三銃士　王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

痛快娯楽アクション映画なので、大味なのはご愛敬ですか？見てスッキリすること請け合いです。
17世紀のフランス宮廷をゆるがす陰謀に立ち向かう若者と三銃士の活躍ですが、「バイオハザード」の監督なので、地上と空中で戦闘シーンがド派手です。
そして、ドイツの世界遺産のヴュルツブルクのレジデンツのロケと、ダ・ヴィンチが設計したという空飛ぶ飛行船も楽しみにしていました。衣装や宮廷のシーンも見ごたえありです。

三銃士側よりも悪役にビッグネームを揃えているせいか、悪役の方が目立っています。 オーランド・ブルームの悪役も細かな配慮もあり笑ってしまいました。
なので、ダルタニアンが軽めになってしまうのは仕方ないでしょうか？
ミラ・ジョヴォヴィッチの二重スパイの変幻自在ぶり、サービスショットも多々あり。ドレス姿で、激しく戦っています。どうりで、のびのび演じている　と思ったら監督の奥さんだそうですね。
そして、クリストフ・ヴァルツの存在感はピカイチです。狡猾なリシュリュー枢機卿をメリハリを付けて演じています。
やはりヒールは強くないとね。

切った張ったのゲーム感覚的アクションは、やはりこの監督ならではですね。
火花散る剣戟、大砲の弾が飛び交う戦いと、娯楽に徹した歴史物、楽しめました。

映画館で見ました。あまり評判がよくなかったようですが、私は楽しめました。

王と王妃、バカっぽい^^;　枢機卿が面倒みるのイヤになるのもわかる気がする…
でも実際のところ、こんな感じだったのかもしれませんね。世間知らず、苦労知らずの一族だもの。
王妃はあまりきれいだとは思いませんでした。若いのにほうれい線が…。

主人公であるはずのダルタニアンもバカっぽい…眉毛、いかにも描きましたって感じなんだもの。
そういえばこの人、「パーシ―ジャクソンとオリンポスの神々」でもこの顔で出てたっけ。

三銃士の三人は、役をそつなくこなすベテラン俳優という感じの面々でしたが
面白味には欠けるような…。

でもその分、悪役が魅力的♪
オーランド・ブルームは、生き生きと楽しそうに演じてたし
ミラ・ジョヴォビッチはカッコいい！豪華な衣装が似合ってる。
衣装はアップシーンになっても高級感があって、かなりお金かけてそうですね。
彼女の顔には似合わないかと思ってけど、バッチリハマってた。そういえば昔「ジャンヌ・ダルク」もやったんだっけ。

そしてクリストフ・ヴァルツ！やっぱりいい味出してたなあ。
何とも言えない絶妙な表情がイイ。

ストーリーはわかりやすく単純。アクションの見せ場もたくさんあって楽しめました。

SF＆ホラーには定評があるポールWSアンダーソン監督の新作が、古典的娯楽物語の『三銃士』ということで、
さっそくミラ＆マッツ目当てで（え！？）映画館に行ってきました♪

うんっ！ストーリー的には非常に王道で、PWSAらしくない作品ではあるけど、
十分に楽しいファンタジーアクションコメディ映画でした♪

アメリカでの評判は、すこぶる悪いですし、興行成績も惨敗の様相を呈していますが、
ワールドワイドでは、そこそこの成績と、評価を得れるんやないかな？・・・ま、知らんけど←オイオイ

◇◆◇

アメリカで三銃士ってヒットしたことあったっけ？
こんな大作作って大丈夫なのか？

って思ってたら、製作会社はドイツなんや！！！
あれ？ドイツ映画なのかコレ！？
って、バイオハザードもこの製作会社やん！！！
ということは、正確にはバイオもドイツ映画！？

ああ、これで納得やね！！！

せやから、マッツ・ミケルセンがこの手の娯楽映画に主役級で出てたのか〜（（φ（・д・。）
欧州マーケットでは、人気ありそうやもんね〜♪・・・まぁ知らんのやけど←

ほんで、ちょい役で、ティル・シュヴァイガーが出てたのもドイツ映画やからなんやね！←出てることも知らなかったのでビックリ！

なるほどね〜♪
あれ？話が逸れました（-人-）すみません

とりあえず、映画については、

クリストフ・ヴァルツ
マッツ・ミケルセン
オーランド・ブルーム
ミラ・ジョヴォビッチ

っと、主役級の俳優を、ほぼ全て敵側に配置したことの勝利やね！！！(勝ってるのか？）
ベタ映画の、全体のバランスの取り方が抜群に上手い！！！（三銃士はほっといてもキャラは立ってる）

ＰＷＳＡ監督の変態性やホラー演出が無くなってたのは残念やけど、ツボを抑えたアクション演出は、流石に腕があるっすね！！！
海外での評判がすこぶる悪いのが信じられない、真っ当に良く出来た娯楽アクションコメディ映画やね！

まぁ、コレ！というポイントが無い＆主役側の魅力不足はマイナスではあるんやけど・・・。
さらにゆーと、続編の為に、全く活きてないキャラがいてるのもマイナスではあるんやけど・・・。

◇◆◇

ま、とりあえず、普通に娯楽映画として楽しかったです♪
個人的には、この手の娯楽映画では、今年一番楽しめたかも知れません←マジで！？
そんなにオススメでもないっすけどね←！？

個人的満足度　78点！（←いくらなんでも高すぎです！）　オススメ度　70点！

アレクサンドル・デュマの『三銃士』は、西欧では日本でいうところの「赤穂浪士」や「新撰組」のようなもので、お約束さえちゃんと踏んでいれば、
それを下敷きにアレンジして多種多様に楽しめるもののようです。
２０年以上前高校生の時映画館で見た「三銃士」は、まだ普通だったチャーリー・シーンが、敬虔なクリスチャンでスケコマシのアラミス（本作ではルーク・エヴァンス）を演じていて、
『２４』で大ブレークを起こす前のキーファー・サザーランドが、影のあるアトス（本作では、マシュー・マクファディン）を演じていました。
そういや、レオナルド・ディカプリオ主演の『仮面の男』も、三銃士でした。

今回はとんでもない舞台装置です。
美しい宮殿、青に緑の衣装やアクセサリーだけでなく、豪華な宮殿に美しい飛行船が舞い降りる壮大さよ。
肝心要の三銃士が地味でかすむくらいなんてことありません。実生活を忘れるくらいの壮大さがこの映画の見どころです。

今回は、悪役が見どころ。悪名高いリシュリュー枢機卿をクリストフ・ヴァルツ。
何と言っても、とけかかっているシュガーのような甘いマスクのオーランド・ブルームが敵役のバッキンガム公爵を演じているのが、もうしんぼうたまらん。
いい男が悪役を演じているのは、なんと小気味いいんでしょう。

それに、地味で見せ場のない三銃士ですが、わたしにとっては楽しみがありました。
アラミス役のルーク・エヴァンスは見た目が非常にタイプの俳優です。
ゲイであることが、ストレートな私がしたら、とっても残念ですが映像でハンサムを楽しみだけなら十分。
今回もレザーの衣装の似合うこと。舌なめずりしながら、観ました。
私だって、「神父じゃない」という彼に、「わたしも、淑女じゃないわ」と言ってみたいと、イタイ夢を描いてしまいます。

それに、一番ステキななのは、悪女でスパイのミレディを演じたミラ・ジョヴォヴィッチ。
美しい衣装でアクションする彼女のなんと輝いていることか！
やっぱり夫であるポール・Ｗ・Ｓ？アンダーソンが、彼女のために作った映画に違いありません。

想像していた三重死とはちょっと違った