アメイジング・グレイス

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アメイジング・グレイス / ヨアン・グリフィズ

全体の平均評価点:(5点満点)

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「アメイジング・グレイス」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

18世紀のイギリスを舞台に、奴隷貿易廃止に尽力した政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの人生を、名曲『アメイジング・グレイス』の誕生秘話とともに描く伝記ドラマ。主演は「キング・アーサー」のヨアン・グリフィズ。監督は「歌え!ロレッタ愛のために」のマイケル・アプテッド。18世紀のイギリス。博愛精神にあふれた青年ウィリアム・ウィルバーフォースは、イギリスの収入の多くが奴隷貿易によるものであることに心を痛めていた。若くして国会議員となったウィルバーフォースだったが、聖職者の道を選ぶべきか思い悩んだとき、政治の世界にとどまるよう後押ししたのが恩師であり、『アメイジング・グレイス』を作詞した牧師ジョン・ニュートンだった。

「アメイジング・グレイス」 の作品情報

作品情報

製作年: 2006年
製作国: イギリス
原題: AMAZING GRACE

「アメイジング・グレイス」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全22件

紅茶の砂糖、我慢できる??

投稿日:2011/08/07 レビュアー:パープルローズ

大変真面目な映画でした。
あまりに真面目すぎて肩が凝ってしまいました。

「名曲『アメイジング・グレイス』の誕生秘話」という宣伝でしたが、歌が全面!!って感じではありませんでした。18世紀イギリスで、奴隷貿易廃止に尽力した実在の政治家、ウィリアム・ウィルバーフォース(ヨアン・グリフィズ)の物語です。

映画は、奴隷貿易廃止を議会で訴え続けるも挫折しして身も心もボロボロになったウィルバーフォースが、妻となるバーバラ(ロモーラ・ガライ)に、聖職者になるか政治家になるか、迷っていた15年前を振り返って語る形式で進みます。

奴隷といえば思い浮かぶのはアメリカのことばかりですが、イギリスにも奴隷がいてまるで牛馬のような扱いを受けていたこと、そしてアメリカの南北戦争のはるか前のフランス革命の時代に、四面楚歌の中廃止に尽力した政治家がいたことなど、全く知らなかったので勉強になりました。

映画の中に盛んに「Indies」という言葉がでてきたのですが、ジャマイカなどの西インド諸島のことをこう呼んでいるようです。その「Indies」に大量の奴隷を送り込み、砂糖の製造に彼らを酷使していたわけですが、奴隷たちが足枷や首枷までつけられて、劣悪な環境の輸送船で送られたということを、誰も知ろうとはしない。ウィルバーフォースは、上流階級の人たちに実際に奴隷船を見せ、臭いをかがせ、砂糖を得るためにどんなひどいことが行なわれているのかを訴えてゆきます。

この映画を観たのは震災直後の4月初めだったのですが、原発の問題と重なってしまいました。
自分たちの使っている電力が、どんなところでどんなふうに作られていたのか、知ろうとしなかった私たち。そこで働いている人のことなど、考えもしなかった私たち。
映画の中で、奴隷がどんなひどい扱いを受けているかを知っても、本当に紅茶に砂糖を入れるのを我慢できるのか?という問いがでてきますが、このあたりは考えさせられてしまいました。

映画の始めに、「文部科学省選定、東京都推奨」と出てきました。公開日は震災の前なので、深い意味はなかったのかもしれませんが、「東京都」というのが皮肉です。夏の冷房、我慢してねって言われてるような感じがしました。

このレビューは気に入りましたか? 22人の会員が気に入ったと投稿しています

砂糖は白くない

投稿日:2011/09/10 レビュアー:パンケーキレンズ

奴隷貿易廃止に人生を捧げた若き政治家の半生・・・

苦難を乗り越え、歴史の大きな流れを変える偉業
それは、やはり、心の奥底にジーンと圧し掛かる重みがあって
派手さはないけれど、見ごたえがあると同時に
深く揺さぶれられる感動があって
時間を忘れて見入ってしまいました

奴隷制の惨さや、奴隷船の中の悲惨さ、命が平等に扱われない残酷な現実が
台詞として語られても、映像として示すことを殆どせず
私たちは、語られる言葉と、臭いを想像することで、物語を追うことになるのですが
当時の人々は、奴隷制の実態など勿論知る由もなく
自分の目で見ることなどある筈もなく
そんな彼らと同じ目線で追うからこそ
小さな波紋が、大きな渦となって動き出そうとするところに
自然と共鳴できたのかもしれない

残酷さだけを前面に押し出さない
描こうとするものに対する確固たる確信のようなものも感じました

そして、誰もが一度は耳にしたことにある「アメイジング・グレイス」
その歌詞をここでもう一度噛み締めることで
更に大きな魂の揺さぶりが、ラストに待っていたとは・・・

奴隷船の船長をしていた老人の晩年
贖罪という名の暗闇に、光が差す瞬間
“見えないもの”が“見えるように”なったあの瞬間は秀逸

英国ベテラン俳優の、重くて深い名演を味わえる、素晴らしい作品でした

このレビューは気に入りましたか? 11人の会員が気に入ったと投稿しています

英国議会に炸裂した“ノブレスオブリージュ”

投稿日:2011/09/09 レビュアー:哲郎

内容的には奴隷貿易の廃止そのものというより、イギリス史上指折りの偉大な政治家の半生を描いたもので、反面英国史の恥部を扱った、いわばイギリス国の懺悔ともいえる映画だ。しかし、英国の名誉も汚すことなく美しく作り上げてしまうあたりはさすが。ただ、淡々とした歴史ドラマ的な流れなので、映画のダイナミズムに欠けるきらいあり、その点もう少し思い切った刺激的な描写があってもよかったかな。

実際に奴隷船のなかの悲惨な様子を映像化できればよかったのだが、さすがにそれは憚られたか。
でも、そのような目を覆いたくなるシーンがあってこそ、賛美歌「アメイジング・グレイス」が神の国の響きをもって伝わるはずなのだ。崇高な題材を扱っているにもかかわらず、この映画が大きな感動を呼び起こすまでに至らないのはそのせいではないだろうか。
なんか、英国貴族のプライドを傷つけぬことにかなりの注意が注がれているようにも感じられてしまうのだ。
そのかわり、議会政治のリアリズム描出はみごとで、自浄力ありとの観点から、18世紀末の英国議会の様子に民主主義の根幹である議会制度の本質を見た思いだ。
日本の国会議員には全員この映画を見てもらって、政治家としての自身の矜持を確かめてもらいたいね。

ところで、ウィルバーフォースはなぜそれほどまでに、奴隷貿易廃止に心血を注いだのだろうか。
彼の敬虔な信仰心がそのベースにあったのは当然だろうが、当時の大きな国益に反する行動を大々的にとるのは、いかに政治家とはいえかなり危険を伴う。奴隷貿易で富を築いた者は多数いるのであり、その勝ち組から見れば彼は苦々しい存在だ。彼は命を狙われることだってあったと考えられる。ピット首相と入魂の間柄であったとはいえ、結社を組織しての表立った活動はなぜ可能だったのか。
考えすぎかもしれないが、彼はフリーメイソンだったのかもしれない。
映画では、邸宅における物乞いへの慈善的行為など、単に信仰に厚い富者の良心だけとは思えない様子も描かれている。
それも、「自由・平等・博愛」を旨とする秘密結社の一員なら不思議はない。

さて、「アメイジング・グレイス」の作詞者にも触れておかねばなるまい。
ウィルバーフォースに影響を与えたその人、ジョン・ニュートン牧師の衣服が印象的だ。
最初に登場したとき、彼はまるで福音書にある洗礼者ヨハネのような格好をしていた。ウィルバーフォースを救世主になぞらえ、その道を整えた先駆者としての存在を意識した演出かもしれない。

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正義の人

投稿日:2011/11/06 レビュアー:飛べない魔女

白が優で、黒は劣なんて、誰が決めたんだろう。

よその国から勝手に人を連れてきて売買する。
そして家畜同然の扱いで奴隷として過酷な労働を強いてきた白人たち。
これぞ人類の非道の汚点だろう。

その非道にメスをいれようと必死に活動した政治家がいた。
自分に利益が生じるわけでもないが、
彼の正義感がそうせざるを得なかったのだろう。
多くのイギリス人が奴隷貿易を反対するどころか、奴隷のことなど関心もない
彼らがどかからどんな風にして異国の地へ売られていくのかなんて考えることもない
商人や貴族たちは奴隷貿易の恩恵を多いに受けているのだからこの制度に反対する理由もない。

そんな現状に彼は少しづつメスを入れていき、人々の考え方を変えていく。
正義の強い思いは、それに共感する人々へ勇気を与える。
そしてやがてイギリスはアメリカよりも数十年も早く奴隷貿易を中止するという歴史的な偉業に繋がるのだ。
ラストは感動的。

しかし、すこぶる真面目なお話なので、退屈と感じる人も多いかもしれない。

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映像が良い、俳優が良い、そしてラストカットが素晴しい♪ ネタバレ

投稿日:2011/08/02 レビュアー:KASPAR

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『ミスターノーボディ』&『キッズオールライト』を観る日の、ポッカリ空いた午前中の時間つぶしに『アメイジング・グレイス』を観てきました♪
一緒に観に行ったツレは、となりでグースカ寝てましたが、いやいやなかなか良い映画でした(°∀°)b
まぁ丁寧すぎるほどに丁寧に、地味な描写の積み重ねもあるので、寝てしまうのもわからんでも無いですが・・・いや、やっぱわからん(笑)

◇◆◇

少し淡めのしっとりと湿度を感じる映像が、いかにもイギリス!っつー感じで、なかなか作品の雰囲気を盛り上げてて良かったっすね〜♪
こういう映像って、人物を映し出す時に、より効果を発揮するんで、名優&実力派をズラリと並べたのが活きたっすね!

例えば、ニュートン役のアルバート・フィニーの苦悩に満ちた顔のアップなんて、
それだけでこの作品が"傑作"として成立してるといっても過言ではないほどの力強さがあるっすよね((φ(・д・。)

ただまぁ、この手の映像は、重厚さや自然な雰囲気を得れる代わりに、どうしてもキレが削がれるので、
物語がスローダウンして、1800年頃の風景の魅力に慣れてくる中盤は、
少しダレた印象があるのが勿体無い気がしたのも事実っすね・・・(σω-)。o ○
終盤(クライマックス)に向けてのタメの部分なんで、しゃーないっちゃぁしゃーないんやけど・・・

【ネタバレします!ここからクライマックスに触れます!】

でまぁ、こういうストーリー&映像で作品を構成してるっつーことは、
ラストがシンプルに役者魂に賭ける展開になるのは当然のことで
"ただ役者達の演技を観て、セリフを聞くのみ"というクライマックスにもかかわらず、
ここまで観客を惹きつけるシーンを作り出したアプテットの演出&役者陣の演技は、流石というとこっすね!

※マイケル・ガンボンのセリフの字幕が、なんか変に感じたんやけど、気のせいやろか?
英語がわからんからなんともいえんけど、ナポレオンの話からのつながりが悪すぎひん?

そして、ラストに軍楽隊(?)によるバグパイプ(?)でのアメイジンググレイスで〆るっつー演出は、
なかなかのセンスで、ちょい鳥肌やったっすね〜ヽ( ´ ▽ `)ノ

◇◆◇

実はいろいろ不満はあるんやけど、まぁ安定した王道の感動作品ですので、オススメです♪

俳優陣が地味に豪華なのも見所!
トビー・ジョーンズ!
マイケル・ガンボン!
ルーファス・シーウェル!
うーん、地味に豪華w

個人的満足度 74点! オススメ度 75点!

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1〜 5件 / 全22件

アメイジング・グレイス

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紅茶の砂糖、我慢できる??

投稿日

2011/08/07

レビュアー

パープルローズ

大変真面目な映画でした。
あまりに真面目すぎて肩が凝ってしまいました。

「名曲『アメイジング・グレイス』の誕生秘話」という宣伝でしたが、歌が全面!!って感じではありませんでした。18世紀イギリスで、奴隷貿易廃止に尽力した実在の政治家、ウィリアム・ウィルバーフォース(ヨアン・グリフィズ)の物語です。

映画は、奴隷貿易廃止を議会で訴え続けるも挫折しして身も心もボロボロになったウィルバーフォースが、妻となるバーバラ(ロモーラ・ガライ)に、聖職者になるか政治家になるか、迷っていた15年前を振り返って語る形式で進みます。

奴隷といえば思い浮かぶのはアメリカのことばかりですが、イギリスにも奴隷がいてまるで牛馬のような扱いを受けていたこと、そしてアメリカの南北戦争のはるか前のフランス革命の時代に、四面楚歌の中廃止に尽力した政治家がいたことなど、全く知らなかったので勉強になりました。

映画の中に盛んに「Indies」という言葉がでてきたのですが、ジャマイカなどの西インド諸島のことをこう呼んでいるようです。その「Indies」に大量の奴隷を送り込み、砂糖の製造に彼らを酷使していたわけですが、奴隷たちが足枷や首枷までつけられて、劣悪な環境の輸送船で送られたということを、誰も知ろうとはしない。ウィルバーフォースは、上流階級の人たちに実際に奴隷船を見せ、臭いをかがせ、砂糖を得るためにどんなひどいことが行なわれているのかを訴えてゆきます。

この映画を観たのは震災直後の4月初めだったのですが、原発の問題と重なってしまいました。
自分たちの使っている電力が、どんなところでどんなふうに作られていたのか、知ろうとしなかった私たち。そこで働いている人のことなど、考えもしなかった私たち。
映画の中で、奴隷がどんなひどい扱いを受けているかを知っても、本当に紅茶に砂糖を入れるのを我慢できるのか?という問いがでてきますが、このあたりは考えさせられてしまいました。

映画の始めに、「文部科学省選定、東京都推奨」と出てきました。公開日は震災の前なので、深い意味はなかったのかもしれませんが、「東京都」というのが皮肉です。夏の冷房、我慢してねって言われてるような感じがしました。

砂糖は白くない

投稿日

2011/09/10

レビュアー

パンケーキレンズ

奴隷貿易廃止に人生を捧げた若き政治家の半生・・・

苦難を乗り越え、歴史の大きな流れを変える偉業
それは、やはり、心の奥底にジーンと圧し掛かる重みがあって
派手さはないけれど、見ごたえがあると同時に
深く揺さぶれられる感動があって
時間を忘れて見入ってしまいました

奴隷制の惨さや、奴隷船の中の悲惨さ、命が平等に扱われない残酷な現実が
台詞として語られても、映像として示すことを殆どせず
私たちは、語られる言葉と、臭いを想像することで、物語を追うことになるのですが
当時の人々は、奴隷制の実態など勿論知る由もなく
自分の目で見ることなどある筈もなく
そんな彼らと同じ目線で追うからこそ
小さな波紋が、大きな渦となって動き出そうとするところに
自然と共鳴できたのかもしれない

残酷さだけを前面に押し出さない
描こうとするものに対する確固たる確信のようなものも感じました

そして、誰もが一度は耳にしたことにある「アメイジング・グレイス」
その歌詞をここでもう一度噛み締めることで
更に大きな魂の揺さぶりが、ラストに待っていたとは・・・

奴隷船の船長をしていた老人の晩年
贖罪という名の暗闇に、光が差す瞬間
“見えないもの”が“見えるように”なったあの瞬間は秀逸

英国ベテラン俳優の、重くて深い名演を味わえる、素晴らしい作品でした

英国議会に炸裂した“ノブレスオブリージュ”

投稿日

2011/09/09

レビュアー

哲郎

内容的には奴隷貿易の廃止そのものというより、イギリス史上指折りの偉大な政治家の半生を描いたもので、反面英国史の恥部を扱った、いわばイギリス国の懺悔ともいえる映画だ。しかし、英国の名誉も汚すことなく美しく作り上げてしまうあたりはさすが。ただ、淡々とした歴史ドラマ的な流れなので、映画のダイナミズムに欠けるきらいあり、その点もう少し思い切った刺激的な描写があってもよかったかな。

実際に奴隷船のなかの悲惨な様子を映像化できればよかったのだが、さすがにそれは憚られたか。
でも、そのような目を覆いたくなるシーンがあってこそ、賛美歌「アメイジング・グレイス」が神の国の響きをもって伝わるはずなのだ。崇高な題材を扱っているにもかかわらず、この映画が大きな感動を呼び起こすまでに至らないのはそのせいではないだろうか。
なんか、英国貴族のプライドを傷つけぬことにかなりの注意が注がれているようにも感じられてしまうのだ。
そのかわり、議会政治のリアリズム描出はみごとで、自浄力ありとの観点から、18世紀末の英国議会の様子に民主主義の根幹である議会制度の本質を見た思いだ。
日本の国会議員には全員この映画を見てもらって、政治家としての自身の矜持を確かめてもらいたいね。

ところで、ウィルバーフォースはなぜそれほどまでに、奴隷貿易廃止に心血を注いだのだろうか。
彼の敬虔な信仰心がそのベースにあったのは当然だろうが、当時の大きな国益に反する行動を大々的にとるのは、いかに政治家とはいえかなり危険を伴う。奴隷貿易で富を築いた者は多数いるのであり、その勝ち組から見れば彼は苦々しい存在だ。彼は命を狙われることだってあったと考えられる。ピット首相と入魂の間柄であったとはいえ、結社を組織しての表立った活動はなぜ可能だったのか。
考えすぎかもしれないが、彼はフリーメイソンだったのかもしれない。
映画では、邸宅における物乞いへの慈善的行為など、単に信仰に厚い富者の良心だけとは思えない様子も描かれている。
それも、「自由・平等・博愛」を旨とする秘密結社の一員なら不思議はない。

さて、「アメイジング・グレイス」の作詞者にも触れておかねばなるまい。
ウィルバーフォースに影響を与えたその人、ジョン・ニュートン牧師の衣服が印象的だ。
最初に登場したとき、彼はまるで福音書にある洗礼者ヨハネのような格好をしていた。ウィルバーフォースを救世主になぞらえ、その道を整えた先駆者としての存在を意識した演出かもしれない。

正義の人

投稿日

2011/11/06

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飛べない魔女

白が優で、黒は劣なんて、誰が決めたんだろう。

よその国から勝手に人を連れてきて売買する。
そして家畜同然の扱いで奴隷として過酷な労働を強いてきた白人たち。
これぞ人類の非道の汚点だろう。

その非道にメスをいれようと必死に活動した政治家がいた。
自分に利益が生じるわけでもないが、
彼の正義感がそうせざるを得なかったのだろう。
多くのイギリス人が奴隷貿易を反対するどころか、奴隷のことなど関心もない
彼らがどかからどんな風にして異国の地へ売られていくのかなんて考えることもない
商人や貴族たちは奴隷貿易の恩恵を多いに受けているのだからこの制度に反対する理由もない。

そんな現状に彼は少しづつメスを入れていき、人々の考え方を変えていく。
正義の強い思いは、それに共感する人々へ勇気を与える。
そしてやがてイギリスはアメリカよりも数十年も早く奴隷貿易を中止するという歴史的な偉業に繋がるのだ。
ラストは感動的。

しかし、すこぶる真面目なお話なので、退屈と感じる人も多いかもしれない。

映像が良い、俳優が良い、そしてラストカットが素晴しい♪

投稿日

2011/08/02

レビュアー

KASPAR

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『ミスターノーボディ』&『キッズオールライト』を観る日の、ポッカリ空いた午前中の時間つぶしに『アメイジング・グレイス』を観てきました♪
一緒に観に行ったツレは、となりでグースカ寝てましたが、いやいやなかなか良い映画でした(°∀°)b
まぁ丁寧すぎるほどに丁寧に、地味な描写の積み重ねもあるので、寝てしまうのもわからんでも無いですが・・・いや、やっぱわからん(笑)

◇◆◇

少し淡めのしっとりと湿度を感じる映像が、いかにもイギリス!っつー感じで、なかなか作品の雰囲気を盛り上げてて良かったっすね〜♪
こういう映像って、人物を映し出す時に、より効果を発揮するんで、名優&実力派をズラリと並べたのが活きたっすね!

例えば、ニュートン役のアルバート・フィニーの苦悩に満ちた顔のアップなんて、
それだけでこの作品が"傑作"として成立してるといっても過言ではないほどの力強さがあるっすよね((φ(・д・。)

ただまぁ、この手の映像は、重厚さや自然な雰囲気を得れる代わりに、どうしてもキレが削がれるので、
物語がスローダウンして、1800年頃の風景の魅力に慣れてくる中盤は、
少しダレた印象があるのが勿体無い気がしたのも事実っすね・・・(σω-)。o ○
終盤(クライマックス)に向けてのタメの部分なんで、しゃーないっちゃぁしゃーないんやけど・・・

【ネタバレします!ここからクライマックスに触れます!】

でまぁ、こういうストーリー&映像で作品を構成してるっつーことは、
ラストがシンプルに役者魂に賭ける展開になるのは当然のことで
"ただ役者達の演技を観て、セリフを聞くのみ"というクライマックスにもかかわらず、
ここまで観客を惹きつけるシーンを作り出したアプテットの演出&役者陣の演技は、流石というとこっすね!

※マイケル・ガンボンのセリフの字幕が、なんか変に感じたんやけど、気のせいやろか?
英語がわからんからなんともいえんけど、ナポレオンの話からのつながりが悪すぎひん?

そして、ラストに軍楽隊(?)によるバグパイプ(?)でのアメイジンググレイスで〆るっつー演出は、
なかなかのセンスで、ちょい鳥肌やったっすね〜ヽ( ´ ▽ `)ノ

◇◆◇

実はいろいろ不満はあるんやけど、まぁ安定した王道の感動作品ですので、オススメです♪

俳優陣が地味に豪華なのも見所!
トビー・ジョーンズ!
マイケル・ガンボン!
ルーファス・シーウェル!
うーん、地味に豪華w

個人的満足度 74点! オススメ度 75点!

1〜 5件 / 全22件