世界で一番美しい別れ

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見ていてつらいものがあります。
母親とはここまでしないといけないのか。ここまで求められているのかと。

理想の妻であり母がいて、
その母が癌で余命いくばくもない。
それをしった夫や娘、息子がバラバラだった家族を再生し、母を見送る話である。
一気に言ってしまうと。

確かに情けない父親であり夫であるキム・ガプスと妻であり母であるペ・ジョンオクの演技は素晴らしく、
最後の夫婦の別れは美しくて愛に溢れていたけれど、

ああ良い話だった、お母さんを大事にしなきゃなと
涙を流しながら見た直後にはきっとそういう感想を持つと思うのだけれど、
でも、２、３日もたつとそういう風に思ったことを忘れてしまうんじゃないかと、
ふと思ったりもする。
とってもいい話だったから。

新しさがないといえばないです。

何が気になったのかと考えてみると
家族は再生し、ぼけたおばあさんを家族で分担しあって介護している様子が最後に描かれるのだが、
ああよかったねではすまない現実があるのじゃないか。
母親の手に介護の負担がいってしまったように、
結局最後は誰かの手に負担がかかっていくのが目に見えているから・・・なのじゃないだろうか。
問題は解決していないのではないかと。

あまのじゃくですねえ。良い映画だったのに。

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　ヒロインのイニは何重にも苦労を抱えて生きている中年主婦だが、思って見なかった末期がんとわかり、、、。
これは本人にもだが、落ちぶれた医師である夫には非常に残酷な状況である。
夫は悔恨の渦中で、妻のために精一杯のプレゼントを用意するのだった。

韓国ドラマではおなじみの実力派俳優が勢ぞろいの映画。
秀作ドラマ「花よりも美しく」の「ノ・ヒギョン」作家の作品。なるほど、描写が行き届いているなあと思いました。

ディスカスさんの表記が間違っているようです。1996年という制作年は全4話で放送されたドラマバージョンの方で、本作は韓国で2011年4月に公開された映画バージョンです。

家族の死を通して、夫婦の在り方、家族の在り方を描くストーリー構成はドラマバージョンと同じですが、
ドラマ「彼らが生きる世界」で切ない恋愛をしたカップルをそのまま夫婦としてキャスティングしたのが当たりでした。
とりわけ、イニ（ペ・ジョンオクssi）が夫のチョンチョル（キム・ガプスssi）と二人だけの時間を過ごす最後の部分はとても印象的な出来栄えでした。

「死」に対しての考え方は、人それぞれに異なると思いますが、この家族たちのように“世界で一番美しい別れ方”を選ぶことも選択肢の一つだと感じさせてくれます。

原作は作家ノ・ヒギョンssiが自分の母との想い出を顧みながら書いたものですが、その辺りは「この世でいちばん美しい別れ」という活字の方がしっくりと感じ取れるかもしれません。

愛の群像やグッパイソロが好きなので借りてみました
ドラマだと良いけど映画の時間だと描き切れていなくて良さが伝わってこなかった
よくあるお話で想像してたままでした
泣かせよう感が強く泣けなかった

涙が止まらないほどでした
久々に泣ける映画で感動しました