ビフォア・ザ・レイン / レードセルベッジア
ビフォア・ザ・レイン
/ミルチョ・マンチェフスキー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(8)
解説・ストーリー
マケドニアの美しい山岳地帯。まるで歴史に取り残されたかの様に佇む修道院で、沈黙を守る若い僧・キリルと少女の物語「言葉」、ロンドンを舞台に写真エージェントで働く女性編集者・アンとカメラマンで愛人のアレックスとの愛の模様を描く「顔」、アレックスを主人公に、名声も仕事も捨てて故郷の村を訪ねた彼がかつて好きだった女性と出会うエピソード「写真」の3話オムニバスで描く人間ドラマ。94年ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞。
マケドニアの美しい山岳地帯。まるで歴史に取り残されたかの様に佇む修道院で、沈黙を守る若い僧・キリルと少女の物語「言葉」、ロンドンを舞台に写真エージェントで働く女性編集者・アンとカメラマンで愛人のアレックスとの愛の模様を描く「顔」、アレックスを主人公に、名声も仕事も捨てて故郷の村を訪ねた彼がかつて好きだった女性と出会うエピソード「写真」の3話オムニバスで描く人間ドラマ。94年ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞。
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「ビフォア・ザ・レイン」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
マケドニアの美しい山岳地帯。まるで歴史に取り残されたかの様に佇む修道院で、沈黙を守る若い僧・キリルと少女の物語「言葉」、ロンドンを舞台に写真エージェントで働く女性編集者・アンとカメラマンで愛人のアレックスとの愛の模様を描く「顔」、アレックスを主人公に、名声も仕事も捨てて故郷の村を訪ねた彼がかつて好きだった女性と出会うエピソード「写真」の3話オムニバスで描く人間ドラマ。94年ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞。
「ビフォア・ザ・レイン」 の作品情報
「ビフォア・ザ・レイン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ビフォア・ザ・レインの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
115分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/オリジナル
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
KIBR1281 |
2012年10月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/オリジナル
ビフォア・ザ・レインの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
115分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/オリジナル
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
KIBR1281 |
2012年10月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/オリジナル
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ユーザーレビュー:8件
大学生の時に
生まれて初めて深刻に民族紛争について「知らされた」作品です。
観たときに、あまりの悲劇に一ミリも動くことができず、鑑賞後、茫然とした記憶があります。
もちろん、学校の授業などで知る機会はあってもそれは自分とかけ離れたものでした。
取り憑かれたように「アンダーグラウンド」「コーカサスの虜」「ユリシーズの瞳」を観ました。
メビウスの輪でつながった物語は、また、悲劇が繰り返されるのですよね?
それが現実なのですよね?
社会人になって15年。生活が激務すぎて、最近は軽く楽しめる作品鑑賞ばかりでしたが、これは
別格なので、大学生以来再鑑賞します。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
「戦争は伝染する」
投稿日:2013/12/26
レビュアー:港のマリー
「ビフォア・ザ・レイン」なんて甘美なタイトルに油断しておりました。これはまた、見ているのが苦しくなる厳しい映画でした。
ちょっとアンゲロブロスやタル・ベーラを想わせる哲学的な趣と峻厳な画面構成に感覚の生々しさを加えたなかなかの力作。
このレインとは「血の雨」のことでしょう。晴れていた空がみるみる黒い雲におおわれ、遠くから雷の音が近付いてくる。第一話に登場する修道士が「銃声に聞こえる」と言いますが、戦争が始まるまえの、憎悪と敵意が膨れあがり、暴力が蔓延し、ささいなきっかけで殺戮の応酬へと転げ落ちるときの、苛立ち荒み針のように尖って緊張しきった社会の空気を、生理的な直接性を以て伝えている映画です。ものの焦げたような臭いまで漂ってくるかのよう。
他人事とは思えない。いまのニッポン、いつ雨が降り出すかわかりません。だから余計に見るのが苦しかったのか。
しかしながら1994年制作マケドニア人監督による映画です。ここでの戦争はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。カリスマリーダー旧ユーゴスラビア大統領の死後、解体されたユーゴでは民族主義が高まり次々と独立国家が誕生しましたが、民族と宗教と歴史が複雑に絡まる地域ゆえ対立も激しかった。
ボスニアのセルビア人とムスリムとの対立がこのマケドニアの農村にも波及して、イスラム教を信仰するアルバニア人を敵視するようになっています。アルバニア人の側もまたハリネズミの如く満身の敵意で武装。
わずかな年月で人心や人間関係がまったく変わってしまう。同じ村に住む幼なじみの間柄でも殺し合う。500年前の恨みを果たそう、なんて突然非合理なことを言い出す。
民族・宗教対立の根深さは想像を超えていました。いつ殺し合いに走るかわからない人間の潜在的な危険性にも、戦慄させられました。
それにしてもこの村の人々は子どもまで銃、あれ、先日亡くなったカラシニコフ氏発明の銃では?を持っている。こんな地域に武器を売りつけるとは悪魔の技ですね。もし政治的な、あるいは経済的利益の意図をもって対立を煽っている人間があるとすれば、悪魔を凌ぐおぞましさです。
三話のうちでは最後が一番よかったと思います。
戦場カメラマン、アレックスは自分のからだで犯した過ちをつぐない、ただ傍観している者から一歩を踏み出して暴力の連鎖を止めようとしました。
それが無残な結果に終わり、暴力は一瞬首を傾げた後、何事もなかったかのように連鎖の波を広げていくにしても、です。血みどろの映画の唯一の救いでした。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
終わりのない憎しみの連鎖
暴力の連鎖、尽きることのない憎しみの負の連鎖
銃の引き金を弾く勇気があるのなら
憎み合うことを止める勇気だってあってもいいはずだ。
ここに描かれる3つの物語は、最初と最後が繋がっている。
時系列的に考えれば繋がるはずのない時間軸。
それがメビウスの輪のように運命が巡り巡る。
避けることの出来ない輪をめぐるうちに、運命は変わっていくのだろうか。
そうしているうちに、人は争いを止めるのだろうか。
誰にでも守るべきものが必ずある。
銃を構えた兵士にも家族があるように、愛する人がいるように
誰にでも愛する人がいるのだから
憎しみの銃や剣を向けるのはもうやめよう
負の連鎖を止めよう
そんな強いメッセージを受け取った映画だった。
とても惹きこまれた。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
悲劇の、負の連鎖。時間軸はあえて「・・・」な話。
映画評で評価が高かったので借りてみた。
事前情報は特になし。
3つのオムニバスドラマなんだけど、
すべて繋がっているという群像劇定番スタイルみたいなやつ・・・・
と思ったら、ちょっと違うのね。
たしかに繋がってるんだけど、
これ、時間軸はあえて説明しないのね。
で、1章、2章、3章と順番どおりかと思いきや
2−3−1、3−1−2そしても繋がる。
循環してるのね。
しかも悲しみ・憎悪・負の循環・連鎖。
1章はマケドニアの山岳地帯での少年少女
2章はロンドンの編集者とカメラマン(不倫関係)
3章はマケドニアに戻ったカメラマンと昔好意を寄せていた女性
これだけだとまるでラブストーリーにもなりそうですが、
そうではない。
マケドニア紛争を描いたオムニバス。
民族紛争の悲劇を異なる角度からそれぞれ描き
時に間接的、時にダイレクトに表現してる感じ。
この時系列のいじり方だと
「そんなわけない」とか言っちゃう人もいそうだけど、
ぜひ、ここは、身を任せてこのループを見てほしいところ。
この構成の仕方で
「負の連鎖」が止まらないことへの嘆きや悲しみを伝えたのかも。
とも思えた映画でした。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
同調圧力
無言の同調圧力が張りつめていているとき、人々は自由な発言や討論をやめ、差別と抑圧を容認する。はじめは、一部のマジョリティが排除され、攻撃の対象となり、大多数は傍観する。しだいに、攻撃の対象は広がり、傍観者は加害者に巻き込まれるか、排除の対象になるかの選択を迫られる。
第二次世界大戦後、ヨーロッパ中の国を巻き込んで発生した大規模な戦争「ユーゴスラビア紛争」。その過程で発生したジェノサイドは、白人社会を震撼させた。「ファシズムとジェノサイドは、ヒットラーで終わり。その後のものは南米、アジアとアフリカの、未開人による専売特許だったのではなかったのか」と…。
ファシズムとジェノサイドが発生するメカニズムは、人間社会にカビのようにはびこる。表には出ていなくても、ひょんなことから猛威を振るう。今の私たちにひきつけてみれば、人びとの表現の自由を萎縮させ自主規制させるような法律が作られ、歴史修正主義が国会答弁でまかり通り、それと地続きの「ヘイトスピーチ」が街を覆うようになったとき、「私とは関係ない」といい続けることが怖い。民族主義政党が議席を得て、法と秩序が破壊され、人々の心が恐怖で満たされたとき、「隣人を愛せよ」と叫んでも遅い。
第三章で、イギリス帰りのカメラマンが、見たものは、故郷に住む人々の顔は変わらず、暮らしぶりも何も変わっていないように見えても、肝心な自由が失われている世界だった。その決定的違いに気づいたときには、もう個人の力では、どうしようもなくなっている。一部の「権力者」が押し付ける狂気にも似た同調圧力をただす力は、自由な発言と討論の場の徹底した保証しかない。政治的批判を口にできない、自粛を要請する風潮を許さない風土をつくるためには、自覚的な努力が必要だ。
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1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
大学生の時に
投稿日
2012/09/08
レビュアー
りこ
生まれて初めて深刻に民族紛争について「知らされた」作品です。
観たときに、あまりの悲劇に一ミリも動くことができず、鑑賞後、茫然とした記憶があります。
もちろん、学校の授業などで知る機会はあってもそれは自分とかけ離れたものでした。
取り憑かれたように「アンダーグラウンド」「コーカサスの虜」「ユリシーズの瞳」を観ました。
メビウスの輪でつながった物語は、また、悲劇が繰り返されるのですよね?
それが現実なのですよね?
社会人になって15年。生活が激務すぎて、最近は軽く楽しめる作品鑑賞ばかりでしたが、これは
別格なので、大学生以来再鑑賞します。
「戦争は伝染する」
投稿日
2013/12/26
レビュアー
港のマリー
「ビフォア・ザ・レイン」なんて甘美なタイトルに油断しておりました。これはまた、見ているのが苦しくなる厳しい映画でした。
ちょっとアンゲロブロスやタル・ベーラを想わせる哲学的な趣と峻厳な画面構成に感覚の生々しさを加えたなかなかの力作。
このレインとは「血の雨」のことでしょう。晴れていた空がみるみる黒い雲におおわれ、遠くから雷の音が近付いてくる。第一話に登場する修道士が「銃声に聞こえる」と言いますが、戦争が始まるまえの、憎悪と敵意が膨れあがり、暴力が蔓延し、ささいなきっかけで殺戮の応酬へと転げ落ちるときの、苛立ち荒み針のように尖って緊張しきった社会の空気を、生理的な直接性を以て伝えている映画です。ものの焦げたような臭いまで漂ってくるかのよう。
他人事とは思えない。いまのニッポン、いつ雨が降り出すかわかりません。だから余計に見るのが苦しかったのか。
しかしながら1994年制作マケドニア人監督による映画です。ここでの戦争はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。カリスマリーダー旧ユーゴスラビア大統領の死後、解体されたユーゴでは民族主義が高まり次々と独立国家が誕生しましたが、民族と宗教と歴史が複雑に絡まる地域ゆえ対立も激しかった。
ボスニアのセルビア人とムスリムとの対立がこのマケドニアの農村にも波及して、イスラム教を信仰するアルバニア人を敵視するようになっています。アルバニア人の側もまたハリネズミの如く満身の敵意で武装。
わずかな年月で人心や人間関係がまったく変わってしまう。同じ村に住む幼なじみの間柄でも殺し合う。500年前の恨みを果たそう、なんて突然非合理なことを言い出す。
民族・宗教対立の根深さは想像を超えていました。いつ殺し合いに走るかわからない人間の潜在的な危険性にも、戦慄させられました。
それにしてもこの村の人々は子どもまで銃、あれ、先日亡くなったカラシニコフ氏発明の銃では?を持っている。こんな地域に武器を売りつけるとは悪魔の技ですね。もし政治的な、あるいは経済的利益の意図をもって対立を煽っている人間があるとすれば、悪魔を凌ぐおぞましさです。
三話のうちでは最後が一番よかったと思います。
戦場カメラマン、アレックスは自分のからだで犯した過ちをつぐない、ただ傍観している者から一歩を踏み出して暴力の連鎖を止めようとしました。
それが無残な結果に終わり、暴力は一瞬首を傾げた後、何事もなかったかのように連鎖の波を広げていくにしても、です。血みどろの映画の唯一の救いでした。
終わりのない憎しみの連鎖
投稿日
2012/10/26
レビュアー
飛べない魔女
暴力の連鎖、尽きることのない憎しみの負の連鎖
銃の引き金を弾く勇気があるのなら
憎み合うことを止める勇気だってあってもいいはずだ。
ここに描かれる3つの物語は、最初と最後が繋がっている。
時系列的に考えれば繋がるはずのない時間軸。
それがメビウスの輪のように運命が巡り巡る。
避けることの出来ない輪をめぐるうちに、運命は変わっていくのだろうか。
そうしているうちに、人は争いを止めるのだろうか。
誰にでも守るべきものが必ずある。
銃を構えた兵士にも家族があるように、愛する人がいるように
誰にでも愛する人がいるのだから
憎しみの銃や剣を向けるのはもうやめよう
負の連鎖を止めよう
そんな強いメッセージを受け取った映画だった。
とても惹きこまれた。
悲劇の、負の連鎖。時間軸はあえて「・・・」な話。
投稿日
2013/05/19
レビュアー
MM3
映画評で評価が高かったので借りてみた。
事前情報は特になし。
3つのオムニバスドラマなんだけど、
すべて繋がっているという群像劇定番スタイルみたいなやつ・・・・
と思ったら、ちょっと違うのね。
たしかに繋がってるんだけど、
これ、時間軸はあえて説明しないのね。
で、1章、2章、3章と順番どおりかと思いきや
2−3−1、3−1−2そしても繋がる。
循環してるのね。
しかも悲しみ・憎悪・負の循環・連鎖。
1章はマケドニアの山岳地帯での少年少女
2章はロンドンの編集者とカメラマン(不倫関係)
3章はマケドニアに戻ったカメラマンと昔好意を寄せていた女性
これだけだとまるでラブストーリーにもなりそうですが、
そうではない。
マケドニア紛争を描いたオムニバス。
民族紛争の悲劇を異なる角度からそれぞれ描き
時に間接的、時にダイレクトに表現してる感じ。
この時系列のいじり方だと
「そんなわけない」とか言っちゃう人もいそうだけど、
ぜひ、ここは、身を任せてこのループを見てほしいところ。
この構成の仕方で
「負の連鎖」が止まらないことへの嘆きや悲しみを伝えたのかも。
とも思えた映画でした。
同調圧力
投稿日
2014/03/15
レビュアー
クロ
無言の同調圧力が張りつめていているとき、人々は自由な発言や討論をやめ、差別と抑圧を容認する。はじめは、一部のマジョリティが排除され、攻撃の対象となり、大多数は傍観する。しだいに、攻撃の対象は広がり、傍観者は加害者に巻き込まれるか、排除の対象になるかの選択を迫られる。
第二次世界大戦後、ヨーロッパ中の国を巻き込んで発生した大規模な戦争「ユーゴスラビア紛争」。その過程で発生したジェノサイドは、白人社会を震撼させた。「ファシズムとジェノサイドは、ヒットラーで終わり。その後のものは南米、アジアとアフリカの、未開人による専売特許だったのではなかったのか」と…。
ファシズムとジェノサイドが発生するメカニズムは、人間社会にカビのようにはびこる。表には出ていなくても、ひょんなことから猛威を振るう。今の私たちにひきつけてみれば、人びとの表現の自由を萎縮させ自主規制させるような法律が作られ、歴史修正主義が国会答弁でまかり通り、それと地続きの「ヘイトスピーチ」が街を覆うようになったとき、「私とは関係ない」といい続けることが怖い。民族主義政党が議席を得て、法と秩序が破壊され、人々の心が恐怖で満たされたとき、「隣人を愛せよ」と叫んでも遅い。
第三章で、イギリス帰りのカメラマンが、見たものは、故郷に住む人々の顔は変わらず、暮らしぶりも何も変わっていないように見えても、肝心な自由が失われている世界だった。その決定的違いに気づいたときには、もう個人の力では、どうしようもなくなっている。一部の「権力者」が押し付ける狂気にも似た同調圧力をただす力は、自由な発言と討論の場の徹底した保証しかない。政治的批判を口にできない、自粛を要請する風潮を許さない風土をつくるためには、自覚的な努力が必要だ。
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