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/山下敦弘
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解説・ストーリー
作家・評論家の川本三郎が自身の若きジャーナリスト時代の衝撃的な体験を綴った回想録を、「悪人」の妻夫木聡と「ノルウェイの森」の松山ケンイチの初共演で映画化。学生運動が佳境を迎えた激動の1970年前後を舞台に、理想に燃える若手ジャーナリストが、革命を目指す活動家の青年と出会い、彼が引き起こした事件に巻き込まれていく中で、様々な葛藤に直面する姿を描き出す。監督は「リンダ リンダ リンダ」の山下敦弘。東大安田講堂事件が起きた1969年、理想を胸に大手新聞社に入社し週刊誌編集記者として働いていた沢田は、先輩記者の中平とともに活動家たちに接触、やがて梅山と名乗る青年と巡り会い、次第に交流を深めていくのだったが…。
作家・評論家の川本三郎が自身の若きジャーナリスト時代の衝撃的な体験を綴った回想録を、「悪人」の妻夫木聡と「ノルウェイの森」の松山ケンイチの初共演で映画化。学生運動が佳境を迎えた激動の1970年前後を舞台に、理想に燃える若手ジャーナリストが、革命を目指す活動家の青年と出会い、彼が引き起こした事件に巻き込まれていく中で、様々な葛藤に直面する姿を描き出す。監督は「リンダ リンダ リンダ」の山下敦弘。東大安田講堂事件が起きた1969年、理想を胸に大手新聞社に入社し週刊誌編集記者として働いていた沢田は、先輩記者の中平とともに活動家たちに接触、やがて梅山と名乗る青年と巡り会い、次第に交流を深めていくのだったが…。
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「マイ・バック・ページ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
作家・評論家の川本三郎が自身の若きジャーナリスト時代の衝撃的な体験を綴った回想録を、「悪人」の妻夫木聡と「ノルウェイの森」の松山ケンイチの初共演で映画化。学生運動が佳境を迎えた激動の1970年前後を舞台に、理想に燃える若手ジャーナリストが、革命を目指す活動家の青年と出会い、彼が引き起こした事件に巻き込まれていく中で、様々な葛藤に直面する姿を描き出す。監督は「リンダ リンダ リンダ」の山下敦弘。東大安田講堂事件が起きた1969年、理想を胸に大手新聞社に入社し週刊誌編集記者として働いていた沢田は、先輩記者の中平とともに活動家たちに接触、やがて梅山と名乗る青年と巡り会い、次第に交流を深めていくのだったが…。
「マイ・バック・ページ」 の作品情報
「マイ・バック・ページ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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収録時間: |
字幕: |
音声: |
141分 |
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
BCDR2926 |
2011年12月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
20枚
|
0人
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2011年12月02日
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ユーザーレビュー:30件
良い意味で裏切られる物語
学生運動が、最後の輝きを見せた1960年代後半から、70年代前半を舞台に、夢を夢と笑わずに、戦い、そして挫折していった二人の若者を中心に、描いた青春群像劇です。
新聞記者沢田(妻夫木聡)は、ふとした事から、赤邦軍のリーダー梅山(松山ケンイチ)と出会い、闘争の準備を進めているという彼を取材しているうちに、巻き込まれてしまいます。
理念に燃える若い梅山の言動に、沢田も、次第に共感していったということなのでしょうね。
多分若手ジャーナリストの沢田は、スクープを報道することで頭がいっぱいだったので、冷静な判断が出来なくなっていたのだと思います。
しかし、時代の空気が感じられません。私は当時高校生で、学生運動を眺めていた世代なのですが、学生運動を扇動していったリーダーたちは、カリスマ性があったと思います。何故にあんなに多くの学生たちが皆彼らに共感したのか?というと、リーダーたちには、アジ演説をして学生たちを駆り立てる何かがあったように思います。
大規模なデモのシーンや演説がもたらす高揚感辺りを描けなかったことが致命的のように思います。
予想では、 カリスマと思っていた片桐が、活動家に憧れているなりきれない普通の青年だったのには、がっかりです。
何といっても一番の見どころは最後のシーンでしょう。
数年ぶりに焼き鳥屋で取材対象だった男と偶然 出会った沢田は、今は妻子と地道に生きている彼を見て、胸にこみ上げるものをこらえきれなくなります。
「俺はどこで間違ったのだろうか」と、泣く場面がいいです。
松山ケンイチを越えて、妻夫木の演技が素晴らしかったです。お人好しのお兄さんだったのに、涙を流す入魂の演技で一気に形勢が逆転しましたね。
重いシーンでした。
このレビューは気に入りましたか?
22人の会員が気に入ったと投稿しています
やっぱ「鬼畜大宴会」が観たくなった←
当時を経験していない世代(自分と同世代の監督)がどのように描いているのか気になった&
リストが邦画まで回ってきた←ソレかよ!ので、『マイバックページ』を観ました!
うんうん、やっぱこういうことになるっすよね。
どちらかというと、否定方向に重心を傾けながら、今世代の人間の感覚を登場人物に投影していくアプローチ。
社会派映画というよりは、青春映画なパッケージなので、この映画に何を求めて観るかで、賛否が分かれそう・・・
子供じゃないし、バカじゃない。
だけど、結果として、バカな子供だった。
それまでの何も無かった人生を恥じ、何かをしなければ、と生き急ぎ、何かを得ようと突っ走ったが、何も得ず全てを失ってしまった。
何も持ってなかったと思ってたそれまでの人生が実は大切なものに溢れていたことに気づく。
真っ白なページに隙間なく文字を書いても黒になることはない。
失った時間、失った命、何かを得る(与える)ことは出来たのか?今はただ、下を向き、両手で顔を覆い、体を震わせることしか出来ない・・・
監督の根っこは、やっぱり、学生時代に少し参加したという「鬼畜大宴会」にあるんやろか?
鬼畜大宴会以降、ダイゲイ派が素晴らしく「魂」のある邦画を生み出してるだけに、やはり根本である鬼畜大宴会のDVDレンタル望みます!
あ、本作は、オススメっつー映画じゃないけど、まぁまぁ良い邦画です。
個人的満足度68点! オススメ度 65点!
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
★★★★★ 1秒、1秒に刻み込む渾身の演出
投稿日:2012/01/02
レビュアー:ガラリーナ
<映画館にて観賞>(ちょっとネタバレ)
大好きな山下監督、久々の新作。
前作の「天然コケッコー」が2007年ですから、ずいぶん待たされたなあ。
そのブランクが不安でもあったんだけど、期待以上のすばらしい作品でした。
妻夫木&松ケンというネームバリューのある俳優のW主演ってことで、
ふたりがどんな演技をするのか期待して行ったわけですが、
それよりもすばらしいのは、山下監督が全ての脇役陣に非常に緻密な演出をしていること。
知られたところでは、学生運動のカリスマである長塚圭史と山内圭哉が無茶苦茶いいですし、あがた森魚もいい。
妻夫木くんの先輩の中平さんを演じる役者もとても印象的。
そればかりか、事件の尋問をするだけの一瞬の登場の俳優でも、それぞれがその役柄として見事に輝いている。
山下監督と言えば、独特の「間」が持ち味だったんですけど、
本作はそれを封印して、がっつりそれぞれの俳優を輝かせることに集中して演出している。
「天然コケッコー」で山下監督はひとつの到達点に達した感があったんだけど、
本作を見てその思いは間違いじゃなかったと確信しました。
さて、松ケン演じる左翼運動家。実にチンケな小者なんですね。その、チンケっぷりを松ケンが見事に演じています。
時折見せる狂気はデス・ノートの「L」を思い出させますけど、こいつは「ニセモノ」。
ニセモノのうさん臭さがぷんぷん臭って、いやホントに松ケンはうまいな。
あの髪の毛をぺったり撫でつけた思いっきりダサイ風貌なんて、
人気俳優ならもう少しスタイリストさんにキレイに見せるように頼んだら?といらぬ気づかいをしてしまうほど。
妻夫木演じる記者にしたって、東大卒とはいえ、入ったばかりのド新人のくせにみんなから「ジャーナリスト」って、持ち上げられてね。
それは、ないよね。でも、あの時代はそういう青くさい部分が誰にも突っ込まれずにいられた時代なんですよね。
だいたい、20歳や19歳で構成された5人ぽっきりのメンバーで左翼ゲリラ気取りも何もないですよ。
安田講堂が落ちた後の、「残り香」って言うのかなあ。
絞ったオレンジをまだ果汁が出るんじゃないかと絞り続けているような(笑)、そんな馬鹿馬鹿しさ、虚しさ。
そういう雰囲気が実にうまく出されていましたね。
実際、本作を撮っている山下監督も脚本の向井康介も全共闘時代ではないですけど、
でも、そういう世代だからこそかぎ取れる「残り香」がスクリーンから感じられる。
リアル世代の若松孝二が描くのもいいんですけど、あれは何だったんだと遅れて見ている世代が描いても
こんなに面白くできるんだなってのが嬉しかった。
思わぬ再会から始まるラストシーン。妻夫木の流した涙の理由は何か。
観客に様々な思いを想像させるすばらしいエンディングではないでしょうか。
ジャーナリスト気取りの自分が付いた嘘に対する罪の意識、地道に自分の人生を築き上げている友と自分との比較、
そんないろんなものがないまぜになり、思わずあふれる涙。
観客に余韻を残し、感じさせるエンディングってのも、王道と言えば王道ですけど、
山下監督らしい尖り感は失わずも、作品全体に漂う風格が、「あっ山下作品は次のステージに入ったんだな」
なんて感慨深いものがありました。DVDでも、もちろん再見します。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
おススメ映画
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
この時代のことは実際よくわからないんだけど、これはガツンとくる映画です。
今とは全然違う、熱い日本人の魂を感じる時代です。
それがいいとは思わないけど、信念を持って生きるってすごいことだよね。
妻夫木聡 は、「悪人」なんかよりよっぽどいいです。
彼の心の動き、繊細さ、でも、野心もある。そんなところが見事に表れてます。
松山ケンイチ は梅山、という偽名を語っている、なんとも、なんちゃってな感じの活動家。
カリスマ性はあるためにまわりが、巻き込まれている。
カリスマ性があるくせに、実はヘナチョコで自分は何もしない。
また、松ケンがぴったりなんだ。
観てると、こいつペテン師だなあ、と観客にはわかるんだけど、おそらく実際にあうとなんか不思議な力があるんだろうね。
時代といえばそうなんだけど、この熱い時代を知らない私たちにも何かを与えてくれる、映画であります。
否定も肯定もしてない感じがまたいいんだなあ。
忽那汐里 が高校生モデル役で出てきます。
必要あるのか?と思って最初見てたけど、彼女の清涼感というかさわやかな感じが、このダークな部分と対比になっていて、いいアクセントになってました。
ラストのほうとか特にね。
エンディングのブッキーがめっちゃよかったです。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
私には賞味期限切れの内容かな・・と思っていたが
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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観てみたら案外面白かった。
胡散臭い活動家の梅山と名乗る男(松山ケンイチ)は自己陶酔型タイプなんだろう。
自分の言葉に酔いしれ、さもそれが現実かのような錯覚に陥っているように見えた。
どうみても胡散臭いのに、それをジャーナリストとして見抜けなかった沢田の甘さ、ぬるさ。
若さ故に梅山のカリスマ性に惹かれていったのかもしれない。
そんな沢田を妻夫木聡が好演。
スクープに拘るあまり、一点しか見えなくなり、全体像を見極めることが出来なくなった、そんな若い記者のラストの嗚咽は何を意味するのだろう。
自分の不甲斐なさがこみ上げたのか?
かつてドヤ街の潜入取材に出会った気のいい若者の今の平和な暮らしに安堵したのか?
いろいろな思いが混ざって、男泣する沢田の涙に、こちらもこみ上げてくるものがあった。
それまでのグダグダは、あの涙ですべて私の中で帳消しになった。
”きちんと泣ける男”になったということか。
それにしても、思想犯なら殺人は許されるのか?と思える行があり、殺人は殺人だろう!と憤慨してしまった。
暴力では何も解決されないということを、当時の若者はもっと早く知るべきだったように思う。
ところで、劇中に出てくる週刊誌の表紙を飾る女子高校生にはモデルになった女優がいる。
彼女は週刊誌の表紙モデルを辞めてからも女優として暫く活動していたらしい。
劇中で3年後に死んだと語られたので、何で死んだのか興味が湧いて、調べてみたら、
JR鎌田駅近くの高架から飛び降りて自殺をしたそうだ。21歳だった。
ちょうと走ってきた電車が快速でスピードをかなり出していたため、判別できないほどのバラバラの遺体となり、身元確認がとれるまで時間がかかったそうだ。
遺書は残されてなく、原因不明の自殺で、一時は他殺説も浮上したとのこと。
なんだか、こっちの話題の方が、私的には興味津々になった。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
良い意味で裏切られる物語
投稿日
2011/12/15
レビュアー
ミルクチョコ
学生運動が、最後の輝きを見せた1960年代後半から、70年代前半を舞台に、夢を夢と笑わずに、戦い、そして挫折していった二人の若者を中心に、描いた青春群像劇です。
新聞記者沢田(妻夫木聡)は、ふとした事から、赤邦軍のリーダー梅山(松山ケンイチ)と出会い、闘争の準備を進めているという彼を取材しているうちに、巻き込まれてしまいます。
理念に燃える若い梅山の言動に、沢田も、次第に共感していったということなのでしょうね。
多分若手ジャーナリストの沢田は、スクープを報道することで頭がいっぱいだったので、冷静な判断が出来なくなっていたのだと思います。
しかし、時代の空気が感じられません。私は当時高校生で、学生運動を眺めていた世代なのですが、学生運動を扇動していったリーダーたちは、カリスマ性があったと思います。何故にあんなに多くの学生たちが皆彼らに共感したのか?というと、リーダーたちには、アジ演説をして学生たちを駆り立てる何かがあったように思います。
大規模なデモのシーンや演説がもたらす高揚感辺りを描けなかったことが致命的のように思います。
予想では、 カリスマと思っていた片桐が、活動家に憧れているなりきれない普通の青年だったのには、がっかりです。
何といっても一番の見どころは最後のシーンでしょう。
数年ぶりに焼き鳥屋で取材対象だった男と偶然 出会った沢田は、今は妻子と地道に生きている彼を見て、胸にこみ上げるものをこらえきれなくなります。
「俺はどこで間違ったのだろうか」と、泣く場面がいいです。
松山ケンイチを越えて、妻夫木の演技が素晴らしかったです。お人好しのお兄さんだったのに、涙を流す入魂の演技で一気に形勢が逆転しましたね。
重いシーンでした。
やっぱ「鬼畜大宴会」が観たくなった←
投稿日
2011/12/20
レビュアー
KASPAR
当時を経験していない世代(自分と同世代の監督)がどのように描いているのか気になった&
リストが邦画まで回ってきた←ソレかよ!ので、『マイバックページ』を観ました!
うんうん、やっぱこういうことになるっすよね。
どちらかというと、否定方向に重心を傾けながら、今世代の人間の感覚を登場人物に投影していくアプローチ。
社会派映画というよりは、青春映画なパッケージなので、この映画に何を求めて観るかで、賛否が分かれそう・・・
子供じゃないし、バカじゃない。
だけど、結果として、バカな子供だった。
それまでの何も無かった人生を恥じ、何かをしなければ、と生き急ぎ、何かを得ようと突っ走ったが、何も得ず全てを失ってしまった。
何も持ってなかったと思ってたそれまでの人生が実は大切なものに溢れていたことに気づく。
真っ白なページに隙間なく文字を書いても黒になることはない。
失った時間、失った命、何かを得る(与える)ことは出来たのか?今はただ、下を向き、両手で顔を覆い、体を震わせることしか出来ない・・・
監督の根っこは、やっぱり、学生時代に少し参加したという「鬼畜大宴会」にあるんやろか?
鬼畜大宴会以降、ダイゲイ派が素晴らしく「魂」のある邦画を生み出してるだけに、やはり根本である鬼畜大宴会のDVDレンタル望みます!
あ、本作は、オススメっつー映画じゃないけど、まぁまぁ良い邦画です。
個人的満足度68点! オススメ度 65点!
★★★★★ 1秒、1秒に刻み込む渾身の演出
投稿日
2012/01/02
レビュアー
ガラリーナ
<映画館にて観賞>(ちょっとネタバレ)
大好きな山下監督、久々の新作。
前作の「天然コケッコー」が2007年ですから、ずいぶん待たされたなあ。
そのブランクが不安でもあったんだけど、期待以上のすばらしい作品でした。
妻夫木&松ケンというネームバリューのある俳優のW主演ってことで、
ふたりがどんな演技をするのか期待して行ったわけですが、
それよりもすばらしいのは、山下監督が全ての脇役陣に非常に緻密な演出をしていること。
知られたところでは、学生運動のカリスマである長塚圭史と山内圭哉が無茶苦茶いいですし、あがた森魚もいい。
妻夫木くんの先輩の中平さんを演じる役者もとても印象的。
そればかりか、事件の尋問をするだけの一瞬の登場の俳優でも、それぞれがその役柄として見事に輝いている。
山下監督と言えば、独特の「間」が持ち味だったんですけど、
本作はそれを封印して、がっつりそれぞれの俳優を輝かせることに集中して演出している。
「天然コケッコー」で山下監督はひとつの到達点に達した感があったんだけど、
本作を見てその思いは間違いじゃなかったと確信しました。
さて、松ケン演じる左翼運動家。実にチンケな小者なんですね。その、チンケっぷりを松ケンが見事に演じています。
時折見せる狂気はデス・ノートの「L」を思い出させますけど、こいつは「ニセモノ」。
ニセモノのうさん臭さがぷんぷん臭って、いやホントに松ケンはうまいな。
あの髪の毛をぺったり撫でつけた思いっきりダサイ風貌なんて、
人気俳優ならもう少しスタイリストさんにキレイに見せるように頼んだら?といらぬ気づかいをしてしまうほど。
妻夫木演じる記者にしたって、東大卒とはいえ、入ったばかりのド新人のくせにみんなから「ジャーナリスト」って、持ち上げられてね。
それは、ないよね。でも、あの時代はそういう青くさい部分が誰にも突っ込まれずにいられた時代なんですよね。
だいたい、20歳や19歳で構成された5人ぽっきりのメンバーで左翼ゲリラ気取りも何もないですよ。
安田講堂が落ちた後の、「残り香」って言うのかなあ。
絞ったオレンジをまだ果汁が出るんじゃないかと絞り続けているような(笑)、そんな馬鹿馬鹿しさ、虚しさ。
そういう雰囲気が実にうまく出されていましたね。
実際、本作を撮っている山下監督も脚本の向井康介も全共闘時代ではないですけど、
でも、そういう世代だからこそかぎ取れる「残り香」がスクリーンから感じられる。
リアル世代の若松孝二が描くのもいいんですけど、あれは何だったんだと遅れて見ている世代が描いても
こんなに面白くできるんだなってのが嬉しかった。
思わぬ再会から始まるラストシーン。妻夫木の流した涙の理由は何か。
観客に様々な思いを想像させるすばらしいエンディングではないでしょうか。
ジャーナリスト気取りの自分が付いた嘘に対する罪の意識、地道に自分の人生を築き上げている友と自分との比較、
そんないろんなものがないまぜになり、思わずあふれる涙。
観客に余韻を残し、感じさせるエンディングってのも、王道と言えば王道ですけど、
山下監督らしい尖り感は失わずも、作品全体に漂う風格が、「あっ山下作品は次のステージに入ったんだな」
なんて感慨深いものがありました。DVDでも、もちろん再見します。
おススメ映画
投稿日
2011/10/25
レビュアー
KEE
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この時代のことは実際よくわからないんだけど、これはガツンとくる映画です。
今とは全然違う、熱い日本人の魂を感じる時代です。
それがいいとは思わないけど、信念を持って生きるってすごいことだよね。
妻夫木聡 は、「悪人」なんかよりよっぽどいいです。
彼の心の動き、繊細さ、でも、野心もある。そんなところが見事に表れてます。
松山ケンイチ は梅山、という偽名を語っている、なんとも、なんちゃってな感じの活動家。
カリスマ性はあるためにまわりが、巻き込まれている。
カリスマ性があるくせに、実はヘナチョコで自分は何もしない。
また、松ケンがぴったりなんだ。
観てると、こいつペテン師だなあ、と観客にはわかるんだけど、おそらく実際にあうとなんか不思議な力があるんだろうね。
時代といえばそうなんだけど、この熱い時代を知らない私たちにも何かを与えてくれる、映画であります。
否定も肯定もしてない感じがまたいいんだなあ。
忽那汐里 が高校生モデル役で出てきます。
必要あるのか?と思って最初見てたけど、彼女の清涼感というかさわやかな感じが、このダークな部分と対比になっていて、いいアクセントになってました。
ラストのほうとか特にね。
エンディングのブッキーがめっちゃよかったです。
私には賞味期限切れの内容かな・・と思っていたが
投稿日
2012/02/10
レビュアー
飛べない魔女
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観てみたら案外面白かった。
胡散臭い活動家の梅山と名乗る男(松山ケンイチ)は自己陶酔型タイプなんだろう。
自分の言葉に酔いしれ、さもそれが現実かのような錯覚に陥っているように見えた。
どうみても胡散臭いのに、それをジャーナリストとして見抜けなかった沢田の甘さ、ぬるさ。
若さ故に梅山のカリスマ性に惹かれていったのかもしれない。
そんな沢田を妻夫木聡が好演。
スクープに拘るあまり、一点しか見えなくなり、全体像を見極めることが出来なくなった、そんな若い記者のラストの嗚咽は何を意味するのだろう。
自分の不甲斐なさがこみ上げたのか?
かつてドヤ街の潜入取材に出会った気のいい若者の今の平和な暮らしに安堵したのか?
いろいろな思いが混ざって、男泣する沢田の涙に、こちらもこみ上げてくるものがあった。
それまでのグダグダは、あの涙ですべて私の中で帳消しになった。
”きちんと泣ける男”になったということか。
それにしても、思想犯なら殺人は許されるのか?と思える行があり、殺人は殺人だろう!と憤慨してしまった。
暴力では何も解決されないということを、当時の若者はもっと早く知るべきだったように思う。
ところで、劇中に出てくる週刊誌の表紙を飾る女子高校生にはモデルになった女優がいる。
彼女は週刊誌の表紙モデルを辞めてからも女優として暫く活動していたらしい。
劇中で3年後に死んだと語られたので、何で死んだのか興味が湧いて、調べてみたら、
JR鎌田駅近くの高架から飛び降りて自殺をしたそうだ。21歳だった。
ちょうと走ってきた電車が快速でスピードをかなり出していたため、判別できないほどのバラバラの遺体となり、身元確認がとれるまで時間がかかったそうだ。
遺書は残されてなく、原因不明の自殺で、一時は他殺説も浮上したとのこと。
なんだか、こっちの話題の方が、私的には興味津々になった。
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