悪夢ちゃん

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北川景子主演ドラマ。

北川景子が小学校の先生で、
幼い頃から、孤児院で育っている。

そんなある日、前髪の一部が白い女の子が、
転校してくる。

その娘は、悪夢を見ると、
それが現実になるという予知夢を見る女の子。

祖父に育てられていて、
その祖父が、夢の研究をしていて、
夢を映像化することに成功している。

彼女は、その夢判断をするようになるが、
それは、あらかじめ決められた運命だった。

という話で、
基本、北川景子は、始めいい先生を演じているが、
実際には、冷めた見方をする教師で、
その外面と内面を演じる演技力が試される。

とはいえ、コメディ的な要素もあるので、
それほど、どぎつい感じではない。

その辺り、ドラマなので、
あまり、深刻になりすぎないように、
配慮されている感じ。

だから、エンターテイメント的には、ある程度、
楽しめるようになっている。

ただ、やはり、基本的な設定として、
SFチックなところはあるので、
浮世離れした面は否めない。

基本、リアルを中心とし、
辻褄合わせをしようとしているわけで、
このあたりは、もうちょっとリアリティを前提としても、
良かったのではないかと思う。

ただ、ドラマとしては、合格点だと思うし、
二面性教師を、うまく演じていたし、
他社ドラマの謎解きはディナーのあとでを、
オマージュしたような台詞もあったりして、
結構、楽しんで作ってる感じもした。

↑　これ、ドラマの中で北川景子演じる武戸井 彩未先生が、実際に言ってた台詞です。（笑）
彼女は、明恵小学校5年2組の担任で、通称「彩未先生」
いつも笑顔を絶やさないようにしていたのに、ある児童から「彩未先生は、顔は笑っていても心から笑ってはいない」と指摘されます。
それは、彼女の生い立ちから学んだ処世術でもありました。
彼女のクラスに古藤結衣子という少女が転入してきます。
生まれつき左側の前髪の一部が白髪で、予知夢を観る能力があり、それが悲惨な未来を予知しているため、彩未先生は、その少女を「悪夢ちゃん」と呼びます。
悪夢ちゃんの見る夢を映像化することで、第三者も悪夢ちゃんの見たままの夢を見ることができるのですが、映像化する機械を『獏』といい、夢を記録したものを『夢札』と言います。
未来を暗示したといっても、何かの象徴として置き換えられていることが多く、例えばワニが出てきた場合、実際には赤い鰐皮のバッグだったりします。
大蛇が出てきた時は、スナックの名前が“うわばみ”でした。（笑）
彩未先生には、無意識に消してしまった記憶があり、悪夢ちゃんが来てから少しずつ子供時代に犯したかもしれない罪を思い出し、苦悩することになります。
彩未先生にも「明晰夢」を見る力があり、その明晰夢に出てくる「夢獣ユメノケ」を悪夢ちゃんも見ていたことが分かります。
実は、悪夢ちゃんこと古藤結衣子と彩未先生には運命的な繋がりがあり、最終話ですべてが明らかにされます。
原作は、恩田陸の小説「夢違」
ＳＦ学園ファンタジーで土曜日夜の放送だったこともあり、チャイルド層にウケたようで、11、12歳児の平均視聴率は29％、最高視聴率35％だったようです。（全視聴者の平均視聴率は11.5％）
2014年に映画化されることが決まったそうですし、夏休み中のお子様に見せるＤＶＤとして選択肢にいれてみるのも良いかと思います。