フライング・ジョーズ

ごめんなさい。TSUTAYAではなく、夜中のCSで遭遇しました。不幸にも。
殺人ザメが沼（！）に出現して、田舎町をのんびりとしたパニックに陥れるの巻。サメのCGはプレステ2並み、サスペンス演出はシニア映画愛好会の処女作並み、おまけに若い頃のサモハンみたいなアジア系男子がちょいヒーローと、見どころまったくなし！あまりのことに、むしろ生温かい愛情さえ湧いてきます。

無料お試し期間か、せめて100円セールのときに借りましょう。あとは、寝つきが悪いという方にもオススメです。意識が遠のきます。逆に、腹が立って目が冴えてきたという場合は謝ります。でもそれも人生です。

監督：グリフ・ファースト（2011年・米・89分）
原題：SWAMP SHARK　※SWAMP（沼地）

冒頭が意味深でした。
タンクローリーで何かを運んで来たのですが、それをタンクに入れるのに人が何人も死んだと言います。
タンクの中で何かが暴れ出し、タンクは沼に転がり落ちて行きます。果たして、その正体は！？・・・って、巨大サメですよね。タイトルで既に皆が知っています。（笑）
変死体が見つかって、ワニ料理店の店主が真っ先に疑われます。直前に店主のジェイソンと揉めていたからです。
しかし、遺体の傷は、どう見てもサメに食べられたものです。
容疑を晴らすため、妹のレイチェル、その恋人のタイラー、連邦捜査官のトミーらがサメ退治！
途中、こういう時のお約束どおりに、若者たちが犠牲になります。
最後のお約束は、サメをやっつけるシーン。ここは大量の血が飛び散って、サメがミンチになります。
冒頭のシーンは密輸だったらしいけど、密輸に関わった一人は逮捕され、一人は犠牲になったはず。
本当に、予想を何一つ裏切ることなく解決しました。

2011年製作作品の割に、あまり怖くなかった。
つまり使い古された技法の作品って感じです。あの「ジョーズ」のような恐怖心を想像していると肩透かしを食います。
予見できる恐怖心程、怖くないものはないです。　　でも、最後の鮫がやられるシーンは意外性があって面白いかも。
なんて言えるようになった怖い物が大丈夫になったような気がします。(*^。^*)

　☆三つにしてますが、サメものとして良かったかなあ、と疑問に思います。じゃあ何が、となりますと、主人公の姉妹たちのキャラが相当良かったからです。ＮＦＬくずれのお兄さんや従業員の太った兄ちゃんを含めて、登場人物の設定が非常に上手く出来ていたと思います。ですから、サメが出てこなくても、彼らの会話の部分などが非常に良く出来ていたので、９０分が長いとは思いませんでした。

　サメパニックものではなく、一種のドラマとしてみればよいのではないでしょうか（少しグロは有りますが）。

『フライングジョーズ』

『殺人魚フライングキラー』のような作品を想像しているあなたっ！

騙されてはいけません。

騙されるのは、私だけで結構です。

飛びません。
お色気もそれほどありません。

犯人とみなされたワニ料理店を営む父の無実を晴らすため、
クリスティ・スワンソンさんがサメ退治に挑むわけですが、
すっかり横方向に貫禄が付いた彼女を目にすると負ける気がしませんっ！

パワーバランスがイマイチなものの、
父の濡れ衣を晴らすことなんてどうでもよくなっている感はある意味圧巻かも？
あと、妹の自由奔放ぶりもある意味ツボかも？？