ギャラリー　欲望の画廊

ギャラリーで絵画を売る人、買う人やアーティスト達の
オトナの駆け引き、騙しあいのお話でした。最初から最後までそれだけ。

洗練された雰囲気で、作品としてはそこそこおもしろく見れましたが
内容的には好きじゃなかったです。
自分の欲望のために何でも利用できるものは利用する。策に長けていて、美しければ　のし上がれる世界。
うまく立ち回れず、実直な人は切り捨てられるって…マトモじゃないよね。
こんな人ばかりじゃないはずだけど、そういうオトナのイヤな面をあえて押し出した映画なのかも。
人間っていつからこんなふうになっちゃったんだろう…。薄っぺらい。愛がない。虚しいね。

キャストは新旧取り混ぜて、うまい人ばかりで安定感がありました。
驚いたのは、ジリアン・アンダーソンが頑張っていたこと。
ジュリアン・ムーアあたりがやりそうな、重要な役なのに、しっかりこなしてましたね。
アマンダ・セイフライドはやっぱり美しく、ヘザー・グラハムは年を重ねてもやっぱりキュート。
シャーロット・ランプリングは、やっぱりすごい。出てきたら画面引き締まります！

『キリング・ミー・ソフトリー』のヘザー・グレアム、『クロエ』のアマンダ・セイフライドら
豪華キャスト共演によるエロティックサスペンスドラマ。”

上記DISCASイントロとジャケ写に踊らされて手にした本作、
エロティック要素は期待値以下でしたが、彼女らの魅力はしっかり感じ取れました。

世界的な名画をどうしても手に入れたいギャラリーオーナー、
その名画を所有しているかつての大富豪、
頑なに名画の売却に反対する夫に苛立ちが隠せない大富豪の妻とその妻に忠実な執事、
ギャラリーオーナーから独立しようと画策し、名画の所有者を情報をリークするギャラリースタッフ、
その情報を基にギャラリーオーナーを出し抜き名画を入手しようとする不動産業社長等々…

35億円の名画をめぐって入り乱れる人間模様を中心に、彼らの周囲の人間をも巻き込んだ、
アートという華やかな世界のなかでの欲望と謀略が描かれているのですが、
こじんまりとまとめた無難な作品といった印象だったかも。

サブタイトルが「欲望の画廊」ということで、なんだか妄想してしまうではないですか。
ジャンルも「エロティックサスペンス」だし！
でも特にそんなシーンはなかったです。アマンダのかわいいお尻がチラっと見えるくらいｗ
そしてアマンダの出番は少ない・・・。
芸術作品を手に入れるために奔走する汚い大人を描いた作品です。
芸術作品の価値とか（特に近代芸術）わからない自分にはなんとも・・・でした。
日本の劇場では公開されなかった作品だけあってミニシアター系の作品ですが、すっごいつまんないってわけでもないです。
見終わってなるほどな〜って感想でした。
他の方も書いているようにジリアン・アンダーソンの演技がよかった。赤毛も素敵！

名画などの美術品に詳しくないけど、好きで美術館にはいきますがギャラリーはあんまりないかも？！

その作品が世に出るためにはたくさんの人間が関わり、そこにたくさん色々なものが生まれるんだな・・・・

個人的には好き嫌い　私には必要不必要　　買える買えないで決まるんだけど


芸術って難しく考えると、どんどん敷居が高くなってしまうから
一部の人のものって感じがして、とても残念です