ブンミおじさんの森 / タナパット・サーイセイマー
ブンミおじさんの森
/アピチャートポン・ウィーラセータクン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(13)
解説・ストーリー
2010年のカンヌ国際映画祭で審査委員長のティム・バートンに絶賛され、みごと最高賞のパルム・ドールに輝いたタイ発の異色のファンタジー・ドラマ。死期の迫る主人公が、緑深い森の中で体験する不思議な物語を幻想的な映像で綴る。監督はこれまでも様々な映画祭で活躍してきたタイの俊英アピチャッポン・ウィーラセタクン。タイ東北部のとある村。腎臓の病気で余命わずかの男性ブンミ。ある夜、食卓に彼の亡くなった妻フエイが現われる。さらに、行方の分からなくなっていた息子も不思議な生き物の姿となって戻ってくる。やがてブンミはフエイに導かれ、深い森の奥へと足を踏み入れるのだが…。
2010年のカンヌ国際映画祭で審査委員長のティム・バートンに絶賛され、みごと最高賞のパルム・ドールに輝いたタイ発の異色のファンタジー・ドラマ。死期の迫る主人公が、緑深い森の中で体験する不思議な物語を幻想的な映像で綴る。監督はこれまでも様々な映画祭で活躍してきたタイの俊英アピチャッポン・ウィーラセタクン。タイ東北部のとある村。腎臓の病気で余命わずかの男性ブンミ。ある夜、食卓に彼の亡くなった妻フエイが現われる。さらに、行方の分からなくなっていた息子も不思議な生き物の姿となって戻ってくる。やがてブンミはフエイに導かれ、深い森の奥へと足を踏み入れるのだが…。
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「ブンミおじさんの森」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
2010年のカンヌ国際映画祭で審査委員長のティム・バートンに絶賛され、みごと最高賞のパルム・ドールに輝いたタイ発の異色のファンタジー・ドラマ。死期の迫る主人公が、緑深い森の中で体験する不思議な物語を幻想的な映像で綴る。監督はこれまでも様々な映画祭で活躍してきたタイの俊英アピチャッポン・ウィーラセタクン。タイ東北部のとある村。腎臓の病気で余命わずかの男性ブンミ。ある夜、食卓に彼の亡くなった妻フエイが現われる。さらに、行方の分からなくなっていた息子も不思議な生き物の姿となって戻ってくる。やがてブンミはフエイに導かれ、深い森の奥へと足を踏み入れるのだが…。
「ブンミおじさんの森」 の作品情報
「ブンミおじさんの森」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ブンミおじさんの森の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
114分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/タイ 2:ドルビーデジタル/ステレオ/タイ
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR4086 |
2011年09月23日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
26枚
|
2人
|
1人
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/タイ
2:ドルビーデジタル/ステレオ/タイ
ブンミおじさんの森の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
114分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/タイ 2:ドルビーデジタル/ステレオ/タイ
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR4086 |
2011年09月23日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
26枚
|
2人
|
1人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/タイ
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ユーザーレビュー:13件
お手上げ感に酔いしれる!これも素晴らしき映画体験!
カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)受賞ということで、『ブンミおじさんの森』を観てきました♪
よし!全くわからん!!!(°∀°)bグッ!
久しぶりのお手上げ感♪へへへ♪良いね♪この圧倒的な敗北感は良いね(°∀°)bヨシ!
かなりゆったりした映画という噂は聞いてたので、かなり気合を入れて、114分間スクリーンを凝視してやりました!!!
ここまで集中して映画を観たのは久しぶりかも?って思えるぐらい集中して見切ってやりました!!!
で!・・・お手上げですヽ( ´ ▽ `)ノワカンネ〜
『どう感じようとみなさん(観客)の自由ですよ〜』ってなことなんでしょうが、自分が何を感じたかというと・・・
ヽ( ´ ▽ `)ノワカンネ〜・・・と感じただけでした┐(´ー`)┌ヤレヤレ
あははは〜ヽ( ´ ▽ `)ノこれもまぁ素晴らしき映画体験ですな〜
いや〜ここまでわかんない映画に出会ったのはいつ以来っすかね〜(σω-)。o ○
しかも面白さも感じなかったというwww
オススメしません!・・・が!こういう映画を観て頭がふにゃふにゃになるのも良いもんですな〜♪
個人的満足度 30点! オススメ度 10点!
このレビューは気に入りましたか?
13人の会員が気に入ったと投稿しています
わかりにくいですなあ・・・・まあ、そういう映画でしょうけど・・・
カンヌでバルムドール賞を受賞してる
死期を悟ったおじさんの周りに起こるファンタジー
なんて事前情報があったので、観てみたんですけど、
これ、まーーーーーーーー把握しにくい映画ですな・・・(汗
死期を悟ったブンミおじさんが
ある日、亡くした妻や息子の霊に出会う。
そこからどんな話が繰り広げられるのかなー♪なんて
思いながら観てましたが、
超スローな時間の流れと
説明は一切しない進め方のおかげで
結局、どんな話だったんだろ?
と「????」がいっぱいになりました。
ストーリーなんてなくて、
もっとスピリチュアルなものなのかな?とか
そもそも、観ている人が映像の世界から何かを感じ取ってくれればいいです
みたいな映画なのかな?とか
そんな風に感じました。
途中の、妻の霊と息子の霊が出てきたときは
お!面白くなりそうかな!?って思った。
だって、息子の霊がなぜか猿(ゴリラ?)なんだもの。
それがフツーにブンミさんの食卓に座って
しかも、周りも誰も驚かず、フツーに会話してるんだもの(笑
女性が池(沼?)でナマズとxxxしたりする場面もあったし、
これ、もしかしてシュールなファンタジーなんじゃないかと
期待を持たせる場面でした。
だけど・・・・
やっぱり素人にはよくわからないってのが正直なところ。
かといって印象に残るほど奇抜・奇想天外な展開やシーンも
上記のほかにはなく。
森の映像はたしかにキレイだけど、
この映画がなんでそこまで評価されたのか
ちょっと私にはわかりませんでした。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
輪廻と森
投稿日:2011/10/15
レビュアー:ひろぼう
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
タイの片田舎、寒村で一人わびしく暮らすブンミ。
彼の元を訪れるのは義理の妹に違法滞在の労働者、そして幽霊の妻に得体の知れない何かに変化した息子。
親族の皆がそろう夕食で供されるのはブンミのこれからの事だった。
病により透析で命を永らえるブンミ。
透析の一部始終、農園での仕事といったブンミの暮らしぶりを、物語は丹念に綴る。
毎日の出来事を当たり前のように受け止めるブンミからは、生きることの大変さは窺えず、全てを日常として生活に組み込んでしたたかに生きる人の姿が垣間見えてくる。
そして唐突ながらごく自然に表れる亡くなった妻の幽霊を、さもありなんと受け止めることが出来たのもその逞しさからなのだと思う。宗教や迷信への焦がれだけではなく、自然と共に生きる人が普通に身につける輪廻の息吹を感じたからなのだろう。
おぼろに表れ人の姿として実体化する妻とはちがい、息子は毛むくじゃらの体に赤い目を持つ猩々ような生き物として蘇る。その息子でさえ自然に受けいれるブンミ。彼はこれらの再会に生き物が放つ雲気を感じ取ったのか、胸の内に秘めたる思いを芽生えさせる。
そして向かうのは森、その奥の祠。
ブンミと家族がそこで目にしたのは、そこで行ったことは・・・
ゆったりとした筋運びにマッタリした眠気を及ぼされる作品で、正直、幽霊が現れ物語りが動くまではかなり辛かった。しかし物語のテンポを感じ取ることが出来れば、同じ人が持つDNAという二本鎖の螺旋の隙間にするっとブンミたちの気持ちが入り込み、感情を刺激してくるだろう。
妻は幽霊として現れブンミを安楽な世界へ誘う役目を担うのだろうが、息子は異形の物、人と獣の同体で「森の人」と言い換えれる存在として扱われるので、物語では永遠の命のシンボルとなるのだろう。そして挿入される「醜い姫とナマズ」のエピソードは寓話的なので、宗教性の極めて強い作品と感じはする。しかし終盤にはスチールにモノローグを被せ物語を綴る実験的なエピソードを入れたりするので、ただそれだけと言い切ること出来ない「何か」を感じる。それを、はっきりとこうなのだと言い切ることは難しく、逆に言い切るとつまらなくなる作品なのだろうと感じる。これを、この世には不思議なことは多々ありそれを自然と受け止め共に暮らす、生き物の生き方の一つを強要することなく提示した作品と言えば近いのだろうか。
独特のリズムで眠気を誘う作品なのはまちがいなく、ただ、それも本作が自然のリズムを持つからで、人が生き物として持つ原始の記憶を解放してくれるからなのだと思う。★4
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
世界は、これでいいのだ
投稿日:2011/09/18
レビュアー:よふかし
カンヌ映画祭で評価されたアジア映画などというと、ちょっと手が伸びにくいところがある。小難しいというよりは、審査員のヘンテコなオリエンタリズムのせいなんじゃないかと警戒してしまうのだ(日本の某女性監督にはそんな気がする)。
この映画もティム・バートンが背伸びして選んだんじゃないか、とか、分かりにくいとか眠いという話も聞いていたので、ちょっと警戒して観に行った。けれど実際は、充実した映画体験のできるとても面白い作品だった。
のっけから、薄暗い森の中で赤い目が光る。思わず『ザ・フォッグ』の幽霊かよ! と言いたくなるようなこの化けもの(正体はのちに猿の精霊だと分かる)に引きこまれてしまった。普段どうしてもハリウッドなエンタメを中心に見がちなので、のんびりしたリズムに乗るまでの序盤にちょっと眠気が湧いてきたのは確か。でも、妻の幽霊が登場し、そこに猿の精霊となった息子がやって来て、それが北京原人ばりの特殊メイクというか着ぐるみみたいなもので、呆気に取られてしまった。
自然、微笑んでしまう。何しろ幽霊らしさのまったくない幽霊と、猿の着ぐるみと囲む食卓である。人もそんなに怖がるわけでなく、「人生は不思議なことばかり」と受け入れているし。一瞬、こ、これはバカ映画としても楽しめる……? と思ったのだが、ダメなところや突拍子もないところを「バカ映画」として楽しむ目線がこの映画には合わないことがすぐ分かる。これは、人間と自然と生と死、畏れも笑いもひっくるめて描き出し、そのアジア的な――というか仏教的な――世界観が僕の胸にもすっと落ちるからだ。
ブンミおじさんが死にかけていると、森から懐かしい妻や息子が迎えに来るというお話だ。ここには、対立らしい対立はない。生と死の境界は曖昧で、人間と自然も一体のものだ。幽霊や精霊や死や闇が、怖いというより親しみやすく感じられる。映画が悠揚としたユーモアを湛えているためだろう(洞窟の中でブンミおじさんが死ぬところはちっとも悲しくもないどころか、ちょっと可笑しいくらいだ)、この世の見えるものも見えないものも、すべてひっくるめてそのまま受け止めようという気持ちになってくるのである。
同じように生と死をめぐる物語で、同じように森に旅しながら、まるで正反対の印象を残す『アンチクライスト』(もうリリースされてしまった……)が同時期に上映されていたのも面白かった。二作の死生観を比較するのは面白そうだ。
とても不思議で胸を打つ、素晴らしい映画。世界はそれでいいのだ。80点。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
森
投稿日:2016/02/06
レビュアー:まみもぉ
最初の猿の精霊の登場、赤く光る両眼にドキッとした。
とんでもないものが始まる予感。
でも、
予感は外れて、全然とんでもないことなくて、自然の中で自然に自然に登場人物の心中が映像になっていった。
同じテーブルにいるような感覚になった。精霊や亡き人との相席。
こういう会話、しなくなったなぁと思い出す......
それしてた頃、食卓を囲んで、思い出話やこれから話しをする。しなくなったのは入ってくる無作法モノが増えて増えて、退治しきれなくなったからと思う。
ブンミさんの暮らす森にはそれがまだいない。
アピチャートポン・ウィーラセータクン監督の郷土愛を感じた。故郷への親愛。
もともとなかった生と死の間の境を作ってしまったのは、死が怖いから。死者との決別を自覚するため。生き続けるため。
でも、間違っていたのかもしれない。境を作って死者を追いやったことで、死者と交われなくなってしまった。
受け止めて、それから受け入れることができたら、見えないものが見えてくるんだろうけど、いまとなってはそれは難しい。
歩く音は生の音、生の足音。死者の足音は森の風の音。
その音達を混ぜ合わせ木霊させる森。
森の音を聞きながら亡き生命を回想する。
まだ、できるかもしれない。境をなくすこと。
森がなくても。
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
お手上げ感に酔いしれる!これも素晴らしき映画体験!
投稿日
2011/08/25
レビュアー
KASPAR
カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)受賞ということで、『ブンミおじさんの森』を観てきました♪
よし!全くわからん!!!(°∀°)bグッ!
久しぶりのお手上げ感♪へへへ♪良いね♪この圧倒的な敗北感は良いね(°∀°)bヨシ!
かなりゆったりした映画という噂は聞いてたので、かなり気合を入れて、114分間スクリーンを凝視してやりました!!!
ここまで集中して映画を観たのは久しぶりかも?って思えるぐらい集中して見切ってやりました!!!
で!・・・お手上げですヽ( ´ ▽ `)ノワカンネ〜
『どう感じようとみなさん(観客)の自由ですよ〜』ってなことなんでしょうが、自分が何を感じたかというと・・・
ヽ( ´ ▽ `)ノワカンネ〜・・・と感じただけでした┐(´ー`)┌ヤレヤレ
あははは〜ヽ( ´ ▽ `)ノこれもまぁ素晴らしき映画体験ですな〜
いや〜ここまでわかんない映画に出会ったのはいつ以来っすかね〜(σω-)。o ○
しかも面白さも感じなかったというwww
オススメしません!・・・が!こういう映画を観て頭がふにゃふにゃになるのも良いもんですな〜♪
個人的満足度 30点! オススメ度 10点!
わかりにくいですなあ・・・・まあ、そういう映画でしょうけど・・・
投稿日
2011/12/17
レビュアー
MM3
カンヌでバルムドール賞を受賞してる
死期を悟ったおじさんの周りに起こるファンタジー
なんて事前情報があったので、観てみたんですけど、
これ、まーーーーーーーー把握しにくい映画ですな・・・(汗
死期を悟ったブンミおじさんが
ある日、亡くした妻や息子の霊に出会う。
そこからどんな話が繰り広げられるのかなー♪なんて
思いながら観てましたが、
超スローな時間の流れと
説明は一切しない進め方のおかげで
結局、どんな話だったんだろ?
と「????」がいっぱいになりました。
ストーリーなんてなくて、
もっとスピリチュアルなものなのかな?とか
そもそも、観ている人が映像の世界から何かを感じ取ってくれればいいです
みたいな映画なのかな?とか
そんな風に感じました。
途中の、妻の霊と息子の霊が出てきたときは
お!面白くなりそうかな!?って思った。
だって、息子の霊がなぜか猿(ゴリラ?)なんだもの。
それがフツーにブンミさんの食卓に座って
しかも、周りも誰も驚かず、フツーに会話してるんだもの(笑
女性が池(沼?)でナマズとxxxしたりする場面もあったし、
これ、もしかしてシュールなファンタジーなんじゃないかと
期待を持たせる場面でした。
だけど・・・・
やっぱり素人にはよくわからないってのが正直なところ。
かといって印象に残るほど奇抜・奇想天外な展開やシーンも
上記のほかにはなく。
森の映像はたしかにキレイだけど、
この映画がなんでそこまで評価されたのか
ちょっと私にはわかりませんでした。
輪廻と森
投稿日
2011/10/15
レビュアー
ひろぼう
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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タイの片田舎、寒村で一人わびしく暮らすブンミ。
彼の元を訪れるのは義理の妹に違法滞在の労働者、そして幽霊の妻に得体の知れない何かに変化した息子。
親族の皆がそろう夕食で供されるのはブンミのこれからの事だった。
病により透析で命を永らえるブンミ。
透析の一部始終、農園での仕事といったブンミの暮らしぶりを、物語は丹念に綴る。
毎日の出来事を当たり前のように受け止めるブンミからは、生きることの大変さは窺えず、全てを日常として生活に組み込んでしたたかに生きる人の姿が垣間見えてくる。
そして唐突ながらごく自然に表れる亡くなった妻の幽霊を、さもありなんと受け止めることが出来たのもその逞しさからなのだと思う。宗教や迷信への焦がれだけではなく、自然と共に生きる人が普通に身につける輪廻の息吹を感じたからなのだろう。
おぼろに表れ人の姿として実体化する妻とはちがい、息子は毛むくじゃらの体に赤い目を持つ猩々ような生き物として蘇る。その息子でさえ自然に受けいれるブンミ。彼はこれらの再会に生き物が放つ雲気を感じ取ったのか、胸の内に秘めたる思いを芽生えさせる。
そして向かうのは森、その奥の祠。
ブンミと家族がそこで目にしたのは、そこで行ったことは・・・
ゆったりとした筋運びにマッタリした眠気を及ぼされる作品で、正直、幽霊が現れ物語りが動くまではかなり辛かった。しかし物語のテンポを感じ取ることが出来れば、同じ人が持つDNAという二本鎖の螺旋の隙間にするっとブンミたちの気持ちが入り込み、感情を刺激してくるだろう。
妻は幽霊として現れブンミを安楽な世界へ誘う役目を担うのだろうが、息子は異形の物、人と獣の同体で「森の人」と言い換えれる存在として扱われるので、物語では永遠の命のシンボルとなるのだろう。そして挿入される「醜い姫とナマズ」のエピソードは寓話的なので、宗教性の極めて強い作品と感じはする。しかし終盤にはスチールにモノローグを被せ物語を綴る実験的なエピソードを入れたりするので、ただそれだけと言い切ること出来ない「何か」を感じる。それを、はっきりとこうなのだと言い切ることは難しく、逆に言い切るとつまらなくなる作品なのだろうと感じる。これを、この世には不思議なことは多々ありそれを自然と受け止め共に暮らす、生き物の生き方の一つを強要することなく提示した作品と言えば近いのだろうか。
独特のリズムで眠気を誘う作品なのはまちがいなく、ただ、それも本作が自然のリズムを持つからで、人が生き物として持つ原始の記憶を解放してくれるからなのだと思う。★4
世界は、これでいいのだ
投稿日
2011/09/18
レビュアー
よふかし
カンヌ映画祭で評価されたアジア映画などというと、ちょっと手が伸びにくいところがある。小難しいというよりは、審査員のヘンテコなオリエンタリズムのせいなんじゃないかと警戒してしまうのだ(日本の某女性監督にはそんな気がする)。
この映画もティム・バートンが背伸びして選んだんじゃないか、とか、分かりにくいとか眠いという話も聞いていたので、ちょっと警戒して観に行った。けれど実際は、充実した映画体験のできるとても面白い作品だった。
のっけから、薄暗い森の中で赤い目が光る。思わず『ザ・フォッグ』の幽霊かよ! と言いたくなるようなこの化けもの(正体はのちに猿の精霊だと分かる)に引きこまれてしまった。普段どうしてもハリウッドなエンタメを中心に見がちなので、のんびりしたリズムに乗るまでの序盤にちょっと眠気が湧いてきたのは確か。でも、妻の幽霊が登場し、そこに猿の精霊となった息子がやって来て、それが北京原人ばりの特殊メイクというか着ぐるみみたいなもので、呆気に取られてしまった。
自然、微笑んでしまう。何しろ幽霊らしさのまったくない幽霊と、猿の着ぐるみと囲む食卓である。人もそんなに怖がるわけでなく、「人生は不思議なことばかり」と受け入れているし。一瞬、こ、これはバカ映画としても楽しめる……? と思ったのだが、ダメなところや突拍子もないところを「バカ映画」として楽しむ目線がこの映画には合わないことがすぐ分かる。これは、人間と自然と生と死、畏れも笑いもひっくるめて描き出し、そのアジア的な――というか仏教的な――世界観が僕の胸にもすっと落ちるからだ。
ブンミおじさんが死にかけていると、森から懐かしい妻や息子が迎えに来るというお話だ。ここには、対立らしい対立はない。生と死の境界は曖昧で、人間と自然も一体のものだ。幽霊や精霊や死や闇が、怖いというより親しみやすく感じられる。映画が悠揚としたユーモアを湛えているためだろう(洞窟の中でブンミおじさんが死ぬところはちっとも悲しくもないどころか、ちょっと可笑しいくらいだ)、この世の見えるものも見えないものも、すべてひっくるめてそのまま受け止めようという気持ちになってくるのである。
同じように生と死をめぐる物語で、同じように森に旅しながら、まるで正反対の印象を残す『アンチクライスト』(もうリリースされてしまった……)が同時期に上映されていたのも面白かった。二作の死生観を比較するのは面白そうだ。
とても不思議で胸を打つ、素晴らしい映画。世界はそれでいいのだ。80点。
森
投稿日
2016/02/06
レビュアー
まみもぉ
最初の猿の精霊の登場、赤く光る両眼にドキッとした。
とんでもないものが始まる予感。
でも、
予感は外れて、全然とんでもないことなくて、自然の中で自然に自然に登場人物の心中が映像になっていった。
同じテーブルにいるような感覚になった。精霊や亡き人との相席。
こういう会話、しなくなったなぁと思い出す......
それしてた頃、食卓を囲んで、思い出話やこれから話しをする。しなくなったのは入ってくる無作法モノが増えて増えて、退治しきれなくなったからと思う。
ブンミさんの暮らす森にはそれがまだいない。
アピチャートポン・ウィーラセータクン監督の郷土愛を感じた。故郷への親愛。
もともとなかった生と死の間の境を作ってしまったのは、死が怖いから。死者との決別を自覚するため。生き続けるため。
でも、間違っていたのかもしれない。境を作って死者を追いやったことで、死者と交われなくなってしまった。
受け止めて、それから受け入れることができたら、見えないものが見えてくるんだろうけど、いまとなってはそれは難しい。
歩く音は生の音、生の足音。死者の足音は森の風の音。
その音達を混ぜ合わせ木霊させる森。
森の音を聞きながら亡き生命を回想する。
まだ、できるかもしれない。境をなくすこと。
森がなくても。
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