苦役列車

苦役列車の画像・ジャケット写真

苦役列車 / 森山未來
  • 画質は本編映像とは異なります。

全体の平均評価点:(5点満点)

35

全体の平均評価点:

予告編を観る

DVD

TSUTAYA TV

動画ポイント利用可

ジャンル :

「苦役列車」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

TSUTAYA TV

動画ポイント利用可

解説・ストーリー

私小説作家・西村賢太の第144回芥川賞受賞作を、「モテキ」の森山未來主演、「リアリズムの宿」「マイ・バック・ページ」の山下敦弘監督で映画化した青春ドラマ。社会の底辺に生きる不器用な青年の恋と友情を巡る屈折した青春模様を赤裸々かつほろ苦いタッチで綴る。共演は高良健吾、前田敦子。1986年。日雇い労働生活を送る19歳の青年、北町貫多。稼いだお金もお酒に消えて家賃滞納の日々。そんなある日、職場で新入りの専門学生、日下部正二と知り合い意気投合、初めて他人と友達らしい付き合いをするようになる。やがて貫多は日下部に協力してもらい、秘かに想いを寄せる古本屋の女性、桜井康子とも友達になることに成功、思いがけず人並みの青春を謳歌し始めるのだったが…。

「苦役列車」 の作品情報

作品情報

製作年: 2012年
製作国: 日本

「苦役列車」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

関連作品

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう

連続ドラマW グーグーだって猫である2 −good good the fortune cat−

FULL METAL極道

岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 マレーの虎

ユーザーレビュー:35件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

1〜 5件 / 全35件

身近にいたら かなりの迷惑男

投稿日:2012/12/27 レビュアー:ミルクチョコ

芥川賞を受賞した西村賢太の私小説を山下敦弘監督が映画化。
作者の分身である主人公に森山未来が扮し、ダメ人間の典型で周りにいたら、うんざりしてしまうタイプなのに、どこか憎めない愛嬌を醸し出して好演していました。
1986年、お酒と風俗が生きがいの日雇い労働者貫太(森山未来)は、仕事先の同僚で専門学校生の正二(高良健吾)と知り合い、意気投合。ある日、貫多が思いを寄せている古本屋のバイト康子(前田敦子)と、正二の助けで友達に。貫多と康子は読書の趣味を通じて友だちになったものの、何故か貫多の中では友達=ヤレるに。ずっとひとりぼっちで生きてきたせいで、他人との付き合い方が分からないとはいえ、これじゃ女友達は望めませんね。
握手を求めるフリをして彼女の手を舐めるシーンがあります。こんなことされたら、逆に生理的に受け付けないのじゃないかな?
私なら、こんな迷惑人間とは関わらないようにしますが、この二人は、主人公の屈折した弱さを気の毒だと思ったのでしょうか?

食欲と性欲だけで生きているような彼にも、コミュニケーションを欲する無邪気な心はあったのですね。3人で海に入るシーンなど、ひと時の繋がりは楽しそうでした。
やっと人並みの青春が送れそうになると、貫多はどこか居心地が悪そうで、せっかく築いた人間関係を自から壊してしまいます。
貫太の粗暴な性格が災いし、徐々に仲間から嫌われていくのもありますが、多分貫太にも自分の居場所は、そこにはなく自堕落な毎日の方が似合っていると感じたのかもしれません。
不器用なれど、彼の生き方に、青春のもどかしさや温もりを感じることはできました。

彼が「何かを書きたい」という夢は、欲望に正直な人間が心の底から湧き出たのかもしれません。思っていたよりは彼の心の器は、大きかったのかもしれません。

このレビューは気に入りましたか? 17人の会員が気に入ったと投稿しています

安心して見ていられる、明るく平和な「タクシードライバー」

投稿日:2013/07/04 レビュアー:ポッシュ

(少しだけネタバレです)


 これは面白かった!

 西村賢太の小説は未読だけど、本人がTVでしゃべってるのは何度か見ていて、いやはや相当にヘンな人だなぁとキョーレツな印象が残っている。本作の主人公、貫多(森山未来)はトーゼンご本人さんが投影されている訳で、10代の頃から風俗狂いっていうリビドーの活火山みたいな男(苦笑)。西村サン自身が徹底してこういう「サイテー男」ぶりをさらけ出していて、ああいう露悪趣味の人って、実は何もない訳じゃなくて、逆に何かがあるから、あんな崖っぷちの「ポーズ」も取れてしまうんじゃないのかなって思う。この人の場合は文学の才能ですわな。映画の貫多はまだ「何も始めていない」男だけど、きっと読書量だけは他人に負けないってところでプライドを持っていたんでしょうな。何かと言えば「自分は中卒だから」って僻んだように言うけど、それを口にできるのは実はコンプレックスじゃなくて、「俺は学歴ある奴らよりよっぽど教養があるんだよ」っていう自信の表れで、むしろ「中卒」っていうインパクトのある履歴でレバレッジを効かせているように見える。余計にスゲーだろ?って。

 まぁ、そんな風にどこか「安心して」彼のヒネクレぶりを見ていられるのも、いずれは芥川賞作家だもんねって「現在」の栄光が分かっているからで、タルデンヌ兄弟やケン・ローチ作品のようなヒリヒリするような痛ましさ、胸苦しさはないのであります。(邦画あんまり観てないので、比較が洋画になってしまうのをご容赦いただきたい)

 他のレビューとカブりまくるので書くのは気が引けるけど、やっぱり言わずにおれないってくらい森山未来クンは上手い。凄い役者さんだなーと思う。前田敦子はちょっと微妙(苦笑)。私が思うに、貫多みたいな男ってもっと無謀なくらい高根の花に「やらせてくんないかなー」って思っちゃうバカタレだと思う(笑)。似た雰囲気なら橋本愛ちゃんなんて良かったんじゃないかな?

 1986年から始まる物語、バブル景気に向かうころなので、ずっと日雇い労働でも食っていけるって思えた時代だと思う。夢なんか見ても見なくてもそれなりに生きられる、常に未来は明るいってみんな根拠なく信じていた経済大国での、戦争も犯罪もない明るく平和な「タクシードライバー」って感じ。ピストルの代わりに本。サックスの代わりに線路は続くよどこまでも。血みどろの戦いの代わりにパンツ一丁でランニング(笑)。

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

本を読む楽しみ

投稿日:2013/03/05 レビュアー:裸足のラヴァース

KGBとかSKDとかの 今やキリストより有名らしい前田あっちゃんを初めて見るわけですが 普通の御嬢さんで驚きます これが現代のアイドルですか 
アンディウォホルもびっくりでしょう それにしても天下のあっちゃんが このような馬鹿男の映画に出て ファンもなんだこりゃとたまげるのでしょうか 
アイドル映画の現在はなんとも大胆なのです

それにしても19歳設定とは言え こんなまるでだめお馬鹿男がいるわけなのでしょうか 山下淳弘の映画では二人の男性が主人公の場合が多いですが 
今回の主人公はハンサムな友人の劣位に置かれます しこうしてあっちゃんのバイトする古本屋は ボクがかつて売り飛ばしてきた本だらけの環境で思わず
にんまりするのですが 知と愚が対照されるのです 主人公の馬鹿が馬鹿をやっている背景にサドや足穂やセリーヌやプルーストが配置されます 
映画の最後には実に渋く土屋隆夫までが引用されて これまたびっくり

馬鹿男の友達になってあげてしまった あっちゃんは優しく素直な女の子まるで「ポエトリーアグネスの詩」みたいです あっちゃんが尿瓶をあつかうあたり
からのってきます 尿瓶とあっちゃんの手を舐める馬鹿男のエピソードは連動し 映画は脚本の いまおかしんじ的のりを獲得するのです 
いくらなんでもこんな古臭いお話はないだろうと思いきや 40分たてば面白いのです 森山未来のプロフェッショナルな演技設計がグレードをあげてもいるのですが 
その画面は今までの山下監督演出の中で最高に洗練された作りとなっています

居酒屋で馬鹿男はくだをまきながら 80年代ニューアカ批判をたれるので この映画が80年代中期を扱っているのが突如わかり 今そこにある危機の
現代日本の始まりをこのあたりに定めたテーマ性が浮上するのです つまりいかにもな若者像的なテーマに引きずられていない映画になっていることがわかり 
そこが胆なところでしょう 映画は知と愚の遭遇を運命的に描いて終わるでしょう

てゆうわけで「苦役列車」は映画芸術でめでたく一位 あっちゃんはそれこそ映画界のメシアなのです 黒沢清の次々回作は尖閣問題はなんとかして 
あっちゃんと松田君とアンディラウで大ヒット祈願です はい

このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています

金なし、友なし、女なし。

投稿日:2012/12/28 レビュアー:パープルローズ

あまりに暗くて汚くて、読み続けるのが苦しいくらいだった原作本に比べて、軽すぎ、きれいすぎな感は否めませんが、それなりにおもしろかったです。これ以上汚くしたら観られないもんね。

性犯罪事件をおこした父親のせいで、家族離散の憂き目にあい、高校にもいけなかった貫多。
中学卒業以来、ずっと日雇い生活。稼いだわずかなお金は食べることと風俗に消えてゆく。金なし、友なし、女なし。

ダメ男を演じさせれば若手では右に出るものがいない森山未来。猫背、ひくつな目、意地汚い食べ方。向上心のかけらもないくせに、他人には厳しい男。上手いです。
派遣先で知り合った唯一の友達正二に高良健吾。かっこよすぎるんじゃないか?と思ってましたが、そんなに違和感なかったです。

貫多は昭和43年生まれの19歳で1986年の設定なのだけど、その時代を感じさせるのは高良くんの服装と、かび臭い古書店くらい。現代の派遣労働者にも充分あてはまる話なのかもしれません。
貫多が憧れる書店員康子役の前田敦子は、思ったより悪くなかったんだけど、現代の寵児というべき彼女をこの役にあてたのも、そういう意図があったのかな。

ただ、彼女を「美人だろ?」というのにはかなり違和感。「かわいいだろ?」くらいにしておいてくれたらよかったのに。

このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています

世の中は不公平だよ。もっと怒っていいぞ!

投稿日:2015/02/24 レビュアー:カマンベール

北町貫多へ

家が貧しくて、親が犯罪者で一家離散。
高校卒業資格すら無いのは、十分、不運だ。
家賃ひとつ払って貰えなかったろう。
もっと社会にタカっていいぜ。
借りられるなら、借金するがイイさ。
親切な大人がいたら、借りられるだけ借りるがイイさ。
犯罪では無い。

成人式には何してたんだい?
アホどもが、借り着で着飾って祝った日。
君は何をしていた?
風俗かい?
君の恨み、つらみを薔薇色に変える手段は
それくらいしか無いさ。
容貌が冴えないのも残念だよ。
今の現状から抜け出すのは至難の技だ。
暗くてもいい。
根性がひねくれてて当然だ。
だが、文学を愛するように、愛する人を
見つけてください。大切な人、大切な何か?
健康にどうか気をつけて!

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

1〜 5件 / 全35件

苦役列車

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:35件

身近にいたら かなりの迷惑男

投稿日

2012/12/27

レビュアー

ミルクチョコ

芥川賞を受賞した西村賢太の私小説を山下敦弘監督が映画化。
作者の分身である主人公に森山未来が扮し、ダメ人間の典型で周りにいたら、うんざりしてしまうタイプなのに、どこか憎めない愛嬌を醸し出して好演していました。
1986年、お酒と風俗が生きがいの日雇い労働者貫太(森山未来)は、仕事先の同僚で専門学校生の正二(高良健吾)と知り合い、意気投合。ある日、貫多が思いを寄せている古本屋のバイト康子(前田敦子)と、正二の助けで友達に。貫多と康子は読書の趣味を通じて友だちになったものの、何故か貫多の中では友達=ヤレるに。ずっとひとりぼっちで生きてきたせいで、他人との付き合い方が分からないとはいえ、これじゃ女友達は望めませんね。
握手を求めるフリをして彼女の手を舐めるシーンがあります。こんなことされたら、逆に生理的に受け付けないのじゃないかな?
私なら、こんな迷惑人間とは関わらないようにしますが、この二人は、主人公の屈折した弱さを気の毒だと思ったのでしょうか?

食欲と性欲だけで生きているような彼にも、コミュニケーションを欲する無邪気な心はあったのですね。3人で海に入るシーンなど、ひと時の繋がりは楽しそうでした。
やっと人並みの青春が送れそうになると、貫多はどこか居心地が悪そうで、せっかく築いた人間関係を自から壊してしまいます。
貫太の粗暴な性格が災いし、徐々に仲間から嫌われていくのもありますが、多分貫太にも自分の居場所は、そこにはなく自堕落な毎日の方が似合っていると感じたのかもしれません。
不器用なれど、彼の生き方に、青春のもどかしさや温もりを感じることはできました。

彼が「何かを書きたい」という夢は、欲望に正直な人間が心の底から湧き出たのかもしれません。思っていたよりは彼の心の器は、大きかったのかもしれません。

安心して見ていられる、明るく平和な「タクシードライバー」

投稿日

2013/07/04

レビュアー

ポッシュ

(少しだけネタバレです)


 これは面白かった!

 西村賢太の小説は未読だけど、本人がTVでしゃべってるのは何度か見ていて、いやはや相当にヘンな人だなぁとキョーレツな印象が残っている。本作の主人公、貫多(森山未来)はトーゼンご本人さんが投影されている訳で、10代の頃から風俗狂いっていうリビドーの活火山みたいな男(苦笑)。西村サン自身が徹底してこういう「サイテー男」ぶりをさらけ出していて、ああいう露悪趣味の人って、実は何もない訳じゃなくて、逆に何かがあるから、あんな崖っぷちの「ポーズ」も取れてしまうんじゃないのかなって思う。この人の場合は文学の才能ですわな。映画の貫多はまだ「何も始めていない」男だけど、きっと読書量だけは他人に負けないってところでプライドを持っていたんでしょうな。何かと言えば「自分は中卒だから」って僻んだように言うけど、それを口にできるのは実はコンプレックスじゃなくて、「俺は学歴ある奴らよりよっぽど教養があるんだよ」っていう自信の表れで、むしろ「中卒」っていうインパクトのある履歴でレバレッジを効かせているように見える。余計にスゲーだろ?って。

 まぁ、そんな風にどこか「安心して」彼のヒネクレぶりを見ていられるのも、いずれは芥川賞作家だもんねって「現在」の栄光が分かっているからで、タルデンヌ兄弟やケン・ローチ作品のようなヒリヒリするような痛ましさ、胸苦しさはないのであります。(邦画あんまり観てないので、比較が洋画になってしまうのをご容赦いただきたい)

 他のレビューとカブりまくるので書くのは気が引けるけど、やっぱり言わずにおれないってくらい森山未来クンは上手い。凄い役者さんだなーと思う。前田敦子はちょっと微妙(苦笑)。私が思うに、貫多みたいな男ってもっと無謀なくらい高根の花に「やらせてくんないかなー」って思っちゃうバカタレだと思う(笑)。似た雰囲気なら橋本愛ちゃんなんて良かったんじゃないかな?

 1986年から始まる物語、バブル景気に向かうころなので、ずっと日雇い労働でも食っていけるって思えた時代だと思う。夢なんか見ても見なくてもそれなりに生きられる、常に未来は明るいってみんな根拠なく信じていた経済大国での、戦争も犯罪もない明るく平和な「タクシードライバー」って感じ。ピストルの代わりに本。サックスの代わりに線路は続くよどこまでも。血みどろの戦いの代わりにパンツ一丁でランニング(笑)。

本を読む楽しみ

投稿日

2013/03/05

レビュアー

裸足のラヴァース

KGBとかSKDとかの 今やキリストより有名らしい前田あっちゃんを初めて見るわけですが 普通の御嬢さんで驚きます これが現代のアイドルですか 
アンディウォホルもびっくりでしょう それにしても天下のあっちゃんが このような馬鹿男の映画に出て ファンもなんだこりゃとたまげるのでしょうか 
アイドル映画の現在はなんとも大胆なのです

それにしても19歳設定とは言え こんなまるでだめお馬鹿男がいるわけなのでしょうか 山下淳弘の映画では二人の男性が主人公の場合が多いですが 
今回の主人公はハンサムな友人の劣位に置かれます しこうしてあっちゃんのバイトする古本屋は ボクがかつて売り飛ばしてきた本だらけの環境で思わず
にんまりするのですが 知と愚が対照されるのです 主人公の馬鹿が馬鹿をやっている背景にサドや足穂やセリーヌやプルーストが配置されます 
映画の最後には実に渋く土屋隆夫までが引用されて これまたびっくり

馬鹿男の友達になってあげてしまった あっちゃんは優しく素直な女の子まるで「ポエトリーアグネスの詩」みたいです あっちゃんが尿瓶をあつかうあたり
からのってきます 尿瓶とあっちゃんの手を舐める馬鹿男のエピソードは連動し 映画は脚本の いまおかしんじ的のりを獲得するのです 
いくらなんでもこんな古臭いお話はないだろうと思いきや 40分たてば面白いのです 森山未来のプロフェッショナルな演技設計がグレードをあげてもいるのですが 
その画面は今までの山下監督演出の中で最高に洗練された作りとなっています

居酒屋で馬鹿男はくだをまきながら 80年代ニューアカ批判をたれるので この映画が80年代中期を扱っているのが突如わかり 今そこにある危機の
現代日本の始まりをこのあたりに定めたテーマ性が浮上するのです つまりいかにもな若者像的なテーマに引きずられていない映画になっていることがわかり 
そこが胆なところでしょう 映画は知と愚の遭遇を運命的に描いて終わるでしょう

てゆうわけで「苦役列車」は映画芸術でめでたく一位 あっちゃんはそれこそ映画界のメシアなのです 黒沢清の次々回作は尖閣問題はなんとかして 
あっちゃんと松田君とアンディラウで大ヒット祈願です はい

金なし、友なし、女なし。

投稿日

2012/12/28

レビュアー

パープルローズ

あまりに暗くて汚くて、読み続けるのが苦しいくらいだった原作本に比べて、軽すぎ、きれいすぎな感は否めませんが、それなりにおもしろかったです。これ以上汚くしたら観られないもんね。

性犯罪事件をおこした父親のせいで、家族離散の憂き目にあい、高校にもいけなかった貫多。
中学卒業以来、ずっと日雇い生活。稼いだわずかなお金は食べることと風俗に消えてゆく。金なし、友なし、女なし。

ダメ男を演じさせれば若手では右に出るものがいない森山未来。猫背、ひくつな目、意地汚い食べ方。向上心のかけらもないくせに、他人には厳しい男。上手いです。
派遣先で知り合った唯一の友達正二に高良健吾。かっこよすぎるんじゃないか?と思ってましたが、そんなに違和感なかったです。

貫多は昭和43年生まれの19歳で1986年の設定なのだけど、その時代を感じさせるのは高良くんの服装と、かび臭い古書店くらい。現代の派遣労働者にも充分あてはまる話なのかもしれません。
貫多が憧れる書店員康子役の前田敦子は、思ったより悪くなかったんだけど、現代の寵児というべき彼女をこの役にあてたのも、そういう意図があったのかな。

ただ、彼女を「美人だろ?」というのにはかなり違和感。「かわいいだろ?」くらいにしておいてくれたらよかったのに。

世の中は不公平だよ。もっと怒っていいぞ!

投稿日

2015/02/24

レビュアー

カマンベール

北町貫多へ

家が貧しくて、親が犯罪者で一家離散。
高校卒業資格すら無いのは、十分、不運だ。
家賃ひとつ払って貰えなかったろう。
もっと社会にタカっていいぜ。
借りられるなら、借金するがイイさ。
親切な大人がいたら、借りられるだけ借りるがイイさ。
犯罪では無い。

成人式には何してたんだい?
アホどもが、借り着で着飾って祝った日。
君は何をしていた?
風俗かい?
君の恨み、つらみを薔薇色に変える手段は
それくらいしか無いさ。
容貌が冴えないのも残念だよ。
今の現状から抜け出すのは至難の技だ。
暗くてもいい。
根性がひねくれてて当然だ。
だが、文学を愛するように、愛する人を
見つけてください。大切な人、大切な何か?
健康にどうか気をつけて!

1〜 5件 / 全35件