トッカン　特別国税徴収官

タイトルから分かるとおり、「トッカン」とは『特』別国税徴収『官』の略です。
鈴宮深樹（井上真央）は、鏡（北村有起哉）特別国税徴収官の補佐をする（トッカン付き）新米徴収官です。
1話から１０話まで、ケースの違う税金滞納者を相手に所得隠し、財産隠しなど巧妙な手口を暴いていくという物語です。
鈴宮は、言葉に詰まると「ぐっ」という声を出すので、皆からグー子と呼ばれています。
面白いのは、差し押さえのことを「Ｓ」と呼ぶなど、国税局の隠語が紹介され、その隠語の意味をイラストで解説してくれます。
「資金牧場」という面白いのもありました。
グー子自身、実家と税務署との因縁ある過去があり、その辛い経験によって、税金を払おうにも払えない事情を抱えた人の側に寄り添うことができるという徴収官です。
鏡トッカンからは、それを「甘い！」と、いつも一喝されています。
この鏡トッカン、「死神」の異名を持つほどの厳しい取立てで有名なのですが、グー子は、そんなトッカンに付いて仕事を覚えるうちに、厳しいけれども心があることに気づいていきます。
グー子の先輩に夜会巻きの美しい鍋島木綿子（鈴木砂羽）もいて、職場の雰囲気としては珍しく恵まれているなあという印象でした。
こうしてお金にまつわる事情というのは、その家々の人間関係などプライベートな部分にも踏み込み、グー子のように一々相手の立場に立っていたのでは、自分自身が苦しくなるのが目に見えています。
そういう点で、事務的に法に則って粛々と仕事をこなすか、徹底的に納税者の立場に立つ苦しい道を選ぶか？悩ましい部分ではありました。

数ある動画配信サービスの中に、この作品は取り扱うところがありません。
貴重なレンタルサービスです。
この作品は、滞納者を減らすために世のためになる貴重な作品で社会的価値があると思います。

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税金の取り立てをドラマ化するという観点は、
マルサの女での成功以来、
多く描かれているが、多くは、国税庁の査察を舞台にしているのに対して、
本作は、税務署の徴収自体を舞台にしているところに、
オリジナリティがある。


話自体は、だから、面白く、
なかなか、評価できると思う。


ただ、問題は、
私は、いまいち、トッカンの由来である、
特別国税徴収官の鏡役が、かっこよくないことだと思う。


いやな人だけど、かっこ良く、
でも、非常で、税金を取り立てる、
そのかっこ良いというところが必要な感じがする。


それでないと、話の流れからして、
バツイチな彼が、いくら仕事ができるからといって、
南部が好きになっていること自体おかしい。


決して、ま、かっこわるいとは言わないが、
そんな惚れるほど、かっこいいようには見えない。


もうちょっと、そうだなぁ。。。
石原軍団系のかっこいい人をもってきたら、
それなりのドラマになったと思うのだが・・・


それに、、、大阪出身なら、
井上真央はないと思う。

北村さんが出ているので借りてみたが、役者さんの「演技しています」感が強くて挫折しました。