ヘルタースケルター / 沢尻エリカ
ヘルタースケルター
/蜷川実花
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(177)
解説・ストーリー
岡崎京子の伝説的コミックを沢尻エリカ主演、「さくらん」の蜷川実花監督で実写映画化。全身美容整形という秘密を抱えるヒロインの際限のない欲望と転落への道のりを、過激な性愛描写と極彩色のヴィジュアルで描き出す。共演に大森南朋、寺島しのぶ、桃井かおり。完璧な美貌で芸能界の頂点に君臨するトップ・モデル、りりこ。実は、彼女には絶対に知られてはならない秘密があった。彼女の美しさは、全身に施された美容整形の賜だったのだ。だが、整形の後遺症がりりこの身体を蝕み始める。そんな中、美容クリニックをめぐる事件を追う検事の影がりりこに迫る。さらに、生まれたままの美しさでりりこの存在を脅かす後輩モデルまで出現し、次第にりりこは精神的にも追い詰められていく。
岡崎京子の伝説的コミックを沢尻エリカ主演、「さくらん」の蜷川実花監督で実写映画化。全身美容整形という秘密を抱えるヒロインの際限のない欲望と転落への道のりを、過激な性愛描写と極彩色のヴィジュアルで描き出す。共演に大森南朋、寺島しのぶ、桃井かおり。完璧な美貌で芸能界の頂点に君臨するトップ・モデル、りりこ。実は、彼女には絶対に知られてはならない秘密があった。彼女の美しさは、全身に施された美容整形の賜だったのだ。だが、整形の後遺症がりりこの身体を蝕み始める。そんな中、美容クリニックをめぐる事件を追う検事の影がりりこに迫る。さらに、生まれたままの美しさでりりこの存在を脅かす後輩モデルまで出現し、次第にりりこは精神的にも追い詰められていく。
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「ヘルタースケルター」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
岡崎京子の伝説的コミックを沢尻エリカ主演、「さくらん」の蜷川実花監督で実写映画化。全身美容整形という秘密を抱えるヒロインの際限のない欲望と転落への道のりを、過激な性愛描写と極彩色のヴィジュアルで描き出す。共演に大森南朋、寺島しのぶ、桃井かおり。完璧な美貌で芸能界の頂点に君臨するトップ・モデル、りりこ。実は、彼女には絶対に知られてはならない秘密があった。彼女の美しさは、全身に施された美容整形の賜だったのだ。だが、整形の後遺症がりりこの身体を蝕み始める。そんな中、美容クリニックをめぐる事件を追う検事の影がりりこに迫る。さらに、生まれたままの美しさでりりこの存在を脅かす後輩モデルまで出現し、次第にりりこは精神的にも追い詰められていく。
「ヘルタースケルター」 の作品情報
「ヘルタースケルター」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ヘルタースケルターの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
127分 |
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
TCED1622P |
2012年12月21日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
86枚
|
3人
|
2人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
【Blu-ray】ヘルタースケルター(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
127分 |
|
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
TCBD0174P |
2012年12月21日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
39枚
|
2人
|
2人
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1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
ヘルタースケルターの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
127分 |
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
TCED1622P |
2012年12月21日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
86枚
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3人
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2人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
【Blu-ray】ヘルタースケルター(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
127分 |
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1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
TCBD0174P |
2012年12月21日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
39枚
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2人
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2人
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1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
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ユーザーレビュー:177件
★★ 何故の慟哭
投稿日:2012/12/17
レビュアー:ガラリーナ
(映画館にて鑑賞)
何もなかった80年代。
そう揶揄された時代にそれなりに思いを抱え、悩み、生きてきた。
そんな時にきら星のごとく現れた岡崎京子という作家。彼女は、80年代から90年代にかけてサブカルの寵児だった。
「PINK」でズギュンと打たれて、「リバーズ・エッジ」でえぐられ、「へルター・スケルター」で全部持って行かれた。
「へルター・スケルター」の最終回が発行されまもなく事故に遭い、その後彼女の漫画を読むことはできなくなった。
岡崎京子は「へルター・スケルター」と共に伝説になった。
原作を読んでいる方はおわかりだろうけど、岡崎漫画はデヴィッド・リンチの影響を色濃く受けている。
現実と妄想の境目にあるカーテンのある部屋で優雅にソファに座り、りりこを迎える麻田検事。
彼は、もちろんカイル・マクラクランが演じるクーパー刑事。むろんそのカーテンの色は赤だろうとつい脳が補完してしまう。
発刊当時からこの作品をリンチが映画化してくれないだろうかと何度願ったことか。
本気でリンチに手紙を書こうと思ったこともあったくらいだ。
それがよりによって、蜷川実花とは。
廣木隆一だったらいいのに。園子温だったらいいのに。吉田大八だったらいいのに。中島哲也だったらいいのに。
いくらでも、この世界観をわかってくれる監督はいるじゃないか。なのに、なぜ。
どうしたらここまで、というほどのろまな演出とガヤガヤとうるさいだけの極彩色の映像。
全てのシーンが1本調子で現実と虚像の境目にある亀裂など微塵も感じさせない。
「演出はとろいのに、映像はうるさい」という見事なちぐはぐっぷりだ。
そして、おそらく出資してくれる出版社や今後の写真集との兼ね合いだろう。
延々と続くスタジオでの撮影シーンにうんざりする。127分という上映時間がどれほど長く感じたことか。
そして、この映画はまるで死の匂いがしない。
全身美容整形の「りりこ」が滅びる様は、頂点を迎えた究極の美が方向転換をしてひたすら死に向かうカウントダウンなのだ。
しかし、映像はいつまでも極彩色にこだわり、その裏に隠された真っ黒なものを見せようとはしない。
全身美容整形の女の子が己の体の保持ができなくなり、ただ狂っていくだけだ。
原作漫画ではたびたび無音の高層ビルや工事現場の絵がインサートされ、滅びゆく美を呑み込む都市を浮かび上がらせるのに。
壮絶なラストシーンの改変もただ残念としかいいようがない。
原作でりりこが会見場に残した「あれ」こそ、「へルター・スケルター」のみならず岡崎京子がほとんどの作品でこだわり続けてきたものだからだ。
「あれ」を見せないラストシーンに至って、やはり蜷川実花は岡崎漫画をわかっていないのだなと了解した。
りりこを演じる沢尻エリカは熱演だ。キャラクター自身本人とかぶるところもあって、復帰作に選んだ理由はわかる。
が、いかんせん演出が1本調子なのがいけない。女の脆さや底知れない怪しさ、逞しさと言ったものが全くあぶり出されていない。
本作を機に本格的に「女優として」再スタートを切れたかというと全くそんなことはなく、
むしろ脱いでくれるのが沢尻エリカしかいなかったからという目でしか見られないのは、ただの脱ぎ損。
それは全て監督の責任だろう。
桃井かおりと寺島しのぶはさすがだと思った。監督に支持されなくても、自力でキャラクターの内面を創り上げている。
水原希子もピッタリのキャスティングだった。
虚しい気持ちでエンディングを迎えていた時、私の隣にいたギャル風の2人連れが「わからん」とつぶやいて去って行った。
そうだ、そうなのだ。岡崎が描き続けてきた虚しい消費社会の姿がこれではないか。
「へルター・スケルター」という作品そのものもまた、大衆によってもみくちゃにされ、消費されたのだ。
この皮肉な結果こそ、世紀の怪作「へルター・スケルター」が身をもって示したかということなのだろうか。
これもまた真なりと、私は受け入れられるか。
否。
やはり無理だ。そんなに器の大きいファンじゃない。
「へルター・スケルター」を現代に引きずり出して、晒し者にして、ズタズタにされたという怒りにも似た気持ちに抗えない。
なぜ、蜷川実花だったのかと無意味な叫びを繰り返すしかないのだった。
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225人の会員が気に入ったと投稿しています
女にとって美しさは強さか?
テーマはズバリ「整形」。沢尻エリカが演じるりりこのトップスターに上り詰めたヒロインが、頂点から転げ落ちる過程を追います。
自身の賞味期限をカウントしながら壊れていく姿は、まるで沢尻エリカのドッペルゲンガーのようでした。
彼女のヌードシーンばかりが話題先行してしまったようですが、確かにいきなり窪塚洋介との絡みで、ヌード&濡れ場のサービスはありましたが、そんなにエロさは感じませんでした。
そして、りりこの人気ぶりを短いカットで繋ぐ映像とテンポの良さで盛り上げてくれました。
しかし、「さくらん」の時にも感じましたが、この監督は、ビジュアルや色彩には凝っているのに、人物を掘り下げて描いたりしていないので、絵作りシーンのみ先行していて、出てくる人物がどれも人間性が浅く表層的な人物としか見えませんでした。
ケレン味ある前半は、まあまあとしても、中盤からの展開が、物語が停滞していくのが残念です。クライマックスからラストにかけては、もたつき気味で、こちらの気持ちがどんどん萎えていきました。りりこが幻覚を見るようになるシーンから長かったです。
寺島しのぶの、りりこに翻弄されるマネージャー役が実に痛々しかったです。むしろ、どんなに理不尽なことをされても愚直に慕うドM女の方が、ヒロインの演技より凄さを感じました。
りりこの傲慢さばかりが目立ってしまい、本来の自分とのギャップに対する悩みを描き、もっとりりこの葛藤にわけ入ってくれたら、見終わった後のカタルシスもあったのにと思うと残念です。
このレビューは気に入りましたか?
32人の会員が気に入ったと投稿しています
成功してるのか失敗してるのか、よく分からない
映画館で観ました。
良くも悪くも「ザ・沢尻エリカ」な作品。
例の「別に」発言から、結婚&離婚騒動まで、何もかもが「芸能界の徒花(あだばな)」的なエリカ様。いろんなことがあって、こういう役にめぐり会って、気合い入っちゃうのも分かる。どうしたって彼女自身の姿がカブってしまう、強烈なキャラクターのヒロイン。これを渾身の演技と見るか、自虐パロディと見るか。う〜ん、本気なのかなぁ・・・。本当にずる賢くて腹黒な女なら、ずっと清純派女優の看板を背負ってやっていくだろうにね。どこまでが本気でどこまでが計算なのか、って言うか、成功してるのか失敗してるのか、よく分からないヒトだ、沢尻エリカって。
映画自体も、波乱万丈なヒロインの姿を描いている訳だけど、これってどうなんだろうと何かポカンとしてしまう。「整形」も「芸能界」も、原作漫画が掲載されていた90年代と今とでは人々の持つイメージが違っているんじゃないだろか。どっちも以前ほど「特殊」ではない気がする。顔・体をちょっといじるくらい、芸能界じゃ審美歯科と同レベルじゃないのかしらん。それに芸能界自体ももう夢の世界じゃない。AKBなんて見てるとクラブ活動だよね、ありゃ。
そう思うと、この「ヘルタースケルター」の狂乱ぶりはひどく大時代的で、こちらの胸に迫るようなものは残念ながら無い。そんな中、ひとり気を吐いて裸を見せ、濡れ場を演じ、卑猥な言葉を口にしているエリカ様が、観ていていたたまれなかった。エロシーンに付き合わされた寺島しのぶも気の毒な気がしたが、まぁこちらは国際的に認められてるから大丈夫アタシ、な余裕ありで(笑)。
それと画(え)がウルサいのにはびっくり。色彩の使い方が芸術的と言えばそうなのかもしれないが、スクリーンサイズや暗い劇場の中で浮かび上がる空間ということが、あんまり考えられていないように思えた。美術館のような白くて開放的な空間で観ればまた違うのかもしれませんな。
う〜む。
繰り返しになるが、良くも悪くも「ザ・沢尻エリカ」な作品だと思う。でも、代表作とは言わない方がいい気がする。彼女のために。
このレビューは気に入りましたか?
24人の会員が気に入ったと投稿しています
沢尻エリカ、インパクトはありました。
騒々しくて、ごちゃごちゃした感じの映画でした。
「ヘルタースケルター」とは、「混乱した」とか「しっちゃかめっちゃかな」という意味らしいので、そのタイトル通りなのかもしれません。
沢尻エリカ、スキャンダルはいろいろあったけど、さすがにスターのオーラがあります。
特に冒頭の20分くらいはセミヌードあり、窪塚洋介との激しい濡れ場ありで、目をひきつけられました。
蜷川監督は写真家だけあって、シーンシーンのインパクトの強さはすごいのですが、なんというかストーリーテリングがあまり上手くないようで、そのせいか後半飽きてしまってかなり長く感じました。
クリニックの闇を追う刑事(大森南朋)のパートガいまいち。
なんで彼がりり子の妹のことを知ってるのか、映画をみただけではよくわかりません。
そしてその刑事のパートナー鈴木杏がすごっく地味で、始めは杏ちゃんだと気づかなかったほどでした。
しかし、この役とりり子のマネージャー寺島しのぶとは配役が逆ではなかろうか??
斉藤工くんが、「実は僕もカメオで出てます。」と言ってたのでちょっと期待してたんだけど、ほんとに一瞬でがっかり。(カメオっていうほどのもんか??)
いちばんのがっかりポイントは、整形を繰り返した末に崩れてゆく様をあらわすのが、肌に現れる黒いしみだってこと。
年をとると、そういうしみを発見して驚愕するなんてこと、日常茶飯事ですわよ。若くて美しい肌の上に、いかにも書きましたっていうしみを見せられても、しらけます。
「筋肉の動きが不自然で、明らかに崩れている」というせりふだけでなく、CG使ってでも少しくらい崩せばよかったのに。崩れてゆく恐怖は全く伝わってきませんでした。
「美しさを手に入れても、幸せになれるとは限らない。」
確かにそうなんだけど、醜いよりも美しいほうが幸せに決まってる。
りりこを美のカリスマとして祭り上げ、そして今度は貶める女性たち。何とかして美しく、少しでも若く見せようと努力する、私たちだってどうせまがいもの。
それなのに、つくりものだったりりこをあれほど貶める理由がどこにあるのでしょうか。
このレビューは気に入りましたか?
21人の会員が気に入ったと投稿しています
疲れる
投稿日:2012/11/23
レビュアー:シネマ子
すごく居心地が悪いというか、醜悪でセンスの悪いものを見せられた気分。
蜷川実花ってソフィアコッポラの立ち位置とすごくかぶる。
もともと映像系の仕事をして監督業に進出したのもそうだし、元来セレブな生まれだからスノッブ気質だし、映像がシャレオツ風。
私はどっちも苦手なんです。
画面に収めようとする情報量が過多で、がちゃがちゃしてCM見せられてるみたいで。
沢尻エリカは冒頭でヌードばっちり見せてるし、ラブシーンもきわどいし、相当ダイエットしたんだろなっていうくらい体も絞れてて
かなり頑張っています。演技もセリフ回しがかなり冗長なんですが、若手女優の中では、演技力もある方だと思うし・・。
モデル役だけど短足も20センチヒールでうまくごまかしています。
主人公を脅かす驚異の新人モデルの役、佐々木のぞみとかだったら、しゃれにならないというか、そうとう面白かったんだけど。
でも佐々木のぞみだったら、エリカ様まじ切れして降板しそうだけど。
醜悪な人物たちがギャーギャーわめき散らしてるだけのような陳腐なストーリーでしたけど、沢尻エリカの熱演は見る価値あったような気がします。
このレビューは気に入りましたか?
17人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
★★ 何故の慟哭
投稿日
2012/12/17
レビュアー
ガラリーナ
(映画館にて鑑賞)
何もなかった80年代。
そう揶揄された時代にそれなりに思いを抱え、悩み、生きてきた。
そんな時にきら星のごとく現れた岡崎京子という作家。彼女は、80年代から90年代にかけてサブカルの寵児だった。
「PINK」でズギュンと打たれて、「リバーズ・エッジ」でえぐられ、「へルター・スケルター」で全部持って行かれた。
「へルター・スケルター」の最終回が発行されまもなく事故に遭い、その後彼女の漫画を読むことはできなくなった。
岡崎京子は「へルター・スケルター」と共に伝説になった。
原作を読んでいる方はおわかりだろうけど、岡崎漫画はデヴィッド・リンチの影響を色濃く受けている。
現実と妄想の境目にあるカーテンのある部屋で優雅にソファに座り、りりこを迎える麻田検事。
彼は、もちろんカイル・マクラクランが演じるクーパー刑事。むろんそのカーテンの色は赤だろうとつい脳が補完してしまう。
発刊当時からこの作品をリンチが映画化してくれないだろうかと何度願ったことか。
本気でリンチに手紙を書こうと思ったこともあったくらいだ。
それがよりによって、蜷川実花とは。
廣木隆一だったらいいのに。園子温だったらいいのに。吉田大八だったらいいのに。中島哲也だったらいいのに。
いくらでも、この世界観をわかってくれる監督はいるじゃないか。なのに、なぜ。
どうしたらここまで、というほどのろまな演出とガヤガヤとうるさいだけの極彩色の映像。
全てのシーンが1本調子で現実と虚像の境目にある亀裂など微塵も感じさせない。
「演出はとろいのに、映像はうるさい」という見事なちぐはぐっぷりだ。
そして、おそらく出資してくれる出版社や今後の写真集との兼ね合いだろう。
延々と続くスタジオでの撮影シーンにうんざりする。127分という上映時間がどれほど長く感じたことか。
そして、この映画はまるで死の匂いがしない。
全身美容整形の「りりこ」が滅びる様は、頂点を迎えた究極の美が方向転換をしてひたすら死に向かうカウントダウンなのだ。
しかし、映像はいつまでも極彩色にこだわり、その裏に隠された真っ黒なものを見せようとはしない。
全身美容整形の女の子が己の体の保持ができなくなり、ただ狂っていくだけだ。
原作漫画ではたびたび無音の高層ビルや工事現場の絵がインサートされ、滅びゆく美を呑み込む都市を浮かび上がらせるのに。
壮絶なラストシーンの改変もただ残念としかいいようがない。
原作でりりこが会見場に残した「あれ」こそ、「へルター・スケルター」のみならず岡崎京子がほとんどの作品でこだわり続けてきたものだからだ。
「あれ」を見せないラストシーンに至って、やはり蜷川実花は岡崎漫画をわかっていないのだなと了解した。
りりこを演じる沢尻エリカは熱演だ。キャラクター自身本人とかぶるところもあって、復帰作に選んだ理由はわかる。
が、いかんせん演出が1本調子なのがいけない。女の脆さや底知れない怪しさ、逞しさと言ったものが全くあぶり出されていない。
本作を機に本格的に「女優として」再スタートを切れたかというと全くそんなことはなく、
むしろ脱いでくれるのが沢尻エリカしかいなかったからという目でしか見られないのは、ただの脱ぎ損。
それは全て監督の責任だろう。
桃井かおりと寺島しのぶはさすがだと思った。監督に支持されなくても、自力でキャラクターの内面を創り上げている。
水原希子もピッタリのキャスティングだった。
虚しい気持ちでエンディングを迎えていた時、私の隣にいたギャル風の2人連れが「わからん」とつぶやいて去って行った。
そうだ、そうなのだ。岡崎が描き続けてきた虚しい消費社会の姿がこれではないか。
「へルター・スケルター」という作品そのものもまた、大衆によってもみくちゃにされ、消費されたのだ。
この皮肉な結果こそ、世紀の怪作「へルター・スケルター」が身をもって示したかということなのだろうか。
これもまた真なりと、私は受け入れられるか。
否。
やはり無理だ。そんなに器の大きいファンじゃない。
「へルター・スケルター」を現代に引きずり出して、晒し者にして、ズタズタにされたという怒りにも似た気持ちに抗えない。
なぜ、蜷川実花だったのかと無意味な叫びを繰り返すしかないのだった。
女にとって美しさは強さか?
投稿日
2012/12/01
レビュアー
ミルクチョコ
テーマはズバリ「整形」。沢尻エリカが演じるりりこのトップスターに上り詰めたヒロインが、頂点から転げ落ちる過程を追います。
自身の賞味期限をカウントしながら壊れていく姿は、まるで沢尻エリカのドッペルゲンガーのようでした。
彼女のヌードシーンばかりが話題先行してしまったようですが、確かにいきなり窪塚洋介との絡みで、ヌード&濡れ場のサービスはありましたが、そんなにエロさは感じませんでした。
そして、りりこの人気ぶりを短いカットで繋ぐ映像とテンポの良さで盛り上げてくれました。
しかし、「さくらん」の時にも感じましたが、この監督は、ビジュアルや色彩には凝っているのに、人物を掘り下げて描いたりしていないので、絵作りシーンのみ先行していて、出てくる人物がどれも人間性が浅く表層的な人物としか見えませんでした。
ケレン味ある前半は、まあまあとしても、中盤からの展開が、物語が停滞していくのが残念です。クライマックスからラストにかけては、もたつき気味で、こちらの気持ちがどんどん萎えていきました。りりこが幻覚を見るようになるシーンから長かったです。
寺島しのぶの、りりこに翻弄されるマネージャー役が実に痛々しかったです。むしろ、どんなに理不尽なことをされても愚直に慕うドM女の方が、ヒロインの演技より凄さを感じました。
りりこの傲慢さばかりが目立ってしまい、本来の自分とのギャップに対する悩みを描き、もっとりりこの葛藤にわけ入ってくれたら、見終わった後のカタルシスもあったのにと思うと残念です。
成功してるのか失敗してるのか、よく分からない
投稿日
2012/11/23
レビュアー
ポッシュ(卒業)
映画館で観ました。
良くも悪くも「ザ・沢尻エリカ」な作品。
例の「別に」発言から、結婚&離婚騒動まで、何もかもが「芸能界の徒花(あだばな)」的なエリカ様。いろんなことがあって、こういう役にめぐり会って、気合い入っちゃうのも分かる。どうしたって彼女自身の姿がカブってしまう、強烈なキャラクターのヒロイン。これを渾身の演技と見るか、自虐パロディと見るか。う〜ん、本気なのかなぁ・・・。本当にずる賢くて腹黒な女なら、ずっと清純派女優の看板を背負ってやっていくだろうにね。どこまでが本気でどこまでが計算なのか、って言うか、成功してるのか失敗してるのか、よく分からないヒトだ、沢尻エリカって。
映画自体も、波乱万丈なヒロインの姿を描いている訳だけど、これってどうなんだろうと何かポカンとしてしまう。「整形」も「芸能界」も、原作漫画が掲載されていた90年代と今とでは人々の持つイメージが違っているんじゃないだろか。どっちも以前ほど「特殊」ではない気がする。顔・体をちょっといじるくらい、芸能界じゃ審美歯科と同レベルじゃないのかしらん。それに芸能界自体ももう夢の世界じゃない。AKBなんて見てるとクラブ活動だよね、ありゃ。
そう思うと、この「ヘルタースケルター」の狂乱ぶりはひどく大時代的で、こちらの胸に迫るようなものは残念ながら無い。そんな中、ひとり気を吐いて裸を見せ、濡れ場を演じ、卑猥な言葉を口にしているエリカ様が、観ていていたたまれなかった。エロシーンに付き合わされた寺島しのぶも気の毒な気がしたが、まぁこちらは国際的に認められてるから大丈夫アタシ、な余裕ありで(笑)。
それと画(え)がウルサいのにはびっくり。色彩の使い方が芸術的と言えばそうなのかもしれないが、スクリーンサイズや暗い劇場の中で浮かび上がる空間ということが、あんまり考えられていないように思えた。美術館のような白くて開放的な空間で観ればまた違うのかもしれませんな。
う〜む。
繰り返しになるが、良くも悪くも「ザ・沢尻エリカ」な作品だと思う。でも、代表作とは言わない方がいい気がする。彼女のために。
沢尻エリカ、インパクトはありました。
投稿日
2012/11/08
レビュアー
パープルローズ
騒々しくて、ごちゃごちゃした感じの映画でした。
「ヘルタースケルター」とは、「混乱した」とか「しっちゃかめっちゃかな」という意味らしいので、そのタイトル通りなのかもしれません。
沢尻エリカ、スキャンダルはいろいろあったけど、さすがにスターのオーラがあります。
特に冒頭の20分くらいはセミヌードあり、窪塚洋介との激しい濡れ場ありで、目をひきつけられました。
蜷川監督は写真家だけあって、シーンシーンのインパクトの強さはすごいのですが、なんというかストーリーテリングがあまり上手くないようで、そのせいか後半飽きてしまってかなり長く感じました。
クリニックの闇を追う刑事(大森南朋)のパートガいまいち。
なんで彼がりり子の妹のことを知ってるのか、映画をみただけではよくわかりません。
そしてその刑事のパートナー鈴木杏がすごっく地味で、始めは杏ちゃんだと気づかなかったほどでした。
しかし、この役とりり子のマネージャー寺島しのぶとは配役が逆ではなかろうか??
斉藤工くんが、「実は僕もカメオで出てます。」と言ってたのでちょっと期待してたんだけど、ほんとに一瞬でがっかり。(カメオっていうほどのもんか??)
いちばんのがっかりポイントは、整形を繰り返した末に崩れてゆく様をあらわすのが、肌に現れる黒いしみだってこと。
年をとると、そういうしみを発見して驚愕するなんてこと、日常茶飯事ですわよ。若くて美しい肌の上に、いかにも書きましたっていうしみを見せられても、しらけます。
「筋肉の動きが不自然で、明らかに崩れている」というせりふだけでなく、CG使ってでも少しくらい崩せばよかったのに。崩れてゆく恐怖は全く伝わってきませんでした。
「美しさを手に入れても、幸せになれるとは限らない。」
確かにそうなんだけど、醜いよりも美しいほうが幸せに決まってる。
りりこを美のカリスマとして祭り上げ、そして今度は貶める女性たち。何とかして美しく、少しでも若く見せようと努力する、私たちだってどうせまがいもの。
それなのに、つくりものだったりりこをあれほど貶める理由がどこにあるのでしょうか。
疲れる
投稿日
2012/11/23
レビュアー
シネマ子
すごく居心地が悪いというか、醜悪でセンスの悪いものを見せられた気分。
蜷川実花ってソフィアコッポラの立ち位置とすごくかぶる。
もともと映像系の仕事をして監督業に進出したのもそうだし、元来セレブな生まれだからスノッブ気質だし、映像がシャレオツ風。
私はどっちも苦手なんです。
画面に収めようとする情報量が過多で、がちゃがちゃしてCM見せられてるみたいで。
沢尻エリカは冒頭でヌードばっちり見せてるし、ラブシーンもきわどいし、相当ダイエットしたんだろなっていうくらい体も絞れてて
かなり頑張っています。演技もセリフ回しがかなり冗長なんですが、若手女優の中では、演技力もある方だと思うし・・。
モデル役だけど短足も20センチヒールでうまくごまかしています。
主人公を脅かす驚異の新人モデルの役、佐々木のぞみとかだったら、しゃれにならないというか、そうとう面白かったんだけど。
でも佐々木のぞみだったら、エリカ様まじ切れして降板しそうだけど。
醜悪な人物たちがギャーギャーわめき散らしてるだけのような陳腐なストーリーでしたけど、沢尻エリカの熱演は見る価値あったような気がします。
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- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
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B ポストに返却
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※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
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