(強盗の一人にルーク・アスキューが扮しています。醒めた表情がいつもの彼らしく、これまたいいですね)
最後には、義手を付けたレーンがジョニーとともに復讐を果たすのですが、その売春宿でのラストシーンの銃撃戦はなかなかの迫力です。
また、レーンに想いを寄せるリンダ(リンダ・ヘインズ)の男勝りの立ち振る舞いも心地よく、レーンとともに射撃の練習をする場面などは、ベトナム戦争による暗い影など感じさせません。
主演のW・ディヴェインは、どちらかといえば脇に回って存在感を発揮する俳優ですが、77年「がんばれ!ベアーズ特訓中」、83年「テスタメント」などでは準主役を張っていましたね。
00年「スペースカウボーイ」ではT・L・ジョーンズと共演していますが、この時はさすがに2人の俳優としての立場は逆転しています。
本作はW・ディベイン38歳、T・L・ジョーンズ31歳のときの作品でした。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
この時代の男性って、こんなにハードボイルドだったっけ...。
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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丁度、この映画が作られた70年代の末は、「タクシードライバー」「ディアハンター」「帰郷」
などベトナム戦争に対するアメリカ国内の反省的な視点が確固たる考えを込めて沢山作られた。
それまで映画は娯楽の延長であったが、やり場の無いネガティブな印象の映画が多くなり、
それに合わせてアメリカの国内の活気も停滞気味になった。
この映画はベトナム捕虜となった主人公が故郷に7年ぶりに帰還するするところから始まる。
捕虜時代の拷問で、精神を病んでおり、7年に家族の元に戻っても自分の居場所が見つからない。
妻に他の男がいても、自分の子供が他人に懐いてても、酒場の女に誘惑されても、強盗に腕を潰されても、
あげくには妻子を殺害されても、主人公は激しい喜怒哀楽の感情を出さない。
なので、彼に好意を寄せる女性に対しても、良いように利用するだけで...。
女性もなんだかんだ言っても、惚れた男についていってしまう。
しかし、この時代の男性って、こんなにハードボイルドだったっけ...。
男も女も現代じゃあ、あり得ない感覚だ。
彼女に愛される事で、人間らしさを取り返す事が出来たのかも知れない、
それも選択肢だが、結局身を引いてしまい、
バイオレンスの世界へ帰ってしまう。
寡黙だが、復讐する獲物を追っている時の彼は生き生きと描かれており、
皮肉にも、それが唯一の彼らの存在する居場所でしか無かった...。
この作品、「タクシードライバー」のポール・シュレイダーの脚本だが、同じ
ベトナム帰還兵を扱った映画でありながら、作品的に評価されないのは監督の力量によるのかも知れません。
タランティーノはこの作品を気に入っている様だが、それは彼の作風からわかる気がする。
話の内容的には、これが西部開拓時代の時代設定でもおかしくなく、ベトナム帰還兵の心の傷
が付加されただけで、「タクシードライバー」の様に、都会の病巣などの要素を取り入れた社会派作品では無く、
ランボーの様な単なるアクション映画になってしまっている。
後、脇役で登場しているトミー・リー・ジョーンズが「若い!!」、この人って大器晩成の役者だね、
今とオーラがまるで違う。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ウィリアム・ディベインのへの字口
投稿日
2013/08/29
レビュアー
よふかし
70年代、80年代に映画を観ていた男の子のマストアイテム、『タクシー・ドライバー』のポール・シュレイダーのベトナム帰還兵モノ。
襲われて片腕をディスポーザーに突っ込まれて粉砕されてしまうというシーンは、もっとグロかったと思い込んでいたのに、観直してみると血もほとんど出ていなかった(!)。
『ザ・ヤクザ』のアレンジみたいなお話に、赤いキャデラックみたうにシュレイダーがいろいろ突っ込んだ「現代アメリカの病弊」的な要素。
しかしこの映画の魅力は、そんな社会派な要素を換骨奪胎して虚無的なアクションに仕立てたジョン・フリンの手腕が冴えているところでしょう(シュレイダーは不満みたいだけど)。
主人公はベトナムでの拘束体験で無感覚になっていて、実はあんまり「復讐話」じゃないところが面白い。
俳優がいいです。ウィリアム・ディベインのへの字口、『緯度0大作戦』リンダ・ヘインズの実は男前なヒロイン、若きトミー・リー・ジョーンズの、ラストでの微笑み。
敵役のメキシコ人たちもいい顔してます。警察官クリフを誘導するメキシコ人少年なんてあまり映りませんが、ペキンパーみたいで印象に残ります。
実は撮影がとてもいい感じ。屋外・屋内とも逆光をうまく使っていて美しいです。ディベインとヘインズの喧嘩のシーン、銃の試し打ちのシーンなんかいいです。75点。
冬の稲妻
投稿日
2013/10/05
レビュアー
ひろぼう
むか〜しTVの洋画劇場で観た記憶があって、そのフック船長の鉤爪ような義手が強烈な印象に残っていた本作。
ベトコンの捕虜から7年ぶりに解放され故郷に戻ったレーン少佐が主人公なのでベトナム反戦物の範疇に入るかの作品だが、安酒場のウェイトレス、リンダと共に、中南米をさすらうシーンにはマカロニウェスタンを、ぎこちないやり取りで気持ちを伝えあうシーンには青春物の甘酸っぱささえ感じてしまい、真正面から反戦を訴えているようには感じられない。
しかし、当時R指定の残虐描写が物語をピリッと引き締めるので、浮足立った感じはない。一貫性に弱さがあるストーリーだが、喜びも痛みも感じられないレーン少佐の無表情と重なり合って、この先どこに向かうのかという不安を、ベトナム戦争をどう受けとめればいいのか迷っている時代性を、物語が孕んでいるように見えてくるのだった。帰還兵の孤独が主題ではあるが、当時のアメリカの雰囲気をより強く感じさせる。
それは『タクシードライバー』で描かれた孤独な男の狂気とよく似ているが、スコセッシの偏執的な演出が無い本作は空気のように馴染んでくる。
80年代になると娯楽性が強くなるベトナム物だが、70年代の当時は腫れ物に触るような扱いでしか受けとめられなかったのかもなぁ。
そしてリンダは一人アラスカに向かい「あなたは稲妻のよ〜う〜に」と歌うのかと、昭和の当時も思い起こさせてくれる作品なのだった。
殺し合いの修羅場で見せる微笑
投稿日
2014/07/07
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり )
1970年代、大学の授業をさぼって名画座に入り浸り、これまでで一番映画館の暗闇に足しげく通っていたあの時代の、そして今はちょっとなくなっている気がするアメリカ映画のテイスト、アメリカのにおいをぷんぷんさせた映画として、他に数多の有名作があるにも関わらず、忘れられないうちの一本が本作です。
ベトナム帰還兵。 戦場に適応してしまったがために、帰国してシャバの世界になじめない。 浮いてる自分を自覚して、自分にはもう居場所がないこともわかっている。
妻は他に好きな男ができていて、息子もその男になついている。
それでも「ああ、そうなのか」と他人事のように受け止める。
自分の何かがもう壊れて、半ばもう死んでしまっている。
そんな男が右腕をもぎ取られ( ディスポーザーでやられるシーンは当時衝撃的 )、妻子を殺されて、ならず者たちへの報復だけが生きながらえている中での、行動の目的となっていくのですが、そこには愛した者のためにとかの熱い想いは感じられないない。
主役のウィリアム・ディベインはテレビの「10月のミサイル」のケネディ大統領役で売り出し、『 ファミリー・プロット 』『マラソン・マン』『がんばれ! ベアーズ特訓中』などで70年代活躍した俳優。
クライマックスの殴り込みは、ポール・シュレーダーの敬愛する高倉健のそれを思わせますが、『 昭和残侠伝 』のような情念のあだ花の華はなく、アメリカ的なハードボイルドの渇いた散文のように、血と暴力の修羅場を淡々と描きます。
その点は『 タクシー・ドライバー 』同様、虚しさと孤独がクールに描かれます。
殴り込みの相棒を演じるのは、当時若手として売り出し中のトミー・リー・ジョーンズ。
高倉健に対する池部良と違って、無口で無表情で何を考えているかわからないキモい奴。
『 アイズ 』もそうだったので、今CMなどで見せるお茶目な感じとも違って、当時の印象は暗くて不気味な印象でした。
そんな男が襲撃で殺し合いの修羅場で見せる微笑、生きている実感の表情が印象的な作品です。
女を信用せず、外国人への嫌悪も露わに、暴力に生気を吹き返す、「 やばいストイックさ 」が、ポール・シュレーダーの脚本にはあるように思います。
なおローリング・サンダー作戦というのはベトナム戦争でのアメリカの爆撃作戦ですが、戦況は一向に好転せず、ただただ破壊と犠牲者だけが多かったようです。
傑作!
投稿日
2014/04/26
レビュアー
趣味は洋画
傑作ですね。 男の映画です。 何といっても脚本にブレがなく、作品のテーマに堂々と正面から挑み、ストーリーが明確で観ていて非常に分かりやすい。
永いベトナムでの捕虜生活から帰国したレーン少佐(ウィリアム・ディヴェイン)と部下のジョニー伍長(トミー・リー・ジョーンズ)が、形ばかり(?)の歓迎式典で迎えられるところから映画はスタート。
しかし、久方ぶりに帰った我が家で、レーンは妻のジャネット(リサ・ブレイク・リチャーズ)から、思わぬ話を聞かされます。 納得できなくとも納得せざるを得ない状況の話で、このあたりはベトナム戦争の暗い影がよぎります。(W・ディヴェインの感情を押し殺した演技がとてもいい)
さらにレーンの家に強盗が押し入り、戦争功労の意味合いで贈られた銀貨(大金)を要求され、断るレーンを、強盗たちはキッチン・シュレッダーで破砕し、妻子を惨殺してしまいます。(強盗の一人にルーク・アスキューが扮しています。醒めた表情がいつもの彼らしく、これまたいいですね)
最後には、義手を付けたレーンがジョニーとともに復讐を果たすのですが、その売春宿でのラストシーンの銃撃戦はなかなかの迫力です。
また、レーンに想いを寄せるリンダ(リンダ・ヘインズ)の男勝りの立ち振る舞いも心地よく、レーンとともに射撃の練習をする場面などは、ベトナム戦争による暗い影など感じさせません。
主演のW・ディヴェインは、どちらかといえば脇に回って存在感を発揮する俳優ですが、77年「がんばれ!ベアーズ特訓中」、83年「テスタメント」などでは準主役を張っていましたね。
00年「スペースカウボーイ」ではT・L・ジョーンズと共演していますが、この時はさすがに2人の俳優としての立場は逆転しています。
本作はW・ディベイン38歳、T・L・ジョーンズ31歳のときの作品でした。
この時代の男性って、こんなにハードボイルドだったっけ...。
投稿日
2013/09/23
レビュアー
土豆
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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丁度、この映画が作られた70年代の末は、「タクシードライバー」「ディアハンター」「帰郷」
などベトナム戦争に対するアメリカ国内の反省的な視点が確固たる考えを込めて沢山作られた。
それまで映画は娯楽の延長であったが、やり場の無いネガティブな印象の映画が多くなり、
それに合わせてアメリカの国内の活気も停滞気味になった。
この映画はベトナム捕虜となった主人公が故郷に7年ぶりに帰還するするところから始まる。
捕虜時代の拷問で、精神を病んでおり、7年に家族の元に戻っても自分の居場所が見つからない。
妻に他の男がいても、自分の子供が他人に懐いてても、酒場の女に誘惑されても、強盗に腕を潰されても、
あげくには妻子を殺害されても、主人公は激しい喜怒哀楽の感情を出さない。
なので、彼に好意を寄せる女性に対しても、良いように利用するだけで...。
女性もなんだかんだ言っても、惚れた男についていってしまう。
しかし、この時代の男性って、こんなにハードボイルドだったっけ...。
男も女も現代じゃあ、あり得ない感覚だ。
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それも選択肢だが、結局身を引いてしまい、
バイオレンスの世界へ帰ってしまう。
寡黙だが、復讐する獲物を追っている時の彼は生き生きと描かれており、
皮肉にも、それが唯一の彼らの存在する居場所でしか無かった...。
この作品、「タクシードライバー」のポール・シュレイダーの脚本だが、同じ
ベトナム帰還兵を扱った映画でありながら、作品的に評価されないのは監督の力量によるのかも知れません。
タランティーノはこの作品を気に入っている様だが、それは彼の作風からわかる気がする。
話の内容的には、これが西部開拓時代の時代設定でもおかしくなく、ベトナム帰還兵の心の傷
が付加されただけで、「タクシードライバー」の様に、都会の病巣などの要素を取り入れた社会派作品では無く、
ランボーの様な単なるアクション映画になってしまっている。
後、脇役で登場しているトミー・リー・ジョーンズが「若い!!」、この人って大器晩成の役者だね、
今とオーラがまるで違う。
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