宇宙人ポール

アメリカのUFOスポット巡りにやって来たイギリス人のオタク２人組。ＳＦをこよなく愛す彼らの前に現れたのは、なんとネバダ州「エリア５１」から逃げて来た本物の宇宙人！　そんな人を食った設定からして笑ってしまいます。
ポールと名乗るこの宇宙人ときたら、陽気なコテコテのアメリカ人。しかも口が悪くて下品で、やけに地球慣れしているな〜と思ったら、６０年前にＵＦＯの墜落で、政府によって囚われていたらしいです。
ポールは、初対面でありながらも、横柄で、自分のやりたいように、二人を巻き込んでいきます。
かくして３人の珍道中が始まるのですが、 そんな少々図々しいキャラながらも、不思議と憎めない愛すべきヤツなんです。

そこかしこに見覚えのあるシーンが登場。
この映画の魅力は、爆笑珍道中だけでなく、随所に散りばめられた、SF映画に対するパロディやオマージュにあると思います。そのディープなＳＦ愛がひしひしと伝わって来ました。
ポール自体が「Ｅ・Ｔ」だし、それ以外にも、「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」「メン・イン・ブラック」などなどのオマージュ場面が多数登場します。
そして究めつけは、ポールの命を狙うＦＢＩの大物。ビッグ・ガイを演じるのは過去に何度もエイリアンと戦って来た大物女優！宇宙人との宿敵はもはや嵌り役ですか？

そして英国発のこのコメディは、イギリス人二人がアメリカを旅行しながらアメリカ人を笑う感じは、風刺が効いていて結構鋭いのではないでしょうか？英国風ユーモアが効いているように感じました。

これは最高ですよっ！
どうにも大好きですっ！！
なんて言ったら人格疑われるかも知れないけど、それでもいいですっ！
愛してますっ！
出てくる人、み〜んなアホーなんです。
でも、一生懸命なんです。
かわいいんです。
でもアホなんです（笑）
愛すべきヤツらなんです！

エリア51にUFOが落ちたことは、米国政府が認めているらしい。
ロンドンに住むSFオタクのSF作家のクライブと、表紙画を描いたイラストレーターのグレアムは親友同士。
休暇を利用して、米国で開催された「コミコン」（日本で言うコミケ）に、はるばる２人で参加しに来た。
憧れのSF作家にサインをもらって満足、満足。
そしてそこから、長年憧れていたUFOスポット巡りの旅に出る。
だだっ広いアメリカの大地をRV車ですっ飛ばしていると、前を走る車が事故！
おそるおそる近づいてみると……

宇宙人のポールは逃げ出してきたのか、故郷に帰るためにこの英国のオタク２人に協力を仰ぐ。
ヒッチハイカーが宇宙人だなんて……躊躇するグレアムに「たまには冒険してみろよ」。
ポール……カッコいい（笑）
けれど、バレたらまずいし、黒服の男たちは追ってきてるし、争いごとの嫌いなオタク２人にとっては緊迫感のある旅になる。
２人の憧れていた宇宙人より、ずっとフランクで、すれたアメリカ人のような口をきくポール。
そのうえ、なりゆきから原理主義クリスチャンの娘ルースも合流し、グレアムとちょっといい感じになる。
これまでパッとしない人生を送って来たらしい男２人の旅は、人類史上最大の冒険になっていく。

ポールの宇宙船は60年前に不時着し、地球上の大衆文化に多大な影響を与えてきたんだって。
例の「宇宙人像」は、ヒトが宇宙人と出くわしたときに気絶しないように、世の中に浸透しているらしい。
ちょっと、ほんとっぽい？
ポールはスピルバーグにSF映画についてアドバイスをしているんだって。
電話でスピルバーグ本人が話してましたよ。
自分から出演するって言ったんだそうです。
あぁ、大物のファンも多いサイモン・ペッグ＆ニック・フロスト（笑）
「E.T.」やら「未知との遭遇」やら、あちゃこちゃにSF映画のオマージュが。
そして、宇宙人相手にしたら、めっぽう強いあのかたまで……（笑）
いや〜、もう、いちいち最高　(≧∇≦）/！！

サイモン・ペッグ＆ニック・フロストは、「ホット・ファズ」と「ショーン・オブ・ザ・デッド」で見たとおり、最高のコンビ。
サイモン・ペッグ、だいぶおでこが広くなってきちゃったけど、パグ犬顔は健在。
この人大好きっ！
結婚したい（笑）
観た後、何ともハッピーな気分になれるので（アホだけど）、残業で疲れてても3回観に行っちゃいました！
ということで、ブラックでお下品なものがキライな人には全然むかないと思いますが、
まったく個人的な見解としては、かな〜りお薦めですっ！

グレッグ・モットーラ＆サイモン・ペグ＆ニック･フロスト＆セス・ローゲンなので、「宇宙人ポール」を観てみました！
うん、ふつーに面白い！
ＳＦ映画をいっぱい観てると相当楽しめそうっすね（というか７０年代以降ずっとリアルタイムで映画好きな人）

自分は、スタートレックやスターウォーズすら全作観てないエセ野郎なので、
元ネタに気付かずに笑えなかった部分が多かった（２割ぐらいはわかった気がする）気がします。

でもまぁ、解らないなりにもそれなりに面白かったので、良質なコメディとゆーても良いでしょう！

映画の外にある笑いが多い映画なので、そんなに激ホメするような映画でもないけどね！

※しかしまぁ予告編で鳥の部分を見せられてたのは辛かった！

人を選ばない映画のようで、案外人を選ぶのでオススメはしにくいけど・・・

個人的満足度　７６点！
オススメ度　７０点！

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製作費＄４,０００万の「ＳＦ・コメディ・アドベンチャー」

政府に追われている宇宙人がナイスガイ達と出会い
宇宙へ帰れる秘密の場所へ向かう珍道物語。

ちょいワル口調の宇宙人「ポール」
下品な言葉を連発するんだが、人間よりもセンスがあってオモロッ！＾＾
ヨレヨレの短パンを履いてる姿が少年みたいで愛嬌のあるキャラ＾＾

晴れた日にの〜んびりダチと旅したいなぁ〜と思わせてくれた＾＾

2000年代に入ってからコメディ映画に下品な言葉遣いやシモネタが多くなってきたように思います。
適度ならばいいのですが、多すぎるとうんざりします。
世の中全般に言葉遣いが悪くなってきているのでしょうか。
日本では、言葉遣いが悪いというよりもだらしない方向に走っているように感じますが、
英米は露骨な下品さになってきているように思います。
しゃべることで自己主張するので、言葉をぼかすのではなく、はっきり言うのでしょう。
この映画においても、過剰かなと思えるシモネタと言葉遣いの悪さが気になりました。
ストーリィ的には子どもも楽しめるのですが、シモネタと言葉遣いは明らかにアダルト。
が、そういったことは置いて、単純明快に面白い。
英国風の知的でシュールな笑いとアメリカの大味な笑いがうまくブレンドされ、
コミコン、宇宙人といった設定の面白さも手伝って楽しい映画になっています。
ぐだぐだせずに、すっきり突っ走っていくリズム感のある展開もよかったです。