パレルモ・シューティング

いわゆる、“死を見つめて、生を知る”　映画　

右から、左から、流れる音楽と、シャッターを切る音
ネガ（ティブフィルム）とポジ（ティブフィルム）
アナログとデジタル
光と闇
生と死
そこに
主人公の、夢描写や幻覚描写がリンク・・・

イタリアの長靴の先
シチリア島はパレルモの風景も、絶妙な光の加減で幻想的でした

細かい説明は一切必要なし！の、芸術的側面が強い作品

最後の最後までセンスの光る、なかなか洒落たつくりでした♪

ただ、理解しようとすると、眠くなっちゃうかもしれませんね〜(笑)

ジャケットのカンピーノ(ドイツのロックスターとか〜)がタトゥーだらけ。
顔だちも海兵隊員にしか見えなかった。

仕事に情熱を失って、家庭も崩壊気味のカメラマンが死神に
矢で狙われ(彼にだけ死神と狙う矢が見える。)

前半は臨月のミラ・ジョヴォビッチの妊娠フォトを撮影することに・・・
あまりにも屈託なく、溢れる生命力に、圧倒される。

後半、死神のデニス・ホッパーが主人公の命を狙い・・・つつも
長々と対話する。

ともかくも、シーンが一枚、一枚、美しい写真のようです。
そこらの路地まで歴史的建造物。
であった彼女の修復する壁画も素晴らしい。

退屈はしないけど、ヴィムさま、ホントにこの結末で
良かったのかしら？

ヴェンダースがパレルモから「観光映画を撮って！」っと頼まれたのに、
あまりにも個人的な「私映画」を撮ったらしいという噂を聞いたので、
なんか違う意味で面白そうな『パレルモシューティング』を観てみました♪

おおー！死だ死だ死だ死だ！死しかないよ（笑）←一応「生と死」ですけどね。

まぁ、殆ど全ての人間は"死"に取り憑かれてる（断言）ので、共感する人も多いでしょう！
勿論、自分も２４時間"死"以外のことは考えていない（オイ）ので、ある意味に於いては共感しましたがな！

まぁ正直、死神なんかだして、死をなんとか軽いものにして受け入れようとしてるのは甚だ疑問ではあるんやけど、
コレを観ることで、『生を謳歌しようと前向きになれる人』が居てればＯＫでしょう！

ま、

自分としては、そんなことよりも、
こんなテーマの、
こんなにも話のない映画を、
魅せ切れる「映画力」がスゴイなと、まぁソコに惹かれたということです←何が？

面白いとは言わないし、もちろん楽しくも無い映画ですが、
ヴェンダースなんすから、そりゃ観ますよね？

個人的満足度　７１点！
オススメ度　６５点！

追悼デニス・ホッパーの意味合いの強い本作に、追悼ルー・リードが付加されてしまった。
真っ向から死を取り扱った作品。死をテーマにするということは、同時に生きる時間についての物語でもある。死に向かってゆく一歩は、今日を生きてゆく一歩にほかならない。そのどちらにしろ踏み出すための一歩を、その背中をルーとホッパーがそっと押してくれる。ヘヴンズサイドのワイルドサイドでさすらう二人に、そして生きてゆく行為そのものに敬意を表したくなるヴェンダース渾身の一本。

生と死を見つめる、というようなイメージの作品紹介
それと、予告から漂うなんともいえないシーンたち。

超苦手か超ハマるかどっちかかもしれない＝地雷踏んじゃうかもしれない
と自覚しつつ、観ちゃいました。

印象だけ言うと、
ちょっとだけスタイリッシュにも見えたりする映像
死神の抜け感の絶妙感
ミラ姉さんの妊婦（セミ）ヌード
ここらへんは、映像だけ観てても飽きない。
なんか、世界観なんか無いかもしれないけど、この感じ、好き。

だ・け・ど！！！！

ストーリーがまったく無いに等しいですかね？これ？

主人公の写真家の妄想？夢？死後の世界？生死を彷徨う瞬間の魂の表現？
そんな感じのシーンが次から次へと
現実の場面に差し込まれるもんだから・・・・
正直言って「よくわからん！！！！！」ってところですな・・・・

脳内補完して勝手にストーリー組み立てることすら出来なかったです（笑


うーーーーん、残念。

なんか映像的にはちょっとツボったんだけどなーーーーー