指輪をはめたい

独身男がスケートリンクで転んで頭を打ち、一過性の健忘症に。彼の前に現れたのは、全くタイプの違う3人の女性と一つの婚約指輪。はたして彼はどの女性を選ぶ予定だったのか？という恋愛騒動を描くラブコメです。

記憶をなくした片山（山田孝之）がドタバタに巻き込まれながら記憶を取り戻して行くという、ありがちなストーリーです。
二股どころか三股をかけていた事実や、恋人に関する記憶だけが抜け落ちるという都合のいい記憶喪失なんて初っ端から笑ってしまいます。
美人で頭脳明晰で完璧な同僚（小西真奈美）、セクシーでさばさばした性格の巨乳風俗嬢（真木よう子）、古風で尽くすタイプだけれど、いつもずれている人形劇師（池端千鶴）。
そもそも欲張りなんですよ。クールで、セクシーで、しかも癒し系と、全てのタイプを同時に満たす女性なんているわけないじゃないですか？！
何と贅沢な！と怒ってしまいますが、これこそ男の本音ですか？
そして、３人の中から1人に絞るとなると皆どこか物足りず、踏ん切りがつきません。またまた贅沢ですよ。お互い様なのにねっ！
それぞれのタイプの女性とデートをしてみると、結婚という現実が重くのしかか って来て、途端に憂欝になってしまいます。
片山の1人を選べない心の弱さが、贅沢ですが、分かるような気もします。
結婚を目の前に、「本当にこの女でいいのか？」と悩む姿は、リアルでした。

現実と夢の境界があいまいで大混乱かと思ったり、妄想や回想と、現実の境目が分かりづらいですね。
そして実はここに出てこない第４の人（二階堂ふみ）がまたまた非常に可愛いですね。
前半の喜劇のまま突き抜けてくれれば良かったのに、後半は、ちょっと湿っぽくなったのは、残念です。

評価６５点（１００点満点)
山田孝之演ずる製薬会社の営業マン片山輝彦、なかなか誠実そうな人柄、訪問先のスケートリンクで転倒し頭を打ってって一過性の健忘症になっちゃったという設定。鞄の中から出てきたのは婚約指輪らしきもの。彼の記憶は恋人に関する部分だけが欠落していて誰にこの指輪を渡そうとしていたのか全く覚えていない。
観客もしばらくこの不思議な健忘症に付き合いながら本命の恋人探しの謎解きに引っ張り込まれるハメとなるのだ。
彼の前に登場するのは３人の女性、知恵は年上ながら超一流大学を卒業した会社の先輩で知的でクールな完璧女性、めぐみは巨乳でハデな風俗嬢、当然セクシーで飾り気のないところがよい。３人目は路上で人形芝居をしている和歌子、清楚で控えめ、家庭的な感じがする。
それぞれが彼の自宅を知っていて夕食を作りに来るほどの関係、
この片山君実直そうに見えながら見事に３つ股関係をこなしていたことになる。
考えて見れば三人の彼女、いわば男性の求める結婚相手の代表選手みたいなもの、依然記憶の戻らない片山君、改めて３人とデートするがそれぞれ魅力があって結論が出せない。本来は３人の彼女に囲まれてのモテモテ生活、人生バラ色のハズだが結婚を前提とするとなかなかそうもゆかない。
男が結婚を決める時の決定打はなんなのかを問いかけているのだろうか。俺なら文句なしに知恵を選ぶというのは好みの問題で人それぞれ。
結局は結婚を決めるのは「流れ」なのかもしれない。きつとそうだろう。
スケートリンクで出会った謎の美少女笑美が彼の相談相手となり、彼の記憶も少し戻ってエンディングへとなってゆくがやはりちよっぴり不可解な作品。

スケートリンクでこけた輝彦は、部分的健忘症になり、買った指輪を誰にあげたかったのかを忘れてしまう。
３人の、ぜんぜんタイプが異なる女性と３またかけていた自分。
いったい誰が本命なのか。。

うう〜ん、、悩まず見たらそれなりに面白いですが、後半失速。

今の、結婚できない男女、もしかしたら、こーゆー心理なのかな？と思わせる場面もあります。

かわいいけど、結婚したら重い、、とか、癒されるけど、料理だめだめでいいのか、とか。


自分はどうなんじゃっておもうけど（爆）

現実と思い出がごっちゃになって、ちょっと説明つかない終わりかたになったのも残念。


このときの山田君、ちょっと太り気味だったねぇ。

ＤＶＤで十分な映画です。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

　前半は、記憶を失った男が3人の個性的な女性と接する展開はコミカルでクスクスと見れるものでよかったと思います。後半は、前半の流れとは一転、元カノとの楽しかった思い出が悲しく重たく映し出されていました。

　3人の女性達それぞれが、指輪は自分に対してのものだと感じていて。その気持ちを隠しつつ嬉しそうにする姿とかはなんとも胸が痛い展開でした。しかも、その指輪の持ち主は…。となるのも、3人が可哀相すぎです。

　3人の女性と後半に出てくる女性とのやりとりで、どこまで現実でどこまでが夢だったのか?　という境目がわかりずらくて。そのため、クライマックスであるスケートリンクでのミュージカルシーンは退屈してしまいました。

　それに、後半はずっと主人公がマイナスな展開が続くので。演出もそうでしたが、とたんに重たく感じてしまったのが残念でした。時間ばかり気になってしまいました。

　二階堂ふみさんの可愛さが素晴らしかったです。

山田孝之が主演で共演者もなかなかいい。
でもくせのある仕上がりについていけませ〜ん。
自然な作品じゃありません。
好き嫌い分かれますよたぶん。
私はいまいちでした。