輪舞 / ダニエル・ジェラン
輪舞
/ダニエル・ジェラン
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(5)
解説・ストーリー
アルトゥール・シュニッツラーの原作をマックス・オフュルス監督が映画化、1900年のウィーンを舞台に、娼婦と兵士を振り出しにした男と女の10のエピソードを、狂言回しの解説と共にリレー形式で描く。シモーヌ・シニョレほか、当時のスターが総出演。 JAN:4988182111355
アルトゥール・シュニッツラーの原作をマックス・オフュルス監督が映画化、1900年のウィーンを舞台に、娼婦と兵士を振り出しにした男と女の10のエピソードを、狂言回しの解説と共にリレー形式で描く。シモーヌ・シニョレほか、当時のスターが総出演。 JAN:4988182111355
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「輪舞」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
アルトゥール・シュニッツラーの原作をマックス・オフュルス監督が映画化、1900年のウィーンを舞台に、娼婦と兵士を振り出しにした男と女の10のエピソードを、狂言回しの解説と共にリレー形式で描く。シモーヌ・シニョレほか、当時のスターが総出演。 JAN:4988182111355
「輪舞」 の作品情報
「輪舞」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
輪舞の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
93分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
JVD3235 |
2012年01月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
0人
|
0人
|
輪舞の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
93分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
JVD3235 |
2012年01月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
0人
|
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ユーザーレビュー:5件
個室付き料理店
投稿日:2013/06/16
レビュアー:港のマリー
マックス・オフュルスという映画監督の存在を初めて知りました。
1902年ドイツに生まれ舞台俳優になるもナチスの支配を嫌って第二次世界大戦中フランスに亡命、さらにアメリカに渡りハリウッドて数本の映画を撮った後再びヨーロッパに帰還。この「輪舞」はヨーロッパに戻って最初に撮った映画だそう。
第一印象、なんと典雅な“古色仕上げ”なんだろうとの驚き。まばゆい金箔の輝きをわざと少々くすませているような。
1900年のウィーンを1950年に描いているのだから「歴史モノ」と言えるが、過去への沈潜ぶりが半端ではない。退廃と耽美の時代を示す舞台装置、部屋のしつらえ、家具や調度品、小物のたぐい、そして衣装の数々の酔わせんばかりの美しさ。
夢のような、はかない幻のような二度と取り戻すことのできない古きよきヨーロッパ、むしろ欧羅巴と標記したい、を心から愛惜していなければこんな映画にはならないでしょう。
原作はシュニッツラーの戯曲。10組の男女があのフォークダンス「オクラホマミキサー」のように順次相手を変えながら情事を愉しむ。
恋でも愛でもなくそのものずばりの情事を、これほど優雅に映し出し淫蕩をやわらかなベール越しに見せる映画をこれまで見たことはなかった。
圧巻は(個人的に)ブルジョア紳士が若い娘を個室付きの料理店に連れて行く場面。テーブルの脇にはどこか淫らな大きなソファが置かれ、食と性との饗宴を愉しめるしくみ。
若い娘の奔放さと紳士のはやる気持ちが面白く、わざわざ服など脱がせなくても、手さえ握らなくても十分エロティック、淫蕩の世界を洗練させた世紀末ヨーロッパの文化力にやられました。そのすばらしい後継者ですね、この監督は。
その紳士が、やっぱり若い男と不倫している妻(ダニエル・ダリュー)とツインベッドで語り合う場面も面白い。置き時計の乗る台を真ん中に二つのベッドを足元から映す構図が新鮮で、セリフを言うたびに枕元のランプを光らせる演出にも才気を感じました。
夢幻の世界でただひとり、シモーヌ・シニョレにだけリアリティがあり、生きることの深い哀しみが感じられてよかったです。ジェラール・フィリップは最後に登場して異次元の美しさを放ちますが、美しさといえば、一緒に送られてきた同じオフュルス「快楽」、これは「輪舞」よりはるかに美しかった。では「快楽」へ。
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他愛なく、官能的に
投稿日:2012/02/26
レビュアー:よふかし
この映画の原作のシュニッツラー『輪舞』は、世紀末ウィーンの退廃的なムードの中でも、刊行後すぐに発禁処分をくらったという戯曲(この話をどこかで最近読んだなあと思ったら中島義道『ヒトラーのウィーン』新潮社だった)。読んだことはないけれど、たしかにインモラルとは言えるだろう。
娼婦と兵士―兵士と小間使い―小間使いと若主人―若主人と上流マダム―上流マダムとその夫―夫と若い娘―娘と詩人―詩人と女優―女優と伯爵―伯爵と娼婦、と次々相手を変えるダンスのようにセックスの相手が代っていき、ついに円環で閉じる。友だちの輪? 後年、かのロジェ・ヴァディムが再映画化したというのもうなずけるところだ。
もちろん1950年の作品だから、そのものずばりの描写はない。狂言回し(アントン・ウォルブルック)がオペレッタ風に紹介する、10組のカップルそれぞれの、行為の前の他愛ないやり取り、愛の囁き。性や人生に対する批評はなく、ただその悦びに満ちている。
この円環という形式そのものは、どうしたってもはや新鮮には映らない。楽しむべきはアメリカから帰ってきたマックス・オフュルスの演出と豪華なスターの出演だろう。
冒頭の長回しから始まって、オフュルスは美しい移動撮影でこのロンドをやわらかく官能的にスケッチしている。長回しの一方で、随所でカメラを傾かせたり見上げたり、面白い構図をぽんぽんと放り込んで飽きさせない。ラスト間際、長椅子の上で眠るシモーヌ・シニョレのクロースアップはとても印象的だ。様々な邸宅やフラット、庭、橋などの美術も見ものだし、出演者の顔ぶれは素晴らしく、ダニエル・ダリュー、ジャン=ルイ・バロー、シモーヌ・シモン、ジェラール・フィリップ。
もっとも10組90分ということはひと組数分に過ぎず、いかにも軽さは否めない。
魅力的な作品だが、僕は一緒に観た『悦楽』や『歴史は女でつくられる』『忘れじの面影』のほうが好き。65点。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
ジェラール・フィリップを目当てに!!
ジェラール・フィリップは待ちくたびれた頃、最後に登場でした。
さすがの色男。憂いを帯びた美貌は健在でした。
なにせ1950年のフランス映画。モノクロ映像が古くぼやけています。
19正義のウィーンが舞台です。
狂言回しの男の解説によって、恋の輪舞が描かれます。
女は小間使いや人妻そして娼婦。
男たちは人妻の夫や小間使いに手を出す若主人。
そして真打(私が勝手に決めてますが・・)の金持ちの伯爵士官。
彼がジェラール・フィリップの役柄です。
狂言回しのの道案内で男と女がくるくる変わる。
輪舞のように・・そんなフランスの艶笑小話のような映画でした。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
幾つもの恋模様
投稿日:2019/04/30
レビュアー:趣味は洋画
輪舞(1950年フランス、モノクロ93分)
当時のフランス第一線のスターが大挙出演、人物の尻取り型式で十組の男女の恋愛模様が綴られる。
狂言回しの気取ったマント男(アントン・ウォールブルック)が、1900年のウィーンにおける恋の輪舞を解説する。
娼婦(シモーヌ・シニョレ)と兵士(セルジュ・レジアニ)の恋に始まり、兵士と小間使い(シモーヌ・シモン)、小間使いと若主人(ダニエル・ジェラン)、若主人と人妻(ダニエル・ダリュー)、人妻と夫(フェルナン・グラヴェ)、夫と小娘(オデット・ジョワイユ)、小娘と詩人(ジャン・ルイ・バロー)、詩人と女優(イザ・ミランダ)、女優と伯爵(ジェラール・フィリップ)といった色恋関係が描かれる。そして伯爵と最初の娼婦の出会いで幕を閉じるのである。
ストーリーは他愛ないものと思いきや、それぞれの色恋沙汰がコミカルに描かれており、息苦しくなく鑑賞できる。
カメラアングルも素晴らしく、独特の長回しも実に効果的。
フランス映画だが、英国アカデミー賞で作品賞を受賞している。
シモーヌ・シニョレ、ダニエル・ダリューの2人が印象的。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
無垢で幸福な名作。
オフュルス監督の作品を観るのは初めて。
ウィキで検索すると「女性映画の巨匠」とされています。
道理で縁が無かったわけだ。
この作品を選んだのは、最近、
某文芸誌のゴダール追悼小特集への寄稿で、
金井美恵子さんがトリュフォーに言及する中で触れておられたから。
オフュルス監督の息子であるマルセル監督と
生前のゴダールとの対話集も刊行されているようですね。
さて本作、題名から勝手に
「壮麗な舞踏会を通して上流階級の人間模様の内幕を描いた」
映画だろうと思っていたのですが、全く違いました。
出てくる人物は、娼婦から伯爵まで様々な階級の男と女。
そんな人々の、ちょっとユーモラスな情事や不貞の連鎖が
「輪舞」を織り成すというわけですね
(あ、これってネタバレかなあ。
でも、勿論それだけじゃないのでご安心を)。
冒頭、狂言回しの男性が登場して本編に導入されるまでの
流れるようなワンカットのシーケンスが素晴らしい。
この狂言回しさん、本編でも姿を変えて度々登場し、
観る者に映画の世界を「解説」してくれます。
他にも、登場人物がカメラに向かって観客に語り掛けるなど、
こういったある意味「自己言及」的な演出は、
もしかしたら初期のゴダールに影響を与えたのかも。
僕も若い頃に一度だけ訪れたことがある
ウィーンの箱庭のような徹底した人工美を
再現したセットも見事です。
また、実業家の夫とその妻が
微妙なやり取りを交わす寝室のシーンでの、
振り子時計を介した大胆で斬新な構図には
思わず見入ってしまいました。
こういう、古き良き時代の
「無垢で幸福な」名作映画というものは、
必ずしも僕の荒んだ内面(笑)にフィットするものではないけれど、
「映画の原点」を知るうえでも、やはり重要だと思います。
いかにも「淀川長治さん好み」な(実際、淀川さんが
この作品を評価していたのかどうかは知らないけれど。
ちなみに僕は、いち映画見者として
淀川さんからは一切影響を受けていないし、
僕にとっての権威でもありません)映画なのでしょうが、
こういうウェルメイドな名作を好む方は、
私的な情念や社会に対する問題意識を銀幕に投影することのない、
映画という表現形式そのものを愛する
「真の映画ファン」なのだと思います。
それにしても、ドライヤー、ムルナウ、ヴィゴ、ルノワール、
フォード、そしてオフュルス……
映画という表現形式は、モノクロ時代に既に頂点に達し、
完成をみているものなのではないでしょうか。
だとすれば、それ以降、現在に至るまでの映画と呼ばれているものは
「映画の残骸、亡霊」あるいは「ポスト映画」なのか……
しかし、だからこそ付き合い甲斐もあろうというものです。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
個室付き料理店
投稿日
2013/06/16
レビュアー
港のマリー
マックス・オフュルスという映画監督の存在を初めて知りました。
1902年ドイツに生まれ舞台俳優になるもナチスの支配を嫌って第二次世界大戦中フランスに亡命、さらにアメリカに渡りハリウッドて数本の映画を撮った後再びヨーロッパに帰還。この「輪舞」はヨーロッパに戻って最初に撮った映画だそう。
第一印象、なんと典雅な“古色仕上げ”なんだろうとの驚き。まばゆい金箔の輝きをわざと少々くすませているような。
1900年のウィーンを1950年に描いているのだから「歴史モノ」と言えるが、過去への沈潜ぶりが半端ではない。退廃と耽美の時代を示す舞台装置、部屋のしつらえ、家具や調度品、小物のたぐい、そして衣装の数々の酔わせんばかりの美しさ。
夢のような、はかない幻のような二度と取り戻すことのできない古きよきヨーロッパ、むしろ欧羅巴と標記したい、を心から愛惜していなければこんな映画にはならないでしょう。
原作はシュニッツラーの戯曲。10組の男女があのフォークダンス「オクラホマミキサー」のように順次相手を変えながら情事を愉しむ。
恋でも愛でもなくそのものずばりの情事を、これほど優雅に映し出し淫蕩をやわらかなベール越しに見せる映画をこれまで見たことはなかった。
圧巻は(個人的に)ブルジョア紳士が若い娘を個室付きの料理店に連れて行く場面。テーブルの脇にはどこか淫らな大きなソファが置かれ、食と性との饗宴を愉しめるしくみ。
若い娘の奔放さと紳士のはやる気持ちが面白く、わざわざ服など脱がせなくても、手さえ握らなくても十分エロティック、淫蕩の世界を洗練させた世紀末ヨーロッパの文化力にやられました。そのすばらしい後継者ですね、この監督は。
その紳士が、やっぱり若い男と不倫している妻(ダニエル・ダリュー)とツインベッドで語り合う場面も面白い。置き時計の乗る台を真ん中に二つのベッドを足元から映す構図が新鮮で、セリフを言うたびに枕元のランプを光らせる演出にも才気を感じました。
夢幻の世界でただひとり、シモーヌ・シニョレにだけリアリティがあり、生きることの深い哀しみが感じられてよかったです。ジェラール・フィリップは最後に登場して異次元の美しさを放ちますが、美しさといえば、一緒に送られてきた同じオフュルス「快楽」、これは「輪舞」よりはるかに美しかった。では「快楽」へ。
他愛なく、官能的に
投稿日
2012/02/26
レビュアー
よふかし
この映画の原作のシュニッツラー『輪舞』は、世紀末ウィーンの退廃的なムードの中でも、刊行後すぐに発禁処分をくらったという戯曲(この話をどこかで最近読んだなあと思ったら中島義道『ヒトラーのウィーン』新潮社だった)。読んだことはないけれど、たしかにインモラルとは言えるだろう。
娼婦と兵士―兵士と小間使い―小間使いと若主人―若主人と上流マダム―上流マダムとその夫―夫と若い娘―娘と詩人―詩人と女優―女優と伯爵―伯爵と娼婦、と次々相手を変えるダンスのようにセックスの相手が代っていき、ついに円環で閉じる。友だちの輪? 後年、かのロジェ・ヴァディムが再映画化したというのもうなずけるところだ。
もちろん1950年の作品だから、そのものずばりの描写はない。狂言回し(アントン・ウォルブルック)がオペレッタ風に紹介する、10組のカップルそれぞれの、行為の前の他愛ないやり取り、愛の囁き。性や人生に対する批評はなく、ただその悦びに満ちている。
この円環という形式そのものは、どうしたってもはや新鮮には映らない。楽しむべきはアメリカから帰ってきたマックス・オフュルスの演出と豪華なスターの出演だろう。
冒頭の長回しから始まって、オフュルスは美しい移動撮影でこのロンドをやわらかく官能的にスケッチしている。長回しの一方で、随所でカメラを傾かせたり見上げたり、面白い構図をぽんぽんと放り込んで飽きさせない。ラスト間際、長椅子の上で眠るシモーヌ・シニョレのクロースアップはとても印象的だ。様々な邸宅やフラット、庭、橋などの美術も見ものだし、出演者の顔ぶれは素晴らしく、ダニエル・ダリュー、ジャン=ルイ・バロー、シモーヌ・シモン、ジェラール・フィリップ。
もっとも10組90分ということはひと組数分に過ぎず、いかにも軽さは否めない。
魅力的な作品だが、僕は一緒に観た『悦楽』や『歴史は女でつくられる』『忘れじの面影』のほうが好き。65点。
ジェラール・フィリップを目当てに!!
投稿日
2017/10/02
レビュアー
カマンベール
ジェラール・フィリップは待ちくたびれた頃、最後に登場でした。
さすがの色男。憂いを帯びた美貌は健在でした。
なにせ1950年のフランス映画。モノクロ映像が古くぼやけています。
19正義のウィーンが舞台です。
狂言回しの男の解説によって、恋の輪舞が描かれます。
女は小間使いや人妻そして娼婦。
男たちは人妻の夫や小間使いに手を出す若主人。
そして真打(私が勝手に決めてますが・・)の金持ちの伯爵士官。
彼がジェラール・フィリップの役柄です。
狂言回しのの道案内で男と女がくるくる変わる。
輪舞のように・・そんなフランスの艶笑小話のような映画でした。
幾つもの恋模様
投稿日
2019/04/30
レビュアー
趣味は洋画
輪舞(1950年フランス、モノクロ93分)
当時のフランス第一線のスターが大挙出演、人物の尻取り型式で十組の男女の恋愛模様が綴られる。
狂言回しの気取ったマント男(アントン・ウォールブルック)が、1900年のウィーンにおける恋の輪舞を解説する。
娼婦(シモーヌ・シニョレ)と兵士(セルジュ・レジアニ)の恋に始まり、兵士と小間使い(シモーヌ・シモン)、小間使いと若主人(ダニエル・ジェラン)、若主人と人妻(ダニエル・ダリュー)、人妻と夫(フェルナン・グラヴェ)、夫と小娘(オデット・ジョワイユ)、小娘と詩人(ジャン・ルイ・バロー)、詩人と女優(イザ・ミランダ)、女優と伯爵(ジェラール・フィリップ)といった色恋関係が描かれる。そして伯爵と最初の娼婦の出会いで幕を閉じるのである。
ストーリーは他愛ないものと思いきや、それぞれの色恋沙汰がコミカルに描かれており、息苦しくなく鑑賞できる。
カメラアングルも素晴らしく、独特の長回しも実に効果的。
フランス映画だが、英国アカデミー賞で作品賞を受賞している。
シモーヌ・シニョレ、ダニエル・ダリューの2人が印象的。
無垢で幸福な名作。
投稿日
2023/02/05
レビュアー
MIGHTY MOE AND JOE
オフュルス監督の作品を観るのは初めて。
ウィキで検索すると「女性映画の巨匠」とされています。
道理で縁が無かったわけだ。
この作品を選んだのは、最近、
某文芸誌のゴダール追悼小特集への寄稿で、
金井美恵子さんがトリュフォーに言及する中で触れておられたから。
オフュルス監督の息子であるマルセル監督と
生前のゴダールとの対話集も刊行されているようですね。
さて本作、題名から勝手に
「壮麗な舞踏会を通して上流階級の人間模様の内幕を描いた」
映画だろうと思っていたのですが、全く違いました。
出てくる人物は、娼婦から伯爵まで様々な階級の男と女。
そんな人々の、ちょっとユーモラスな情事や不貞の連鎖が
「輪舞」を織り成すというわけですね
(あ、これってネタバレかなあ。
でも、勿論それだけじゃないのでご安心を)。
冒頭、狂言回しの男性が登場して本編に導入されるまでの
流れるようなワンカットのシーケンスが素晴らしい。
この狂言回しさん、本編でも姿を変えて度々登場し、
観る者に映画の世界を「解説」してくれます。
他にも、登場人物がカメラに向かって観客に語り掛けるなど、
こういったある意味「自己言及」的な演出は、
もしかしたら初期のゴダールに影響を与えたのかも。
僕も若い頃に一度だけ訪れたことがある
ウィーンの箱庭のような徹底した人工美を
再現したセットも見事です。
また、実業家の夫とその妻が
微妙なやり取りを交わす寝室のシーンでの、
振り子時計を介した大胆で斬新な構図には
思わず見入ってしまいました。
こういう、古き良き時代の
「無垢で幸福な」名作映画というものは、
必ずしも僕の荒んだ内面(笑)にフィットするものではないけれど、
「映画の原点」を知るうえでも、やはり重要だと思います。
いかにも「淀川長治さん好み」な(実際、淀川さんが
この作品を評価していたのかどうかは知らないけれど。
ちなみに僕は、いち映画見者として
淀川さんからは一切影響を受けていないし、
僕にとっての権威でもありません)映画なのでしょうが、
こういうウェルメイドな名作を好む方は、
私的な情念や社会に対する問題意識を銀幕に投影することのない、
映画という表現形式そのものを愛する
「真の映画ファン」なのだと思います。
それにしても、ドライヤー、ムルナウ、ヴィゴ、ルノワール、
フォード、そしてオフュルス……
映画という表現形式は、モノクロ時代に既に頂点に達し、
完成をみているものなのではないでしょうか。
だとすれば、それ以降、現在に至るまでの映画と呼ばれているものは
「映画の残骸、亡霊」あるいは「ポスト映画」なのか……
しかし、だからこそ付き合い甲斐もあろうというものです。
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