伏　鉄砲娘の捕物帳

原作小説「伏 贋作・里見八犬伝」直木賞受賞者の桜庭一樹（女性）
音楽chara「蝶々結び」Charaさんの歌は久々に聴きましたが凄く良かったです。
声優：主役はプロの声優さんですが、劇団ひとりさん・桂歌丸さん・竹中直人さんも脇役で出演しています。
そして、スタッフが凄いメンバーらしいです。

文藝春秋創立90周年記念作品だけあって、豪華な作りです。

ストーリーは、祖父の死をきっかけに山をおりた少女。観るもの、聞くもの全てはじめてづくしで、奇妙な噂を耳にする。
“人と犬との血をひき、人に化けて生活し、人の生き魂を食らう「伏」と呼ばれる者たちのことを。そして、
彼らが引き起こす凶悪事件について”居場所を探してやがて、犬の面をつけた白い髪の青年に信乃に出会う。
江戸を舞台に繰り広げられるまっすぐな少女の物語。

主人公の少女ハマジは、山で育っただけあって天真爛漫で少女なのに少年みたいです。
伏の信乃は、かなりのイケメンで魅力的でした☆
物語は、ハマジの友達の語りから入り、語りで終わります。

監督が「千と千尋」に監督助手として携わっていただけあって、ジブリをどことなく感じます。
映像は景色がもの凄く綺麗です。建物の作りもよく細部にわたってこだわりを感じました。映像美あふれる作品です。
作りは個性を感じ新鮮でした。思っていたよりコミカルな作りでした。

ラストは、とても良かったです＆花火がとても綺麗でした。
説明が欲しい部分もありますが、かなり満足な作りでした。＆吉原や伏の首切りが出てくるので、大人向けのアニメだと思います。

この作品は映画館で見ました。
なんの予告もなしに、アニメ映画
とゆうことで見に行った作品でしたが
展開の速さと、独特のスト〜リ〜展開に
アッとゆうまに、ラストまで見ちゃいました。
また、レンタルして見てみようかなと
思う作品です。
本当に毎回期待せずに、見る作品は
いいのがあるな〜。

それにしても・信乃役の声優さんの声が色っぽかったです＾＾

　僕は桜庭一樹のあまりいい読者ではなくて、傑作『赤朽葉家の伝説』や『私の男』くらいしか読んでいません。
　けれど、南総里見八犬伝を新解釈でというのは面白そうだし、ということで例によって家族で劇場へ。
　ヘッド館がテアトル新宿ということでも分かるように、お子様向けというよりはアニメ好きのハイティーン以上が主な観客ではないかと思います。
　スタッフも声優も斯界では著名な人がそろっているらしい。そのあたりはあまりよく分からないのですが、力作であることは確かだと思います。
　テレビとは関係ないオリジナルの長編アニメってのは嬉しいですしね。
　大江戸ブレードランナーというコピーがあるように、「かぶき者」を源流としていそうな衣装も派手派手な登場人物は髪形も奇妙で、町にもデコラティブな装飾が施されている。
　カラフルな異世界としての江戸が舞台です。
　ブレードランナーへのオマージュは物語にもあって、仁義礼智忠信孝悌の八犬士がレプリカントの役回りで、人間界に隠れて暮らす異端の者。
　「我こそは〜玉梓が怨霊〜」のＮＨＫ新八犬伝で醸成されたヒーローイメージとは異なり、ここでは「狩られる側」なのですね。
　で、デッカードにあたるのが、田舎から出てきた無垢な猟師の女の子・浜路。主人公です。
　消えゆく少数の異端者の悲哀というのは子供にはとっつきにくいかなと思ったのですが、いちおう小６の娘は楽しかったと言っていました。
　僕としてはいまいちでした。
　上記のようなお話の（原作の？）狙いは分からないでもないのですが、どうにもこの異世界江戸のイメージがあまり好きになれなかった。
　絵もなんとなく荒っぽく、場面によって人の大きさなんかも変わって見えてしまう。これを見るとジブリの作画のすごさがあらためて分かるような気がしました。
　キャラクターも魅力が薄かった。猟師らしくぶっとい脚の浜路もおたく的お約束が少ないのはいいですが、では魅力的かというと「うーん」。（犬塚？）信乃との関係も描写が薄いのであまり胸に迫らない。
　浜路の兄のどたばたも笑えないし、鈴虫との関係もしっくりこない。馬琴の娘・冥土はもっと出しても良かったんじゃないかなあ。
　お話的には終盤割合盛り上がりますが……原作を端折っただろう感じが目につき、やりたいことに作りが追いついていないような感じがして、惜しいなあという印象が残りました。けっこうグロいシーンもあります。30点。

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里見八犬伝は大好きな作品なのですが・・・
なんでこんな風になってしまったのか？
とても残念でした。

もちろん好みもありますが、キャラデザインもイマイチ。
世界観の書き込みも弱く、主要登場人物たちの背景もあまり書き込まれていない。
観ていて？？？が沢山。
観る側に不親切な作品に思えました。

登場人物たちに里見発見伝の名前が出て来て、ようやく何か関係があるのは分かったのですが・・・

う〜ん。
あの名作が何でこうなってしまったのだろう・・・

殿様も意味が分からないし・・・

監督さんの脳内では素晴らしい作品なのでしょうが、観る側に伝わっていない感じがします。

色味とかは作画の線はとてもキレイだっただけに残念でした。

江戸の街を舞台に、
里見八犬伝をモチーフにした…
一人の猟師（メス）と、一匹の伏（男）の物語。

丁寧に作られたアニメって感じだったんだけど…
なんか物足りない…。

絵的にも、ストーリー的にも、
綺麗にまとめられてるのに………

惹き付ける魅力みたいなもんが、無かった。

ちょっと風変わりな江戸の街…
伏という不思議な存在と、獲物を狩る猟師という立場…
ほんのり残虐、ほんのり切なさ、ほんのり不思議さ…

何もかもが、やんわり描かれてるだけ…
結局、このアニメ全体が、ぼやけたような雰囲気に…。

もっともっと面白く作れそうなのに……
残念。

おしいっ！！って感じのアニメでした。