ゴーストライター

ゴーストライターの画像・ジャケット写真
ゴーストライター / ユアン・マクレガー
全体の平均評価点:
(5点満点)

64

  • DVD
ジャンル:

「ゴーストライター」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・あらすじ・ストーリーは、ただいま準備中です。

「ゴーストライター」 の作品情報

製作年: 2010年
原題: THE GHOST WRITER

「ゴーストライター」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

ゴーストライターの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
128分
レイティング: 記番: レンタル開始日:
10DRN10109 2012年02月02日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
72枚 1人 2人

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ユーザーレビュー:64件

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1〜 5件 / 全64件

傑作(あるいはゴースト・イン・ワンダーランド)

投稿日:2012/01/05 レビュアー:よふかし

 この映画は傑作である。昨年のベストと言ってもいいかもしれない。80歳になろうかというポランスキーは、ここ2作ばかりあまり関心の持てない題材だったけれど、どんどん中身が無くなっていく現在の新作映画群の中で、「映画力」が段違いであることを見せつけた。
 一応、謎解きミステリーなのだが、この映画の素晴らしいところは、隠された陰謀や謎の黒幕や、あるいは探偵役ユアン・マクレガーがどのように謎を解明していくのかなどの物語にあるのではない。細部への疑問――なぜカーナビは消去あるいは警察の捜査を受けていないのかとか、バイクの強盗は何者か分からないとか、ラストで明らかになる謎は暗号ミステリとしてはあまりにもお粗末じゃないかとか、いったい何のために前任ゴーストライターはそんなことしたのかとか、「解」は二の次なのだ。極端にいえば、物語なんてどうでもいいのだ。マクガフィンに過ぎない。そもそも、ひとつの謎が解かれないうちに次々と謎が重ねられていき、最後には放置されてしまうのだから、ポランスキーは陰謀の解明といった解答には興味がないのだろう。
 ではこの映画の何が素晴らしいのかというと、画面に満ち満ちた「不穏さ」につきるのだ。「不穏」を楽しむ映画なのである。それはサスペンスと言うよりは、何かが禍々しい、何かの陰謀が潜んでいるという空気で、そのムードを構築するためだけに、すべてが奉仕しているような作品なのだ。見事なカメラ、暗欝な色彩、ロケ地の風景、セキュリティが厳しいのかどうなのか不可思議な別荘、音楽、俳優――ユアン・マクレガーは陰謀渦巻く非情な本作の世界では、「名無し」の部外者に過ぎない。なぜ呼ばれたのかも判然としないが、迷い込んでしまった。その場違い感、周囲とのズレが嫌な感じを映画に与え続ける(だからラストでゴーストがプレイヤーとなったとき、彼の運命も決まるのだ)。
 素晴らしい冒頭のカーフェリーのシーン。ヒチコックばりのアイディアはもちろんだが、それをどう撮るか。フェリーや車や、そして何より水が不穏なものをたたえていて素晴らしかった。ポランスキーにとってはデビュー作来、「水」はほとんどすべての作品で、底が不可視の恐怖の源泉である。うっかり迷い込んでしまった世界で、違和感を感じながら生きる怯えが、作品に溢れている。ポランスキーの私的なスキャンダルに言及する意味はあまりないとも思えるが、見事な怯えっぷり(ほとんど悠然とすらして見える)はやはり彼ならではのものだろう。90点。

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クラシックな香りのサスペンス。

投稿日:2012/03/14 レビュアー:ゆういちろう

各映画祭やメディアなどで絶賛された作品だが、残念ながら僕はあまり乗れず。

ちょっと驚くくらい話が古臭いですね。主人公が疑惑を持ちはじめるきっかけ(抽斗の裏)や、ヒントを得るシーケンスなどもかなり古風。今どきのサスペンスというより、ヒッチコック作品とかに近い印象です。
このクラシックな感じが、業界筋に受けたポイントなのかなぁ?

キレの良いプロローグやプチ豪華な俳優陣など、魅力的な要素も多いんだけどね。
ただ、風景はアメリカに見えないです(撮影はドイツらしい)。ポランスキーさん、かの国には入国できない身の上なので、仕方ないのですけど…(~_~;)


≪ちょっとだけネタバレ≫
物語の背景にあるのはCIA陰謀論。最も今さら感を感じるポイントなのではありますが、よくよく考えれば、日本も他人事ではないんですよね。ホントは。
でも、とっくにアメリカの属国みたいな政治をしている国だから、たとえ総理大臣にこんなスキャンダルが持ち上がっても、あまり問題にはならなさそう。
このテーマがサスペンスとして成立するのは、独立国家としてのプライドを持った国だけだな、なんてちょっと皮肉なことを思いました。

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アナログだけど、王道?

投稿日:2012/02/02 レビュアー:ミルクチョコ

元英国首相アダム・ラング(P・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(E・マクレガー)は、ラングが滞在しているアメリカ東海岸のとある孤島へと向かいます。取材をしながら原稿執筆を重ねるうち、やがてラング自身の過去に秘密があることに気付きます。

映画のモデルはイギリスのブレア首相じゃないかとすぐ分かりますが、彼のスキャンダルな事が、映画に描かれたことは真実に近いかもと思わせるあたりが面白いですね。
カーフェリーが接岸して次々と車が出て行くのに、そこに一台だけ取り残され、さらに海岸に打ち上げられた遺体。謎めいた冒頭シーンから、事件の迷宮世界に閉じ込められた感じです。画面全体が暗く、映像を観ているだけで滅入って来ます。冒頭のシーンのみでこう感じさせるので、重苦しい閉塞感は、まるで出口の見えない物語のようです。

幾重にも張り巡らされた伏線が国家的陰謀に結びついて行く過程は、小さな手がかりや偶然など、前任者の事故死について調べるうちに、やがて国家を揺るがす驚愕の事実にたどり着くプロセスが良くできていると思います。自叙伝の原稿に埋め込まれた真実を知る頃、彼自身の命をも脅かす恐るべき陰謀に巻き込まれてしまうというものですが、ただ、自伝に隠された秘密のトリックは、あまりにも単純過ぎる気はしますね。まぁ王道と言えば、王道なのかもしれませんが。


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こういう言い方は好きじゃないけど、とにかく映画に品がある。

投稿日:2011/12/08 レビュアー:KASPAR

いつものように賞とりまくりのポランスキー監督最新作『ゴーストライター』を観ました!
いやー、ストーリーが微妙なんで、絶賛はし難いけど、とにかく映画に品があるのが良いね〜♪

ポランスキーの巻き込まれ型サスペンスといえば、「フランティック」なんつーのがあるけど、
そういえば、あれも大したこと無い話やったのにオモロイ作品やったっすよね〜

ヨーロッパ映画賞とか、セザール賞が、脚本賞(脚色賞)をあげてるのには、オイオイそんなに原作はひどいの?
っつー感じやけど、撮影、音楽、編集、美術なんかは、ほんと素晴しいもんがあるっすね((φ(・д・。)

ポランスキーの手に掛かると、こんな作品も、こんなにも美しくて、
色気のある映画になるのかよっつー驚きがあったっすね((φ(・д・。)

「巻き込まれ型サスペンス映画はこう撮るのだよ!」
「映画は、こう撮るものなのだよ!」

っつー見本を見せていただいたような作品やね、
まぁ、そんなに大したことない話を奥深く魅せようとしてるせいで、多少ムリは目立つような気はするけどw

そういう粗い部分まで「謎」風に味付けしてるのは流石やけど、なぜ?なぜ?と映画の内臓を弄り、
覗き込みたくなるほどの魅力は感じれなかったのが少し残念ではあるっすね・・・

だって、その「謎」は、ポランスキーが作り出したゴーストに過ぎないのだからね(上手い風)
まぁ、その辺の粗い部分は、元ネタが原因っすね!(原作読んでないのに断言)←オイオイ
しかしまぁ、こういう監督が現役なのは嬉しいね!(唐突なまとめ)
このレビューは、10秒後に自動的に消滅します(ウソ)
あ、まぁオススメできる映画です(これはホント)

個人的満足度 71点! オススメ度 75点!

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亡霊から幽霊へ

投稿日:2012/07/13 レビュアー:まみもぉ

タルコフスキー監督は水を混ぜ映すのが上手い。
現実のしがらみや葛藤も水に混ぜ、夢想で濾過して観せてくれます。だから混濁しているのに澄みきっている。
ポランスキー監督はその水を塊めるのがお上手。質感のある水です。
感情のひだや線を細かく裂かずに束にしてうねらせる。決して”雫”にはならない水。
男性らしい横柄な、でも崩壊しやすい水。
両極端などちらの水も魅惑的です。

冒頭、素晴らしかったです。こういう期待はまるでしていなかったので、「わぉ!ポランスキー!!」でした。
残された車。最大級の水の塊り=海から搾り出されたように、浜辺に打上げられた遺体…幽霊…ゴースト。
始まって、とたんに謎が解けてしまったような手前勝手な快感に一人悦。

輪郭がしゃんっとしていない妖艶俳優ユアン・マクレガーは、はまり役でした。
年齢を重ねるにつれあの”困り顔”がさまになっていく不思議な俳優さん。
彼の鍛えられた筋肉は柔軟性のある硬さなんだろうなと、触ってみたい衝動をかりたててもらえます。
最初から、視線がさざ波のようにゆらゆらと漂っていて、
あってないような伏線につまづきながら、捕らえられながら、どんどん巻き込まれていく。ポランスキー迷宮へ。

事実ではないでしょうが、英米の繋がりがスリリングにわかりやすく迫ってきて、
それで?それで?…で、ラング首相がまさかなことに。
こんな風に有耶無耶と歴史の闇の中に包まれていくんだなぁ、と
ほっとしていたらもうひとゴースト…ひとやまあって、カルトなごまかしのない良質のサスペンスを堪能できました。

マカラの亡霊にとりつかれ、とうとう本物の幽霊になってしまったゴースト。
ラスト、ゴーストだから姿は見えない…ポランスキー監督の品格感じました。
舞い上がる原稿に打たれた文字が最後の雨粒のようでした。
水滴のような音楽もとてもロマンチック。
最初からそして最後まで濡れたままの道路が美しかったです。


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