栄光のル・マン / スティーブ・マックィーン
栄光のル・マン
/リー・カッツイン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(20)
解説・ストーリー
仏のル・マンで開催される24時間耐久レースにカメラを持ち込み、セミ・ドキュメンタリー・タッチで完成させた大作。マックィーン自らのプロデュースで、彼の率いるソーラー・プロが製作。70mmの大画面を使いきった見事な画面レイアウト、息を飲むような絶妙なタイミングのカット割りによって、耐久レースに挑むレーサー、メカニック、それを冷静に見つめる女たちが鮮烈に描かれていく。
仏のル・マンで開催される24時間耐久レースにカメラを持ち込み、セミ・ドキュメンタリー・タッチで完成させた大作。マックィーン自らのプロデュースで、彼の率いるソーラー・プロが製作。70mmの大画面を使いきった見事な画面レイアウト、息を飲むような絶妙なタイミングのカット割りによって、耐久レースに挑むレーサー、メカニック、それを冷静に見つめる女たちが鮮烈に描かれていく。
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「栄光のル・マン」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
仏のル・マンで開催される24時間耐久レースにカメラを持ち込み、セミ・ドキュメンタリー・タッチで完成させた大作。マックィーン自らのプロデュースで、彼の率いるソーラー・プロが製作。70mmの大画面を使いきった見事な画面レイアウト、息を飲むような絶妙なタイミングのカット割りによって、耐久レースに挑むレーサー、メカニック、それを冷静に見つめる女たちが鮮烈に描かれていく。
「栄光のル・マン」 の作品情報
「栄光のル・マン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
栄光のル・マンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
109分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PDSV166 |
2004年07月24日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
0人
|
0人
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【Blu-ray】栄光のル・マン(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
109分 |
日本語・英語・他8言語 |
1:DTS-HD Master Audio/7.1ch/英語 2:ドルビーデジタル/モノラル/英語/(他3言語)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PDBV120545 |
2011年11月18日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
|
0人
|
0人
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1:DTS-HD Master Audio/7.1ch/英語
2:ドルビーデジタル/モノラル/英語/(他3言語)
栄光のル・マンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
109分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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PDSV166 |
2004年07月24日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
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【Blu-ray】栄光のル・マン(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
109分 |
日本語・英語・他8言語 |
1:DTS-HD Master Audio/7.1ch/英語 2:ドルビーデジタル/モノラル/英語/(他3言語)
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レンタル開始日: |
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PDBV120545 |
2011年11月18日
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1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
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1:DTS-HD Master Audio/7.1ch/英語
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ユーザーレビュー:20件
伝説のレース映画の内の一本。後世まで残したい作品。
投稿日:2004/09/06
レビュアー:RUSH
この作品は「グランプリ」と同様、レース映画の金字塔です。「グランプリ」は長時間かけてF−1(葉巻型マシン時代でHONDAがF−1に初挑戦していた時代)を取り巻くシーズンを通しての人間ドラマを描いていました。それに対してこの作品は1970年代初頭のル・マン24時間レースを純粋にドキュメンタリータッチで描いた作品です。
「一人の男が道路脇に車を止める。そこにあるガードレールは一部だけ新しいものに取り替えられている。男はそのガードレールを見て物思いにふける。それは一年前の事故。一年前に行われたル・マン24時間レースでの夜間走行中に彼は他車と接触しクラッシュしてしまう。その時、接触した車(フェラーリ)のドライバーを死に追いやったのである。」物語はこのシーンから始まります。このシーンはこの作品の一番好きなシーンです。
そして映画が始まって36分ぐらい過ぎた頃、初めて役者さんがセリフをしゃべります。この作品は極端にセリフが少ないです。これは監督のこだわりかもしれませんし、レースのリアルさを追求したのかもしれませんが、最近の映画にはない手法ではないでしょうか?その少ないセリフの中で「人より速く走ったとしてそれが何だっていうの?」との未亡人の問いにスティーブ・マックィーン演じる主人公は「いい加減な人生が結構ある。だがレーサーは常に真剣勝負。それだけが人生だ。走ってる時の前や後は待ち時間だ。」のセリフはとてもしびれます。格好良すぎです。この作品を初めて見る人はこのセリフの少なさをひょっとしたら新鮮に感じるかもしれませんね。
ま、いずれにせよ、モータースポーツファンのおいらとしてはもうよだれものです(^^ゞ。最近のレース映画「ミシェル・バイヨン」や「ドリブン」のようなCGはいっさいありません。CGのなかった時代ですから(^^ゞ。その分、クラッシュシーンなんかはスタントでこなしています。その当時のレーシングドライバーの全面協力をえて作成されたものです。それだけにリアリティが高い作品に仕上がっています。CGによる派手なクラッシュシーンなんかいらないのです。工夫した跡がわかる撮影方法での映像とエキゾーストノートさえあれば他は何もいりません。見る人が見ればリアリティあふれる迫力と制作者サイドの熱意がちゃんと伝わります。もし興味があるなら最近のレース映画と見比べて下さい。よくわかるはずです。
このレビューは気に入りましたか?
12人の会員が気に入ったと投稿しています
観終わった今も エンジン音が耳に残っている
監督:リー・H・カッツィン(1971年・米・109分)
原題:LE MANS
初めて観ました。
セリフは最低限に抑えられていて、カーレースを描いてはいても、以前に観た『グラン・プリ』とは趣が違っていました。
フランスの田舎道を走る1台の車は、やがて町に入り、花屋の店先で一人の女性客を見つけ、また走り出します。
ル・マンの標識があり、一部分だけが真新しいガードレールを見つけて先程の車は停車します。
ここで初めてスティーブ・マックイーンの顔が映し出されます。
彼が本作の主人公マイケル・デレイニーで、彼はこの年の「ル・マン24時間レース」に出場するため現地に向かっていたのです。
彼がガードレールの前で思い出していたのは、昨年の事故のことでした。その事故では、ライバルのベルジェッティが命を落としています。
先程、花を買っていたのは、その亡くなったレーサーの妻リサ(エルガ・アンデルセン)でした。
マックイーンには、「極力人間ドラマを排除してカーレースそのものの魅力を描きたい」との思い(こだわり)があったせいか、ストーリーは観客が察して理解する程度にしか描かれていません。
ストーリー性も必要だと主張するジョン・スタージェスとの間に確執が起こり、スタージェスは監督を途中降板したそうです。
デレイニーが乗るのは、ポルシェの20番車です。ライバルのエリッヒ・スターラー(ジークフリート・ラウヒ)が乗るのは、フェラーリの8番車。真っ赤なフェラーリはカッコよかったです。
レースの終盤、仲間の車が大破して炎が上がるのに気を取られたデレイニーは、遅い車が前にいたのを避けきれませんでした。
サーキットでは黄色のライトが点滅します。これは、事故が起きたという合図です。
(サイドストーリーとして)ポルシェ21番車を運転するヨハン・リッター(フレッド・アルティナー)は、このル・マンを最後に引退すると妻に告げていました。
デレイニーの20番車の事故で21番車がトップになり、運転手交代のタイミングでリッターが勝者になる筈でした。
が、チームの監督が、軽症だったデレイニーに運転するように要請したのです。
24時間レースの勝者が決まった瞬間のリッターの不満そうな顔が(申し訳ないけれど)可笑しかったです。もしも自分が運転していたら!(そういう風に見えました)
ル・マンのレースについて、劇中のアナウンスがとても勉強になりました。
メモをとったので、コメント欄に記しておきます。興味があれば、参考までにご覧ください。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
24時間の野外ドキュメンタリーのようでした。
仏のル・マンに人々が続々と集まって来る。何万人もの人だ。
真夜中には土砂降りになる。スタジアムの群衆。
お金が掛かった筈だ。
スティーブ・マックイーンが自らプロデュースした、思い入れたっぶりの映画です。
アメリカ本土では興行的に大失敗したが、日本では熱狂的に支持されたとか・・・。
有名俳優を排し、実際のレーサーが多数出演している。
ドラマ性を排し、まるでドキュメンタリーのように演出している。
ある意味、1968年のロックフェスティバル〜ウッドストックの〜を、
見ているような気持ちにさせられた。
極端に台詞を省き、エンジン音の爆音が鳴り響くだけ・・・。
人々は何故これほどル・マンの24時間耐久(?)レースに魅せられたのだろう?
スティーブ・マックイーンと同じように?
真夜中には土砂降りになり、事故が相次いで起こる。
レースはほぼ「フェラーリ」の何台かと「ポルシェ」の何台かの、
フェラーリ×ポルシェの一騎打ちだ。
タイヤが焼け焦げてリタイアする車。エンジンの不調。事故・・・
と、次々と、台数は減って行く。
実際に完走した車は半数位だろか?
美女が1人(マックイーンとのレースで死亡したレーサーの未亡人)
彼女とマックイーンの絡み付くようなネットリした視線。
それだけだが、ラブシーンのようにドキドキする。
F1レースもメッキリ人気を失くした昨今。
この映画『栄光のルマン』が宴の後・・・のようで、
熱狂が羨ましい!そして十分、魅力的な映画だ。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
これからも見続けたい。彼の「ル・マン」24時間レース。
「ポルシェ」チームの20号車に乗る「マイク・ディレイニー(デラニー)」(マックィーン)は、「フェラーリ」8号車に乗る「スターラー」(ジークフリート・ラウヒ)と首位を争っていた。「ディレイニー」は前年大会で、「フェラーリ」の1台と衝突してリタイア、相手ドライバーが死んでいた。その未亡人「リサ」(エルガ・アンデルセン)が彼に言った言葉を忘れられず、ハンドルを握っていた。
「栄光のル・マン」(1971、米国、カラー、109分)。原題は「Le Mans」。監督はリー・H・カッツィン(1935〜2002)、撮影はルネ・ギッサール・ジュニア(1929〜2014)、ロバート・B・ハウザー(1919〜1994)、音楽はミシェル・ルグラン(1932〜2019)。
「グラン・プリ」(1966)を見たので、同日鑑賞しておきます。カーレースと言っても、前者はスピードと総合優勝を競う連戦、こちらは人間とマシンの耐久度を競う「24時間レース」の1日で1年が終わる闘い。この他、対比される側面がいくつかあります。
【1】 カーレーサーとしての実戦経験のあるスティーヴ・マックィーンが、自身の「ソー
ラー・プロダクション」で製作したこと。製作段階で、監督交代がありました。
【2】 耐久レースにこだわり、あえてドキュメンタリー・タッチに仕上げたこと。
レース以外の恋愛などの人間劇を極力排除し、109分の短時間にまとめたこと。この結果、レーサーの孤独と緊張感、チーム間、チーム内の駆け引きなど、実レースを内外の複数視点で描くことに成功。
【3】 興行的な失敗
「グラン・プリ」とは異なり、他のスター俳優を起用しなかったので、ヒットせず、「ソーラー・プロダクション」は倒産したが、興行的失敗は彼の夢を打ち砕きはしなかった。
【4】 リアルな音、音楽にこだわった映画であること。
サーキットの喧騒と、車内の不思議な無音との対比が見事。ルグランの音楽は、甘い歌・メロディーを封印、ジャズ・ミュージシャンとしての前衛的な音表現──スタート前の鼓動、スローモーションの時計の動きが次第に実時間に戻る加速、爆発的なスタートの轟音、加速するマシンの擦過音、遠近の瞬時の音の移動の連続、鈴の音や打楽器の使い方などが生きている。直線で速度を上げる時のエンジンの高温の高音、カーブの減速でのタイヤの低く重い擦過音、そして、盛り上がる場所でのオーケストラと合唱の短い挿入。
【5】 レースそのものの違い
1チーム・3車のF1レースの短距離(305 km)・短時間と、1チーム・30車が動き、次々と脱落していく長距離・長時間(24時間)の違い。車体も全く異なります。飛行機と装甲車の違い。後者は個人優勝と、何台が全何周したかというチーム総合優勝の二本立て。「サルト・サーキット」(公道を当日封鎖、映画公開当時は1周・13.469km)を24時間で何周したかを競う1日(毎年の夏至の日)の闘い。ただし、最高速度はF1に匹敵し、これも市街にコースがあるため、観客を巻き込む大事故が起こっている(1955)。24時間レースのスタートは午後3時、やがて遅い日没、長い夜間、早い夜明けから終了の翌日午後3時まで、時間と光の条件が変転するのが、このレース、映画の魅力。
【6】有名スターの「ル・マン」参戦
レース・スーツが板に着くマックィーンは、映画公開の前年(1970)、米フロリダ州の「セブリン12時間レース」で2位に入賞している。「ル・マン」には、映画公開後に正式参戦したかったが、周囲の反対で断念。死後、息子のチャド・マックィーン(1960年生)が参戦した。ポール・ニューマンは1972年に総合(チーム順位、以下同)2位、近藤真彦は2003年に総合13位、パトリック・デンプシーは2013年に総合4位になっている。
カーレースは、世界の自動車会社が威信を賭ける実走の見本市のようなものですが、スピードよりは耐久性、操作性が大切ですね。
マックィーンのレース愛に満ちた秀作です。「IFF(もしも)」の身も蓋もない話ですが、監督が当初のジョン・スタージェス(「荒野の七人」「大脱走」)のままであったら、全く違った展開になり、ヒットしたかもしれません。レーサー愛にこだわったマックィーンは、身を捨てて、「失敗作」を残したと言えるでしょう。彼のこだわりが隅々まで行き届いた本作は、もっともっと評価され続けていくべきと思います。
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夢を持つ一匹狼
以下は「スティーヴ・マックイーン その男とル・マン」という配信のみの作品に対するレビューです。
何度も投稿を試みてもアップ出来ないため、こちらに投稿します。
・・・・・・・・・
2015年 アメリカ映画(ドキュメンタリー)
本作のレビューがマイページに反映されないのは承知しています。
それでも、マックイーンの一ファンとして、書かずにはいられませんでした。
しかしまぁ、これだけの映像をよく見つけたと感心してしまいました。スティーヴ・マックイーンがどんな人だったのか、どう生きたのかがよく理解出来るドキュメンタリーでした。丁度この映画の撮影の頃はマックイーンにとって仕事でもプライベートでも節目を迎えていた頃だった様で、彼は孤独との戦いであったと元妻のニール・アダムスや息子のチャド・マックイーンが多くを語っています。
私は「栄光のル・マン」のレビューであたかも分かった様な事を書いてしまいましたが、本作を先に鑑賞していたらもっと「栄光のル・マン」に対する見方も違っていた気がします。
本作の監督がジョン・スタージェスであった事は知っていましたし、マックイーンとの方向性の違いから対立し、途中で降板、脚本がないまま撮影が続き、撮影費用が膨らんだこと、更にはデヴィッド・パイパーが撮影中に事故で負傷してしまうという悲劇には誰もが心を痛めます。特にクイーン自身が責任を感じたのは言うまでもありません。撮影は一旦中断しますが、マックイーンのどうして譲れない拘りは充分過ぎる程、伝わって来ました。映画スターとして成功を収めた一方で、その成功したスターという立ち位置が自分のやりたい事を邪魔するというのは何とも歯がゆかっただろうと想像します。
何かと物議をかもした作品だとは思いますが、マックイーンの分岐点となったのは間違いないと思います。これから「栄光のル・マン」を観る方はこちらを先に観ることをお勧めします。
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ユーザーレビュー
伝説のレース映画の内の一本。後世まで残したい作品。
投稿日
2004/09/06
レビュアー
RUSH
この作品は「グランプリ」と同様、レース映画の金字塔です。「グランプリ」は長時間かけてF−1(葉巻型マシン時代でHONDAがF−1に初挑戦していた時代)を取り巻くシーズンを通しての人間ドラマを描いていました。それに対してこの作品は1970年代初頭のル・マン24時間レースを純粋にドキュメンタリータッチで描いた作品です。
「一人の男が道路脇に車を止める。そこにあるガードレールは一部だけ新しいものに取り替えられている。男はそのガードレールを見て物思いにふける。それは一年前の事故。一年前に行われたル・マン24時間レースでの夜間走行中に彼は他車と接触しクラッシュしてしまう。その時、接触した車(フェラーリ)のドライバーを死に追いやったのである。」物語はこのシーンから始まります。このシーンはこの作品の一番好きなシーンです。
そして映画が始まって36分ぐらい過ぎた頃、初めて役者さんがセリフをしゃべります。この作品は極端にセリフが少ないです。これは監督のこだわりかもしれませんし、レースのリアルさを追求したのかもしれませんが、最近の映画にはない手法ではないでしょうか?その少ないセリフの中で「人より速く走ったとしてそれが何だっていうの?」との未亡人の問いにスティーブ・マックィーン演じる主人公は「いい加減な人生が結構ある。だがレーサーは常に真剣勝負。それだけが人生だ。走ってる時の前や後は待ち時間だ。」のセリフはとてもしびれます。格好良すぎです。この作品を初めて見る人はこのセリフの少なさをひょっとしたら新鮮に感じるかもしれませんね。
ま、いずれにせよ、モータースポーツファンのおいらとしてはもうよだれものです(^^ゞ。最近のレース映画「ミシェル・バイヨン」や「ドリブン」のようなCGはいっさいありません。CGのなかった時代ですから(^^ゞ。その分、クラッシュシーンなんかはスタントでこなしています。その当時のレーシングドライバーの全面協力をえて作成されたものです。それだけにリアリティが高い作品に仕上がっています。CGによる派手なクラッシュシーンなんかいらないのです。工夫した跡がわかる撮影方法での映像とエキゾーストノートさえあれば他は何もいりません。見る人が見ればリアリティあふれる迫力と制作者サイドの熱意がちゃんと伝わります。もし興味があるなら最近のレース映画と見比べて下さい。よくわかるはずです。
観終わった今も エンジン音が耳に残っている
投稿日
2021/09/22
レビュアー
kazupon
監督:リー・H・カッツィン(1971年・米・109分)
原題:LE MANS
初めて観ました。
セリフは最低限に抑えられていて、カーレースを描いてはいても、以前に観た『グラン・プリ』とは趣が違っていました。
フランスの田舎道を走る1台の車は、やがて町に入り、花屋の店先で一人の女性客を見つけ、また走り出します。
ル・マンの標識があり、一部分だけが真新しいガードレールを見つけて先程の車は停車します。
ここで初めてスティーブ・マックイーンの顔が映し出されます。
彼が本作の主人公マイケル・デレイニーで、彼はこの年の「ル・マン24時間レース」に出場するため現地に向かっていたのです。
彼がガードレールの前で思い出していたのは、昨年の事故のことでした。その事故では、ライバルのベルジェッティが命を落としています。
先程、花を買っていたのは、その亡くなったレーサーの妻リサ(エルガ・アンデルセン)でした。
マックイーンには、「極力人間ドラマを排除してカーレースそのものの魅力を描きたい」との思い(こだわり)があったせいか、ストーリーは観客が察して理解する程度にしか描かれていません。
ストーリー性も必要だと主張するジョン・スタージェスとの間に確執が起こり、スタージェスは監督を途中降板したそうです。
デレイニーが乗るのは、ポルシェの20番車です。ライバルのエリッヒ・スターラー(ジークフリート・ラウヒ)が乗るのは、フェラーリの8番車。真っ赤なフェラーリはカッコよかったです。
レースの終盤、仲間の車が大破して炎が上がるのに気を取られたデレイニーは、遅い車が前にいたのを避けきれませんでした。
サーキットでは黄色のライトが点滅します。これは、事故が起きたという合図です。
(サイドストーリーとして)ポルシェ21番車を運転するヨハン・リッター(フレッド・アルティナー)は、このル・マンを最後に引退すると妻に告げていました。
デレイニーの20番車の事故で21番車がトップになり、運転手交代のタイミングでリッターが勝者になる筈でした。
が、チームの監督が、軽症だったデレイニーに運転するように要請したのです。
24時間レースの勝者が決まった瞬間のリッターの不満そうな顔が(申し訳ないけれど)可笑しかったです。もしも自分が運転していたら!(そういう風に見えました)
ル・マンのレースについて、劇中のアナウンスがとても勉強になりました。
メモをとったので、コメント欄に記しておきます。興味があれば、参考までにご覧ください。
24時間の野外ドキュメンタリーのようでした。
投稿日
2015/08/29
レビュアー
カマンベール
仏のル・マンに人々が続々と集まって来る。何万人もの人だ。
真夜中には土砂降りになる。スタジアムの群衆。
お金が掛かった筈だ。
スティーブ・マックイーンが自らプロデュースした、思い入れたっぶりの映画です。
アメリカ本土では興行的に大失敗したが、日本では熱狂的に支持されたとか・・・。
有名俳優を排し、実際のレーサーが多数出演している。
ドラマ性を排し、まるでドキュメンタリーのように演出している。
ある意味、1968年のロックフェスティバル〜ウッドストックの〜を、
見ているような気持ちにさせられた。
極端に台詞を省き、エンジン音の爆音が鳴り響くだけ・・・。
人々は何故これほどル・マンの24時間耐久(?)レースに魅せられたのだろう?
スティーブ・マックイーンと同じように?
真夜中には土砂降りになり、事故が相次いで起こる。
レースはほぼ「フェラーリ」の何台かと「ポルシェ」の何台かの、
フェラーリ×ポルシェの一騎打ちだ。
タイヤが焼け焦げてリタイアする車。エンジンの不調。事故・・・
と、次々と、台数は減って行く。
実際に完走した車は半数位だろか?
美女が1人(マックイーンとのレースで死亡したレーサーの未亡人)
彼女とマックイーンの絡み付くようなネットリした視線。
それだけだが、ラブシーンのようにドキドキする。
F1レースもメッキリ人気を失くした昨今。
この映画『栄光のルマン』が宴の後・・・のようで、
熱狂が羨ましい!そして十分、魅力的な映画だ。
これからも見続けたい。彼の「ル・マン」24時間レース。
投稿日
2022/02/22
レビュアー
ちゅく
「ポルシェ」チームの20号車に乗る「マイク・ディレイニー(デラニー)」(マックィーン)は、「フェラーリ」8号車に乗る「スターラー」(ジークフリート・ラウヒ)と首位を争っていた。「ディレイニー」は前年大会で、「フェラーリ」の1台と衝突してリタイア、相手ドライバーが死んでいた。その未亡人「リサ」(エルガ・アンデルセン)が彼に言った言葉を忘れられず、ハンドルを握っていた。
「栄光のル・マン」(1971、米国、カラー、109分)。原題は「Le Mans」。監督はリー・H・カッツィン(1935〜2002)、撮影はルネ・ギッサール・ジュニア(1929〜2014)、ロバート・B・ハウザー(1919〜1994)、音楽はミシェル・ルグラン(1932〜2019)。
「グラン・プリ」(1966)を見たので、同日鑑賞しておきます。カーレースと言っても、前者はスピードと総合優勝を競う連戦、こちらは人間とマシンの耐久度を競う「24時間レース」の1日で1年が終わる闘い。この他、対比される側面がいくつかあります。
【1】 カーレーサーとしての実戦経験のあるスティーヴ・マックィーンが、自身の「ソー
ラー・プロダクション」で製作したこと。製作段階で、監督交代がありました。
【2】 耐久レースにこだわり、あえてドキュメンタリー・タッチに仕上げたこと。
レース以外の恋愛などの人間劇を極力排除し、109分の短時間にまとめたこと。この結果、レーサーの孤独と緊張感、チーム間、チーム内の駆け引きなど、実レースを内外の複数視点で描くことに成功。
【3】 興行的な失敗
「グラン・プリ」とは異なり、他のスター俳優を起用しなかったので、ヒットせず、「ソーラー・プロダクション」は倒産したが、興行的失敗は彼の夢を打ち砕きはしなかった。
【4】 リアルな音、音楽にこだわった映画であること。
サーキットの喧騒と、車内の不思議な無音との対比が見事。ルグランの音楽は、甘い歌・メロディーを封印、ジャズ・ミュージシャンとしての前衛的な音表現──スタート前の鼓動、スローモーションの時計の動きが次第に実時間に戻る加速、爆発的なスタートの轟音、加速するマシンの擦過音、遠近の瞬時の音の移動の連続、鈴の音や打楽器の使い方などが生きている。直線で速度を上げる時のエンジンの高温の高音、カーブの減速でのタイヤの低く重い擦過音、そして、盛り上がる場所でのオーケストラと合唱の短い挿入。
【5】 レースそのものの違い
1チーム・3車のF1レースの短距離(305 km)・短時間と、1チーム・30車が動き、次々と脱落していく長距離・長時間(24時間)の違い。車体も全く異なります。飛行機と装甲車の違い。後者は個人優勝と、何台が全何周したかというチーム総合優勝の二本立て。「サルト・サーキット」(公道を当日封鎖、映画公開当時は1周・13.469km)を24時間で何周したかを競う1日(毎年の夏至の日)の闘い。ただし、最高速度はF1に匹敵し、これも市街にコースがあるため、観客を巻き込む大事故が起こっている(1955)。24時間レースのスタートは午後3時、やがて遅い日没、長い夜間、早い夜明けから終了の翌日午後3時まで、時間と光の条件が変転するのが、このレース、映画の魅力。
【6】有名スターの「ル・マン」参戦
レース・スーツが板に着くマックィーンは、映画公開の前年(1970)、米フロリダ州の「セブリン12時間レース」で2位に入賞している。「ル・マン」には、映画公開後に正式参戦したかったが、周囲の反対で断念。死後、息子のチャド・マックィーン(1960年生)が参戦した。ポール・ニューマンは1972年に総合(チーム順位、以下同)2位、近藤真彦は2003年に総合13位、パトリック・デンプシーは2013年に総合4位になっている。
カーレースは、世界の自動車会社が威信を賭ける実走の見本市のようなものですが、スピードよりは耐久性、操作性が大切ですね。
マックィーンのレース愛に満ちた秀作です。「IFF(もしも)」の身も蓋もない話ですが、監督が当初のジョン・スタージェス(「荒野の七人」「大脱走」)のままであったら、全く違った展開になり、ヒットしたかもしれません。レーサー愛にこだわったマックィーンは、身を捨てて、「失敗作」を残したと言えるでしょう。彼のこだわりが隅々まで行き届いた本作は、もっともっと評価され続けていくべきと思います。
夢を持つ一匹狼
投稿日
2021/07/18
レビュアー
かつ
以下は「スティーヴ・マックイーン その男とル・マン」という配信のみの作品に対するレビューです。
何度も投稿を試みてもアップ出来ないため、こちらに投稿します。
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2015年 アメリカ映画(ドキュメンタリー)
本作のレビューがマイページに反映されないのは承知しています。
それでも、マックイーンの一ファンとして、書かずにはいられませんでした。
しかしまぁ、これだけの映像をよく見つけたと感心してしまいました。スティーヴ・マックイーンがどんな人だったのか、どう生きたのかがよく理解出来るドキュメンタリーでした。丁度この映画の撮影の頃はマックイーンにとって仕事でもプライベートでも節目を迎えていた頃だった様で、彼は孤独との戦いであったと元妻のニール・アダムスや息子のチャド・マックイーンが多くを語っています。
私は「栄光のル・マン」のレビューであたかも分かった様な事を書いてしまいましたが、本作を先に鑑賞していたらもっと「栄光のル・マン」に対する見方も違っていた気がします。
本作の監督がジョン・スタージェスであった事は知っていましたし、マックイーンとの方向性の違いから対立し、途中で降板、脚本がないまま撮影が続き、撮影費用が膨らんだこと、更にはデヴィッド・パイパーが撮影中に事故で負傷してしまうという悲劇には誰もが心を痛めます。特にクイーン自身が責任を感じたのは言うまでもありません。撮影は一旦中断しますが、マックイーンのどうして譲れない拘りは充分過ぎる程、伝わって来ました。映画スターとして成功を収めた一方で、その成功したスターという立ち位置が自分のやりたい事を邪魔するというのは何とも歯がゆかっただろうと想像します。
何かと物議をかもした作品だとは思いますが、マックイーンの分岐点となったのは間違いないと思います。これから「栄光のル・マン」を観る方はこちらを先に観ることをお勧めします。
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栄光のル・マン