サイダーハウス・ルール

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サイダーハウス・ルール / トビー・マグワイア

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「サイダーハウス・ルール」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「ガープの世界」などで知られる米現代文学の巨匠、ジョン・アーヴィング原作の感動作。孤児院生まれの青年を主人公に、彼がさまざまな経験を通し成長してゆく姿を温かな視点で描く。マイケル・ケイン、トビー・マグワイア共演。20世紀半ばのアメリカ。田舎町の孤児院で、堕胎を専門とする産婦人科医ラーチに育てられたホーマー。成長し、彼の助手として手伝いをしていた彼は、やがて自立して孤児院を去ってゆく。

「サイダーハウス・ルール」 の作品情報

作品情報

製作年: 1999年
製作国: アメリカ
原題: THE CIDER HOUSE RULES
受賞記録: 1999年 アカデミー賞 助演男優賞

「サイダーハウス・ルール」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ルールは何のため・・?誰のため・・? ネタバレ

投稿日:2007/06/05 レビュアー:こんちゃん

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 叙情詩のような美しい映像の中で展開されるドラマが複雑で深い・・・。文句無く秀作ではあります。がしかし、鑑賞する側の心のありよう、現在の状況によって感じ方が全く変わってしまう作品です。
 アーヴィングの原作を、アーヴィング自らが脚色し、アカデミー脚色賞を受賞しています。原作を読んでいないのですが、小説を映画用の脚本にする作業の大半は、いかに不要な部分、エピソードを削り込んでいくかと言うことだと思うのです。つまり、小説家として訴えたかったことをどれだけシンプルにできるかということなので、原作者が脚本に参加すると言うことは、良い映画ができる可能性を飛躍的に高めるのだと思うのです。
 もちろん、常々言うように小説と映画というものは、もともとが違う表現方法なのですから、同次元で比較し、論ずることはナンセンスであることには間違いないのですが、根底に流れるもの、物語の骨格となるものを失わせないためには、と言う意味に於いてです。

 この作品を鑑賞して、あたたかい感動を感じることができる人は、ある意味自分の生活に満足している。満ち足りている人でしょう(完璧なんてことはありえませんけど。誰でも悩みはあります)
 自分がウォリーの様な恋をしていたらどうでしょう。恋人を残して単身赴任している間に、自分も仲良くしていた(しかも、拾い上げてやった?)友人と恋人が関係を持ってしまったら・・。キャンディの行為を許せないと感じるでしょう。
 うちのかみさんも、
「キャンディの行為は女として、魅力的に思う人もいるのかも知れないけど、私には理解できないし、理解したくもない」
と言っていました。
 中絶手術・堕胎が良いことなのか悪いことなのか・・。その行為自体は、決して良いことではないでしょう。しかし、その行為の結果において救われる人間がいることは事実なのです。(救われなかった命を代償として)カトリックでは堕胎を罪としていますが、出産することが不可能な胎児に対してどうしましょうと考えるより、生むことができないのであれば妊娠しないこと。そのためにはどうすればいいかという教育をしっかりするべきなのでしょう。

 人は弱い生き物なので、自分だけでは生きていけません。人に助けられ、人を助け、協力しながら社会というものを作り、生きていきます。その中でこうした方が皆のためになる。あるいはこういうことをすると皆のためにならないから、してはいけない。それをあえてした場合は罰を与えて、皆で気をつけるようにする。と発生したのがルールです。サイダーハウスにはサイダーハウスのルールがあるのです。
 ラーチ先生も、ミスター・ローズも社会のルールよりも自分のルールを守ることに腐心します。社会のルールが完璧なものではなく、それによって不幸になってしまうこともあるからです。それは自分のためでもあり、自分を頼っている人々のためでもあります。

 シャリーズ・セロンはとても美しく魅力的ですが、本作の場合、キャンディは完璧な美人でない方が、物語の深みを引き出せたのではないでしょうか。外の世界を全く知らない青年でなくても、彼女の美しさには虜になってしまいますよ。
 さすがの私でもシャーリーズ・セロンに誘われたら、断りきれるだけの根性はあるかわかりません。う〜ん、悩むな・・・(だから、無いから!ありえないから、そんなことは!)

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★★★★★ 人間は不完全であるから愛おしい ネタバレ

投稿日:2006/11/28 レビュアー:ガラリーナ

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ジョン・アービング原作の映画には、本当にハズレがない。こう言ってしまうと、そこそこレベルにきこえてこえてしまうかも知れないが、いずれの作品も人の心を暖かくさせ、思慮深くさせるすばらしいものばかりだ。今作「サイダーハウス・ルール」の舞台は孤児院。いつものごとく「生きることはすばらしい」というアービングの基本理念が叙情豊かに描かれている。

望まれずに生まれてくる子供たちを暖かく育てるラーチ。そしてそのラーチに育てられ助手として成長するホーマー。血は繋がらなくともふたりの絆は深い。ラーチ医師を演じるのはマイケル・ケイン。違法である堕胎手術を女性のため、子供のために行い、一方孤児たちに深い愛情をたむける。彼の行いは全て人間としての深い慈悲によって行われている。しかし、彼は精錬無垢な神のような存在かというとそんなことはなく、寂しさを紛らわすためにエーテル中毒になっている。

主人公ホーマーを演じるのは、トビー・マグワイア。一見して感情の起伏が乏しい青年のような演技に見えるが、私はこれは演出だろうと思う。孤児として育てられ、数多くの堕胎手術に付き添ってきた彼は、人生に対して一種の悟りを得たような人物ではなかろうかと思う。大声で泣き叫んでも何も変わらない。そんな状況で生きてきた彼だからこそ、あのような朴訥とした、しかし心の清い青年になったのだと思う。

トビーが心を寄せるキャンディにシャーリーズ・セロン。後ろ姿の裸体のなんとまあ美しいこと。孤児院の外の世界を全く知らずに育ったホーマーにとって、神々しいほどの美しさを見せる必要があったシーンだと思うが、シャーリーズ・セロンの裸体はまさにその期待に応える美しさ。

ジョン・アービング原作だから、きれい事ばかりではない。堕胎、人種差別、そして近親相姦。これらの問題を際だてた演出をせずに、心にじわりじわりと染みこませるラッセ・ハルストレム監督の手腕はさすがだ。人間は誰しも完璧ではない。間違いも起こす。それもひっくるめて、一生懸命生き抜くこと、自分の役割を見いだすことの大切さを訴える。当たり前だが「タイムトリップ」や「不治の病」を使わずに感動作は作れるのだ。

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生きる力がひしひしと。 ネタバレ

投稿日:2008/10/18 レビュアー:MonPetit

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孤児、堕胎、近親相姦、自殺、下半身不随。。。辛いことのオンパレード。ここま
でやらなくてもと思うほどだけど、観終わった感想は生きる力を感じたこと。
いつも絆をテーマにするラッセ・ハルストレムだが、一番わかりやすい絆は家族。
サイダーハウスルールでは孤児院が彼の家であり帰る場所だったのだろう。
タイトルがサイダーハウスルールということろに深みを感じるが、彼は生まれてか
らずっとそこにいて、いるしかなかったわけだが、最後は彼自身が決めたルール
でそこに帰った。ホーマーを見つけた時の子供達を観てマジで泣けました。

ラッセ・ハルストレム監督は凄すぎる。これだけたくさんの要素を詰め込みながら
筋がぶれることなくまとめあげる手腕には言葉がないほど。それに加えいつも感
心させられるのは風景だ。生きる力や絆には自然が不可欠だとでもいいたげで
ある。主演のトビー・マグワイアははまり役とも言えそうなぐらいでこういうしっかり
した演技の延長戦にスパイダーマンがあるのだろう。シャリーズセロンは最初は
なんだかいまいちだったけど後半はよかった気が。

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厳しく、優しく、温かく ネタバレ

投稿日:2005/03/02 レビュアー:iuiu

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マイケル・ケインは出演作によって結構がらりと顔が違うから驚く。これ本当にマイケル・ケインだろうかと何回もじーっと顔を見た。

ラッセ・ハルストレム監督の作品はこれまでに「ギルバート・グレイプ」と「ショコラ」を見ただけだが、いつも厳しさと優しさと温かさが同居している。全体のトーンは優しいが、いつもとても厳しいテーマを含んでいる。
日本では比較的気軽に考えられている堕胎だが、現在のアメリカでは殺人と同じに考えられている。とても重い罪ととらえられ、深く強く忌まれている。仮に、政治家候補が愛人に堕胎させたなどという前歴があったとして、それを暴かれたらまず当選は望めない。そして落選後も、人間として最低という視線に晒されることになる。
そのアメリカで、これほどストレートに「堕胎による救い」を描いてみせたことはたいへんな勇気だと思う。しかし、映画は忌まれるどころか、アカデミー賞の候補にもなり、高く評価されている。アメリカ人も堕胎による救いを理解することはできるんだ…とやや驚きを覚えた。
(もっともアカデミー会員層をもって一般的アメリカ人と考えることはできないだろうが。)

劇中にも「遅れてきた思春期」という言葉があるが、ホーマーが迎えているのはまさに思春期だ。親に反発し、外の世界へ出たくなる。外の世界も決して素晴らしいだけではないというのは、外に出たいと思っているときに親にいくら説かれても理解できることではない。自分で実際に壁にぶち当たってみなければわからないことだ。
この映画が厳しいテーマを扱い、悲劇的要素をたくさん含みながらも後味がいいのは、ホーマーの成長が区切りよく描かれているためだと思う。長大な原作を見事な一区切りになしえたという点で評価が高いのは当然で、アカデミー脚色賞も頷ける。

特典は、メイキング(22分)、未使用シーン(9分)、予告編など。メイキング中に「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」、「ギルバート・グレイプ」の映像が見られてちょっぴり得した気分になれる。

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ニューイングランドの紅葉が目にしみる ネタバレ

投稿日:2008/08/19 レビュアー:ムーミンママ

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アメリカの北のはずれ、メイン州。
海岸部にはロブスターで有名な場所もちらほら・・・
そんな中、ロブスターどころか海さえも見たことのない
孤児院育ちのホーマー。
まだ垢抜けない感じのトビー・マクガイアが好演しています。

孤児院というと、虐げられた子供たちがすさんだ生活を
しているイメージですが、ここでは少し違うようです。
もちろん、恵まれた環境とはいえない中で我慢の多い生活を
強いられてはいるのですが、そこにはラーチ先生がいる。
子供たちをメインの王子、ニューイングランドの王と呼び
自分の子供のように愛する先生がいる。

マイケル・ケイン演じるラーチ先生は別に聖人君主のような人
なんかではありません。
違法な堕胎も行うし、エーテル中毒だったり・・・
ちょっと子供のようなところもあったり・・・
でも、とても温かい人柄の優しい先生なんです。

哀しい現実を受け止め、ラーチ先生の愛を受けて
ピュアで心優しい青年に成長したホーマー。
外の世界で新しい体験をしてさらに成長していく様は
とても清清しい感動を呼びます。

恋のお相手にはシャーリーズ・セロン演じるキャンディ。
彼女の美しさが際立っています。

それにもまして、ニューイングランドの景色の
なんと美しいことか・・・
全てを包み込むような紅葉に目を奪われました。

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サイダーハウス・ルール

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ルールは何のため・・?誰のため・・?

投稿日

2007/06/05

レビュアー

こんちゃん

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 叙情詩のような美しい映像の中で展開されるドラマが複雑で深い・・・。文句無く秀作ではあります。がしかし、鑑賞する側の心のありよう、現在の状況によって感じ方が全く変わってしまう作品です。
 アーヴィングの原作を、アーヴィング自らが脚色し、アカデミー脚色賞を受賞しています。原作を読んでいないのですが、小説を映画用の脚本にする作業の大半は、いかに不要な部分、エピソードを削り込んでいくかと言うことだと思うのです。つまり、小説家として訴えたかったことをどれだけシンプルにできるかということなので、原作者が脚本に参加すると言うことは、良い映画ができる可能性を飛躍的に高めるのだと思うのです。
 もちろん、常々言うように小説と映画というものは、もともとが違う表現方法なのですから、同次元で比較し、論ずることはナンセンスであることには間違いないのですが、根底に流れるもの、物語の骨格となるものを失わせないためには、と言う意味に於いてです。

 この作品を鑑賞して、あたたかい感動を感じることができる人は、ある意味自分の生活に満足している。満ち足りている人でしょう(完璧なんてことはありえませんけど。誰でも悩みはあります)
 自分がウォリーの様な恋をしていたらどうでしょう。恋人を残して単身赴任している間に、自分も仲良くしていた(しかも、拾い上げてやった?)友人と恋人が関係を持ってしまったら・・。キャンディの行為を許せないと感じるでしょう。
 うちのかみさんも、
「キャンディの行為は女として、魅力的に思う人もいるのかも知れないけど、私には理解できないし、理解したくもない」
と言っていました。
 中絶手術・堕胎が良いことなのか悪いことなのか・・。その行為自体は、決して良いことではないでしょう。しかし、その行為の結果において救われる人間がいることは事実なのです。(救われなかった命を代償として)カトリックでは堕胎を罪としていますが、出産することが不可能な胎児に対してどうしましょうと考えるより、生むことができないのであれば妊娠しないこと。そのためにはどうすればいいかという教育をしっかりするべきなのでしょう。

 人は弱い生き物なので、自分だけでは生きていけません。人に助けられ、人を助け、協力しながら社会というものを作り、生きていきます。その中でこうした方が皆のためになる。あるいはこういうことをすると皆のためにならないから、してはいけない。それをあえてした場合は罰を与えて、皆で気をつけるようにする。と発生したのがルールです。サイダーハウスにはサイダーハウスのルールがあるのです。
 ラーチ先生も、ミスター・ローズも社会のルールよりも自分のルールを守ることに腐心します。社会のルールが完璧なものではなく、それによって不幸になってしまうこともあるからです。それは自分のためでもあり、自分を頼っている人々のためでもあります。

 シャリーズ・セロンはとても美しく魅力的ですが、本作の場合、キャンディは完璧な美人でない方が、物語の深みを引き出せたのではないでしょうか。外の世界を全く知らない青年でなくても、彼女の美しさには虜になってしまいますよ。
 さすがの私でもシャーリーズ・セロンに誘われたら、断りきれるだけの根性はあるかわかりません。う〜ん、悩むな・・・(だから、無いから!ありえないから、そんなことは!)

★★★★★ 人間は不完全であるから愛おしい

投稿日

2006/11/28

レビュアー

ガラリーナ

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ジョン・アービング原作の映画には、本当にハズレがない。こう言ってしまうと、そこそこレベルにきこえてこえてしまうかも知れないが、いずれの作品も人の心を暖かくさせ、思慮深くさせるすばらしいものばかりだ。今作「サイダーハウス・ルール」の舞台は孤児院。いつものごとく「生きることはすばらしい」というアービングの基本理念が叙情豊かに描かれている。

望まれずに生まれてくる子供たちを暖かく育てるラーチ。そしてそのラーチに育てられ助手として成長するホーマー。血は繋がらなくともふたりの絆は深い。ラーチ医師を演じるのはマイケル・ケイン。違法である堕胎手術を女性のため、子供のために行い、一方孤児たちに深い愛情をたむける。彼の行いは全て人間としての深い慈悲によって行われている。しかし、彼は精錬無垢な神のような存在かというとそんなことはなく、寂しさを紛らわすためにエーテル中毒になっている。

主人公ホーマーを演じるのは、トビー・マグワイア。一見して感情の起伏が乏しい青年のような演技に見えるが、私はこれは演出だろうと思う。孤児として育てられ、数多くの堕胎手術に付き添ってきた彼は、人生に対して一種の悟りを得たような人物ではなかろうかと思う。大声で泣き叫んでも何も変わらない。そんな状況で生きてきた彼だからこそ、あのような朴訥とした、しかし心の清い青年になったのだと思う。

トビーが心を寄せるキャンディにシャーリーズ・セロン。後ろ姿の裸体のなんとまあ美しいこと。孤児院の外の世界を全く知らずに育ったホーマーにとって、神々しいほどの美しさを見せる必要があったシーンだと思うが、シャーリーズ・セロンの裸体はまさにその期待に応える美しさ。

ジョン・アービング原作だから、きれい事ばかりではない。堕胎、人種差別、そして近親相姦。これらの問題を際だてた演出をせずに、心にじわりじわりと染みこませるラッセ・ハルストレム監督の手腕はさすがだ。人間は誰しも完璧ではない。間違いも起こす。それもひっくるめて、一生懸命生き抜くこと、自分の役割を見いだすことの大切さを訴える。当たり前だが「タイムトリップ」や「不治の病」を使わずに感動作は作れるのだ。

生きる力がひしひしと。

投稿日

2008/10/18

レビュアー

MonPetit

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孤児、堕胎、近親相姦、自殺、下半身不随。。。辛いことのオンパレード。ここま
でやらなくてもと思うほどだけど、観終わった感想は生きる力を感じたこと。
いつも絆をテーマにするラッセ・ハルストレムだが、一番わかりやすい絆は家族。
サイダーハウスルールでは孤児院が彼の家であり帰る場所だったのだろう。
タイトルがサイダーハウスルールということろに深みを感じるが、彼は生まれてか
らずっとそこにいて、いるしかなかったわけだが、最後は彼自身が決めたルール
でそこに帰った。ホーマーを見つけた時の子供達を観てマジで泣けました。

ラッセ・ハルストレム監督は凄すぎる。これだけたくさんの要素を詰め込みながら
筋がぶれることなくまとめあげる手腕には言葉がないほど。それに加えいつも感
心させられるのは風景だ。生きる力や絆には自然が不可欠だとでもいいたげで
ある。主演のトビー・マグワイアははまり役とも言えそうなぐらいでこういうしっかり
した演技の延長戦にスパイダーマンがあるのだろう。シャリーズセロンは最初は
なんだかいまいちだったけど後半はよかった気が。

厳しく、優しく、温かく

投稿日

2005/03/02

レビュアー

iuiu

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マイケル・ケインは出演作によって結構がらりと顔が違うから驚く。これ本当にマイケル・ケインだろうかと何回もじーっと顔を見た。

ラッセ・ハルストレム監督の作品はこれまでに「ギルバート・グレイプ」と「ショコラ」を見ただけだが、いつも厳しさと優しさと温かさが同居している。全体のトーンは優しいが、いつもとても厳しいテーマを含んでいる。
日本では比較的気軽に考えられている堕胎だが、現在のアメリカでは殺人と同じに考えられている。とても重い罪ととらえられ、深く強く忌まれている。仮に、政治家候補が愛人に堕胎させたなどという前歴があったとして、それを暴かれたらまず当選は望めない。そして落選後も、人間として最低という視線に晒されることになる。
そのアメリカで、これほどストレートに「堕胎による救い」を描いてみせたことはたいへんな勇気だと思う。しかし、映画は忌まれるどころか、アカデミー賞の候補にもなり、高く評価されている。アメリカ人も堕胎による救いを理解することはできるんだ…とやや驚きを覚えた。
(もっともアカデミー会員層をもって一般的アメリカ人と考えることはできないだろうが。)

劇中にも「遅れてきた思春期」という言葉があるが、ホーマーが迎えているのはまさに思春期だ。親に反発し、外の世界へ出たくなる。外の世界も決して素晴らしいだけではないというのは、外に出たいと思っているときに親にいくら説かれても理解できることではない。自分で実際に壁にぶち当たってみなければわからないことだ。
この映画が厳しいテーマを扱い、悲劇的要素をたくさん含みながらも後味がいいのは、ホーマーの成長が区切りよく描かれているためだと思う。長大な原作を見事な一区切りになしえたという点で評価が高いのは当然で、アカデミー脚色賞も頷ける。

特典は、メイキング(22分)、未使用シーン(9分)、予告編など。メイキング中に「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」、「ギルバート・グレイプ」の映像が見られてちょっぴり得した気分になれる。

ニューイングランドの紅葉が目にしみる

投稿日

2008/08/19

レビュアー

ムーミンママ

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アメリカの北のはずれ、メイン州。
海岸部にはロブスターで有名な場所もちらほら・・・
そんな中、ロブスターどころか海さえも見たことのない
孤児院育ちのホーマー。
まだ垢抜けない感じのトビー・マクガイアが好演しています。

孤児院というと、虐げられた子供たちがすさんだ生活を
しているイメージですが、ここでは少し違うようです。
もちろん、恵まれた環境とはいえない中で我慢の多い生活を
強いられてはいるのですが、そこにはラーチ先生がいる。
子供たちをメインの王子、ニューイングランドの王と呼び
自分の子供のように愛する先生がいる。

マイケル・ケイン演じるラーチ先生は別に聖人君主のような人
なんかではありません。
違法な堕胎も行うし、エーテル中毒だったり・・・
ちょっと子供のようなところもあったり・・・
でも、とても温かい人柄の優しい先生なんです。

哀しい現実を受け止め、ラーチ先生の愛を受けて
ピュアで心優しい青年に成長したホーマー。
外の世界で新しい体験をしてさらに成長していく様は
とても清清しい感動を呼びます。

恋のお相手にはシャーリーズ・セロン演じるキャンディ。
彼女の美しさが際立っています。

それにもまして、ニューイングランドの景色の
なんと美しいことか・・・
全てを包み込むような紅葉に目を奪われました。

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