桃さんのしあわせ / アンディ・ラウ
桃さんのしあわせ
/アン・ホイ(許鞍華)
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全体の平均評価点: (5点満点)
(16)
解説・ストーリー
香港の映画プロデューサー、ロジャー・リーの実体験を基に、彼と彼の家族に仕えてきた老家政婦との心の絆を描いた感動ドラマ。主演は「インファナル・アフェア」のアンディ・ラウと2011年ヴェネチア国際映画祭女優賞受賞のディニー・イップ。監督は「女人、四十。」のアン・ホイ。香港の裕福な家庭に、少女のころから60年間もメイドとして仕えてきた桃(タオ)さん。しかし今では家族の多くは海外に移住してしまい、香港の家には映画プロデューサーとして活躍する長男のロジャーひとりだけ。そんなある日、その桃さんが脳卒中で倒れてしまう。この時初めて桃さんが自分にとってどれだけ大切な存在だったかに気づいたロジャーは、後遺症の残る桃さんのために老人ホームを世話し、献身的に尽くしていく。
香港の映画プロデューサー、ロジャー・リーの実体験を基に、彼と彼の家族に仕えてきた老家政婦との心の絆を描いた感動ドラマ。主演は「インファナル・アフェア」のアンディ・ラウと2011年ヴェネチア国際映画祭女優賞受賞のディニー・イップ。監督は「女人、四十。」のアン・ホイ。香港の裕福な家庭に、少女のころから60年間もメイドとして仕えてきた桃(タオ)さん。しかし今では家族の多くは海外に移住してしまい、香港の家には映画プロデューサーとして活躍する長男のロジャーひとりだけ。そんなある日、その桃さんが脳卒中で倒れてしまう。この時初めて桃さんが自分にとってどれだけ大切な存在だったかに気づいたロジャーは、後遺症の残る桃さんのために老人ホームを世話し、献身的に尽くしていく。
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「桃さんのしあわせ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
香港の映画プロデューサー、ロジャー・リーの実体験を基に、彼と彼の家族に仕えてきた老家政婦との心の絆を描いた感動ドラマ。主演は「インファナル・アフェア」のアンディ・ラウと2011年ヴェネチア国際映画祭女優賞受賞のディニー・イップ。監督は「女人、四十。」のアン・ホイ。香港の裕福な家庭に、少女のころから60年間もメイドとして仕えてきた桃(タオ)さん。しかし今では家族の多くは海外に移住してしまい、香港の家には映画プロデューサーとして活躍する長男のロジャーひとりだけ。そんなある日、その桃さんが脳卒中で倒れてしまう。この時初めて桃さんが自分にとってどれだけ大切な存在だったかに気づいたロジャーは、後遺症の残る桃さんのために老人ホームを世話し、献身的に尽くしていく。
「桃さんのしあわせ」 の作品情報
「桃さんのしあわせ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
桃さんのしあわせの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日吹 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/広東語/(一部北京語) 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PDSZ300236 |
2013年05月10日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
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0人
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0人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/広東語/(一部北京語)
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
【Blu-ray】桃さんのしあわせ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日本語・日本語吹替え用字幕 |
1:リニアPCM/ステレオ/広東語/(一部北京語) 2:リニアPCM/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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PDBV300236 |
2013年05月10日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
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0人
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0人
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1:リニアPCM/ステレオ/広東語/(一部北京語)
2:リニアPCM/ステレオ/日本語
桃さんのしあわせの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日吹 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/広東語/(一部北京語) 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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PDSZ300236 |
2013年05月10日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/広東語/(一部北京語)
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
【Blu-ray】桃さんのしあわせ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日本語・日本語吹替え用字幕 |
1:リニアPCM/ステレオ/広東語/(一部北京語) 2:リニアPCM/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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PDBV300236 |
2013年05月10日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
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0人
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0人
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1:リニアPCM/ステレオ/広東語/(一部北京語)
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ユーザーレビュー:16件
淡々とした作風なれど温かい
プロデューサーである、ロジャー・リーの実体験を基に作られたそうです。
老いと介護といった世界共通の問題を通して人間の絆を描いた作品。
香港に住む映画プロデューサーのロジャー(アンディ・ラウ)の家には、60年間、仕えているメイドの桃(タオ)さん(ディニー・イップ)がいます。ある日、ロジャーが帰宅すると桃さんが脳卒中で倒れていました。麻痺が残りもう仕事ができないからとメイドの仕事を辞める桃さんのために、ロジャーは老人ホームを探す事に。
そばにいるのが当たり前だった桃さんがいなくなったことで、初めて彼女がいかに大切な人だったかに気付いたロジャーは、忙しい仕事の合間を縫って献身的に桃さんを見舞い、世話をします。
老人ホームには身寄りのない老人や子供に見捨てられた老人もいて、他の入所者たちの哀しみや不幸をも懐の深さで感じ取る桃さん。彼女は他人の痛みが分かる懐の深い女性なんですね。現代中国における高齢者社会の実態を描きながら、桃さんと入所者との関わりをも温かく描いています。
映画の出だしでははっきり分からなかった二人の絆が徐々に見えてきます。
ロジャーと桃さんの間には実の母よりずっと身近な血縁以上の親密さが育まれているのですが、二人の関係は決してベタ付きません。使用人としての分をわきまえる桃さんと、その気持ちを尊重しながら献身的に世話をするロジャー。
静かに老い、傍らにかけがえのない人がいてくれた桃さんの人生はきっと幸せだったのだと思います。
自分の老後の事も考えさせられました。人の絆が大切ですね。
老い、介護、死を扱ったごく地味な物語なのに、温かく、そしてしみじみとした良い作品でした。
冒頭のあたり、アンディ・ラウとツイ・ハーク、そしてサモ・ハンという構図にビックリしました。
このレビューは気に入りましたか?
19人の会員が気に入ったと投稿しています
最期を誰に託すのか?その2
香港のある一家に、4代60年に渡って住み込みメイドとして仕えてきた桃(タオ)さん(ディニー・イップ)。
仕えた家族は次々とアメリカに移住し、今は独身の映画制作者ロジャー(アンディ・ラウ)ひとりの世話をしている。
ある日、帰宅したロジャーが、「桃さん、鍵を忘れたよ!」と叫んでドアを叩いても応答がない。
桃さんは脳卒中を起こして倒れてしまったのだ。自ら老人ホームに入る決意をする桃さん。
「僕が最後まで世話をする」と決めたロジャーが、母親同然の桃さんを看取るまで。
この映画のプロデューサー、ロジャー・リーという方の実体験に基づいた物語だそうです。
晩年をどうすごすか、大切な人をどう見送るかというのは、中高年にとってはいちばん興味のあるテーマなのでしょう。映画館はかなり混んでいました。
せりふによる説明ではなく、映像で桃さんとロジャーの関係や心情を表わそうとしているところがいいです。
ロジャーにたくさんの料理を給仕しても、自分は台所で立ったまま食べる桃さんの使用人としての遠慮とけじめ。
老人ホームに入ってからは、ロジャーが来てくれることが嬉しくてならないのに、もっと来てほしいとはいえない桃さん。
一方、桃さんが倒れ、自分で身の回りのことをしなければならなくなったロジャーは、出先で修理工と間違えられる。
着る服の選択までを桃さんに頼りきっていたロジャー。
倒れる前の桃さんが作った牛タンの煮込みを友人たちとつつきながら交わす、桃さんの思い出。
ロジャーにとって、桃さんがどれほど多くの記憶を共有する大切な存在だったのか。
遠慮と感謝。最期を託すのはそれを持つことのできる、血のつながらない間柄の方がいいのかもしれないなと思いました。
香港の老人ホーム事情も興味深かったです。
中秋の節句に、老人ホームにはたくさんの慰問グループがやってきて、歌を踊ったり踊りを披露したりしますが、迎える老人たちもあまり喜んでいなくて、半ば義務で見てるというのがおかしかったです。
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
遠慮 節度 慮り 距離感
桃さんはプロフェッショナルだ。(チンさん=「胡同の理髪師」=と相通ずるものがある。)
実務は勿論、心映えに至るまで家政婦として完璧なキャリアを誇っている。
60年間主家の家事を切り盛りし、肉親のように愛情を注ぎ、しかし分をわきまえてでしゃばらない。
病に倒れると潔く身を退く決意をし、主人の好意を受け入れても甘えず、主従の距離間を頑なに守っている。
いなくなって初めて、桃さんの存在の大きさを思い知るロジャー。
生活の不自由さだけで無く、自分にとって桃さんが如何に大切な人だったかに今更ながら気付くのだ。
希望どおり老人ホームを手配し、しばしば面会に訪れ、世話を焼く。
しかしたとえ好意であっても、決して桃さんの望まない事は押しつけない。
ふたりの間には「遠慮」と「節度」「相手を慮る気持ち」があり、これが東洋的なのかどうか、じわりと心に響くものがある。
(『家族の庭』byマイク・リー監督の「施し」と「甘え」とは雲泥の差だ。)
「笑い合える人がいれば、ささやかでも、人生はきっとバラ色」(キャッチコピー)
「義理の息子」と名乗るロジャーに、僅かに誇らしげにほころぶ桃さんの顔。
精一杯のお洒落をした桃さんに、恋人のように寄り添うロジャー。
何気ない会話、表情や目くばせひとつひとつにふたりの感情がにじみ、しみじみと見惚れてしまう。
これは同時に、老人介護の物語でもあった。
社会整備は異なっても人の感情は様々ながら似ていて、ここでも相通ずるものがある。
(ホームの環境が劣悪にも関わらず、経営側を特に悪く描いていないのは、これが香港では一般的だからだろうか。)
桃さんの誠実な人生が、この「しあわせな最期」に繋がったのだろう。
自分は果たして「誠実」か、明日は我が身の「老い」を意識する年齢になった事にも気付かされる。
ディニー・イップが素晴らしい。
そしてアンディ・ラウの「普通」が素敵だ。
(トニー・レオンにこれは出来ないだろうと思うと、ちょっと残念な気がする。)
ツイ・ハーク、サモ・ハン、アンソニー・ウォン、チャップマン・トーなんて顔が、何気に見えるのが嬉しい。
ヴェネツィアをはじめ、世界の映画賞の数々を獲得した秀作。
何かと取り沙汰される隣国だが、人としての深い想いは同じなのだと、皆さんにも感じて頂きたい。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
桃さんのしあわせ・・というよりは”しあわせな桃さん”と言いたい
ああ、このジャケットの桃さんの顔、なんて素敵な笑顔なんでしょう。
最高の笑顔です。
メイドという立場ながら、60年も使えてきたわけですから、
家族のように思われても当然な気がしますが、普通はこうはいかないのでしょうね。
所詮は使用人、最後まで使用人扱いされるのが現実でしょう。
ところが、桃さんのお使いしている家のひとたちは温かいんですよ。
冒頭のシーンではロジャーのそっけないそぶりから、桃さんは使用人だからなのか、「ありがとう」の言葉も言わないのかしら?
随分押柄な態度ね・・なんて思っていましたが、そうでは無かったのですね。
桃さんはロジャーにとっては母親同然、いやむしろそれ以上の存在。
だからこそ、いて当たり前、いないと困る空気のような存在だったのですね。
桃さんが病気になって改めて知る彼女への愛情です。
「義理の息子です」
そうみんなに自らを紹介するロジャー。
「義理の母です」
そう桃さんをみんなに紹介するロジャー。
嬉しそうに微笑む桃さん。
本当に幸せそう。
自分の子供にだって、こんなに優しくされる人いるかな?ってぐらい優しいロジャー。
結局悪い人は一人も出てきません。
施設の責任者、冷たい女性なのかと思いきや、けっこう優しくていい人だし
ロジャーの母親、この人こそ桃さんにはイジワルするんじゃないか?(笑)なんて思っていたら予想に反してすごい優しい人。
桃さんがみんなに優しくしてもらえるのは、彼女の仁徳なんですよね。
多くを欲せず、今を受け入れ
他人の痛みに優しく接しても、自分にはあくまでもシンプル。
幸せの器は人によって大きかったり小さかったりする。
桃さんの器は小さなものだったけど、桃さんにとってはその器いっぱいになるほどの、最高にしあわせな人生だったのではないでしょうか?
桃さん役のディニー・イップは、実は歌手もやっている人なんですね!
イヒヒと楽しそうに笑う演技とかすごく自然で上手でした。
これといった大きな山場はありませんが、静かで温かい良い映画でした。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
桃さんはしあわせ
投稿日:2013/05/24
レビュアー:TOMY
香港の裕福な家庭にメイドとして長年務め、脳卒中で倒れてしまい、後遺症の残る桃(タオ)さんに、
あたたかく献身的に寄り添う、勤め先の青年、ロジャー。
プロデューサーの実体験とのこと。
プロとしてプライドがあり、決して雇い主に負担をかけたくない桃さん。
物心ついた子どもの頃から、毎日身の回りの世話をしてもらってた、もしかすると親よりも身近に思っていたロジャー。
身体が不自由になり、メイドの仕事もできなくなり、身をひくことを考えても、
ロジャーのほうが、桃さんから離れたくない。
忙しい合間をぬって、自分で老人ホームを探しだし、その後もお見舞いを欠かさない。
桃さんも、老人ホームに入ってからも、相変わらずちょっと強気で、やさしくて、器の大きさを見せる。
ロジャーも、軽口叩いたり、絶妙な距離感で寄り添う。
桃さんは、自らは結婚して家族をつくったりはしてなかったようだけど、
子どもを育て、慕われ、勤務先からは家族のように大切に思われ、思うとおりに仕事をし、周囲から信頼され、思われ、
こんなに幸せな晩年など、なかなかあるものじゃない。
と思いました。
人生は1度きり。
幸せな人の幸せな話でした。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
淡々とした作風なれど温かい
投稿日
2013/04/26
レビュアー
ミルクチョコ
プロデューサーである、ロジャー・リーの実体験を基に作られたそうです。
老いと介護といった世界共通の問題を通して人間の絆を描いた作品。
香港に住む映画プロデューサーのロジャー(アンディ・ラウ)の家には、60年間、仕えているメイドの桃(タオ)さん(ディニー・イップ)がいます。ある日、ロジャーが帰宅すると桃さんが脳卒中で倒れていました。麻痺が残りもう仕事ができないからとメイドの仕事を辞める桃さんのために、ロジャーは老人ホームを探す事に。
そばにいるのが当たり前だった桃さんがいなくなったことで、初めて彼女がいかに大切な人だったかに気付いたロジャーは、忙しい仕事の合間を縫って献身的に桃さんを見舞い、世話をします。
老人ホームには身寄りのない老人や子供に見捨てられた老人もいて、他の入所者たちの哀しみや不幸をも懐の深さで感じ取る桃さん。彼女は他人の痛みが分かる懐の深い女性なんですね。現代中国における高齢者社会の実態を描きながら、桃さんと入所者との関わりをも温かく描いています。
映画の出だしでははっきり分からなかった二人の絆が徐々に見えてきます。
ロジャーと桃さんの間には実の母よりずっと身近な血縁以上の親密さが育まれているのですが、二人の関係は決してベタ付きません。使用人としての分をわきまえる桃さんと、その気持ちを尊重しながら献身的に世話をするロジャー。
静かに老い、傍らにかけがえのない人がいてくれた桃さんの人生はきっと幸せだったのだと思います。
自分の老後の事も考えさせられました。人の絆が大切ですね。
老い、介護、死を扱ったごく地味な物語なのに、温かく、そしてしみじみとした良い作品でした。
冒頭のあたり、アンディ・ラウとツイ・ハーク、そしてサモ・ハンという構図にビックリしました。
最期を誰に託すのか?その2
投稿日
2013/03/01
レビュアー
パープルローズ
香港のある一家に、4代60年に渡って住み込みメイドとして仕えてきた桃(タオ)さん(ディニー・イップ)。
仕えた家族は次々とアメリカに移住し、今は独身の映画制作者ロジャー(アンディ・ラウ)ひとりの世話をしている。
ある日、帰宅したロジャーが、「桃さん、鍵を忘れたよ!」と叫んでドアを叩いても応答がない。
桃さんは脳卒中を起こして倒れてしまったのだ。自ら老人ホームに入る決意をする桃さん。
「僕が最後まで世話をする」と決めたロジャーが、母親同然の桃さんを看取るまで。
この映画のプロデューサー、ロジャー・リーという方の実体験に基づいた物語だそうです。
晩年をどうすごすか、大切な人をどう見送るかというのは、中高年にとってはいちばん興味のあるテーマなのでしょう。映画館はかなり混んでいました。
せりふによる説明ではなく、映像で桃さんとロジャーの関係や心情を表わそうとしているところがいいです。
ロジャーにたくさんの料理を給仕しても、自分は台所で立ったまま食べる桃さんの使用人としての遠慮とけじめ。
老人ホームに入ってからは、ロジャーが来てくれることが嬉しくてならないのに、もっと来てほしいとはいえない桃さん。
一方、桃さんが倒れ、自分で身の回りのことをしなければならなくなったロジャーは、出先で修理工と間違えられる。
着る服の選択までを桃さんに頼りきっていたロジャー。
倒れる前の桃さんが作った牛タンの煮込みを友人たちとつつきながら交わす、桃さんの思い出。
ロジャーにとって、桃さんがどれほど多くの記憶を共有する大切な存在だったのか。
遠慮と感謝。最期を託すのはそれを持つことのできる、血のつながらない間柄の方がいいのかもしれないなと思いました。
香港の老人ホーム事情も興味深かったです。
中秋の節句に、老人ホームにはたくさんの慰問グループがやってきて、歌を踊ったり踊りを披露したりしますが、迎える老人たちもあまり喜んでいなくて、半ば義務で見てるというのがおかしかったです。
遠慮 節度 慮り 距離感
投稿日
2013/05/19
レビュアー
まりこ
桃さんはプロフェッショナルだ。(チンさん=「胡同の理髪師」=と相通ずるものがある。)
実務は勿論、心映えに至るまで家政婦として完璧なキャリアを誇っている。
60年間主家の家事を切り盛りし、肉親のように愛情を注ぎ、しかし分をわきまえてでしゃばらない。
病に倒れると潔く身を退く決意をし、主人の好意を受け入れても甘えず、主従の距離間を頑なに守っている。
いなくなって初めて、桃さんの存在の大きさを思い知るロジャー。
生活の不自由さだけで無く、自分にとって桃さんが如何に大切な人だったかに今更ながら気付くのだ。
希望どおり老人ホームを手配し、しばしば面会に訪れ、世話を焼く。
しかしたとえ好意であっても、決して桃さんの望まない事は押しつけない。
ふたりの間には「遠慮」と「節度」「相手を慮る気持ち」があり、これが東洋的なのかどうか、じわりと心に響くものがある。
(『家族の庭』byマイク・リー監督の「施し」と「甘え」とは雲泥の差だ。)
「笑い合える人がいれば、ささやかでも、人生はきっとバラ色」(キャッチコピー)
「義理の息子」と名乗るロジャーに、僅かに誇らしげにほころぶ桃さんの顔。
精一杯のお洒落をした桃さんに、恋人のように寄り添うロジャー。
何気ない会話、表情や目くばせひとつひとつにふたりの感情がにじみ、しみじみと見惚れてしまう。
これは同時に、老人介護の物語でもあった。
社会整備は異なっても人の感情は様々ながら似ていて、ここでも相通ずるものがある。
(ホームの環境が劣悪にも関わらず、経営側を特に悪く描いていないのは、これが香港では一般的だからだろうか。)
桃さんの誠実な人生が、この「しあわせな最期」に繋がったのだろう。
自分は果たして「誠実」か、明日は我が身の「老い」を意識する年齢になった事にも気付かされる。
ディニー・イップが素晴らしい。
そしてアンディ・ラウの「普通」が素敵だ。
(トニー・レオンにこれは出来ないだろうと思うと、ちょっと残念な気がする。)
ツイ・ハーク、サモ・ハン、アンソニー・ウォン、チャップマン・トーなんて顔が、何気に見えるのが嬉しい。
ヴェネツィアをはじめ、世界の映画賞の数々を獲得した秀作。
何かと取り沙汰される隣国だが、人としての深い想いは同じなのだと、皆さんにも感じて頂きたい。
桃さんのしあわせ・・というよりは”しあわせな桃さん”と言いたい
投稿日
2013/05/24
レビュアー
飛べない魔女
ああ、このジャケットの桃さんの顔、なんて素敵な笑顔なんでしょう。
最高の笑顔です。
メイドという立場ながら、60年も使えてきたわけですから、
家族のように思われても当然な気がしますが、普通はこうはいかないのでしょうね。
所詮は使用人、最後まで使用人扱いされるのが現実でしょう。
ところが、桃さんのお使いしている家のひとたちは温かいんですよ。
冒頭のシーンではロジャーのそっけないそぶりから、桃さんは使用人だからなのか、「ありがとう」の言葉も言わないのかしら?
随分押柄な態度ね・・なんて思っていましたが、そうでは無かったのですね。
桃さんはロジャーにとっては母親同然、いやむしろそれ以上の存在。
だからこそ、いて当たり前、いないと困る空気のような存在だったのですね。
桃さんが病気になって改めて知る彼女への愛情です。
「義理の息子です」
そうみんなに自らを紹介するロジャー。
「義理の母です」
そう桃さんをみんなに紹介するロジャー。
嬉しそうに微笑む桃さん。
本当に幸せそう。
自分の子供にだって、こんなに優しくされる人いるかな?ってぐらい優しいロジャー。
結局悪い人は一人も出てきません。
施設の責任者、冷たい女性なのかと思いきや、けっこう優しくていい人だし
ロジャーの母親、この人こそ桃さんにはイジワルするんじゃないか?(笑)なんて思っていたら予想に反してすごい優しい人。
桃さんがみんなに優しくしてもらえるのは、彼女の仁徳なんですよね。
多くを欲せず、今を受け入れ
他人の痛みに優しく接しても、自分にはあくまでもシンプル。
幸せの器は人によって大きかったり小さかったりする。
桃さんの器は小さなものだったけど、桃さんにとってはその器いっぱいになるほどの、最高にしあわせな人生だったのではないでしょうか?
桃さん役のディニー・イップは、実は歌手もやっている人なんですね!
イヒヒと楽しそうに笑う演技とかすごく自然で上手でした。
これといった大きな山場はありませんが、静かで温かい良い映画でした。
桃さんはしあわせ
投稿日
2013/05/24
レビュアー
TOMY
香港の裕福な家庭にメイドとして長年務め、脳卒中で倒れてしまい、後遺症の残る桃(タオ)さんに、
あたたかく献身的に寄り添う、勤め先の青年、ロジャー。
プロデューサーの実体験とのこと。
プロとしてプライドがあり、決して雇い主に負担をかけたくない桃さん。
物心ついた子どもの頃から、毎日身の回りの世話をしてもらってた、もしかすると親よりも身近に思っていたロジャー。
身体が不自由になり、メイドの仕事もできなくなり、身をひくことを考えても、
ロジャーのほうが、桃さんから離れたくない。
忙しい合間をぬって、自分で老人ホームを探しだし、その後もお見舞いを欠かさない。
桃さんも、老人ホームに入ってからも、相変わらずちょっと強気で、やさしくて、器の大きさを見せる。
ロジャーも、軽口叩いたり、絶妙な距離感で寄り添う。
桃さんは、自らは結婚して家族をつくったりはしてなかったようだけど、
子どもを育て、慕われ、勤務先からは家族のように大切に思われ、思うとおりに仕事をし、周囲から信頼され、思われ、
こんなに幸せな晩年など、なかなかあるものじゃない。
と思いました。
人生は1度きり。
幸せな人の幸せな話でした。
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