さすらいの女神たち

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さすらいの女神たち / マチュー・アマルリック

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映画賞受賞作品

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「さすらいの女神たち」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「潜水服は蝶の夢を見る」のマチュー・アマルリックが監督・主演を務め、みごとカンヌ国際映画祭で最優秀監督賞に輝いた人生コメディ。アメリカのショー・ガールたちを引き連れ、祖国フランスでの巡業公演に再起を期す落ち目のプロデューサーが、光と影をまとうショー・ガールたちと織りなすほろ苦くも心温まる人生模様を優しい眼差しで綴る。トラブルを起こして業界を干されてしまったTVプロデューサーのジョアキムは、家族も親友も捨ててアメリカへと渡る。数年後、再起を図るべく、ニュー・バーレスクのダンサーたちを引き連れ、フランスでの凱旋ツアーに打って出る。セクシーでゴージャスなステージは、行く先々で観客を沸かせ、ツアーは順調かに思われたが…。

「さすらいの女神たち」 の作品情報

作品情報

製作年: 2010年
製作国: フランス
原題: TOURNEE/ON TOUR
受賞記録: 2010年 カンヌ国際映画祭 監督賞

「さすらいの女神たち」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:5件

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1〜 5件 / 全5件

その懐に抱かれて

投稿日:2012/03/20 レビュアー:パープルローズ

マチュー・アマルリックが監督、脚本、主演の3役を務めたロードムービー。

元TVプロデューサーのジョアキム(アマルリック)は、アメリカで見つけた5人のニューバーレスクダンサー(プラス男性マネージャー)を引き連れて、フランスの田舎町をツアーして回っている。なんとかパリでの凱旋興行にこぎつけようとジョアキムは根回しするのだが・・・。

ニューバーレスクダンサーたちの、豊満だけど決して若くはない、悪く言えば締りのない体と厚化粧。そして、なによりも彼女たちのショーの卑猥さに、最初はかなり戸惑ってしまいました。戸惑いつつも、あの長〜いリボンみたいなものは一体どこから出してきたの?とか目を皿のようにして見ているうちに、彼女たちのショーにすっかり魅了されている自分に気づきました。これに比べたら、アギレラの「バーレスク」なんて綺麗なだけのおままごとですね。

途中、ジョアキムとダンサーのひとりが立ち寄ったスーパーの女性店員が、「私のダンスも見て欲しい」と服を脱ぎ始めるシーンには笑ってしまいましたが、普通のおばさんをそんな行動に駆り立てる、不思議な魔力が彼女たちにはあるのです。

一方、ジョアキムは過去に起こしたトラブルで、フランスのTV界ではすっかり干されてしまっていることや、別れた妻との間のふたりの息子ともうまくいっていないことが、次第にわかってきます。

初めはお互いをよく知らず、対立することも多いジョアキムとダンサーたち。
ダンサーの中のひとり、ミミとジョアキムは、列車に乗り遅れてしまい、車で他のメンバーたちを追いかけるはめに。ふたりきりの道中で、ジョアキムの心境は次第に変化してゆきます。

映画が終わる頃には、ジョアキムと同じく観客の私も、彼女たちの温かな懐にしっかりと抱かれているような気持ちになりました。

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ツアーは終わらない

投稿日:2012/03/22 レビュアー:よふかし

 僕はこの作品は大好きです。とてもいい映画だと思います。
イーストウッドはもちろん、ガエル・ガルシア・ベルナルも監督作は素晴らしいと思いましたが、マチュー・アマルリックはさすが長編映画4本目というだけあって、演出も堂に入ったものです。他の作品も機会があれば観てみたいですね。
『さすらいの女神たち』という邦題はそれほど悪くはありませんが、そっけない原題『オン・ツアー』のほうがいいですね。女神といってしまうと、頭から「女性讃歌」になってしまうので、映画の旋律と少し合わないような気がします。
 というのは――この映画で登場する女性たちのショーは、ニュー・バーレスクというらしいです。ストリップティーズ、というとちょっと目をひそめてしまうところもありますが、裸を見せようというものではありません。ボードヴィル(アメリカのショービジネス)、キャバレーなどで隆盛を誇った形式で、90年代以降進化を遂げているとか(パンフレットによる)。派手で艶やかで、かつ奇抜な衣装のつけた女性たちが舞台に登場しては、次々服を脱いでいくエロティックなダンスやスタンダップ・コメディを演じる(映画のように男性もいます)。ずいぶん前ですが、スペインでこの種のショーを観たことがあります。最初は舞台上の異形な女性たちの迫力にちょっと引いてしまうところもあるし、滑稽にも見えます。ですが、だんだん見方が分かってくると、彼女たちの魅力も見えてきて、美しく見えてくる。
 この映画でもそんな感覚をおぼえました。映画が進むうちにだんだん彼女たちが美しく見えてきて、最初は彼女たちを「商品」くらいにしか見ていなかったジョアキム(マチュー・アマルリック)が女性として、人間として彼女たちに惹かれていく、その過程を僕も体験することができました。船着き場でのジョアキムとミミの長いキスシーンは実に美しいシーンです。
 女性たちのパフォーマンスやショーの裏側、アマルリックの繊細な演技はもちろんですが、僕がこの映画のいちばんの魅力と思ったのは、まさにオン・ツアーなところです。根なし草で、次にどこへ向かうのか分からない、ロード・ムービーの浮遊感。バーレスク・ガールたちの旅する様は、先日観たマックス・オフュルスの『快楽』の一編のようでもあり、カラフルないでたちで豊満な彼女たちが海岸を歩く様は、まるでフェリーニのよう。ツアーは夢の旅、旅の映画は廃墟となったホテルに行きついて、そこは夢の行き止まりかとも思えましたが、再びショーの幕は開くこと、旅は続くこと、つまり映画は終わらないのだということを高らかに宣言する、幸福感に満ちたラストでした。80点。

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素顔でいさせないで

投稿日:2012/05/16 レビュアー:ひろぼう

昔、若かりし頃、水商売にあこがれた時期がありました。元々酒が好きなのはもちろんですが、あの、夜中に酔客を相手にする、不健全で少し危険なにおいのする雰囲気が好きだったからです。
バーやショー・ラウンジなどの夜の店は華やかで、その光は誘蛾灯のように客を呼び寄せます。その光は強ければ強いほど客を呼ぶことはできるが、光に常に付きまとうのは影で、光が強いほど影もまた濃くなります。影を光で隠そうとすると闇となり、隠そうとするほどにその濃さは増していくのでしょう。隠すことが常となると、影と光は交わりもするのでしょうか。
本作に登場するショー・ガールたちは、常にハイテンション。それは観客を喜ばせるために自分を叱咤しているからで、衰えを見せるボディラインも芸の一つとして扱うほどの、貫禄すら覚える超然とした態度を持っています。当然の如く、夜の舞台での出し物は低俗とはなるが、前述した彼女たちの態度からか下劣さは感じません。お色気にお笑いも交え、体を張って表現するガールズ・パフォーマンスなんでしょうね。
舞台を降りてもほとんど変わらないテンションを発揮するショー・ガールたちは、「光と影」の衣を同時にまとっているかのようです。舞台に長く立ち過ぎたせいで、普通の暮らしを忘れたのでしょうか。いえ、そうではなく、普通の暮らしを忘れようとしているようです。ふと我に返った時の、悲しさや寂しさを忘れるためにはしゃいでいるのでしょう。ショー・ガールのリリーが巡業中ずっと付けまつ毛を外さないのも、他の一人が『一人が好きって信じられない』とつぶやくのも、素顔をさらして本当の弱い自分を見せないためで、仲間と一緒にいてホームシックを紛らわせるためなのでしょう。これは、自分がハジケていないとお客を喜ばせないからで、シーンの端々に滲むこれらのエピソードから、夜の街の厳しさやショー・ビズの過酷さがじんわりと伝わってきます。
プロデューサーとショー・ガール達は、気の知れた仲とはいえ結局は他人、街から街への巡業という長旅に些細ないさかいは付き物。衝突やトラブルがあって、お互いに本当の自分らしさを見せ始めます。
物語は、途中でプロデューサー親子の葛藤とかありますが、ドラマチックな盛り上がりはなく、ショー・ビズ界の悲喜こもごもを、わびさびとして感じる作品です。迎えるラストもケセラセラな感じですが、この物語の永続を感じさせる幸福感に満ちていると思いました。

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ひと味違うショーガール

投稿日:2012/08/05 レビュアー:bell

 ショーガールが登場するらしいので、もっと華やかな場面を期待していたのですが、意外に女性たちやプロデューサーの悲哀を描いていて、ショービジネスのシビアな裏側のようでもあり、ちょっと地味という感じがしました。
 それはドキュメンタリーのような撮り方に寄るのかも知れませんが、物語性よりも登場人物たちの味を見せるというような、最近の映画によく用いられる手法が影響しているのかも知れません。あらすじの面白さを期待すると、やや分かりづらいところもありました。
 それと熟年ストリッパーというのも自分にしてはやや興醒めでした。田舎の温泉ストリップショーみたい(行ったことはありませんが)。エロやスタイルの良さを期待する自分としてはなんだか違和感があり、しかしこういう場所もあるのだなと、新しい世界を見た気にもなりました。
 あのミミさんはなかなか良い女性だと思うけど、刺青が怖すぎて私はちょっと近づけない。みなさん人生経験つんでるだけあって、本当に良い女性だと感じました。(お世辞ではありません)これが大人の世界って言うものなのでしょうか。★★★☆

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微妙な余韻 フランス味のある映画 ネタバレ

投稿日:2012/08/04 レビュアー:フラン

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ドキュメンタリタッチだと想像はしていましたが、その通り淡々と進みます。
タイトル「さすらいの女神達」からもっとパワフルな女性達のイメージがありましたが
彼女達はおおらかですが繊細です。座頭のジョアキムに焦点をあて進んでいきます。

ジョアキム、なんか最初は一座をしきっててきぱき思いやりありみたいな感じでしたが
結構だめぽいです。パリでなんかでほされて、でも深い理由はわかりません。
ただ数多くの人たちから言われているところから何かやっちゃったんでしょう。

最後はパリ凱旋ができそうにないことをみなに告げて、でもなんとなく彼女達に
励まれされて終わります。そこに彼女達の懐の深さを見たりします。

一人の彼女と関係を持っちゃうのは普通においてはチームに問題が発生しそうな
もんですが、彼らの場合にはちょっと今後の想像がつきません。
やはりそのあたり成熟しているんでしょうか。

何か微妙な後味を残して終わる映画です。ジョアキムちょっと若き頃の
J.Pベルモンドに似たセクシーさがあります。いや全く好みではないんですが。
すごーく100%健康そうに明るくすると岡村さんなんですが、すごーく
苦味と人生の悲哀をプラスするとこんな感じになるような。。

まあい見ながらいろいろ思ったので私は鑑賞価値はありますが
万人というとちょっと不明です。


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さすらいの女神たち

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その懐に抱かれて

投稿日

2012/03/20

レビュアー

パープルローズ

マチュー・アマルリックが監督、脚本、主演の3役を務めたロードムービー。

元TVプロデューサーのジョアキム(アマルリック)は、アメリカで見つけた5人のニューバーレスクダンサー(プラス男性マネージャー)を引き連れて、フランスの田舎町をツアーして回っている。なんとかパリでの凱旋興行にこぎつけようとジョアキムは根回しするのだが・・・。

ニューバーレスクダンサーたちの、豊満だけど決して若くはない、悪く言えば締りのない体と厚化粧。そして、なによりも彼女たちのショーの卑猥さに、最初はかなり戸惑ってしまいました。戸惑いつつも、あの長〜いリボンみたいなものは一体どこから出してきたの?とか目を皿のようにして見ているうちに、彼女たちのショーにすっかり魅了されている自分に気づきました。これに比べたら、アギレラの「バーレスク」なんて綺麗なだけのおままごとですね。

途中、ジョアキムとダンサーのひとりが立ち寄ったスーパーの女性店員が、「私のダンスも見て欲しい」と服を脱ぎ始めるシーンには笑ってしまいましたが、普通のおばさんをそんな行動に駆り立てる、不思議な魔力が彼女たちにはあるのです。

一方、ジョアキムは過去に起こしたトラブルで、フランスのTV界ではすっかり干されてしまっていることや、別れた妻との間のふたりの息子ともうまくいっていないことが、次第にわかってきます。

初めはお互いをよく知らず、対立することも多いジョアキムとダンサーたち。
ダンサーの中のひとり、ミミとジョアキムは、列車に乗り遅れてしまい、車で他のメンバーたちを追いかけるはめに。ふたりきりの道中で、ジョアキムの心境は次第に変化してゆきます。

映画が終わる頃には、ジョアキムと同じく観客の私も、彼女たちの温かな懐にしっかりと抱かれているような気持ちになりました。

ツアーは終わらない

投稿日

2012/03/22

レビュアー

よふかし

 僕はこの作品は大好きです。とてもいい映画だと思います。
イーストウッドはもちろん、ガエル・ガルシア・ベルナルも監督作は素晴らしいと思いましたが、マチュー・アマルリックはさすが長編映画4本目というだけあって、演出も堂に入ったものです。他の作品も機会があれば観てみたいですね。
『さすらいの女神たち』という邦題はそれほど悪くはありませんが、そっけない原題『オン・ツアー』のほうがいいですね。女神といってしまうと、頭から「女性讃歌」になってしまうので、映画の旋律と少し合わないような気がします。
 というのは――この映画で登場する女性たちのショーは、ニュー・バーレスクというらしいです。ストリップティーズ、というとちょっと目をひそめてしまうところもありますが、裸を見せようというものではありません。ボードヴィル(アメリカのショービジネス)、キャバレーなどで隆盛を誇った形式で、90年代以降進化を遂げているとか(パンフレットによる)。派手で艶やかで、かつ奇抜な衣装のつけた女性たちが舞台に登場しては、次々服を脱いでいくエロティックなダンスやスタンダップ・コメディを演じる(映画のように男性もいます)。ずいぶん前ですが、スペインでこの種のショーを観たことがあります。最初は舞台上の異形な女性たちの迫力にちょっと引いてしまうところもあるし、滑稽にも見えます。ですが、だんだん見方が分かってくると、彼女たちの魅力も見えてきて、美しく見えてくる。
 この映画でもそんな感覚をおぼえました。映画が進むうちにだんだん彼女たちが美しく見えてきて、最初は彼女たちを「商品」くらいにしか見ていなかったジョアキム(マチュー・アマルリック)が女性として、人間として彼女たちに惹かれていく、その過程を僕も体験することができました。船着き場でのジョアキムとミミの長いキスシーンは実に美しいシーンです。
 女性たちのパフォーマンスやショーの裏側、アマルリックの繊細な演技はもちろんですが、僕がこの映画のいちばんの魅力と思ったのは、まさにオン・ツアーなところです。根なし草で、次にどこへ向かうのか分からない、ロード・ムービーの浮遊感。バーレスク・ガールたちの旅する様は、先日観たマックス・オフュルスの『快楽』の一編のようでもあり、カラフルないでたちで豊満な彼女たちが海岸を歩く様は、まるでフェリーニのよう。ツアーは夢の旅、旅の映画は廃墟となったホテルに行きついて、そこは夢の行き止まりかとも思えましたが、再びショーの幕は開くこと、旅は続くこと、つまり映画は終わらないのだということを高らかに宣言する、幸福感に満ちたラストでした。80点。

素顔でいさせないで

投稿日

2012/05/16

レビュアー

ひろぼう

昔、若かりし頃、水商売にあこがれた時期がありました。元々酒が好きなのはもちろんですが、あの、夜中に酔客を相手にする、不健全で少し危険なにおいのする雰囲気が好きだったからです。
バーやショー・ラウンジなどの夜の店は華やかで、その光は誘蛾灯のように客を呼び寄せます。その光は強ければ強いほど客を呼ぶことはできるが、光に常に付きまとうのは影で、光が強いほど影もまた濃くなります。影を光で隠そうとすると闇となり、隠そうとするほどにその濃さは増していくのでしょう。隠すことが常となると、影と光は交わりもするのでしょうか。
本作に登場するショー・ガールたちは、常にハイテンション。それは観客を喜ばせるために自分を叱咤しているからで、衰えを見せるボディラインも芸の一つとして扱うほどの、貫禄すら覚える超然とした態度を持っています。当然の如く、夜の舞台での出し物は低俗とはなるが、前述した彼女たちの態度からか下劣さは感じません。お色気にお笑いも交え、体を張って表現するガールズ・パフォーマンスなんでしょうね。
舞台を降りてもほとんど変わらないテンションを発揮するショー・ガールたちは、「光と影」の衣を同時にまとっているかのようです。舞台に長く立ち過ぎたせいで、普通の暮らしを忘れたのでしょうか。いえ、そうではなく、普通の暮らしを忘れようとしているようです。ふと我に返った時の、悲しさや寂しさを忘れるためにはしゃいでいるのでしょう。ショー・ガールのリリーが巡業中ずっと付けまつ毛を外さないのも、他の一人が『一人が好きって信じられない』とつぶやくのも、素顔をさらして本当の弱い自分を見せないためで、仲間と一緒にいてホームシックを紛らわせるためなのでしょう。これは、自分がハジケていないとお客を喜ばせないからで、シーンの端々に滲むこれらのエピソードから、夜の街の厳しさやショー・ビズの過酷さがじんわりと伝わってきます。
プロデューサーとショー・ガール達は、気の知れた仲とはいえ結局は他人、街から街への巡業という長旅に些細ないさかいは付き物。衝突やトラブルがあって、お互いに本当の自分らしさを見せ始めます。
物語は、途中でプロデューサー親子の葛藤とかありますが、ドラマチックな盛り上がりはなく、ショー・ビズ界の悲喜こもごもを、わびさびとして感じる作品です。迎えるラストもケセラセラな感じですが、この物語の永続を感じさせる幸福感に満ちていると思いました。

ひと味違うショーガール

投稿日

2012/08/05

レビュアー

bell

 ショーガールが登場するらしいので、もっと華やかな場面を期待していたのですが、意外に女性たちやプロデューサーの悲哀を描いていて、ショービジネスのシビアな裏側のようでもあり、ちょっと地味という感じがしました。
 それはドキュメンタリーのような撮り方に寄るのかも知れませんが、物語性よりも登場人物たちの味を見せるというような、最近の映画によく用いられる手法が影響しているのかも知れません。あらすじの面白さを期待すると、やや分かりづらいところもありました。
 それと熟年ストリッパーというのも自分にしてはやや興醒めでした。田舎の温泉ストリップショーみたい(行ったことはありませんが)。エロやスタイルの良さを期待する自分としてはなんだか違和感があり、しかしこういう場所もあるのだなと、新しい世界を見た気にもなりました。
 あのミミさんはなかなか良い女性だと思うけど、刺青が怖すぎて私はちょっと近づけない。みなさん人生経験つんでるだけあって、本当に良い女性だと感じました。(お世辞ではありません)これが大人の世界って言うものなのでしょうか。★★★☆

微妙な余韻 フランス味のある映画

投稿日

2012/08/04

レビュアー

フラン

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ドキュメンタリタッチだと想像はしていましたが、その通り淡々と進みます。
タイトル「さすらいの女神達」からもっとパワフルな女性達のイメージがありましたが
彼女達はおおらかですが繊細です。座頭のジョアキムに焦点をあて進んでいきます。

ジョアキム、なんか最初は一座をしきっててきぱき思いやりありみたいな感じでしたが
結構だめぽいです。パリでなんかでほされて、でも深い理由はわかりません。
ただ数多くの人たちから言われているところから何かやっちゃったんでしょう。

最後はパリ凱旋ができそうにないことをみなに告げて、でもなんとなく彼女達に
励まれされて終わります。そこに彼女達の懐の深さを見たりします。

一人の彼女と関係を持っちゃうのは普通においてはチームに問題が発生しそうな
もんですが、彼らの場合にはちょっと今後の想像がつきません。
やはりそのあたり成熟しているんでしょうか。

何か微妙な後味を残して終わる映画です。ジョアキムちょっと若き頃の
J.Pベルモンドに似たセクシーさがあります。いや全く好みではないんですが。
すごーく100%健康そうに明るくすると岡村さんなんですが、すごーく
苦味と人生の悲哀をプラスするとこんな感じになるような。。

まあい見ながらいろいろ思ったので私は鑑賞価値はありますが
万人というとちょっと不明です。


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