神様のカルテ

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神様のカルテ / 櫻井翔
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「神様のカルテ」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

夏川草介の同名ベストセラーを櫻井翔と宮崎あおいの共演で映画化したヒューマン・ドラマ。信州・松本市の小さな病院で働く青年医師を主人公が様々な経験を通じて成長していく姿を、心温まる夫婦愛とともに描き出す。監督は「60歳のラブレター」の深川栄洋。美しい自然に囲まれた松本に暮らす栗原一止は、本庄病院に勤めて5年目になる青年内科医。慢性的な医師不足に悩むこの小さな病院で、厳しい地方医療の現実と格闘しながら懸命に激務をこなす日々。そんな一止にとって、同じアパートに住む個性豊かな仲間たち、そして最愛の妻・榛名の存在が何よりの心の支えだった。そんなある日、大学病院で手遅れと見放され、なぜか一止を頼ってやって来た高齢の末期ガン患者・安曇さんが現われる。

「神様のカルテ」 の作品情報

作品情報

製作年: 2011年
製作国: 日本

「神様のカルテ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

脚本: 後藤法子
原作: 夏川草介
音楽: 松谷卓

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仮面ライダーアギト PROJECT G4

椿三十郎

ユーザーレビュー:39件

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1〜 5件 / 全39件

人として人らしく生きる意味

投稿日:2012/01/20 レビュアー:飛べない魔女

映画館で観ました。
嵐の桜井翔くん主演とあって、比較的若い女性のお客さんが多かったですね。
若い人がこれを観て、何らかの感銘を受けてくれていたら嬉しいです。

信州の病院で働く内科医師, 栗原一止(イチト)は夏目漱石の草枕を暗唱しているほどの漱石ファンで、
その行動やしゃべり方も古風なところから、変人で有名。
山岳写真家である妻・ハルナ(宮崎あおい)との会話も、どことなく古風で、いまどきの若者とはかけ離れている感じ。
この町も医師不足から、その彼の勤務は激務で、3日連続徹夜などは当たり前、自分の専門外医療も何でも屋のようにこなさなければ到底病院は回らない。
そんな日々に追われながらも、イチトはその能力が認められて大学病院の医局からスカウトされ、一喜一憂するイチト。
最先端の医療を勤務しながら学べる大学病院勤務のオファーは、上昇志向の有るものにとっては魅力的なのだ。
一方大学病院では「もう後は好きなことをして過ごして下さい」と治療を見放された末期がん患者(加賀まりこ)がイチトを頼って病院を訪れる。
自分の死を悟りながらも、残り少ない時間を精一杯生きようとする彼女と触れ合うことにより、本物の医療とは何かを自問自答していくイチト。
果たして医者はマシーンのように体を治すだけでいいのか?
患者の心のケアはどうなのだ?
イチトの住むアパート(というには古風なつくりなのだが)の住人たちとの心の繋がりや、妻との暖かいふれあい、
医療現場以外の場所も丁寧に描かれていて、人として人らしく生きる意味を問いただす力作です。

これは、今、私たちが一番お医者様に求めるテーマではないでしょうか。
私事ですが、3年前に父が亡くなりました。
亡くなるまでの闘病生活で、幾つかの病院の入退院を繰り返しました。
誤嚥肺炎のため口から食事を取ることが出来なくなった父は、胃ろう(胃に穴をあけてそこから液体の食事を入れる)になりました。
パーキンソン病の進行で、やがて手も足も動かせなくなり寝たきりになりました。
幾つ目かの病院でのこと。
まだ若い主治医は非常に威圧的な態度で、決して人の目を見て話をしようとしない人です。
顔は常にパソコンの画面です。
こちらがいろいろ質問すると、面倒くさそうにバカにした態度で返答をします。
「おまえはそんなに偉いんか!?医者がそれほど凄いんか?!」
と、喉まで出かかった言葉を何度飲み込んだことか・・
おまけに、ベット脇に毎日の排便・排尿の記録がぶら下げてあるのですが、どうも排便のチェックがされていません。
よく見るとなんと14日間も排便チェックがないではないですか!
慌てて看護士さんにそのことを伝えると、呑気な返事が。
「ああ、胃ろうの人はそれくらい出ないこともありますよぉ。気になるなら浣腸しましょうかぁ?」
いくら胃ろうだからと言っても、前の病院では3日出ないと浣腸してくれました。
そのことも主治医に言ったら、
「私たちのやり方が気にいらないのなら、自宅で介護したらどうだ?」と言わんばかりのもの言いをされました。
この時ばかりは、私も母も泣きたいほど悔しい気持ちになって、今思い出しても涙が出そうになります。
それでも、この病院の相談員さんがとても良い人で、長期医療型の病院を紹介してくれたので、そちらに転院しました。
転院先の主治医の先生は、タカ&トシの猿顔の方にそっくりな、温和な話し方の先生で、
「○○さんは何も心配することはないですよ」と、優しく父に語りかけてくれました。
その一言だけで、嬉しくて泣きそうになったことを覚えています。
長々と自分のことを書いてしまいました。

本作を観て、医者とは、決して体を治すだけの機械になってはいけないと思いました。
患者やその家族と向き合ってこそ、医療の現場で働くものの使命なのではないでしょうか。
勿論、最先端の機器を使った医療は必要だとは思います。
でも、機械に頼る余り、まるで品物を扱うかのような接し方は、余計に病気を悪化させる気がします。
医療現場は戦場の如しではあっても、病をかかえて訪れる患者やその家族は、頼れるのはお医者様なのですから。
体だけでなく心も痛いのですから。
わたしたちには、まさに神様のカルテのごとく思えるのですから。

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人の思いやりと絆が温かい

投稿日:2012/02/08 レビュアー:ミルクチョコ

これといった大きな事件が起こることなく、静かに展開するストーリーです。
映画は、地域医療に根差した総合病院に勤める医師一止(桜井翔)が、日々出会う患者達や、周りの人々との生活のなかで、「医療」のあるべき姿を、安曇(加賀まり子)という1人の患者と向き合うことによって、自分が医師として、さらには人間としてどうあるべきかという答えを見出していく姿を描いています。

「医療のありかた」という大上段の問題ながら、その大きさを意識させることなく、あくまでも穏やかに、一止は問題と向き合っていきます。
すがる思いでを一止を頼って来た安曇に対して彼が示した誠実さは、医療のひとつの理想型なのでしょうね。
一止が大学病院の研修よりも、目の前にいる患者さんにどのように最期を過ごしてもらうか真剣に悩む所など、理想的なお医者さん像に見えました。
通常よりゆっくり目の思考回路で考える彼の姿がいいですね。何でも原点に戻り考えようとしているところや、人の意見を頭ごなしに否定することもないのも、好感を持てました。
その穏やかさ故に、向き合ってゆくプロセスがじわじわと心に沁み込んで来るのだと思います。

ほどよい距離感の若い夫婦、櫻井 翔の飄々とした夫と、多忙な夫の帰りを待っていてくれるカメラマンの妻の宮崎 あおいの絶妙な組み合わせが見ものでした。そしてアパートの住民たちはどこか浮世離れしていて、35時間勤務が当たり前の病院と真逆でそれがまた良かったです。

柄本明が演じる古狸先生に、「ばかだなあ、後悔するよ」と言われながらも、一止が決断した選択に拍手を送る人は多いのじゃないでしょうか?

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邦画にしては公平な描き方。 ネタバレ

投稿日:2012/02/17 レビュアー:ウンコロビッチ中将

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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櫻井に関してなんの思い入れもなく(笑)
宮崎に関しては、旦那がツイッターとかネットで自爆して(苦笑)
やたら面倒くさい性格の人で、かわいそう(汗)な篤姫の人(笑)という程度の
認識しかないので、普通の邦画としてみました。

で、感想ですが、
最近の邦画にしては、非常に公平な立場の描き方をしている映画だと感心しました。

たぶん、一般の方は、「栗原一止みたいな医者がいてくれたら」とか
もっといえば、「医者はこうあるべき」みたいな方が多いのだろうと思いますが・・・
ぶっちゃけ医療関係者を身内に数多く持つ私(私自身は医師でも、医療関係者でもありません)としては、
患者を単に研究対象として扱う研究系の医師も
図らずも成績主義・効率主義にならざるを得ない大学医局の医師も
栗原みたいな医師も
どれも、「その立場においては正しい」としか言い様がないんですよね。

それに、じゃあ、大学医局において、栗原のように行動したら
どうなるかは、ちょっと想像力ある方なら判るのではないでしょうか。

そして、その結果として、どっか地方の系列に飛ばされたり
冷や飯を喰わされたり、あるいは、身体を壊して、もっといえば、最悪
過労死したとして・・・・

「それは医療システム全体の制度問題や、厚労省や大学医局のせいであって、患者のせいではない」
確かにそうでしょう。でも、医師自身は最悪「自己責任」(この言葉も濫用されすぎて嫌いですが)それでいいとして
医師にも妻子はいるのです。
そして、少なくとも私は宮崎演ずる榛名のような、達観した理解者にはなれませんね(苦笑)
多くの医師の身内も、本人も医師であるかどうかで多少の違いはあれ、現実はそうじゃないでしょうか(笑)

アマゾンなんかでも、
「いい病院の見分け方」とか
「外科医ベストXX」みたいな本が結構売れている現実があるみたいですよね。

しかしなぁ。うーん・・・・

なんか日本人全体が
「自分はこれっぱかしも損をしたくない、その為には他人が多少は損してもそれは仕方ない」
って人が増えすぎだと思いますよ私は。

まぁ、レヴューもそうなんですが(苦笑)
「どうせ借りるなら、少ない予算で出来るだけ面白いDVDが借りたい」
そりゃ、だれでもそういう部分はあるでしょうが

・本はアマゾンや新聞書評でよい評価のものしか読まない
・DVDはレヴューサイトでよい評価のものしか観ない
・旅行先は、海外情報サイトや紀行文サイトで(以下略・・・苦笑)
・子供を「お受験」させる学校は、ネットで調べて評判が良く、かつ裏サイトなどがない(以下同文・・・ワラ)

それは結局、自己の「個性ある一個の人間としての判断」より、「トータル(他者・・・特に権威ある他者)の判断」を優先する
大学医局の効率主義と、根は同じなんじゃないですかね(笑)

そして、大学医局や、対象を単なる事象としてしかみない
研究としての医学が必要な事も、また紛れもない事実であることは言うまでもありません。

そういう意味で、主人公と対立する価値観の人物を、悪役として描くようなこともなく
それぞれの立場がかなり公平に描かれているんじゃないかと感じました。

【以下レヴューと関係ない話】
・評価は5星以外つけません
・私のレヴューの「気に入った」票数には、私の別IDやネット友などによる投票が複数含まれる場合が多くあります
・DISCASブラックリスト導入提案委員会(笑) DISCASで借りた作品とそのIDでしかコメントとレヴューと投票出来ないシステム導入提案委員会(笑)
 いっそランキングもレヴューも廃止してしまえ(作品点数評価のみ)委員会  各委員長(委員長しかいないけど(笑))

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櫻井翔くん、良かったですよ。 ネタバレ

投稿日:2012/01/12 レビュアー:KEE

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自分が健康体でないため、この手の映画には弱い。

まあ、何度涙したことか。

健康な時はどうってことないんだけど、患者になってみると、医師の出会いがすべてを左右する。

技術とか、そういうことはもちろんなんだけど、まず、相性もあるよね。

患者の立場で、発言してくれないものか、治療してもらえないものか?と本当に一喜一憂するのだ。

「病は気から」という言葉はまさにその通りだと思う。

医療の現場は、そんな綺麗事で片づけることはできないのだと想像はつく。でも、何のために医者になったのか?もし、それが、患者を助けたい、ということであれば、心のケアに一度でいいから戻ってみてほしい。

この映画の栗原先生のような先生に出逢えれば、本当に幸せなことだと思う。

私は患者の立場でしか、この映画を観ることができない。

つい最近まで入院していたので、なんだか、映画を客観的にみることができなかった。

加賀まりこが大変良かったんだけど安曇雪乃役の彼女が「病はひとを孤独にする」といいます。

確かにその通りなんだよね。
それは、素晴らしいお医者さんも、病院もたくさんあるんだと思う。
それを見つけることがどんなに大変か。

私が子供のころはそうだったかな?と思う。
病院に行けば、お医者さんが何でも治してくれると思っていた。

今は、それがなんだか違う気がする。そうして人は民間療法に流れていくのだ。
なんだかな、と思うよ。

医療は、進化していかないければいけない。
だから一人の患者に深くかかわっていくわけにはいかない。
それも、理解はできる。でも腑に落ちない。

この映画の中の栗原医師や、貫田医師みたいなひとたちだけでなく、砂山や高山医師のような人たちももちろん大事。

栗原医師のカルテを「神様のカルテ」だと安曇雪乃が評した。
あのカルテをみると、私もそう思った。

どこの病院にいっても、神様のカルテを書いてくれるような医師がいればいいのに、と心から願う。

医師のような私からすると立派な職業を持っている人たちも日々、悩みながら生活している。

命は重い。だからこそ悩むのは当然。

人はみんな悩み苦しみ、それでも前に進んでいくのだ。

あまり映画の感想になっていないかもしれないが、世界中の人たちの幸せを私は心から願う。

人の痛みを感じられる人間でいたいと思う。

寄り添ってくれるような医療の現場に出会えたら、本当に幸せだと思う。私も寄り添える人になりたい。



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旅立ちの詩

投稿日:2012/09/13 レビュアー:パンケーキレンズ

末期ガンの治療や緩和ケアを通して患者と向き合い
大学病院と地方病院の狭間で、医者としてのあり方を模索する主人公

櫻井くん演じる主人公は、もじゃもじゃ頭の根暗な性格で、笑わない・・・
もじゃもじゃ役だったら、真っ先に頭に浮かぶのは大泉洋だけど
そして、もしかしたら大泉さんの方が上手いかもしれないけど
櫻井くんが主演だったってことで、若者が多く劇場に足を運んだという現状
実際、アニメと動物モノしか観ない中学生の姪っ子も劇場で観たらしいです

そう思うと、命を扱うこの映画の存在意義も大きいのかもしれません

命と向き合う映画
その向こうに、自分らしい生き方が見えてくる映画

医者の立場から、患者の立場から
また、カメラマンや画家といった同居人の立場から
色んな視点から人生を捉える
そして、先端医療と、患者に寄り添う心のケア
どちらが正しいわけでもなく
どちらが間違っているわけでもなく
ここには、色んな選択肢が用意されている
それが、医療の現場だけでなく
同居人・学士殿の旅立ちにもリンクしているところが
ファンタジー色を少し纏いながら、グッと胸に迫って
とても印象的な場面になった

真っ暗闇のなかでも
たった小さじ一杯程度の救いであっても
そこから光が入ってくる奇跡的な出会い
死に直面した人も、夢を挫折した人も、葛藤の闇から出られない人も
様々な立場から、その光の差し方が交錯して
難病モノと一括りにはできない多面性がありました

加賀まりこさんの演技力は驚異的・・・

何度も目頭が熱くなりました

酸素マスクを付けたままの感動的な台詞が
若干、聞き取りにくかったのが悔やまれますが
最大限の配慮をしての結果であることは、重々承知しております・・・

それぞれの立場を尊重して、善悪を付けず、決定的な答えも存在しない映画なので
これから医者や看護師を目指す若い人達や、その他の夢に向かう人達に
何か大きなきっかけを与えうる作品なのではないでしょうか

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神様のカルテ

ユーザーレビュー

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人として人らしく生きる意味

投稿日

2012/01/20

レビュアー

飛べない魔女

映画館で観ました。
嵐の桜井翔くん主演とあって、比較的若い女性のお客さんが多かったですね。
若い人がこれを観て、何らかの感銘を受けてくれていたら嬉しいです。

信州の病院で働く内科医師, 栗原一止(イチト)は夏目漱石の草枕を暗唱しているほどの漱石ファンで、
その行動やしゃべり方も古風なところから、変人で有名。
山岳写真家である妻・ハルナ(宮崎あおい)との会話も、どことなく古風で、いまどきの若者とはかけ離れている感じ。
この町も医師不足から、その彼の勤務は激務で、3日連続徹夜などは当たり前、自分の専門外医療も何でも屋のようにこなさなければ到底病院は回らない。
そんな日々に追われながらも、イチトはその能力が認められて大学病院の医局からスカウトされ、一喜一憂するイチト。
最先端の医療を勤務しながら学べる大学病院勤務のオファーは、上昇志向の有るものにとっては魅力的なのだ。
一方大学病院では「もう後は好きなことをして過ごして下さい」と治療を見放された末期がん患者(加賀まりこ)がイチトを頼って病院を訪れる。
自分の死を悟りながらも、残り少ない時間を精一杯生きようとする彼女と触れ合うことにより、本物の医療とは何かを自問自答していくイチト。
果たして医者はマシーンのように体を治すだけでいいのか?
患者の心のケアはどうなのだ?
イチトの住むアパート(というには古風なつくりなのだが)の住人たちとの心の繋がりや、妻との暖かいふれあい、
医療現場以外の場所も丁寧に描かれていて、人として人らしく生きる意味を問いただす力作です。

これは、今、私たちが一番お医者様に求めるテーマではないでしょうか。
私事ですが、3年前に父が亡くなりました。
亡くなるまでの闘病生活で、幾つかの病院の入退院を繰り返しました。
誤嚥肺炎のため口から食事を取ることが出来なくなった父は、胃ろう(胃に穴をあけてそこから液体の食事を入れる)になりました。
パーキンソン病の進行で、やがて手も足も動かせなくなり寝たきりになりました。
幾つ目かの病院でのこと。
まだ若い主治医は非常に威圧的な態度で、決して人の目を見て話をしようとしない人です。
顔は常にパソコンの画面です。
こちらがいろいろ質問すると、面倒くさそうにバカにした態度で返答をします。
「おまえはそんなに偉いんか!?医者がそれほど凄いんか?!」
と、喉まで出かかった言葉を何度飲み込んだことか・・
おまけに、ベット脇に毎日の排便・排尿の記録がぶら下げてあるのですが、どうも排便のチェックがされていません。
よく見るとなんと14日間も排便チェックがないではないですか!
慌てて看護士さんにそのことを伝えると、呑気な返事が。
「ああ、胃ろうの人はそれくらい出ないこともありますよぉ。気になるなら浣腸しましょうかぁ?」
いくら胃ろうだからと言っても、前の病院では3日出ないと浣腸してくれました。
そのことも主治医に言ったら、
「私たちのやり方が気にいらないのなら、自宅で介護したらどうだ?」と言わんばかりのもの言いをされました。
この時ばかりは、私も母も泣きたいほど悔しい気持ちになって、今思い出しても涙が出そうになります。
それでも、この病院の相談員さんがとても良い人で、長期医療型の病院を紹介してくれたので、そちらに転院しました。
転院先の主治医の先生は、タカ&トシの猿顔の方にそっくりな、温和な話し方の先生で、
「○○さんは何も心配することはないですよ」と、優しく父に語りかけてくれました。
その一言だけで、嬉しくて泣きそうになったことを覚えています。
長々と自分のことを書いてしまいました。

本作を観て、医者とは、決して体を治すだけの機械になってはいけないと思いました。
患者やその家族と向き合ってこそ、医療の現場で働くものの使命なのではないでしょうか。
勿論、最先端の機器を使った医療は必要だとは思います。
でも、機械に頼る余り、まるで品物を扱うかのような接し方は、余計に病気を悪化させる気がします。
医療現場は戦場の如しではあっても、病をかかえて訪れる患者やその家族は、頼れるのはお医者様なのですから。
体だけでなく心も痛いのですから。
わたしたちには、まさに神様のカルテのごとく思えるのですから。

人の思いやりと絆が温かい

投稿日

2012/02/08

レビュアー

ミルクチョコ

これといった大きな事件が起こることなく、静かに展開するストーリーです。
映画は、地域医療に根差した総合病院に勤める医師一止(桜井翔)が、日々出会う患者達や、周りの人々との生活のなかで、「医療」のあるべき姿を、安曇(加賀まり子)という1人の患者と向き合うことによって、自分が医師として、さらには人間としてどうあるべきかという答えを見出していく姿を描いています。

「医療のありかた」という大上段の問題ながら、その大きさを意識させることなく、あくまでも穏やかに、一止は問題と向き合っていきます。
すがる思いでを一止を頼って来た安曇に対して彼が示した誠実さは、医療のひとつの理想型なのでしょうね。
一止が大学病院の研修よりも、目の前にいる患者さんにどのように最期を過ごしてもらうか真剣に悩む所など、理想的なお医者さん像に見えました。
通常よりゆっくり目の思考回路で考える彼の姿がいいですね。何でも原点に戻り考えようとしているところや、人の意見を頭ごなしに否定することもないのも、好感を持てました。
その穏やかさ故に、向き合ってゆくプロセスがじわじわと心に沁み込んで来るのだと思います。

ほどよい距離感の若い夫婦、櫻井 翔の飄々とした夫と、多忙な夫の帰りを待っていてくれるカメラマンの妻の宮崎 あおいの絶妙な組み合わせが見ものでした。そしてアパートの住民たちはどこか浮世離れしていて、35時間勤務が当たり前の病院と真逆でそれがまた良かったです。

柄本明が演じる古狸先生に、「ばかだなあ、後悔するよ」と言われながらも、一止が決断した選択に拍手を送る人は多いのじゃないでしょうか?

邦画にしては公平な描き方。

投稿日

2012/02/17

レビュアー

ウンコロビッチ中将

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櫻井に関してなんの思い入れもなく(笑)
宮崎に関しては、旦那がツイッターとかネットで自爆して(苦笑)
やたら面倒くさい性格の人で、かわいそう(汗)な篤姫の人(笑)という程度の
認識しかないので、普通の邦画としてみました。

で、感想ですが、
最近の邦画にしては、非常に公平な立場の描き方をしている映画だと感心しました。

たぶん、一般の方は、「栗原一止みたいな医者がいてくれたら」とか
もっといえば、「医者はこうあるべき」みたいな方が多いのだろうと思いますが・・・
ぶっちゃけ医療関係者を身内に数多く持つ私(私自身は医師でも、医療関係者でもありません)としては、
患者を単に研究対象として扱う研究系の医師も
図らずも成績主義・効率主義にならざるを得ない大学医局の医師も
栗原みたいな医師も
どれも、「その立場においては正しい」としか言い様がないんですよね。

それに、じゃあ、大学医局において、栗原のように行動したら
どうなるかは、ちょっと想像力ある方なら判るのではないでしょうか。

そして、その結果として、どっか地方の系列に飛ばされたり
冷や飯を喰わされたり、あるいは、身体を壊して、もっといえば、最悪
過労死したとして・・・・

「それは医療システム全体の制度問題や、厚労省や大学医局のせいであって、患者のせいではない」
確かにそうでしょう。でも、医師自身は最悪「自己責任」(この言葉も濫用されすぎて嫌いですが)それでいいとして
医師にも妻子はいるのです。
そして、少なくとも私は宮崎演ずる榛名のような、達観した理解者にはなれませんね(苦笑)
多くの医師の身内も、本人も医師であるかどうかで多少の違いはあれ、現実はそうじゃないでしょうか(笑)

アマゾンなんかでも、
「いい病院の見分け方」とか
「外科医ベストXX」みたいな本が結構売れている現実があるみたいですよね。

しかしなぁ。うーん・・・・

なんか日本人全体が
「自分はこれっぱかしも損をしたくない、その為には他人が多少は損してもそれは仕方ない」
って人が増えすぎだと思いますよ私は。

まぁ、レヴューもそうなんですが(苦笑)
「どうせ借りるなら、少ない予算で出来るだけ面白いDVDが借りたい」
そりゃ、だれでもそういう部分はあるでしょうが

・本はアマゾンや新聞書評でよい評価のものしか読まない
・DVDはレヴューサイトでよい評価のものしか観ない
・旅行先は、海外情報サイトや紀行文サイトで(以下略・・・苦笑)
・子供を「お受験」させる学校は、ネットで調べて評判が良く、かつ裏サイトなどがない(以下同文・・・ワラ)

それは結局、自己の「個性ある一個の人間としての判断」より、「トータル(他者・・・特に権威ある他者)の判断」を優先する
大学医局の効率主義と、根は同じなんじゃないですかね(笑)

そして、大学医局や、対象を単なる事象としてしかみない
研究としての医学が必要な事も、また紛れもない事実であることは言うまでもありません。

そういう意味で、主人公と対立する価値観の人物を、悪役として描くようなこともなく
それぞれの立場がかなり公平に描かれているんじゃないかと感じました。

【以下レヴューと関係ない話】
・評価は5星以外つけません
・私のレヴューの「気に入った」票数には、私の別IDやネット友などによる投票が複数含まれる場合が多くあります
・DISCASブラックリスト導入提案委員会(笑) DISCASで借りた作品とそのIDでしかコメントとレヴューと投票出来ないシステム導入提案委員会(笑)
 いっそランキングもレヴューも廃止してしまえ(作品点数評価のみ)委員会  各委員長(委員長しかいないけど(笑))

櫻井翔くん、良かったですよ。

投稿日

2012/01/12

レビュアー

KEE

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自分が健康体でないため、この手の映画には弱い。

まあ、何度涙したことか。

健康な時はどうってことないんだけど、患者になってみると、医師の出会いがすべてを左右する。

技術とか、そういうことはもちろんなんだけど、まず、相性もあるよね。

患者の立場で、発言してくれないものか、治療してもらえないものか?と本当に一喜一憂するのだ。

「病は気から」という言葉はまさにその通りだと思う。

医療の現場は、そんな綺麗事で片づけることはできないのだと想像はつく。でも、何のために医者になったのか?もし、それが、患者を助けたい、ということであれば、心のケアに一度でいいから戻ってみてほしい。

この映画の栗原先生のような先生に出逢えれば、本当に幸せなことだと思う。

私は患者の立場でしか、この映画を観ることができない。

つい最近まで入院していたので、なんだか、映画を客観的にみることができなかった。

加賀まりこが大変良かったんだけど安曇雪乃役の彼女が「病はひとを孤独にする」といいます。

確かにその通りなんだよね。
それは、素晴らしいお医者さんも、病院もたくさんあるんだと思う。
それを見つけることがどんなに大変か。

私が子供のころはそうだったかな?と思う。
病院に行けば、お医者さんが何でも治してくれると思っていた。

今は、それがなんだか違う気がする。そうして人は民間療法に流れていくのだ。
なんだかな、と思うよ。

医療は、進化していかないければいけない。
だから一人の患者に深くかかわっていくわけにはいかない。
それも、理解はできる。でも腑に落ちない。

この映画の中の栗原医師や、貫田医師みたいなひとたちだけでなく、砂山や高山医師のような人たちももちろん大事。

栗原医師のカルテを「神様のカルテ」だと安曇雪乃が評した。
あのカルテをみると、私もそう思った。

どこの病院にいっても、神様のカルテを書いてくれるような医師がいればいいのに、と心から願う。

医師のような私からすると立派な職業を持っている人たちも日々、悩みながら生活している。

命は重い。だからこそ悩むのは当然。

人はみんな悩み苦しみ、それでも前に進んでいくのだ。

あまり映画の感想になっていないかもしれないが、世界中の人たちの幸せを私は心から願う。

人の痛みを感じられる人間でいたいと思う。

寄り添ってくれるような医療の現場に出会えたら、本当に幸せだと思う。私も寄り添える人になりたい。



旅立ちの詩

投稿日

2012/09/13

レビュアー

パンケーキレンズ

末期ガンの治療や緩和ケアを通して患者と向き合い
大学病院と地方病院の狭間で、医者としてのあり方を模索する主人公

櫻井くん演じる主人公は、もじゃもじゃ頭の根暗な性格で、笑わない・・・
もじゃもじゃ役だったら、真っ先に頭に浮かぶのは大泉洋だけど
そして、もしかしたら大泉さんの方が上手いかもしれないけど
櫻井くんが主演だったってことで、若者が多く劇場に足を運んだという現状
実際、アニメと動物モノしか観ない中学生の姪っ子も劇場で観たらしいです

そう思うと、命を扱うこの映画の存在意義も大きいのかもしれません

命と向き合う映画
その向こうに、自分らしい生き方が見えてくる映画

医者の立場から、患者の立場から
また、カメラマンや画家といった同居人の立場から
色んな視点から人生を捉える
そして、先端医療と、患者に寄り添う心のケア
どちらが正しいわけでもなく
どちらが間違っているわけでもなく
ここには、色んな選択肢が用意されている
それが、医療の現場だけでなく
同居人・学士殿の旅立ちにもリンクしているところが
ファンタジー色を少し纏いながら、グッと胸に迫って
とても印象的な場面になった

真っ暗闇のなかでも
たった小さじ一杯程度の救いであっても
そこから光が入ってくる奇跡的な出会い
死に直面した人も、夢を挫折した人も、葛藤の闇から出られない人も
様々な立場から、その光の差し方が交錯して
難病モノと一括りにはできない多面性がありました

加賀まりこさんの演技力は驚異的・・・

何度も目頭が熱くなりました

酸素マスクを付けたままの感動的な台詞が
若干、聞き取りにくかったのが悔やまれますが
最大限の配慮をしての結果であることは、重々承知しております・・・

それぞれの立場を尊重して、善悪を付けず、決定的な答えも存在しない映画なので
これから医者や看護師を目指す若い人達や、その他の夢に向かう人達に
何か大きなきっかけを与えうる作品なのではないでしょうか

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