ANA+OTTO【アナとオットー】

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ANA+OTTO【アナとオットー】 / ナイワ・ニムリ

全体の平均評価点:(5点満点)

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DVD

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「ANA+OTTO【アナとオットー】」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

解説・ストーリー

8歳の時に運命的な出会いを果たした男女の愛の行方を描いたラブストーリー。森の中で運命的に出会った8歳のアナとオットー。ある日、オットーが飛ばした紙飛行機をきっかけにアナの母とオットーの父が結び付き、ふたりは義兄妹になってしまう。

「ANA+OTTO【アナとオットー】」 の作品情報

作品情報

製作年: 1998年
製作国: スペイン
原題: LOS AMANTES DEL CIRCULO POLAR

「ANA+OTTO【アナとオットー】」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全10件

ラップランドの森

投稿日:2011/06/18 レビュアー:ひろぼう

オットーとアナ、一組の男女の恋物語。
それは偶然から始まる。幼い頃、ゴールをそれたサッカーボールを追いかけるオットーと
母から逃げるアナは、偶然に森で出会う。一目で互いに惹かれ合った二人。その後、偶然と、
必然とが交差し、強く結びついたり遠ざかったりはするが、それは距離だけで、心は常に
寄り添い続ける。
そんなオットーとアナの恋のゆくえに、胸のざわつきを感じる作品です。

現実からふわりと浮き上がった、夢のような運命の恋の物語。ファンタジーとも言えますが、
少女漫画的と言えば的確かもしれません。二人の名前からして上から読んでも下から読んでも
同じ繰り返し語で、オットーの名の由来とその後の成り行きも繰り返しで、決して離れられない
結びつきを、輪廻転生とか定められた運命とかを強くイメージさせられるのです。
ただ、ふわふわと宙を舞うかの描写が続くわけではなく、映像の基調は青ざめた寒色系で、
挿入されるのは不吉なイメージ。両親の離婚と再婚により義兄妹となる二人の恋模様は
どことなく淫靡にも見え、生まれる前から運命づけられた恋のゆくえには常に不安が付きまとい、
心のざわつきが抑えられず微かな息苦しささえ感じたのでした。

迎えるラストには観た人で意見が割れそうですが、アナの瞳のアップでまたオープニングに戻る
という繰り返しの物語と見れば、二人の運命の恋は、くるりと回って輪廻の輪を閉じる永遠を
アナの瞳に閉じ込めたということかもしれません。オットーのその後が少し気になりますが。

生まれる前から運命づけられた恋は、幼き出会いから生まれ繰り返すことで育まれ、
母を慕う気持ちと異性への憧れの混同に、近親相姦の危険で淫靡な匂いを加え独特の光を放ちます。
ノルウェイより北部、北極圏に位置するラップランドで幕を閉じる物語は、凍てつく寒さによって
恋模様をより鮮明に写すようでした。
この決して離れられない二人の物語は、穢れたおっさんの胸でさえ焦がすことができました。★4

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凍てつく寒さの中、鮮明に放たれる恋の色彩

投稿日:2011/07/31 レビュアー:パンケーキレンズ

北極圏をクライマックスに、AnaとOtto 二人の究極の恋物語

あまりに緻密な偶然

ドラマチックな感情のスパイラル

官能の高まりが見事に美しかったです

人の一生に起こる偶然は、始めから数が決まっているのでしょうか・・・
偶然を使い果たしたかのようなAnaは、今度は自ら偶然を捜し求める

白夜の太陽は、まるで二人の男女の運命を握る、神様の目

寒色に彩られた背景の中で
ハートのモチーフだけが、鮮やかな血色を帯びて
過去があって今がある
今があって未来がある
生かされている私たちは、たとえ長い運命や偶然の一コマに過ぎなくても
何ものをも省みずに、時にはその偶然に身を委ねて飛び込める
強さと温もりに満ちている
その内に秘めた温度が、北極圏の空間に忘れられない色彩を放つ

非情に響く弦楽器の音がまた、私を深い世界へ迷い込ませる・・・

時間を忘れて自分を脱せる、素敵なラブストーリーでした

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偶然から生まれた生涯一度の運命的な恋

投稿日:2011/09/14 レビュアー:飛べない魔女

これは美しくも切ない愛の物語です。

オットーが転がったサッカーボールを追いかけなかったら
アナが母から逃げたとき転ばなかったら
二人の恋は始まったのでしょうか・・
偶然から生まれた恋でありながら、二人は運命の赤い糸で結ばれていたのに違いありません。
だからきっと、あの時の出会いがなくても、この二人はいつか恋に落ちる運命だったのでしょう。
OttoとAnna、二人の名前は下から読んでも同じスペル。
これも運命的な出会いの証拠です。

幼い二人の危うくも官能的な戯れに、ドキドキします。
大人になってから離れた二人ですが、その心は常に互いを求めています。
なのに遇えない。
そこにいるのに、遇うことが出来ない。
歯がゆいほどすれ違いが生じます。

そしてあらゆる偶然が遭遇して、最初のシーンと繋がっていくラスト。

ああ、とても切ないです。
全体の構成も素晴らしく、ただのラブストーリーでは終わらせていません。
フィンランドの沈まない太陽の美しさと相まって、忘れられない一作になりました。

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偶然×偶然×偶然の幸福

投稿日:2011/05/11 レビュアー:よふかし

 作りこんだファンタジー色の強いラブストーリーとしてお薦めできる(現代の小説が好きな人にも)。
 ファンタジーといっても、魔法とか剣とかではない。臆面もなく偶然を重ねて作り上げた、「運命の恋人たち」を描いているからだ。
 いくらフィクションと言ったって、あまりに偶然を重ねると、「そんなのはあり得ないよ」と白けてしまう。この映画もそんな感想を抱かせてしまうことはあるだろうし、実際、僕も迷うところがある。けれども、この映画が偶然を重ねていくことで、人生(や恋)がほんの瞬間の眼差しや、手の差し伸べ方で大きく流れを変えていくような「もろさ」を持っていることが、すとんと僕の胸に落ちる。だから人生に対する愛おしさもまた、募る。
 その一方で、時を隔てて同じ構図、同じような出来事がリフレインする(たとえば自動車事故と平手打ち、窓から見える隣の学校の風景)という演出は、この映画の時空が円環的に閉じている、強固な世界であることをも感じさせる。
 これは、「もろさ」と「強さ」の両方をもった世界なのだ。
 同じ出来事を運命の恋人であるアナとオットーの視点から交互に描き出すという手法は、物語を軽快に語って、昨今の小説に親しんだ人なら入り込みやすいだろう(『冷静と情熱のあいだ』とかって読んでませんが)。フラッシュ・フォワードやフラッシュ・バックがしばしば印象的にインサートされるので、最初はちょっと面食らうところもあるかもしれないが、そうやって切り取られた一瞬はひじょうに美しい(白夜など)。映像はこれ見よがしではない程度に凝っていて、画面の肌触りは冷たい。
 たとえばオットーの名前の由来をめぐるエピソードの、ちょっとトボけたユーモアも忘れがたい。
 偶然に偶然を重ねた結末は評価が分かれるところかもしれない。僕は悲劇でも喜劇でもないと思う。舞台はスペインから北極圏はラップランドに移ったが、アナとオットーの偶然に培われた恋は、幸福に閉じた。時空を超えた二人の世界がきちんと閉じることで、その恋が永遠性を持ったように思える。そんな映画だと思う。好きだなあ。75点。

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■完璧な偶然、一番よくできたファンタジー♪ ネタバレ

投稿日:2011/05/21 レビュアー:ヨギニの私

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DVD化万歳!!大好きな作品。

舞台はスペインとフィンランド。
ANAとOTTOの運命的な出会い、恋愛、別れ、再会の話。
綿密に計算された、完璧な偶然をもって詩的に描くことに成功している。

名前(前から読んでも後ろから読んでも・・・)から動き、台詞、エピソード、映像、構成まで、
全ての一つ一つの仕事が丁寧で完璧でスタイリッシュ。
全てに意味があって、偶然が運命に変わる。

全てにおいて美しくデザインされた映画。
手許に置いておきたい映画。

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ANA+OTTO【アナとオットー】

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ラップランドの森

投稿日

2011/06/18

レビュアー

ひろぼう

オットーとアナ、一組の男女の恋物語。
それは偶然から始まる。幼い頃、ゴールをそれたサッカーボールを追いかけるオットーと
母から逃げるアナは、偶然に森で出会う。一目で互いに惹かれ合った二人。その後、偶然と、
必然とが交差し、強く結びついたり遠ざかったりはするが、それは距離だけで、心は常に
寄り添い続ける。
そんなオットーとアナの恋のゆくえに、胸のざわつきを感じる作品です。

現実からふわりと浮き上がった、夢のような運命の恋の物語。ファンタジーとも言えますが、
少女漫画的と言えば的確かもしれません。二人の名前からして上から読んでも下から読んでも
同じ繰り返し語で、オットーの名の由来とその後の成り行きも繰り返しで、決して離れられない
結びつきを、輪廻転生とか定められた運命とかを強くイメージさせられるのです。
ただ、ふわふわと宙を舞うかの描写が続くわけではなく、映像の基調は青ざめた寒色系で、
挿入されるのは不吉なイメージ。両親の離婚と再婚により義兄妹となる二人の恋模様は
どことなく淫靡にも見え、生まれる前から運命づけられた恋のゆくえには常に不安が付きまとい、
心のざわつきが抑えられず微かな息苦しささえ感じたのでした。

迎えるラストには観た人で意見が割れそうですが、アナの瞳のアップでまたオープニングに戻る
という繰り返しの物語と見れば、二人の運命の恋は、くるりと回って輪廻の輪を閉じる永遠を
アナの瞳に閉じ込めたということかもしれません。オットーのその後が少し気になりますが。

生まれる前から運命づけられた恋は、幼き出会いから生まれ繰り返すことで育まれ、
母を慕う気持ちと異性への憧れの混同に、近親相姦の危険で淫靡な匂いを加え独特の光を放ちます。
ノルウェイより北部、北極圏に位置するラップランドで幕を閉じる物語は、凍てつく寒さによって
恋模様をより鮮明に写すようでした。
この決して離れられない二人の物語は、穢れたおっさんの胸でさえ焦がすことができました。★4

凍てつく寒さの中、鮮明に放たれる恋の色彩

投稿日

2011/07/31

レビュアー

パンケーキレンズ

北極圏をクライマックスに、AnaとOtto 二人の究極の恋物語

あまりに緻密な偶然

ドラマチックな感情のスパイラル

官能の高まりが見事に美しかったです

人の一生に起こる偶然は、始めから数が決まっているのでしょうか・・・
偶然を使い果たしたかのようなAnaは、今度は自ら偶然を捜し求める

白夜の太陽は、まるで二人の男女の運命を握る、神様の目

寒色に彩られた背景の中で
ハートのモチーフだけが、鮮やかな血色を帯びて
過去があって今がある
今があって未来がある
生かされている私たちは、たとえ長い運命や偶然の一コマに過ぎなくても
何ものをも省みずに、時にはその偶然に身を委ねて飛び込める
強さと温もりに満ちている
その内に秘めた温度が、北極圏の空間に忘れられない色彩を放つ

非情に響く弦楽器の音がまた、私を深い世界へ迷い込ませる・・・

時間を忘れて自分を脱せる、素敵なラブストーリーでした

偶然から生まれた生涯一度の運命的な恋

投稿日

2011/09/14

レビュアー

飛べない魔女

これは美しくも切ない愛の物語です。

オットーが転がったサッカーボールを追いかけなかったら
アナが母から逃げたとき転ばなかったら
二人の恋は始まったのでしょうか・・
偶然から生まれた恋でありながら、二人は運命の赤い糸で結ばれていたのに違いありません。
だからきっと、あの時の出会いがなくても、この二人はいつか恋に落ちる運命だったのでしょう。
OttoとAnna、二人の名前は下から読んでも同じスペル。
これも運命的な出会いの証拠です。

幼い二人の危うくも官能的な戯れに、ドキドキします。
大人になってから離れた二人ですが、その心は常に互いを求めています。
なのに遇えない。
そこにいるのに、遇うことが出来ない。
歯がゆいほどすれ違いが生じます。

そしてあらゆる偶然が遭遇して、最初のシーンと繋がっていくラスト。

ああ、とても切ないです。
全体の構成も素晴らしく、ただのラブストーリーでは終わらせていません。
フィンランドの沈まない太陽の美しさと相まって、忘れられない一作になりました。

偶然×偶然×偶然の幸福

投稿日

2011/05/11

レビュアー

よふかし

 作りこんだファンタジー色の強いラブストーリーとしてお薦めできる(現代の小説が好きな人にも)。
 ファンタジーといっても、魔法とか剣とかではない。臆面もなく偶然を重ねて作り上げた、「運命の恋人たち」を描いているからだ。
 いくらフィクションと言ったって、あまりに偶然を重ねると、「そんなのはあり得ないよ」と白けてしまう。この映画もそんな感想を抱かせてしまうことはあるだろうし、実際、僕も迷うところがある。けれども、この映画が偶然を重ねていくことで、人生(や恋)がほんの瞬間の眼差しや、手の差し伸べ方で大きく流れを変えていくような「もろさ」を持っていることが、すとんと僕の胸に落ちる。だから人生に対する愛おしさもまた、募る。
 その一方で、時を隔てて同じ構図、同じような出来事がリフレインする(たとえば自動車事故と平手打ち、窓から見える隣の学校の風景)という演出は、この映画の時空が円環的に閉じている、強固な世界であることをも感じさせる。
 これは、「もろさ」と「強さ」の両方をもった世界なのだ。
 同じ出来事を運命の恋人であるアナとオットーの視点から交互に描き出すという手法は、物語を軽快に語って、昨今の小説に親しんだ人なら入り込みやすいだろう(『冷静と情熱のあいだ』とかって読んでませんが)。フラッシュ・フォワードやフラッシュ・バックがしばしば印象的にインサートされるので、最初はちょっと面食らうところもあるかもしれないが、そうやって切り取られた一瞬はひじょうに美しい(白夜など)。映像はこれ見よがしではない程度に凝っていて、画面の肌触りは冷たい。
 たとえばオットーの名前の由来をめぐるエピソードの、ちょっとトボけたユーモアも忘れがたい。
 偶然に偶然を重ねた結末は評価が分かれるところかもしれない。僕は悲劇でも喜劇でもないと思う。舞台はスペインから北極圏はラップランドに移ったが、アナとオットーの偶然に培われた恋は、幸福に閉じた。時空を超えた二人の世界がきちんと閉じることで、その恋が永遠性を持ったように思える。そんな映画だと思う。好きだなあ。75点。

■完璧な偶然、一番よくできたファンタジー♪

投稿日

2011/05/21

レビュアー

ヨギニの私

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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DVD化万歳!!大好きな作品。

舞台はスペインとフィンランド。
ANAとOTTOの運命的な出会い、恋愛、別れ、再会の話。
綿密に計算された、完璧な偶然をもって詩的に描くことに成功している。

名前(前から読んでも後ろから読んでも・・・)から動き、台詞、エピソード、映像、構成まで、
全ての一つ一つの仕事が丁寧で完璧でスタイリッシュ。
全てに意味があって、偶然が運命に変わる。

全てにおいて美しくデザインされた映画。
手許に置いておきたい映画。

1〜 5件 / 全10件