キック・オーバー

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

何でもあり？のアクション。

マフィアから大金を奪って逃げる最中に警察に捕まったメル・ギブソン。
送られた先はカネさえあれば何でも自由に出来る無法地帯の刑務所。
そこで出会った家族を救うと同時に脱獄を図る。

脚本の段階では物凄くヤバい刑務所系にしたかったんだろうけど
メル・ギブソンが死ぬはずないし何でもかんでも安全安心にしか思えぬ。

いつか午後ローで＾＾

これも邦題が原題とまったく違ってて何かと思った・・・＾＾

マフィアから大金強奪も、逃走に失敗して
メキシコの刑務所に入れられちゃう主人公。

この刑務所、金さえ払えばなんでもアリなトンデモな刑務所。
囚人以外は出入り自由で、家族ともしょっちゅう会っている。

この刑務所、実在してたらしいですね・・・（今は閉鎖！？）


その刑務所内で、
囚人の序列を学び、
うまいこと立ち回りながら
脱走のタイミングをうかがう。

途中までは「プリズンブレイク　S３」みたいだなあ・・・・と思ってみてました。

実際、あのドラマのS3〜S4中盤みたいなストーリー。

しかし、本作ではその本筋のストーリーよりも、
刑務所内の少年とその母のエピソードが目をひきますなあ。

母親はシングルマザー
少年と2人で暮らしているのですが
この子が実は刑務所内の囚人のボスである男のために
近いうちに・・・・・・な運命なんですよね・・・・

この状況がもういたたまれないじゃないですか・・・・

そんな少年と主人公との絡みもなかなかよく、
ラスト近辺の主人公のファインプレーには思わず
まじで「よかった！」といいたくなっちゃうくらい。

このエピソードもあまり細かく書くと面白み半減するので書きませんが
めちゃくちゃな刑務所内で人間関係を把握しうまく利用し脱出、
当初奪った大金を・・・
という本筋の話は、私はさほど面白みを感じなかったんですが、
この主人公と少年、その母の話がよかったので、
結果そこそこ楽しめました♪という感じ。

むしろ、そっちをメインストーリーにしてもよかったんじゃないかな？
と思えるほどでした。

「メル・ギブソン」？終わってないっすか？

肩の力を抜いたメル・ギブソンが楽しめる作品です。
DVDジャケットを観る限りでは
警戒音が作動するレベルで「怪しいハズレ作品」なんですが
意外と楽しめました。
刑務所内でのドライバー（メル・ギブソン）の立ち回りや
刑務所内で知り合った子供との友情
なんやかんやで悪を駆逐する姿など
見所がありますが
なんといってもインパクト大なのは
実在した刑務所「エル・ブエブリート」です。
ここ刑務所ですか・・・
これって服役してるんですか・・・
これって「制限」されてるんですか・・・・
目の前に広がる光景は
我々が常識的に知っている「刑務所」ではなく
ほぼ、街です。
そのへんの街です。
塀の中にある街
それ以外のなにものでもありません。
でもってある意味パラダイスです。
脱獄以外ほぼオールオッケー。
そこで暮らす生活習慣などに頭がもっていかれる。
ストーリーも気になるけど
ここでの生活スタイルが気になるぜ・・・
そんな気持にさせられました。
週末は家族と会える。
簡易も簡易なラブテントでそういうこともできる。
なんなら家族が刑務所内で手料理振舞う・・・
とにかく物凄いです。
メキシコという国の
そこに住む国民の
えげつないほどの生命力を感じます。

メル・ギブソンも５８歳になりました。
作品の中ではそんな年齢を感じさせませんね。
とりあえず４０代には見えます。
こういう肩の力が抜けた感じのメルはイイですね。
似合ってると思います。

評価６８点(１００点満点)
メル・ギブソン主演のアクション作品だが出来はイマイチ。
ドライバーと呼ばれる男がマフィアから大金を奪って逃走、しかし追い詰められ国境の塀を飛び越えてメキシコ側へ突入、メキシコ警察に逮捕され地上最悪の刑務所に収監される。
そこはなんでもありの世界、カネと力があればなんでもござれ、銃やドラッグもお望み次第で売春も自由で殺しも日常茶飯事。
そんな中に掘り込まれた外国人「ドライバー」経歴はほとんど不明だが銃の扱いや格闘技にも優れ、なかなか頭もよさそう、彼の強奪した大金を巡って悪徳警官、看守、弁護士や刑務所の囚人のボスなんかが入り乱れての展開となって行くが、ストーリーや設定はかなり雑である。
やはり評価としてはB級アクション作品と言わざるを得ない。