愛、アムール

愛、アムールの画像・ジャケット写真
愛、アムール / ジャン=ルイ・トランティニャン
全体の平均評価点:
(5点満点)

27

  • DVD
ジャンル:

「愛、アムール」 の解説・あらすじ・ストーリー

ミヒャエル・ハネケ監督がジャン=ルイ・トランティニャンとエマニュエル・リヴァ主演で映画化した感動作。パリ都心部のアパルトマンに暮らす音楽家夫婦。ある日妻のアンヌが発病するが、夫は最後まで共に暮らすことを切望する妻の思いを聞き入れ…。

「愛、アムール」 の作品情報

製作年: 2012年
製作国: フランス/ドイツ/オーストリア
原題: AMOUR

「愛、アムール」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

愛、アムールの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
127分 日本語 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
DABR4473 2013年09月06日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
52枚 3人 6人

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ユーザーレビュー:27件

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1〜 5件 / 全27件

悲しむ余裕なし

投稿日:2013/08/14 レビュアー:ミルクチョコ

ミヒャエル・ハネケ監督が前作『白いリボン』に続いてカンヌ映画祭の最高賞パルムドールを受賞したドラマ。老いた夫婦が、人生の最期の時間を共に歩んでいこうとする夫婦の姿を通して、愛と死に向き合う壮絶なドラマです。

静まり返ったオープニング、いきなりアンヌ(エマニュエル・リヴァ)の結末が見せられます。ファーストシーンで物語の結末が明示されてしまいます。
そこに至るまでの過程を静かに描き、その物語に飲み込まれました。

パリのマンションで暮らす音楽家の老夫婦ジョルジュ(ジャン・ルイ・トランティニャン)とアンヌ。いつもどおりに朝食を取り会話しているとアンヌの意識が突然飛んでしまいます。
数分後、何事もなかったかのように意識が戻ったアンヌは、何も覚えていないと言います。
手術を受けたアンヌは、右半身麻痺の車椅子生活になり、二度と病院へは戻りたくないという彼女の望みを叶えるため、ジョルジュは自宅介護を決意します。
品格とプライドを崩したくない、衰えていく自分を見せたくないアンヌ。けれども、確実に失われていく彼女の心と体。
悪化していくアンヌの心理を理解し、娘やヘルパーのサポートは最小限に抑え、できる限り献身的につくすジョルジュ。けれども彼にも確実に老いは迫り、自覚なくともストレスに苛まれている姿が痛々しかったです。ジャン・ルイ・トランティニャン演じるジョルジュの、平静の中の憔悴と狂気が伝わって来ました。
会話も成立しなくなる後半のある決断は答えのない問題を提起されて、ビックリでした。
あまりの美しさに哀しむ余裕はなかったです。
見終わった後、将来老いるであろう自分自身と重なってしまい、人ごとで片付けられませんでした。
エマニュエル・リヴァの病気が進行する妻の生々しいまでの迫真演技が凄かったです。スッピンもしわメイクもいっぱいも曝していました。これぞ女優魂ですね。

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いつもと違うハネケ

投稿日:2013/07/01 レビュアー:パープルローズ

老夫婦の穏やかな暮らし。いつも通りの遅い朝食とさりげない会話。
しかし、妻は突然宙を見つめ、言葉を失い、夫の問いかけに全く反応しなくなる。
冒頭で提示された妻の行く末。そこに行き着く過程を、映画は静かに淡々と描き出す。

「ファニーゲーム」など、残酷な描写の多い映画をたくさん撮っているミヒャエル・ハネケ監督の作品なので、
夫婦が妻の教え子のコンサートを鑑賞するシーンの、観客をカメラがジ〜ッと写すところなど、
ここに何かがあるのか?何かが起こるのか?と身構えてみてしまいました。
ところが、嫌悪感を抱かせるような残酷なシーンは、全編を通してありません。
でも、半身不随になった妻と介護する夫の孤立した生活は、別の意味でとても残酷で悲しいです。

気品高い女性だった妻。
その妻が次第に体の自由を奪われ、言葉を失い、獣のような叫び声を揚げ始める。
おむつをつけ、ヘルパーの助けを借りて入浴する姿を見るのは、どんなに辛いことだったでしょう。

夫が妻を介護する様子をみた隣人は、「私達はあなた方を尊敬しています。」というが、所詮傍観者には夫婦の実状がわかっていない。
自分はプロフェッショナルだと豪語するヘルパーも、介護される側にとってなにが辛いのかを少しも理解していない。

迷いこんだ鳩が暗示するのは何なのか?
(どちらも妻の身代わりで、1度めは自由が効かなくなった妻を「解放」する、2度めは戻ってきた妻を抱きしめたということでしょうか。)
妻の最期は提示されましたが、そのあと夫はどうしたのでしょうか?

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愛情だけでは担えない重荷

投稿日:2013/11/26 レビュアー:飛べない魔女

次第に弱っていく妻を献身的に介護する夫。
その介護もむなしく、次第に人格も体も病魔に蝕まれていく妻。
たまに顔を出しては、介護のやり方に口を出し、ママがかわいそうだと嘆く娘。
自分のやり方が万人に満足だと勘違いしている看護師。
これは現代のどこにでもある、誰にでも起こり得る身近な話です。
介護する側もされる側も、苦しみがあります。
その苦しみをどう乗り切るのか?
人間としての尊厳はどう保たれるのか?
そんな問題提起をハネケが投げかけてきます。
身近なことなれど、迎える結末にはあっと驚き、そしてまたこういう選択を攻めることは誰にも出来ないでしょう。

私も介護経験者として、愛情はあっても、愛情だけでは到底担えない重荷があることを承知しています。
身内を介護することになったとき、決して自分だけで背負おうとはしないことです。
手を抜くこと、社会制度に甘えること、他人の優しさに甘えること、
とにかくありとあらゆる手段に甘えることが、共倒れにならない秘訣なのです。

ジャケットには”人生はかくも長く素晴らしい”と書かれていますが、
いつまでも元気でいられるのなら、人生は長くても素晴らしいでしょう。
人間としての尊厳を奪われてまで生き続けさせられるのは、私はいやです。

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ハネケ監督は、やっぱり巨匠!傑作でしたネタバレ

投稿日:2014/03/09 レビュアー:みなみ

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見る人をどうしようもなくイヤな気分にさせるミヒャエル・ハネケ監督ですが
彼が高く評価されるのがようやくわかった気がします。
多くを語らずに映像で見せていく描写、展開が見事です。
(かなりな長文になってしまいました<(_ _)>)

冒頭、ある家に踏み込む救急隊員は、思わず鼻をおさえ窓を開ける。
テープで目張りをされている部屋のドアを開けると、花で飾られた老婦人が横たわっていた。
夫はいない、どういうことなのだろうか??
そして時間が戻り、老夫婦の物語が始まる。

結末は見えているし、静かに淡々と進む物語にもかかわらず、最初から最後まで引き込まれ
深い余韻を残す作品でした。

元ピアノ教師で、プライドが高く、しっかり者の妻が、突然、短時間意識をなくす。
朝食中、微動だにしなくなった妻に、夫が水道水で濡らしたタオルを顔に当てても、何の反応もない。
助けを求めようと、水を出しっぱなしにしたまま別の部屋に行き、上着を着たところで、水道の音がしなくなった。
戻って問いただす夫に、妻は「何ともないわ」と食事を続けようと紅茶を注ぐも、全くカップに入らない…
このシーンはとてもリアルで衝撃的で悲しくて、私は一生忘れないと思う。

人は皆、年をとるし、いつ病に倒れるかわからないから、他人事とは思えない。
夫の立場になるか、妻の立場になるか…自分に重ねて見ながら、色々と考えさせられました。

老夫婦には娘がいるが、娘にはわからない部分もあり彼女の結婚生活もいろいろ大変そう。
父は一人ですべてを抱え込もうとする。ここで老老介護の問題が出てきますね。

周囲の人たちの反応にも興味深いものがあります。
妻の「一番弟子」だった青年は、恩師を訪ねてくるが、あからさまに同情、憐みの目を向ける。
一方、つましい生活をしている近所のお手伝いの夫婦は、老夫婦を理解し心から尊敬している。
人の痛みがわかるのは、苦労している人間の方だ。青年は決して悪気はないのだけれど。

また、介護をする看護師は、老婦人のことを普通の「おばあちゃん」扱いをする。こういう人たちは対象を
「患者」とひとくくりに考え、それぞれ違った人生を歩んできた人としては見ていないのだ。
悪気はないし、プロとしての仕事は立派にこなしているのかもしれないけど…。
おそらく病院でも同じ体験をしたから、老婦人は、「絶対病院に戻さないで」と強く頼んだのだろう。

認知症が進行して、わからなくなってしまった妻を死なせてしまった夫。
彼にはもう、それしかなかったのかもしれない。妻のために。
何も知らない他人がどうこう言えることではないと思った。

そして、在りし日の妻と一緒に家を出たシーンでは、もう涙が止まらなかった。
「コートは着ないの?」…彼女らしいセリフに泣けた。

見終わって数日後もしばらくこの映画について考えていたけど、すべてのシーンに意味があったのではと
と思います。
コンサートの帰り、カギがこじあけられていたのも、悪いことが起こる前兆と救急隊がふみこんでくることの暗示。
花を水につけるとき蛇口を流しっぱなしにする長々としたシーンも、思えばここから始まったのだな…と
あらためて思い起こされます。
鳩が部屋に入ってくるシーンは、「開放」を示しているのだと思いました。

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日本では、もはや衝撃的ではない主題。

投稿日:2014/02/05 レビュアー:ゆういちろう

80歳を超える老夫婦の妻が、ある日突然、脳梗塞に見舞われる。穏やかな日常はそこから、献身と痛みに満ちた介護の日々に変わる。

厳しい介護の現実が描かれているが、それ以上に、とても難しい問題が提示されているように思う。ひと言で言うなら、「人間の尊厳」といったところか。
そうしたものの大切さを訴える作品は多いのだけれど、本作はやや趣が異なる。ここでは、妻自身の高い誇りと、それを守ろうとする夫の献身ゆえに、結果として互いに疲弊していく姿が描かれるのだ。
僕自身は介護に深く関わった経験がないので、あまり踏み込んだことを言う資格もないのだが、本作を観ての感想としては、介護される側もある程度の「あきらめ」がなければ、最も身近な人への負担が大きすぎると思った。経済的に問題があるなら話は別だが、本作の老夫婦は裕福に見えるだけに、選択次第では状況の悪化を止められただろう。
夫婦の、特に夫の愛の深さに胸は打たれるものの、冷静な判断としては、共倒れするというのが最悪のケースだと思う。

物語の結末は冒頭に明かされるため、観客はそこに至るプロセスを追うことになる。その描写は非常に淡々としており、それだけに介護の現実というのが迫ってくる。
ただ、正直に書いてしまうと、これを映画で観る必要があるのかな?とも思った。というのも、日本てこうした老老介護の問題が早くに表面化しているので、NHKなどでかなりの数のドキュメンタリー番組が放送されているから。
もちろん本作は、その結末を含め愛の物語として昇華はしているけれど、介護の現実やそれを取り巻く人間関係の描写が真に迫れば迫るほど、ドキュメンタリーに見るリアルの価値というものを、むしろ感じてしまった。

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