カクテル

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若くて勢いがあってノリノリで溌剌さとセクシーさをこれでもかと溢れさせているトム・クルーズと、サクセスマニュアルを手放さない野心的なブライアンという役がうまく重なっていた。すぐにブチキレるブライアンではあるが、トム・クルーズのにおい立つような若さが説得力を持たせ、キャラクターとしてはさほどの魅力ではないはずなのだがどうも気になって目が離せない。
この頃、クルーズは破竹の勢いではあったものの、その後20年以上にもわたって大成功を収められるかまではわかっていない状態だった。すっかり成功者になった今でも元気でやんちゃなクルーズだが、若い日のぎらぎらした熱っぽい野心を見せつけられると、「ああ、今はだいぶ丸くなったんだなあ」と思わせられる。いやそれにしても同年代としてはかなーり元気な御仁ではあるけども。

ストーリーはアレだが、公開当時の世相は、オシャレであれば内容なんかなくても不問という時代であった。一億円あれば年に利息が600万円もついた時代で、元金を減らさず食っていける時代で、だれも先行きに不安なんか持っていなかった。いや一億円なんて当時も見たことないけどさ。
「カクテル見に行きたーい♪」と鼻声で周囲に訴えてみたけどだれもつきあってくれなかった17年前を思い出し、甘酸っぱい気分になった。「真実の愛」を見つけ、その代わりに夢を手放したおとーさんなんかもノスタルジーを掻き立てられること請け合いだ。

日本語吹き替えはないが、ブライアン・ブラウンのオーストラリア的発音が真似したくなる素敵さで楽しめる。

トム・クルーズ本人がワースト３に挙げる出演作だけあり、突然トムの髪が短くなったり伸びたりと手抜きが感じられる。

内容もこれ以上なく薄い。
しかし公開当時は、映画を観た客がバーテンダーに「あれやって！」と無理言ったり、劇中に登場したカクテル「セックス・オン・ザ・ビーチちょうだい！」と直接過ぎてまわりを困惑させた等々話題にはなりました。

音楽はビーチ・ボーイズのココモがいいねぇ♪

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青いです、青臭いです。
ストレートなトム・クルーズです。

彼の演技はともかくとして、わたしが気になったのはバーテン業を教えた先輩の中年男性です。
トムの若さに対する羨望と嫉妬か、トムを利用して成功したいのか、はたまた老いゆく自分を認めたくないのか、なんだか複雑な心境が入り混じっていて、おろかで哀しく見えました。

トムがかなりバーテンの練習をしたとかでテレビでＮＧ集をみたことがあったのですが、結構コップを割りまくってました。

それが特典映像とかで入っていたらよかったのにな。

内容的には、時間があるときに他にすることがなかったら観るのもいいかなという感じです。

大した脈絡も、倫理観もなーんにもない。
若さの馬鹿さとか、勢いだけで・・・という
野心ぎらつくノリといったものが先行する。
美男美女のカップルでなければ目も当てられない。
金持ちや燃える恋愛に憧れる若者の突っ走りを、
ビーチボーイズの歌が軽やかにまとめる。

とにかく、楽しい、明るい家族で見れる映画です。
青春もんですね。トムクルーズもとにかくカッコいい！音楽も良いし、相当、練習しただろうにさすが！のカクテル作りのシーンです。オススメ！