ホビット　思いがけない冒険

「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督が、「ロード…」のさらに60年前に起きた事件を描く、前日譚です。
一人の初老のホビットが、かつて若い日に経験した、思いがけない冒険について書き記そうとしています。彼の名は、ビルボ・バギンズ。

ビルボが冒険参加を決意するまでが、最初の見どころといえば、そうなのでしょうが、そこまでが結構長いです。
見慣れたキャラクターたちが大勢出演し、懐かしいのと、幻想的な美しさ、地下洞窟の不穏さなど映像が迫力あり凄かったです。
自宅に次々と押しかけ、大騒ぎするドワーフたちに目を白黒させ、挙句には、魔法使いガンダルフの策略で仲間入りさせられます。平穏な暮らしを望むビルボが、受身人生から一気にチェンジします。ドワーフたちが13人なのでキャラが多過ぎて、ちょっと把握するのが大変でした。
今回の旅の目的は、凶悪なドラゴン・スマウグに奪われてしまった60年前に失われたドワーフたちの王国をを取り戻すこと。
一行の最初の試練が、霧ふり山でのバトル。縦横無尽に広がるその空間で繰り広げられる脱出劇に息を呑みます。
一行とはぐれてしまったビルボは、トロルが棲む洞窟の中で、「いとしいしと」なぞなぞが好きなゴラムと出会います。ビルボVSゴラムの「なぞなぞ問答」ここは面白かったです。
ゴラムの大きな瞳は子供のような純粋さを持っているかのように見えますが、その大きな瞳の奥には、哀しみと苦痛を抱えているように思えました。この場面は、緊迫感あふれ、印象に残ったシーンでした。
無理難題を言われて困惑したり、憎めないお人好しなビルボは、マーティン・フリーマンのためにあるようなキャラですね。
問題のアイテムが三部作で、どのように絡んでくるのか楽しみです。

ウチら“せっかちな関西人”には、ドラクエにおける「情報収集のための村人との会話」なる行為は存在しない。
新しい村に着いたら、有り金全部はたいて装備を整え、面倒くさいけどタンスあさりと壺の破壊を行って、
終わったら即、手近なダンジョンに突撃！！というのが一般的なのだ（たぶん・・）

と、いうわけで、この映画の前フリの長さには悶絶。
「いつになったら冒険始まるんや〜、もう３０分過ぎたで〜」と気絶寸前に・・
せめて旅の仲間に、ゲーム的な「セクシー美女剣士」とか「小悪魔系の女魔導士」みたいなのがいれば、多少は救いになるけど
実際は小さいオッサンだらけで画づらが汚いし、無個性で名前すら覚えられない。
こんなやつら、ゲームなら絶対に選ばない（断言）

いざ冒険が始まってからも、拷問的な超ウルトラスローペースは続く。
茶色魔導士がハリネズミを治療するシーンとか、トロルの食事シーンとか、ゴラムとビルボの“なぞなぞ合戦”とか
くだらないのにダラダラと長くて超ダルい。

途中、ケイトとエージェント・スミスが出てくるシーンもあるけど、彼らはガンダルフとおしゃべりするだけ・・
何か派手な魔法とか使って盛り上げてくれよ。ほんとサービス精神の無い奴らだな。

クライマックスの連続バトルも結局「ガンダルフ頼み」
この人だけが強すぎて、完全に戦力バランスを崩してます（まさにクソゲー）

そもそも、ＬＯＴＲシリーズの最大の欠点として「仲間が死なないのでスリルが全くない」というのがある。
結局ＬＯＴＲでは、旅の仲間の内、死んだのはボロミア一人だけだった。
なので、この映画でも、どんなピンチになっても「どうせ土壇場で誰かが助けに来て、みんな無事なんでしょ」て感じで
アクションシーンが長引けば長引くほどダルさが増す。
人数多いんだから、せめて半分くらいは死んでくれないと。カッコ良く死ねるシーンは結構あったのに・・

あえて良いところを挙げると「ＣＧのスゴさ」なんだけど
そんなのは最近のハリウッド大作映画では当たり前の事なので、特に感動はないです。

それにしても、このシリーズは三部作なので
あと二回、このスローで冗長なドラマが続くのかと思うと
エンディングまでたどり着く自信が無くなってきた・・

んーこれは、ファンタジー好きじゃない私には、地味で長〜い作品でしたね。何回か時計をチラ見してしまいました。
映像は壮大で美しく、スケールは大きいんだけど、男ばっかりで華がないし、汗臭い感じで、すごくカッコいい人もいない…
絶体絶命の危機の時の切り抜け方も甘い気がするし。

ビルボ・バギンズ役は、「ロード・オブ・ザ・リング」でビルボを演じたイアン・ホルムに似てるから
マーティン・フリーマンに決まったのかな。主役だけど、とにかく地味ー！

アクションは同じような調子で続いていくし。次回作「ホビット　スマウグの荒らし場」が待ち遠しいなんて
全然思わなかったです。うちの娘がよく連ドラの初回と最終回だけチェックすると言っているのを
「ありえない！」と思っていたけど、「いや、その方法でＯＫかも」と思ってしまいました^^;

でもアメリカでは大ヒットしてたし、好きな人は好きなのでしょう。

基本的に映画は“通し”で観るべきと思っています。
製作者もそのつもりで作ってるし、何より間をおいてしまうとコチラ側のテンションが変わって、作品をキチンと評価できなくなってしまうから（なにも偉そうな意味ではなくて、面白さとかが半減しちゃうってこと）。

で、本作についてですが、半分くらいのところで一回寝ました（笑）。
いやー、ちょっと長すぎっす。特に前半は雰囲気ものんびりしてるので、気持ちよく眠りに誘われます。
一方、後半は怒涛の展開。やっぱりピージャクは活劇の見せ方が上手いですね。かなり複雑なはずのゴブリンの巣での戦いなんか、情報がきちんと整理されてて緩急も巧みなので、とても分かりやすい。それに、おなじみのゴ○○が登場するシーンの怖さといったら…さすがホラー出身の監督です。
途中で寝ておいて何ですが、結果的にはそれなりに楽しめました。今のところ、LOTRの時ほどは次作が待ち遠しいとは思いませんけど。

それにしても、ここまでブッツリ終わるのは予想外。一作ごとに何らかがひと区切りしていたLOTRと違って、この一作目では驚くくらいナンにも解決しませんね、ハハ。

ロードオブザリングは鑑賞済みですが、
内容はほぼ忘れてます（笑

そんな状態でみたのもアレなんですが、
かといって、本作のためにあの長い三部作を見直す気にもならず。
ま、前日だんなんで、忘れてても支障ないかな・・・なんて思いつつ観た。

が・・・・・・・・


やはり劇場では爆睡しましたね（笑


で、気を取り直してDVD鑑賞。


ロードオブ・・・のさらに60年前の話。

語り手の老いたホビット、ビルボがかつて体験した冒険を描いてる。

どうやらドワーフたちの王国が
ドラゴン・スマウグに奪われたため、
自分達の国を取り戻すべく旅に出る
・・・だそうだ。

正直言って、物語が動き出すまでが
まーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長いです！！！！

わたしはもう、劇場では話が動く前に寝オチしましたよｗ

ドワーフは十数人（１３？１４？）出てくるし、
なにやら見覚えのあるキャラクターも出てきて
あーだこーだやってますが、
なにせ、テンポが悪い・・・・

これ、いろいろ端折って2時間くらいにまとまるんじゃないのかい？
って思っちゃったりして。

途中でものすごい美し＆キレイオーラを放つケイトブランシェットが登場しますが
ほんの少しだけ。
画的にはあそこが一番華やかな気がする。
ほかは、男（＆おっさん）ばっかで、けっこうムサいです（笑

まあ、自分の目で確かめたいので次作も観ますけど、
そうじゃなければ、これはちょっとダイジェスト的なやつを見るだけで支障ない気がします。


とにかく、ダラダラ長いのが難点ですな・・・このシリーズ。