ケシ畑の小さな秘密

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ケシ畑の小さな秘密 / ルイス・ブルゴス

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「ケシ畑の小さな秘密」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

理不尽な運命に翻弄される少年と少女の姿を描いたドラマ。内戦状態が続くコロンビアで、シモンの父は非合法栽培のケシ畑で働いていた。ある日、父の後をつけてケシ畑に迷い込んだシモンは、一帯を取り仕切る麻薬カルテルのボスに見付かってしまう。

「ケシ畑の小さな秘密」 の作品情報

作品情報

製作年: 2012年
製作国: コロンビア
原題: FIELD OF AMAPOLAS/JARDIN DE AMAPOLAS

「ケシ畑の小さな秘密」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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エメラルドの涙

投稿日:2019/09/23 レビュアー:ちゅく

「ケシ畑の小さな秘密」(2012年、コロンビア、カラー、86年)。
南米の日本劇場未公開作をたまには見てみようということで……。
コロンビアは、南米大陸・北西部にあります。2018年のサッカー・ワールッドカップのロシア大会で、日本代表がグループ・リーグHの初戦で2:1という番狂わせの勝利を収めたことが記憶に残っています。そして、麻薬というものと切り離せない土地であり、この映画の「ケシ畑」もそれに通じるものか……そして、DVDジャケットのメル・ギブソン似の男と銃を構える少年の像に惹かれました。

政府が無策に陥り、麻薬カルテルとゲリラ軍との内戦が続いている現代コロンビア。何かの事情で、都市から逃亡した父「エミリオ」(カルロス・ウアルパ)は、息子「シモン」(ルイス・ブルゴス)と連れ、「いとこ」の「ウィルソン」(フアン・カルロス・ロセロ)の家に身を寄せる。そこは、ケシ畑の山村だった。「エミリオ」は結局、麻薬の製造ラインで日当を得るしかなかった。
「シモン」は同じ境遇の隣家の少女「ルイーサ」(パウラ・パエス)と親しくなった。彼女は黒灰色のテリアの小型犬「ルフィーノ」を抱いていたが、元の飼い主が現れ、買い取るお金がないので、取り返される。
除草剤の影響で病気になった「ルイーサ」のために、「シモン」は「ルフィーノ」を盗み出す。「エミリオ」が働く麻薬工場のボス「ラミロ」(ルイス・ロサノ)は「シモン」を、亡くした子供の代わりに可愛がり、ケシ畑の仕事をさせる。「シモン」は少年ながら出世していく。「おじ」の「ウィルソン」は、実は麻薬を盗み出そうという野心を抱いていた。そこで、ボスに気に入られた「おい」を利用しようとするが、少年は拒絶する。

風に揺れるケシ畑は、とても美しい。花、そして少年、少女に何も罪はない。ケシ畑で働く貧しい親たちにも、ほとんど罪はない。それらを管理し、麻薬を精製し、莫大な利益を得ている人間、それを横取りしようとする人間が悪いのだ。
「シモン」「ルイーサ」「ルフィーノ」の二人一匹は、地雷が埋まった森を回避して、向こうにある美しい湖へ旅に出かけた。やがてゲリラ軍が山村に入ってきて、状況は一変する。「ルフィーノ」という名前が最後に利いてくる。

今まで「かの国:コロンビア」=「麻薬」=「おそろしい場所」という固定観念しかなかったが、この映画を見て、認識修正を迫られそうである。
悲惨な社会構造の中で、努力して作られた映画、その巧まれた物語、美しい映像は、旧ソ連時代のタルコフスキーの初期世界に重なるようだ。

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ケシ畑の小さな秘密

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エメラルドの涙

投稿日

2019/09/23

レビュアー

ちゅく

「ケシ畑の小さな秘密」(2012年、コロンビア、カラー、86年)。
南米の日本劇場未公開作をたまには見てみようということで……。
コロンビアは、南米大陸・北西部にあります。2018年のサッカー・ワールッドカップのロシア大会で、日本代表がグループ・リーグHの初戦で2:1という番狂わせの勝利を収めたことが記憶に残っています。そして、麻薬というものと切り離せない土地であり、この映画の「ケシ畑」もそれに通じるものか……そして、DVDジャケットのメル・ギブソン似の男と銃を構える少年の像に惹かれました。

政府が無策に陥り、麻薬カルテルとゲリラ軍との内戦が続いている現代コロンビア。何かの事情で、都市から逃亡した父「エミリオ」(カルロス・ウアルパ)は、息子「シモン」(ルイス・ブルゴス)と連れ、「いとこ」の「ウィルソン」(フアン・カルロス・ロセロ)の家に身を寄せる。そこは、ケシ畑の山村だった。「エミリオ」は結局、麻薬の製造ラインで日当を得るしかなかった。
「シモン」は同じ境遇の隣家の少女「ルイーサ」(パウラ・パエス)と親しくなった。彼女は黒灰色のテリアの小型犬「ルフィーノ」を抱いていたが、元の飼い主が現れ、買い取るお金がないので、取り返される。
除草剤の影響で病気になった「ルイーサ」のために、「シモン」は「ルフィーノ」を盗み出す。「エミリオ」が働く麻薬工場のボス「ラミロ」(ルイス・ロサノ)は「シモン」を、亡くした子供の代わりに可愛がり、ケシ畑の仕事をさせる。「シモン」は少年ながら出世していく。「おじ」の「ウィルソン」は、実は麻薬を盗み出そうという野心を抱いていた。そこで、ボスに気に入られた「おい」を利用しようとするが、少年は拒絶する。

風に揺れるケシ畑は、とても美しい。花、そして少年、少女に何も罪はない。ケシ畑で働く貧しい親たちにも、ほとんど罪はない。それらを管理し、麻薬を精製し、莫大な利益を得ている人間、それを横取りしようとする人間が悪いのだ。
「シモン」「ルイーサ」「ルフィーノ」の二人一匹は、地雷が埋まった森を回避して、向こうにある美しい湖へ旅に出かけた。やがてゲリラ軍が山村に入ってきて、状況は一変する。「ルフィーノ」という名前が最後に利いてくる。

今まで「かの国:コロンビア」=「麻薬」=「おそろしい場所」という固定観念しかなかったが、この映画を見て、認識修正を迫られそうである。
悲惨な社会構造の中で、努力して作られた映画、その巧まれた物語、美しい映像は、旧ソ連時代のタルコフスキーの初期世界に重なるようだ。

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