ホール・パス／帰ってきた夢の独身生活＜１週間限定＞

ファレリー兄弟の新作で、オーウェン･ウィルソンが主演っつーことで、
間違いなしと安心して「ホール・パス/帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>」を観てみました♪

うん、間違いの無い、安定したファレリー映画です♪

いつものように悪ノリと下ネタ満載やけど、悪ノリと下ネタの笑いの中に、マジメな問題提起をして、
最後はストンと腑に落ちる落とし所に決着をつけるというまさにファレリー兄弟の職人技映画です！

「笑い」は、モラルとの落差なので、一般的な道徳や倫理観念をキチンと解ってないと出来ない
＝マジメに道徳を考えてるということっすね（（φ（・д・。）マジメか！

まぁそんなマジメなストーリーやテーマよりも、美しい奥様方とピチピチした女の子に見とれて、
バカなオトコどものあるあるネタに共感してただけっすけどね！

ま、そんな感じで、ふつーに満足しました！

※しかし、まぁ、この手の映画で日本語吹き替えが付いてないのはちょっと疑問っすよね〜・・・

個人的満足度　71点！　オススメ度　60点！（ファレリー兄弟印は常にコレぐらいｗ）

いつのまにか日本劇場未公開となってしまった、ファレリー兄弟の最新作♪

今回はオーウェン・ウィルソン主役で
プチ倦怠期の夫婦が、積極的（！？）別居生活に乗り出すという・・・
そう、エロしか頭にない中年男には、願ってもない１週間が始まるわけですが・・・

どこまでも草食系のオーウェン
どこまでも肉食系（ってか、エロいだけｗ）の相棒ジェイソン・サダイキス
この二人だからこそ
ちゃんと頭で考えて、戸惑って、家族が大好きなオーウェンがキラリと光って
何をやっても裏目に出る、とんでもドタバタなエロアホのジェイソンもキラリと光って
なかなかのナイスコンビでした♪

今回も、ファレリー兄弟の下ネタ爆弾、大量投下！！(笑)
特に、相棒ジェイソンがホールパスをゲットする前日の車内シーンが最高潮でした(爆)
もぅ、おなかヨジレた・・・
ちょっと窓ガラスに映り込んでる映像を、目を凝らしめて見ようとしてる自分に「アホくさ〜」とまた笑ったりｗ
音楽がまたサイコー♪
あぁ、ファレリー兄弟、ちゅきｗｗｗ

でもやっぱり最後は、おっぱいポロリのお姉ちゃんの前で言ったオーウェンの台詞にジ〜ンとして
「あ〜、分かる！分かる！！」って・・・
一人で例えば外に出かけて、何か楽しいことがあったり、スゴイ良い映画を劇場で観たりした時
何故かたまらなく、早く家に帰りたくなる
家族に会いたくなる
そんな気持ちを追体験しました♪

外見は草食で、内面は肉食な男子を、ロールキャベツって言うらしいですね♪

あの頃の青春を取り戻そうと、１週間奮闘する中年男のプチバケーションに
どーぞ１００分間付き合ったげてください♪

奇抜な設定ではないけど、女性陣のキャラもなかなかで、結構楽しめました☆

あまりにエッチな言動が過ぎる夫に、「そこまで言うなら好きにやってみれば？」ということで、妻が与えた１週間の独身許可証。

「hall pass」って、本来はトイレに行くとか何らかの事情で、生徒が教室から出てもいいよという許可証のことなのですが、こういうふうにも使う言葉なんですね。

思いがけなく手にした１週間の自由。けれども実際にはたいしたこともできない夫。
一方妻の方は予定外のアプローチを受けて・・・。

エンドクレジットで初めて気がついたのですが、ファレリー兄弟の監督作品なんですね。
どうりでちょっと下ネタ多め。だけど、最後はホロリとさせられます。

オーエン・ウィルソンってこういう髪型してると、かなり老けてみえますね。
あと、リチャード・ジェンキンズがすごかったです。

　ファレリー兄弟って基本的に真面目な人たちだと思う。いつもドギツい下ネタや障害者ネタがテンコ盛りなので不謹慎に見えるけど、描かれているのは意外に真っ当な価値観だったりする。

　今回のオハナシも結局は夫婦たる男女の結びつきを最上のものとする「対幻想」プロパガンダだった。しかも、最後のオチは「生涯でたった一人の人を愛し抜く」という「ロマンチックラブ・イデオロギー」を謳いあげるもの。なんかセリフも上手くてホロリときちゃうんだけど、別の意味でずいぶんあざといなぁという感じも受ける。

　まぁ、これをベタベタの「純愛モノ」で見せられるよりは、ぜんぜん楽しかったんですけどね。しかも、男どものバカっぷりは殆どギャグ漫画か？ってぐらいのノリで見せておいて、一方の女性たちはずっと理性的で成熟してて、でも実はもっとしたたかで、とリアルな地平で見せる。すごく女性ウケしやすい作りになっている。

　これって、前作「ライラにお手上げ」（07）の「お口直し」なのかな？（笑）「ライラ〜」のベン・スティラーは女性の観客をみんな敵に回しちゃったけど、オーウェン・ウィルソンは逆に女性客全員のハートを鷲掴み。儲け役だったね。

　年末に学生時代の仲間で集まった時のこと。ひとりの男友達が言いました。
「最近、街を歩いていて、若い女の子の視界に自分が入っていないことに気づいて、ゾッとした。」
　もうどっぷりアラフォーですから、「今更何を？」というくらい当たり前のことなのですが、その“いつのまにか”を認めたくない気持ちって、きっと男女ともに万国共通なのでしょうね。

　本作でも、「妻や家庭の呪縛から逃れられれば、俺はまだまだイケる！」と思い込んでいる夫軍団が、いざ自由に放たれた途端、まるで飛び方を忘れた鳥のようにドギマギとまごつき始めます。
　夢にまで見た自由の時間なのに、あまり楽しそうじゃないし。無理して楽しもうとしてる、みたいな。
　特に“年の差婚”の流行（？）で、年輩の男性だけがモテて、年輩の女性は女子会で憂さ晴らしするしかない（？）昨今、「妻はさておき、自分は現役！」と勘違い（？）している男性に冷水を浴びせかけるような展開が痛快でした。実は妻たちの方がよっぽど羽を伸ばしていたりして。

　最終的には、夫たちも妻たちも心落ち着く場所がわかって、めでたしめでたしの本作。
　オーウェン・ウィルソンのキャラによるところも大きいのでしょうが、ファレリー兄弟にしては珍しく、毒よりもハートウォーミングの度合いが高くまとまっていたような気がします。彼らもいよいよ落ち着いてきたのかな。