ハングリー・ラビット

巻き込まれ型サスペンスですね
妻が暴行された主人公ウィル（ニコラス・ケイジ）が報復を頼んだ謎の組織に追い詰められていく話です。
やり場のない怒りを抱えた彼に忍び寄る「悪魔の囁き」。
謎の男サイモン（ガイ・ピアース）が「代わりに復讐してやろう」と。悪魔の囁きによろめいてしまったんでしょうね。
傷つけられたのが自分ではなく愛する妻だったから。
悪魔の申し出を受け入れた主人公。この契約は、彼が大きな代償を支払うことになります。

つい同意してしまったことで、今度は自分が代理執行人を許容され、それを拒むとどんどん組織に追い詰められます。
代理執行する秘密組織の闇に引き込まれていくウィル。見えない敵に一人で立ち向かうハメになった彼。
契約を結んでしまった彼が味わう恐怖と怒りをサスペンスフルに描れていて、ドキドキしながら観ました。
ある男の価値観で善悪を決め悪を退治していくと言うのが、恐ろしいです。私刑集団の暴走と言うんでしょうか？
誰も暴走を止められなくなった恐ろしさが、リアルでした。
安易な復讐を望んだ後悔、旨い話に乗るととんでもないことになると言うことなんでしょうね。
ニュー・オリンズの街と、無法地帯という設定が効いていました。

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ノンストップ気味の「サスペンス・スリラー」

暴漢に襲われた妻の入院先で「ニコラス・ケイジ」が悲しみに暮れていると
すり寄って来た謎の男「ガイ・ピアース」に代理抹殺を依頼してしまう。
その報酬はカネではなく簡単なパシリのはずだったが、まさかの人殺しを命じられる。
断ると愛妻の命が危ないので渋々行動に出るが、裏組織と警察に追われるハメに・・

題名は「空腹の兎は跳ぶ」と言って
人間の理性がどうのこうの、みたいな意味が込められていて組織の合言葉。
世直し組織がいつの間にか善良であっても邪魔となる者まで消すような悪党組織へと暴走。
そんな仲間が警察にまで潜んでいるので
「ニコラス・ケイジ」は（麻雀で言えば）「鳴くに鳴けず二飜縛り」ってとこか＾＾

ほんの〜りスリリングかつノンストップ気味な展開だったから良かった。
これなら昔どっかで観た事あるような普通の話であっても飽きずに観られる。。。

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どことなくちょっと抜けていてゆるい B級の臭いがプンプンするサスペンスアクション。これこそニコラスにピッタリな映画です。
なんと本作は”デビューから30年を迎えた“ニコラス・ケイジ"が出演を熱望した映画”と言うことで、ニコラスファンもニコニコラス(＊^・^)(^・^*)
ハイウェーでのヒヤヒヤなシーンやパトカーとカーチェイスのアクションシーンはハラハラ・ドキドキものでした。頭に銃口をあてられた時はえーーっもうダメと思いました。
ヒーローなので死なないとは思うんだけど、ニコラスの頼りなさそうな風貌につい応援したくなるんです。なぜか毎回思ってしまう・・・(@_@。。
今作は、巻き込まれ型サスペンスだと思います。舞台はニューオリンズ。平凡な高校教師のウィル（ニコラス・ケイジ）は愛する妻と幸せな日々を送っていました。
しかし、ある日突然、妻が暴漢に襲われレイプされた。病院に運ばれ悲惨な状態の妻を前に悲しみ犯人に対して怒りが込み上げるウィル。
そんな時、ウィルの前に現われた見知らぬ男サイモン（ガイ・ピアース）から、「犯人を殺してあげる。その代わりやって欲しいことがある」と話を持ちかけられる。
つまり”代理殺人”です。「正義と言う名の下行われる」とサイモンは言う。その提案につい乗ってしまったウィル。その後、何者かの手に依って犯人が殺された。
半年後、妻は回復し元気になった。そんな時、サイモンがウィルに約束どおりやって欲しいことがあるとやって来た。全く知らない人間を殺すよう命令されたのです。
その後、ウィルは殺すつもりはなく接触したのに死んでしまったターゲット。殺人で指名手配されるウィル。ここからとんでもない状況に追い詰められていく・・・。
さて、この物語に登場するキーワードともいえる合言葉は”空腹の兎は跳ぶ”です。これに隠された意味は？
この言葉に関係するある人達の意外な行動や言葉が観客にとってはショックかも知れません。
ラスト、皆さんの「有り得な〜い(~_~;)」と引いていく光景が目に浮かぶようです。私は、とても楽しめました。面白かったですd(゜-^*)

ニューオリンズの高校教師ウィル（ニコラス・ケイジ）は、美しい妻（ジャニュアリー・ジョーンズ、ほんとに美人！！）と幸せに暮らしていた。
ところがある日、妻が何者かにレイプされて、瀕死の重傷を負う。
悲嘆に暮れるウィルに、サイモン（ガイ・ピアース）と名乗る男が近づき、妻を襲った犯人を殺してやるというのだった。
半年後、その代償としてウィルはある男を殺すように言われるのだが・・・。

「A Hungry rabbit Jumps.」
この言葉の意味は？そしてサイモンが牛耳る組織の正体は？

ニコラス・ケイジは、「バッド・ルーテナント」というニューオリンズを舞台にした映画にも出演しています。あちらは腐敗しきった刑事の役だったのに、この映画では真面目な教師というのにはちょっと笑ってしまいました（そうは見えないので）が、これはニューオリンズだからこそ成立する話で、そういう意味でおもしろいなあと思いました。
クライマックスで、水害で廃墟になった広大なショッピングモールが使われているのですが、復興したといってもまだまだこんなところが残っているのですね。

原題は「Seeking Jusitce」といって、「正義とは何なのか？報復はゆるされるのか？」のようなテーマなのですが、水害のあと一時無法地帯になっていたというニューオリンズだからこそ、こんなことも本当にあるかもしれないなと思わされました。

ラストの決着のつけ方があまり好きではありませんでしたが、なかなかおもしろかったです。

監督：ロジャー・ドナルドソン（2011年・米・106分）
原題：SEEKING JUSTICE

主人公のウィル（ニコラス・ケイジ）は、ニューオーリンズの高校教師。
妻のローラ（ジャニュアリー・ジョーンズ）は、演奏家です。
平凡ながら幸せな日々を送っていた夫婦ですが、ある日、ローラは暴漢に襲われ瀕死の重傷を負います。
病院に駆け付けたウィルは、ローラの姿にショックを受け、犯人に怒りを覚えます。
為す術もなく悲しみに打ちひしがれるウィルに、サイモンと名乗る男が「自分が君の代わりに犯人を始末してやろうか？」と囁きます。
サイモンも2年前に妻を殺された経験があり、正義の名のもとに代理殺人をしてくれる組織があるのだと言います。
驚くウィルですが、「報酬は要らない。ただ、ちょっとした頼み事をするだけ。」と言われ、その話に乗ってしまいます。
約束は実行され、半年後にウィルはサイモンから見返りとしての尾行を指示されるのでした。
サイモンが告げた合言葉は
「A Hungry rabbit Jumps.（空腹のウサギは跳ぶ）」でした。

妻を襲った犯人に復讐したい一心で、サイモンに代理殺人を依頼してしまったウィル。
見返りは簡単な手伝い程度の筈だったのに、サイモンからの要求はエスカレートし、命令に背くウィルの命も危うくなります。
組織の人間は、あらゆる場所に存在し、警部補までもが「空腹のウサギは・・・」と口にするのです。

いわゆる「巻き込まれ型サスペンス」
正義の組織と言いながら、正義の意味や復讐の対象が拡大解釈され、
「空腹のウサギ」が暴走していく様子は、狂気の沙汰としか思えません。
主人公のウィルを演じたニコラス・ケイジの困ったような顔が、役に似合っていました。
飽きることなく楽しめるサスペンスでした。