あなたの知らない怖い話

このシリーズ、間違って”２”から鑑賞したんですが、その”２”が自分の好みとはかなり乖離した世界観を構築していた為、シリーズのコンプリートは止めてたんですが、暇つぶしにたまたま本作を観たら驚いた事に”２”と比較すると全然普通に鑑賞出来るレベルだし（って、そりゃ福田陽平監督だしｗ）、収録時間が約２時間と云う和ホラーオムニバス系では稀有な程のボリュームに実際圧倒されました。
つうか、食が細いタイプなので余りのメガ盛りに途中で飽きました(*^m^*)

このシリーズ、劇場公開作品まで作っており制作会社が社運をかけてるんじゃ？と疑う程の鼻息の荒さを感じ取れます。
特徴は『ほん怖』や『２ちゃん』と同様に作品ごとに監督を変えて作っている為、作品ごとの世界観が各々異なっており、作品によって自分の好みに合う合わないがはっきりと分かれる思いますし、都市伝説系、怪談、２ちゃん系、奇妙な物語等、いずれかの世界観に偏らず、ごった煮風味のオムニバスと云うのも他の和ホラーシリーズとは若干趣が異なります。
但しシリーズが進むに連れて明らかに『２ちゃん』化していくのですが。

本作は１１話のショートホラーが収録されており、最早時代遅れとなった悲鳴絶叫オチに因果応報を多用したり、怪談、都市伝説などの定番ネタをほんのちょっと表装替えしただけの話が多かったり、幽霊を見せ過ぎたり、幽霊の造形・特殊メイクがチープだったり、前のめりに食いつく程の斬新な画が無かったり・・・するのが残念なんですが（って、残念な事が多っ！）、興醒めする程の大根役者も登場しないし、蛇足的な後日譚にクドイ因果関係の説明を比較的抑えていたりとプラス面も考えると、相殺すればこのジャンルの典型的なごくごく普通に観れる和ホラーオムニバスと云った評価に収まるのでは。

ちなみにシリーズが進むに連れて『怪談　新耳袋』を意識した寸止め、ぶつ切り化に拍車がかかっていきます。
その辺は好みもあるので断言は出来ませんが、ぶつ切りする位置はもう少しゴールに近い方が評価が高くなるのでは？とトーシローの的外れで余計な苦言を呈してしまいそうになりますが、勿論スルーでお願いしますｗ

『怪談　新耳袋』のように有名な役者を主演に迎えたり、和ホラーを牽引するトップクリエーターが監督したり・・・とは真逆のシリーズだけに、本作を除けばこの手の作品で自分好みのまだメジャー化していないクリエーターを見つけることも、何とも愉しい遊びなのです。

一話…約１０分前後の「オムニバス」作品…脚本やロケーションはなかなか「きっちりと作られている」…
素人っぽい「無名の役者さん」を起用しているのも嫌いじゃない…ただ…この「さじ加減」が難しいんだよね…無名なだけに…脚本に演技が付いていってない…特にこの作品最大の失敗は…各話の「ラスト」の処理の仕方だ…

どの話も基本的には「絶叫」で終わる…「怖い話＝絶叫？」と言う「安易」なラストが、演技力の無さに、輪をかけてしまっている…確かに「絶叫」で大声で驚かす？と言うのも定番だとは思う…けれど…だからこそ…寸止めなんだな…「絶叫」一歩手前で、あえて余韻を残すことによって「観ている側」に、その後を「想像」させる…それが実は「ゾクッ」とさせると、個人的には思ってる…

頑張って真面目に製作してるだけに…もったいない…「じゃぁ…お前が作れや！」と言われそうだが…これから先…この手の作品のラストを「絶叫」以外の「斬新な新しいアイデア」が出ない限り…乱発され過ぎた作品によって「免疫」が出来ているオヤジの様な人間は…「度肝抜かれる」ことはないだろう…

本当に悲しい出来事に遭遇した時「涙が出ない」時もある…本当に怖い時「絶叫」さえ出来ない時もあるのではないか？

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正直言ってつまんなかったです。短編集でころころ話が変わるのがまだ救いでした。
話題は最近のものなのに何か古臭い　怪談だから　ドラマだから　の設定です
ネタばれになりますけど、婚約者が実は指名手配犯？　指名手配されてるのに婚姻届出しに行く気だったのかな
残業霊の意味もわかりません　
小学生の頃ならものすごく怖く感じたんでしょうけど。　
あと最後の話に出てくる女の子が可愛かったです(´･ω･｀)これだけは見てよかったと思いました