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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

チャーリー・ウィルソンズ・ウォーの画像・ジャケット写真

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー / トム・ハンクス

全体の平均評価点: (5点満点)

92

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー /マイク・ニコルズ

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「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

テキサス選出の実在の下院議員チャーリー・ウィルソンをモデルに描く政治コメディ。プレイボーイとして鳴らしたチャーリーが、アフガニスタンに侵攻したソ連をたった一人で退却へと導いた驚愕の極秘作戦をコミカルなタッチで綴る。主演はトム・ハンクス、共演にジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン。監督は「卒業」「クローサー」のマイク・ニコルズ。テキサス選出の下院議員チャーリー・ウィルソンは、美女とお酒をこよなく愛するお気楽議員。ある日彼は、テキサスの大富豪ジョアンから、ソ連の侵攻に苦しむアフガニスタンの人々を救ってほしいと頼まれる。根は優しいチャーリーは、アフガンの実情に心を痛め一肌脱ぐことにするが…。

「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」 の作品情報

作品情報

製作年:

2007年

製作国:

アメリカ

原題:

CHARLIE WILSON’S WAR

「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全92件

酒&女好き議員が一念発起した結果は? ネタバレ

投稿日:2008/10/03 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

1980年代、アフガニスタンに侵攻したソ連を撤退させる、秘密作戦に尽力した実在の米下院議員の話。

予告編を観た限りでは、コメディを予想しましたが、これほど予告と本編の差があるのも珍しいのではないでしょうか?
ストーリーは、アフガンの介入のきっかけを作った一人の議員の物語で、至って真面目で当時の政策決定のプロセスを知るには良いかもしれません。

酒飲みでスケベ議員のチャーリー(T・ハンクス)が変身していくきっかけとなったのは、有力支援者でもあり、美人でセレブで熱心な反共主義者のジョアン(J・ロバーツ)。彼女がアフガンの現状を突きつけ、チャーリーを立ち上がらせたのですが、アフガンのソ連侵攻に対抗するゲリラに裏から協力する話で、意外と硬派な内容でした。

議会工作や、CIAとの絡みは興味深く、参謀役のフィリップ・シーモア・ホフマンが極秘裏に支援する計画を立案するなど、良い味を出してくれたのと、「魔法にかけられて」のエイミー・アダムスが違った意味での可愛さを見せてくれます。

しかし、このことが、タリバンやアルカイダを台頭させる結果となってしまったことを考えると素直に楽しめない面もあります。
国民をさらに苦しめている、内戦に使われている武器が、みんなこの時チャーリーが送り込んだものだと分かると、むしろやるせなさを感じます。

およそ議員らしからぬ親しみやすい人柄と、シリアスさが入り混じり、ラストのオチは、アメリカの対外戦略の欠点を突いていて、皮肉が利いていると思います。

このレビューは気に入りましたか? 15人の会員が気に入ったと投稿しています

We’ll see. でも今も映画の真意が分からない。 ネタバレ

投稿日:2009/06/28 レビュアー:

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

予告編のイメージでは軽いノリの政治家が主役のコメディだったと思うが、
思いのほか真面目にアメリカの政治を見せつけられる。
1979年ソ連のアフガン侵攻に際し、アメリカが極秘裏にムスリムのゲリラ組織に武器や軍事訓練を提供しソ連を撤退させた、その立役者が一介の下院議員だったという実話に基づくストーリーである。
笑える話ではない。かといって、自虐的でブラックというわけでもない。
決して退屈ではないのだが、どう受け取ればいいのか反応に困る映画だった。

トム・ハンクス演じるチャーリー・ウィルソンは、事務所スタッフは美人ばかり集め昼間からスコッチを飲むような、一見,軽薄でちゃらんぽらんだが、その実、方々に支援者を確保しており実行力のある政治家である。
ソ連のアフガン侵攻を食い止めるため、大富豪の女性活動家やCIA局員らの助けを借りて、国から莫大な予算を出させながら、宗教的・国際的な軋轢を避けるためにアメリカという国を決して表に出さない極秘作戦。
コメディではないがトーンは明るく深刻さはない。アメリカの議会システムやら、パキスタンやイスラム諸国とアメリカの関係に疎い私には、正しく理解できているのかどうか不安になるほど展開が速いのだが、あまり各者の思想や背景を掘り下げることなく大筋だけを追うストーリーなので気にしない。
とにかく作戦は見事に成功して、ソ連軍は撤退、アフガニスタンは勝利した。
チャーリーは英雄としてCIAに表彰される。

しかし、この映画のテーマはそこではなさそうだ。
作戦の指揮者であるCIA局員ガストの語る「塞翁が馬」の故事・・・その真意に気付いたチャーリーは、戦後のアフガンの未来を築くために学校を設置するための資金追加を議会に提案するが、果たせなかった。
この後、何が起こったかアメリカ国民は知っている。
ソ連侵攻を食い止めはしたが、アフガンは内戦を繰り返したあげくイスラム原理主義の強圧的なタリバン政権が台頭し、アルカイダの拠点となった。反米感情が高まり、やがてCIAの訓練したテロリスト達の手で9.11のテロが起こり、ついにはアメリカがアフガンに侵攻するのだ。
アフガニスタンには今なお平和はない。

この極秘作戦はいつまで極秘だったのだろうか?
10億ドルという莫大な資金を提供して助けたにもかかわらず、アフガンで反米運動が高まったのは何故なのか。
学校を作らなかったから、といった単純な理由では絶対ないと思うが、アメリカが反共のために軍事力を提供しただけで,その後のアフガンの平和に注意を払わなかったのは事実だろう。
中東の石油利権やイスラエルへの支援など、ムスリムの敵対心を煽る国策はチャーリーにはどうしようもないことだったかもしれない。
しかし「最後でしくじった」の一言で済ませるのは、あまりに単純化しすぎてないか?

We’ll see.
「いずれ分かる」
その後どうなったか分かっているアメリカ国民は「学校さえ作ってたらなあ」と納得するんだろうか?

映画としては面白かったし、自分の信じる正義のために行動し、最後に悔恨の涙を流すチャーリーが好きだが、
これは「事後処理を間違ったね」と自虐的に笑っているのか
長期的な視野を持てない国政を皮肉っているのか
「何事も良いとも悪いとも言えない」と禅の教えを伝えたいのか
なんとも真意の読めない微妙な後味の映画に思えた。

このレビューは気に入りましたか? 13人の会員が気に入ったと投稿しています

ソ連のアフガン侵攻を止めた男のお話。イントロ書いてくれ〜! ネタバレ

投稿日:2009/04/29 レビュアー:mitamita観た〜!!

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

またないねえ。イントロ。ほんまなんでやねん。

コメディー?序盤まで予告で想像してた通りだと思った。
どっこい違った。とても考えさせられる内容で、いささかショックを受けることになった。

トム・ハンクス演じる米下院議員チャーリーが、大富豪の反共産主義者ジョアン(J・ロバーツ)に支えられ、武器を調達しCIAと共にアフガン侵攻を阻止するお話。

どこまでほんまかわからんが、実在の人物で事実だと言う。

ほんまに議員かと疑うような能天気なチャーリー。
酒と女が大好きで薬にまで手を出し逮捕寸前までいくような男。
しかし性格の良さなのか議員仲間からの信頼もそこそこ、ひょうひょうとした政治家生活。

そんな彼が支援者の大富豪、愛人関係にもあるジョアンから、アフガンの現状を突き付けられる。
1980年ソ連がアフガン侵攻を始めた。その惨状たるもの目を覆いたくなるような痛ましさだった。ソ連の大規模な武力に対してひと時代前の武器で抵抗するゲリラ。とても勝ち目はなく、毎日命を落とし、傷つく子供たちを前にピーターの心は決まった。

ここからが速かった。政治的手腕と人脈、CIAの切れ者を仲間に予算の獲得と武器の調達が始まる。ゲリラの訓練から始まり対ソ連への報復の準備が整う。
映像とはいえ、ソ連のヘリが民間人を撃つさまは、異様としか思えなかった。
結果、ソ連侵攻を食い止め終結にいたる。
とまあ、めでたしめでたしと言いたいところだが・・・
おかんの隣で観ていたおとん。

「この時の武器が後でえらい目にあうんや。それと軍事訓練。これがタリバンやアルカイダに続くんや。後始末が悪かったんや」と。
劇中、アメリカはいつも介入してぱっといなくなる、と言うようなところがあった。確かに・・・
CIAの彼が「学校を作れ!」という言葉が胸に残った。
いかなる現状でも悲惨な状況でも教育が大切だということが感じられた瞬間だ。この時平和教育や、学びを実現していたら「9・11」は、なかったのかもしれない。

台湾の人々が占領していた日本に対して好意的なのはこの点かもしれない。「日本は教育の大切さを教えてくれた」と。
この占領を肯定するわけではないが、この点に違いがあるように思えた。

他国に正義の名のもとに介入することは簡単だが、どこまで責任を取れるかだ。ひょっとしてピーターは後悔しているかもしれない。
とにもかくにも考えさせられる作品だった。
お気楽ではないことは確かだ。

このレビューは気に入りましたか? 11人の会員が気に入ったと投稿しています

秘密戦争の内幕。 軽くて見やすいが、けっこうシリアス。 ネタバレ

投稿日:2009/03/10 レビュアー:ロキュータス

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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1980年、前の年ソ連がアフガンに侵攻。
女好き、酒好きを隠そうともせずお気楽そうなアメリカの一下院議員が、あるきっかけで、ゲリラを支援し始める。CIAの機密作戦に予算をつけてやり、また武器の調達に海外まで出かけて外交手腕を発揮、極秘戦争に勝利してソ連をアフガンから追い出すのに貢献した。

一応”実話”だそうです。 虚実織り交ぜた話というのが率直な感想で、実在のモデルはいても、映画独自のキャラクターと思ったほうがよさそうです。  監督はマイク・ニコルズ。

チャーリー・ウィルソン(民主党)を演じるのはトム・ハンクス。(製作も)
脚本は「アメリカン・プレジデント」や『ザ・ホワイトハウス』のアーロン・ソーキン。
他の顔ぶれを見ても民主党色の濃い映画ではあります。

このチャーリー、胡散臭いし、一見お気楽そうだ。
秘書も”チャーリーズ・エンジェル”とあだ名される美人ばかりでただのエロ親父かと思いきや、この秘書たち見かけによらずテキパキと仕事をし、忠誠心もあります。
この男が彼女たちを戦力として採用しているのがわかります。

キリスト教原理主義の富豪で、民間人でありながら様々な工作に関与する女にジュリア・ロバーツ。
映画などでアメリカの反共主義を見ると、反・無神論という側面が強いようにいつも思います。
日本では共産主義というと、政治的、経済的なイデオロギーと見ると思うのですが。
冷戦がアメリカには宗教戦争であることがわかります。

CIA工作員にフィリップ・シーモア・ホフマン。最近、ほんとにノッています。
「セント・オブ・ウーマン」や「レッド・ドラゴン」のときには今日の活躍は想像していませんでした。

秘書役のエイミー・アダムスが可愛い。 可愛いだけに、彼女がゲリラの戦果に嬉々とするところが、アメリカのコワさですね。

ソ連のヘリコプターが地上の人間を文字通り、虫けらのように殺すところがぞっとします。
それは今日アメリカがやっていることですから。 ゲリラにヘリが撃ち落されるシーンを見て、アメリカ人はどう思うのでしょうか。

戦うには武器が必要で、それを買うにはお金がいる。 
政治とはギブ・アンド・テイクであり、敵対するものでも目的が合致すれば手を握る。
戦争は”ゲーム”、”お祭り”であり、人々は熱中する。

それをよく知っているチャーリーは実行力を発揮して成果を残しますが、人々が熱中せず無関心なことには無力です。
地道な平和のための活動とはしょせん他人事で、政治は動かないということか。

「ワグ・ザ・ドック」ほどの、自分たちの国への毒が効いていないのは、やはり”実話”で遠慮があるのでしょうか。 やや中途半端な感は否めません。

このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています

歴史の裏側で・・・

投稿日:2008/12/03 レビュアー:ムーミンママ

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ユーザーレビュー

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酒&女好き議員が一念発起した結果は?

投稿日

2008/10/03

レビュアー

ミルクチョコ

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1980年代、アフガニスタンに侵攻したソ連を撤退させる、秘密作戦に尽力した実在の米下院議員の話。

予告編を観た限りでは、コメディを予想しましたが、これほど予告と本編の差があるのも珍しいのではないでしょうか?
ストーリーは、アフガンの介入のきっかけを作った一人の議員の物語で、至って真面目で当時の政策決定のプロセスを知るには良いかもしれません。

酒飲みでスケベ議員のチャーリー(T・ハンクス)が変身していくきっかけとなったのは、有力支援者でもあり、美人でセレブで熱心な反共主義者のジョアン(J・ロバーツ)。彼女がアフガンの現状を突きつけ、チャーリーを立ち上がらせたのですが、アフガンのソ連侵攻に対抗するゲリラに裏から協力する話で、意外と硬派な内容でした。

議会工作や、CIAとの絡みは興味深く、参謀役のフィリップ・シーモア・ホフマンが極秘裏に支援する計画を立案するなど、良い味を出してくれたのと、「魔法にかけられて」のエイミー・アダムスが違った意味での可愛さを見せてくれます。

しかし、このことが、タリバンやアルカイダを台頭させる結果となってしまったことを考えると素直に楽しめない面もあります。
国民をさらに苦しめている、内戦に使われている武器が、みんなこの時チャーリーが送り込んだものだと分かると、むしろやるせなさを感じます。

およそ議員らしからぬ親しみやすい人柄と、シリアスさが入り混じり、ラストのオチは、アメリカの対外戦略の欠点を突いていて、皮肉が利いていると思います。

We’ll see. でも今も映画の真意が分からない。

投稿日

2009/06/28

レビュアー

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予告編のイメージでは軽いノリの政治家が主役のコメディだったと思うが、
思いのほか真面目にアメリカの政治を見せつけられる。
1979年ソ連のアフガン侵攻に際し、アメリカが極秘裏にムスリムのゲリラ組織に武器や軍事訓練を提供しソ連を撤退させた、その立役者が一介の下院議員だったという実話に基づくストーリーである。
笑える話ではない。かといって、自虐的でブラックというわけでもない。
決して退屈ではないのだが、どう受け取ればいいのか反応に困る映画だった。

トム・ハンクス演じるチャーリー・ウィルソンは、事務所スタッフは美人ばかり集め昼間からスコッチを飲むような、一見,軽薄でちゃらんぽらんだが、その実、方々に支援者を確保しており実行力のある政治家である。
ソ連のアフガン侵攻を食い止めるため、大富豪の女性活動家やCIA局員らの助けを借りて、国から莫大な予算を出させながら、宗教的・国際的な軋轢を避けるためにアメリカという国を決して表に出さない極秘作戦。
コメディではないがトーンは明るく深刻さはない。アメリカの議会システムやら、パキスタンやイスラム諸国とアメリカの関係に疎い私には、正しく理解できているのかどうか不安になるほど展開が速いのだが、あまり各者の思想や背景を掘り下げることなく大筋だけを追うストーリーなので気にしない。
とにかく作戦は見事に成功して、ソ連軍は撤退、アフガニスタンは勝利した。
チャーリーは英雄としてCIAに表彰される。

しかし、この映画のテーマはそこではなさそうだ。
作戦の指揮者であるCIA局員ガストの語る「塞翁が馬」の故事・・・その真意に気付いたチャーリーは、戦後のアフガンの未来を築くために学校を設置するための資金追加を議会に提案するが、果たせなかった。
この後、何が起こったかアメリカ国民は知っている。
ソ連侵攻を食い止めはしたが、アフガンは内戦を繰り返したあげくイスラム原理主義の強圧的なタリバン政権が台頭し、アルカイダの拠点となった。反米感情が高まり、やがてCIAの訓練したテロリスト達の手で9.11のテロが起こり、ついにはアメリカがアフガンに侵攻するのだ。
アフガニスタンには今なお平和はない。

この極秘作戦はいつまで極秘だったのだろうか?
10億ドルという莫大な資金を提供して助けたにもかかわらず、アフガンで反米運動が高まったのは何故なのか。
学校を作らなかったから、といった単純な理由では絶対ないと思うが、アメリカが反共のために軍事力を提供しただけで,その後のアフガンの平和に注意を払わなかったのは事実だろう。
中東の石油利権やイスラエルへの支援など、ムスリムの敵対心を煽る国策はチャーリーにはどうしようもないことだったかもしれない。
しかし「最後でしくじった」の一言で済ませるのは、あまりに単純化しすぎてないか?

We’ll see.
「いずれ分かる」
その後どうなったか分かっているアメリカ国民は「学校さえ作ってたらなあ」と納得するんだろうか?

映画としては面白かったし、自分の信じる正義のために行動し、最後に悔恨の涙を流すチャーリーが好きだが、
これは「事後処理を間違ったね」と自虐的に笑っているのか
長期的な視野を持てない国政を皮肉っているのか
「何事も良いとも悪いとも言えない」と禅の教えを伝えたいのか
なんとも真意の読めない微妙な後味の映画に思えた。

ソ連のアフガン侵攻を止めた男のお話。イントロ書いてくれ〜!

投稿日

2009/04/29

レビュアー

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またないねえ。イントロ。ほんまなんでやねん。

コメディー?序盤まで予告で想像してた通りだと思った。
どっこい違った。とても考えさせられる内容で、いささかショックを受けることになった。

トム・ハンクス演じる米下院議員チャーリーが、大富豪の反共産主義者ジョアン(J・ロバーツ)に支えられ、武器を調達しCIAと共にアフガン侵攻を阻止するお話。

どこまでほんまかわからんが、実在の人物で事実だと言う。

ほんまに議員かと疑うような能天気なチャーリー。
酒と女が大好きで薬にまで手を出し逮捕寸前までいくような男。
しかし性格の良さなのか議員仲間からの信頼もそこそこ、ひょうひょうとした政治家生活。

そんな彼が支援者の大富豪、愛人関係にもあるジョアンから、アフガンの現状を突き付けられる。
1980年ソ連がアフガン侵攻を始めた。その惨状たるもの目を覆いたくなるような痛ましさだった。ソ連の大規模な武力に対してひと時代前の武器で抵抗するゲリラ。とても勝ち目はなく、毎日命を落とし、傷つく子供たちを前にピーターの心は決まった。

ここからが速かった。政治的手腕と人脈、CIAの切れ者を仲間に予算の獲得と武器の調達が始まる。ゲリラの訓練から始まり対ソ連への報復の準備が整う。
映像とはいえ、ソ連のヘリが民間人を撃つさまは、異様としか思えなかった。
結果、ソ連侵攻を食い止め終結にいたる。
とまあ、めでたしめでたしと言いたいところだが・・・
おかんの隣で観ていたおとん。

「この時の武器が後でえらい目にあうんや。それと軍事訓練。これがタリバンやアルカイダに続くんや。後始末が悪かったんや」と。
劇中、アメリカはいつも介入してぱっといなくなる、と言うようなところがあった。確かに・・・
CIAの彼が「学校を作れ!」という言葉が胸に残った。
いかなる現状でも悲惨な状況でも教育が大切だということが感じられた瞬間だ。この時平和教育や、学びを実現していたら「9・11」は、なかったのかもしれない。

台湾の人々が占領していた日本に対して好意的なのはこの点かもしれない。「日本は教育の大切さを教えてくれた」と。
この占領を肯定するわけではないが、この点に違いがあるように思えた。

他国に正義の名のもとに介入することは簡単だが、どこまで責任を取れるかだ。ひょっとしてピーターは後悔しているかもしれない。
とにもかくにも考えさせられる作品だった。
お気楽ではないことは確かだ。

秘密戦争の内幕。 軽くて見やすいが、けっこうシリアス。

投稿日

2009/03/10

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ロキュータス

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1980年、前の年ソ連がアフガンに侵攻。
女好き、酒好きを隠そうともせずお気楽そうなアメリカの一下院議員が、あるきっかけで、ゲリラを支援し始める。CIAの機密作戦に予算をつけてやり、また武器の調達に海外まで出かけて外交手腕を発揮、極秘戦争に勝利してソ連をアフガンから追い出すのに貢献した。

一応”実話”だそうです。 虚実織り交ぜた話というのが率直な感想で、実在のモデルはいても、映画独自のキャラクターと思ったほうがよさそうです。  監督はマイク・ニコルズ。

チャーリー・ウィルソン(民主党)を演じるのはトム・ハンクス。(製作も)
脚本は「アメリカン・プレジデント」や『ザ・ホワイトハウス』のアーロン・ソーキン。
他の顔ぶれを見ても民主党色の濃い映画ではあります。

このチャーリー、胡散臭いし、一見お気楽そうだ。
秘書も”チャーリーズ・エンジェル”とあだ名される美人ばかりでただのエロ親父かと思いきや、この秘書たち見かけによらずテキパキと仕事をし、忠誠心もあります。
この男が彼女たちを戦力として採用しているのがわかります。

キリスト教原理主義の富豪で、民間人でありながら様々な工作に関与する女にジュリア・ロバーツ。
映画などでアメリカの反共主義を見ると、反・無神論という側面が強いようにいつも思います。
日本では共産主義というと、政治的、経済的なイデオロギーと見ると思うのですが。
冷戦がアメリカには宗教戦争であることがわかります。

CIA工作員にフィリップ・シーモア・ホフマン。最近、ほんとにノッています。
「セント・オブ・ウーマン」や「レッド・ドラゴン」のときには今日の活躍は想像していませんでした。

秘書役のエイミー・アダムスが可愛い。 可愛いだけに、彼女がゲリラの戦果に嬉々とするところが、アメリカのコワさですね。

ソ連のヘリコプターが地上の人間を文字通り、虫けらのように殺すところがぞっとします。
それは今日アメリカがやっていることですから。 ゲリラにヘリが撃ち落されるシーンを見て、アメリカ人はどう思うのでしょうか。

戦うには武器が必要で、それを買うにはお金がいる。 
政治とはギブ・アンド・テイクであり、敵対するものでも目的が合致すれば手を握る。
戦争は”ゲーム”、”お祭り”であり、人々は熱中する。

それをよく知っているチャーリーは実行力を発揮して成果を残しますが、人々が熱中せず無関心なことには無力です。
地道な平和のための活動とはしょせん他人事で、政治は動かないということか。

「ワグ・ザ・ドック」ほどの、自分たちの国への毒が効いていないのは、やはり”実話”で遠慮があるのでしょうか。 やや中途半端な感は否めません。

歴史の裏側で・・・

投稿日

2008/12/03

レビュアー

ムーミンママ

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