ミズーリ横断

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ミズーリ横断 / クラーク・ゲイブル

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「ミズーリ横断」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

クラーク・ゲーブル主演、ロッキー山麓を舞台にした異色西部劇。ロッキー山中でビーバーの棲息地を発見した猟人のフリントは、インディアンと友好関係を結び、酋長の娘と結ばれる。だが、これを快く思わない一派に襲われ、愛息をも奪われそうになり…。

「ミズーリ横断」 の作品情報

作品情報

製作年: 1951年
製作国: アメリカ
原題: ACROSS THE WIDE MISSOURI

「ミズーリ横断」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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抑制のきいた秀作

投稿日:2012/11/25 レビュアー:よふかし

『つばさ』や『牛泥棒』のウィリアム・A・ウェルマンのウエスタン。とても面白かったです。
最初に観ていたときは「地味な作品だなあ」と思っていたのですが、中盤と終盤に二度ある追跡劇がなかなか面白いです。とくに後者は、突然飛来する弓に始まる襲撃から、赤ん坊の泣く声だけが響くなかでの一騎打ちへの流れと、序盤からの伏線を生かした決着に惹かれました。十分満足したのですが、その後のエピローグ的な部分を観ていて、僕はこの作品の見方をちょっと間違っていたような気がしました。それでもう一度見直すと、もっと面白い作品だったことに気づきました。
 地味に思えたのは、この作品が非常に抑制的なものだったからです。先に挙げたアクションシーンや、新たな猟の地を求めて旅する一行の山越えなどセットを駆使したスペクタクルなシーン、お決まりのダンスと乱闘シーン(なんと本作は酒場ではなく野原です)と、一通り娯楽西部劇の要素は盛り込んでいます。
 けれどドラマティックになりそうな部分をひじょうに抑制して描いている。主人公クラーク・ゲイブルはビーバー猟のためにインディアン(どうも先住民というのはしっくりきません)の娘を買って妻にするのですが、ふたりの間で言葉が通じない。でも愛情は通うわけですが、そこをさほどドラマティックに演出したりしないんです。人種間の結婚の葛藤もなければ、周囲からの差別や反発もない。ただふたりは結婚したというふうに、この映画は描きます。
ゲーブルはヒーロー的人物ではなく、武闘派インディアン(リカルド・モンタルバン)に対しても常に受け身です。人間狩りの獲物とされながら、復讐しようとはしません。兄を殺された男が、インディアンの長を射殺するのですが、そこから白人猟師たちとインディアンの関係が緊迫するような、エモーショナルなシーンを作らないのも、考えてみれば意外です。
 また、この映画のとらえた風景は雄大で美しいのですが、ジョン・フォードなら自然と人間を対置して俯瞰した視点を持ち込むのでしょうが、ウェルマンはあくまで背景としてとらえています。死についても同様です。映画が進むにつれたびたび死者が出ますが、その死を過剰にセンチメンタルにとらえていません。
 こうした抑制的な演出はもちろん意図的なものでしょう。娯楽映画とリアリズムの融合が、この映画を個性的で面白い作品にしています。映画は、ゲイブルの息子が成長して、父から聞いた物語を語っているという体裁で作られています。画面についに姿を現さないその息子のナレーションが落ち着いて淡々として、物語をあくまで過去の出来事として提示するのに寄与しています。
 もしかして、いまイーストウッドがウェスタンをつくったら、こんなふうな作品になるかもしれないな、と思いました。75点。

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抑制のきいた秀作

投稿日

2012/11/25

レビュアー

よふかし

『つばさ』や『牛泥棒』のウィリアム・A・ウェルマンのウエスタン。とても面白かったです。
最初に観ていたときは「地味な作品だなあ」と思っていたのですが、中盤と終盤に二度ある追跡劇がなかなか面白いです。とくに後者は、突然飛来する弓に始まる襲撃から、赤ん坊の泣く声だけが響くなかでの一騎打ちへの流れと、序盤からの伏線を生かした決着に惹かれました。十分満足したのですが、その後のエピローグ的な部分を観ていて、僕はこの作品の見方をちょっと間違っていたような気がしました。それでもう一度見直すと、もっと面白い作品だったことに気づきました。
 地味に思えたのは、この作品が非常に抑制的なものだったからです。先に挙げたアクションシーンや、新たな猟の地を求めて旅する一行の山越えなどセットを駆使したスペクタクルなシーン、お決まりのダンスと乱闘シーン(なんと本作は酒場ではなく野原です)と、一通り娯楽西部劇の要素は盛り込んでいます。
 けれどドラマティックになりそうな部分をひじょうに抑制して描いている。主人公クラーク・ゲイブルはビーバー猟のためにインディアン(どうも先住民というのはしっくりきません)の娘を買って妻にするのですが、ふたりの間で言葉が通じない。でも愛情は通うわけですが、そこをさほどドラマティックに演出したりしないんです。人種間の結婚の葛藤もなければ、周囲からの差別や反発もない。ただふたりは結婚したというふうに、この映画は描きます。
ゲーブルはヒーロー的人物ではなく、武闘派インディアン(リカルド・モンタルバン)に対しても常に受け身です。人間狩りの獲物とされながら、復讐しようとはしません。兄を殺された男が、インディアンの長を射殺するのですが、そこから白人猟師たちとインディアンの関係が緊迫するような、エモーショナルなシーンを作らないのも、考えてみれば意外です。
 また、この映画のとらえた風景は雄大で美しいのですが、ジョン・フォードなら自然と人間を対置して俯瞰した視点を持ち込むのでしょうが、ウェルマンはあくまで背景としてとらえています。死についても同様です。映画が進むにつれたびたび死者が出ますが、その死を過剰にセンチメンタルにとらえていません。
 こうした抑制的な演出はもちろん意図的なものでしょう。娯楽映画とリアリズムの融合が、この映画を個性的で面白い作品にしています。映画は、ゲイブルの息子が成長して、父から聞いた物語を語っているという体裁で作られています。画面についに姿を現さないその息子のナレーションが落ち着いて淡々として、物語をあくまで過去の出来事として提示するのに寄与しています。
 もしかして、いまイーストウッドがウェスタンをつくったら、こんなふうな作品になるかもしれないな、と思いました。75点。

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