スーパーマン　３　電子の要塞

これは「スーパーマン」１と２のパロディとしてリチャード・レスターという変人監督が撮ったコメディなので、けっしてこれを最初に見ないで下さい。「スーパーマン」１と２は傑作です。この「�V」の最大の見所は、クリストファー・リーヴのスーパーマンがアル中になってジョニ赤飲むところ。私はこの場面が好きでこの映画をときどき見るくらいです。パロディとしては面白く出来ております。なんでこんな映画思い出したかというと、きのう見た「スーパーマン　リターンズ」が余りに素晴らしく、多くの人に見て欲しいと訴えたかったからです。「リターンズ」は劇場でクリストファー・リーヴの「スーパーマン」を見た世代にとっては、本当に泣ける映画です。当時のボンクラ高校生には、スーパーマンとリーヴの区別がつかず、リーヴが落馬してあんな姿になり、ついには死んでしまったことが、大人になっても信じられませんでした。スーパーマンなのに、と思ったものです。それが、「リターンズ」で、蘇ったんですから映画の奇跡です。「帰還」したのはスーパーマンではなく、途中からリーヴになってるんです。スーパーマンが病院で意識不明になっている場面は、どう見てもリーヴ。そしてラスト、リーヴが蘇り、「いつでも会えるよ」なんて言うもんですから、私は涙が出てしまいました。リーヴは何といっても稀代のスーパーマン役者でありました。そして、「リターンズ」で不滅になったのだと思います。

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監督がリチャード・レスターに替わった時点（第２作）で、すでに映画は素直な英雄譚ではなく、アンチ・ヒーローの色合いが濃くなっておりました。煎じ詰めていえば英雄・ヒーローの否定です。
サルキンド親子が皮肉屋で反英雄思想の持ち主であるレスターを何故監督に選んだのか理解出来ませんが、製作が継続していたおかげで辛うじて第１作の残り香が漂っており、それほど破綻は見えませんでした。
が、第３作になって完全にレスター調一色に染まった本作では、もはやヒーローは凋落するばかり。
変わりに前面にしゃしゃり出てきたのが黒人コメディアンのプライヤーです。レスター監督も彼の出演場面だけは力を入れて演出しており、それなりにコメディ演技は楽しめますが、肝心のスーパーマンが善悪の葛藤に悩みまくり、殆ど脇役と化してしまっては映画としての魅力はがた落ち。
予算もだいぶ縮小されたようで、クライマックスの巨大コンピューターとの戦いもスケールが小さく、割と簡単にガラクタとなります。（ついでに書くと前２作は７０�oに拡大されて公開されましたが、本作はシネスコ版で公開）
今思い返しても、プライヤーのギョロ目と、Ｃ・リーブの薄汚れた髭面だけが印象に残る珍作です。

子供のころ、１から４まで何度も見た思い出があったのですが、３ってこんな作品やったんや、と思ってしまうくらい、今までのシリーズとは違います。これ、コメディ作品？？と思ってしまうくらい、元々の設定はなんだったのか分からんような内容になってしまっていました。まぁ、それはそれで面白いけど。バットマンのシュワちゃんが出ているやつもこんな感じやったなぁ。ヒーローものの原点はスーパーマンにあり？？

さらに、黒いスーパーマンが出てきて善なるスーパーマンと悪のスーパーマンが戦ったりします。あれ、これもどこかで見たような話。このシリーズを見ると、アメコミのパターンって一緒なんだなぁと思いますね。まぁ、分かりやすくていいですけどね。

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あのジャケットの絵はうそです。
なんでスーパーマンが中年のプライヤーおじさんをお姫様だっこするんですか？正しくは左脇に抱えて飛ぶんです！

当時人気コメディアンのプライアーがスーパーマン映画に出たいというので製作者側がこれはいいアイディアだと、プライアーを小悪党にしたコメディー映画を作ることにして脚本をニューマン夫妻に書かせたのだそうですが、プライアーがスキーをはきテーブルクロスを首に着けてビルの屋上から飛び出してケガもせず大通りに降り立つというおとぼけシーンがあります。

これについてクリストファー・リ−ヴは自伝「車椅子のヒーロー」布施由紀子氏訳で、こう述べています。
「私は個人的には、ああいうのは悪趣味だと思う。ドナー監督と一緒に仕事をしたころはこうではなかったと思い、残念でならなかった。ただし、スーパーマンの悪の分身が廃車処分場でクラークを殺そうとするくだりはとても好きだった。あのシーンだけは光っていた。そのほかの部分はほとんどひどい勘違いをしていると思う。」

正統派のスーパーマン映画ではないと自分に言い聞かせてからご覧下さい。
これはこれで観ようによっては、まあ笑える映画でしょう。でもせっかくのクリストファー・リ−ヴの演技が惜しいなぁ・・・悪の分身、なかなか良かったです。だから悔しい。

いま、ヤングスーパーマンにはまっている。
丁度、スカパー！でシーズン３が終わった所。
えっ、おかーさんが元ラナだったの？。って事でレンタルしました。
昔、劇場では見たのですけれどね。
　ヤング編のラナもきれいだけれど、こちらのラナもきれいですね。
私は、ロイスよりラナの方が良いです。もっと出て欲しかった。

物語的にも結構笑える内容だし、これぞアメリカンコミックと言うところでしょうか。