シチリア!シチリア!

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シチリア!シチリア! / フランチェスコ・シャンナ

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「シチリア!シチリア!」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が故郷シチリアの小さな町を舞台に、激動の時代を生き抜いた一人の男の波瀾万丈の一代記を綴る人生賛歌。シチリアの田舎町バーリア。貧しい牛飼い一家の次男に生まれたペッピーノは、幼い頃から大人たちに交じって懸命に働きながらも、楽しい思い出の詰まった少年時代を過ごす。やがて第二次大戦を経て町にも平和が訪れた頃、たくましい青年に成長したペッピーノは、美しい女性マンニーナと恋に落ちる。しかし、貧しいペッピーノとの結婚にマンニーナの両親は大反対。ついに2人は駆け落ちという手段でお互いの愛を貫き通すのだった。そんな中、理想を胸に政治の世界へと踏み出すペッピーノだったが…。

「シチリア!シチリア!」 の作品情報

作品情報

製作年:

2009年

製作国:

イタリア

原題:

BAARIA

「シチリア!シチリア!」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:7件

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1〜 5件 / 全7件

誰かと心が繋がっていれば

投稿日:2011/06/12 レビュアー:ミルクチョコ

映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作といえば、やっぱり見ずにはいられません。
特にドラマチックな展開がある訳ではなく、波瀾万丈な人生を送る訳でも、何かを成し遂げる話でもありません。
シチリアのバーリアに暮らしている庶民的な、どちらかといえば貧しいある一家の三代に渡る人生賛歌とでも言うべきでしょうか。
第二次世界大戦や、イタリアが共和国に変わったりと激動の時代を背景に、監督自身の愛称を主人公のペッピーノという名に据えて、父親の人生を物語に投影して自伝的な作品に仕上げたらしいです。

場面展開が軽快で時に詩的に時にユーモラスに人生のもろもろを映し出してくれます。
牛飼いの一家に生まれて育ったペッピーノ(シャンナ)も、大人になると貧困がはびこるシチリアをより良い方向へ変えようと共産党員として活動します。
確かに、作品の中では、暴動もデモも起こるのですが、そこに描かれているのは、政治そのものではなく、全体を覆うのは、家族愛のような気がしました。
ペッピーノは、愛する家族と一緒に生きる日々が、かけがえのない幸せだったのかもしれません。
家族と共に、故郷バーリアへの愛が存分に伝わって来ます。

しかし、逞しさも忘れてはいません。暴動も、家族との別れも、皮肉と笑顔で軽やかに乗り切ろうとする姿勢があります。
そんな重苦しい時代でも、南イタリアのラテン系の人々らしく、眩しい日差しの中で、逞しく日々の生活を営む姿は、とても感動的でした。
人生の美しさが愛しく思える作品で、始まりと終わりが繋がる構成が素敵でした。

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過大評価

投稿日:2011/06/06 レビュアー:パープルローズ

なんじゃこりゃ。

予告編があまりおもしろくなさそうだったので、期待はしてなかったけど、それにしても辛かったです。しかも2時間半もある。ところどころ早送りしながら、ようやく最後まで観ました。

貧しい羊飼いの息子ペッピーノは、駆け落ち同然に恋人と一緒になるが、共産主義運動にのめり込み、家庭を顧みなくなる。シチリアを舞台に繰り広げられる、男の一代記。
ひとりの男の一生をたどるには2時間半では足らないのだろうけど、細切れなエピソードが羅列されているだけ。
少年時代は20分くらいしかないので、どんどん主人公の顔が変るし、結婚してからは場面が変るごとに子供が増えているのには笑わずにはいられませんでした。

そこにシチリアの風物詩やら、監督こだわりのあまり意味があるとも思えないエピソードが盛り込まれているもんだから、全く深みが感じられません。
突然ドキッとするようなシーンがあるかと思えば(地雷の爆発や血まみれ殺人など)、まるで「ニューシネマ・パラダイス」のようなシーンを挿入してみたり。
モニカ・ベルッチがちょっとだけ出てきて、まるで「マレーナ」のような場面を入れてるのには、あきれてしまいました。

「ニューシネマ・パラダイス」の絶大な人気を誇るトルナトーレ監督ですが、これではファンの方もがっかりではないでしょうか?そもそも、「ニューシネマ・パラダイス」が過大評価されすぎてるのではないかという気がします。

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その時代の、土地の空気感

投稿日:2013/09/14 レビュアー:bell

 ペッピーノ(フランチェスコ・シャンナ)の人生が物語の中心になっているが、そこに生きる庶民の生活感が感じられて、むしろこの映画はこの時代(1930年〜)に、この土地に生きた人々を描いた作品だろう。
 農場への出稼ぎ、結婚から家庭、そして共産党に入り社会を変えていこうとする野望など、ペッピーノの人生は波乱に満ちているが、周囲を取り囲む人々や、シチリアに生きる人々の愛着がこの映画には感じられる。
 だから一人の人間の人生譚を描いたという重々しさはなく、音楽の叙情性と相まって、その場所の空気感のようなものが伝わってくる。その場所の生活感や空気感が身体に心地よさを感じさせてくれて、二時間半を飽きずに観られた。
 こういった叙情性のある雰囲気はトルナトーレ監督作品には特徴的だと思うが、ややもすると強調しすぎてよけいな叙情に流されがちと感じた「ニュー・シネマ・パラダイス」ほどでもなく、ごく自然な流れと目線で、この空気感を描ききったと思う。
 たぶん、監督自身がシチリア出身であるらしいので、その親密感のようなものが、故郷への愛情が、監督の手腕を通して自然体に描かれたのだろう。
 一編の詩がここには描かれている。トルナトーレ監督作品の中では、好きな作品になりそうだ。★★★★☆

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シチリアの人情喜劇 ネタバレ

投稿日:2015/10/11 レビュアー:土豆

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「ニュー・シネマ・パラダイス」で見た、シチリアの色彩が鮮やかに復活し、トルナトーレの出身の
シチリアが戦前〜現代までの変化に富んだ激動の時代を描いている。
ヨーロッパに良くある、教会広場を中心とした町並み。
過去の小さな町並みから現在の都会的な町並みまで、時代の遷移とともに徐々に発展してゆく様は、
「三丁目の夕日」みたいに、その時代から、街をずっと見て暮して来た人のみに分かるノスタルジーだと思う。
トルナトーレがずっと作りたかった作品なんだろうな〜って事が、良くわかります。
主人公の名前のペッピーノは、貧しい農民の子供。
このあたりはヨーロッパの階級社会の底辺で暮らしている人々の時代で、農民は地主に搾取されて、ずっと貧乏のまま。
その境遇のなかで逞しく生きる様が良く描かれている。

やがてムッソリーニのファシストの台頭を経て、共産主義運動の嵐が吹き荒れる。
ペッピーノは共産主義者として、議員となるのだが、この作品は決して政治色の強い映画でも無くて、
かと言って貧困層の悲劇を描いたのでも無く、苦しい暮らしの中にも笑いで満たされている生活があるって事を、じんわりと物語っている様に感じる。
なので、北野たけし監督の「菊次郎の夏」とか「たけしくん、ハイ!」みたいな様々な人間喜劇の小ネタが随所にちりばめられていて、例えシリアスな内容であっても、何故か温かい心で見る事が出来ます。

そしてシチリアと言えば、マフィア。
「ペッピーノの百歩」って映画で、意図してかシチリアでマフィアと戦って暗殺された主人公と
同じ名前で、マフィアと対立する左翼側である立場なのも同じ。
明確にマフィアとの対立は描かれていないが、ここにトルナトーレの伝えたいメッセージも
含まれているのでは無いかと思う。

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トルナトーレ版「邯鄲の夢」

投稿日:2011/11/03 レビュアー:しらいし

良くも悪くもトルナトーレらしい作品で、独りよがりな下りやシーンもあり、この作家性の好悪で印象が変わる作品。
イタリア史、特に第二次世界大戦前後に造詣が深ければ作品背景にあるイタリア社会(と言っても、貧しく世情から離れたシチリアに偏るが)を窺う事が出来、現代史を考える点で非常に興味深い部分もあり。

しかし、映画作品としてみれば冗長であり、且つキャラクターの性格づけが粗い部分もあり、一般的な評価は厳しい。

「ニュー・シネマパラダイス」の監督として、その金看板が良くも悪くも作品評価の妨げになっているようだが、あの作品は作家一代の稀有な一本と特別に捉えれば良いのでは。
この監督は一貫して、私家版イタリア現代史を撮っているだけなのだから。
故に、時折拙いながらも計算抜きの私情溢れた素晴らしいシーンに巡り合える。

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シチリア!シチリア!

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誰かと心が繋がっていれば

投稿日

2011/06/12

レビュアー

ミルクチョコ

映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作といえば、やっぱり見ずにはいられません。
特にドラマチックな展開がある訳ではなく、波瀾万丈な人生を送る訳でも、何かを成し遂げる話でもありません。
シチリアのバーリアに暮らしている庶民的な、どちらかといえば貧しいある一家の三代に渡る人生賛歌とでも言うべきでしょうか。
第二次世界大戦や、イタリアが共和国に変わったりと激動の時代を背景に、監督自身の愛称を主人公のペッピーノという名に据えて、父親の人生を物語に投影して自伝的な作品に仕上げたらしいです。

場面展開が軽快で時に詩的に時にユーモラスに人生のもろもろを映し出してくれます。
牛飼いの一家に生まれて育ったペッピーノ(シャンナ)も、大人になると貧困がはびこるシチリアをより良い方向へ変えようと共産党員として活動します。
確かに、作品の中では、暴動もデモも起こるのですが、そこに描かれているのは、政治そのものではなく、全体を覆うのは、家族愛のような気がしました。
ペッピーノは、愛する家族と一緒に生きる日々が、かけがえのない幸せだったのかもしれません。
家族と共に、故郷バーリアへの愛が存分に伝わって来ます。

しかし、逞しさも忘れてはいません。暴動も、家族との別れも、皮肉と笑顔で軽やかに乗り切ろうとする姿勢があります。
そんな重苦しい時代でも、南イタリアのラテン系の人々らしく、眩しい日差しの中で、逞しく日々の生活を営む姿は、とても感動的でした。
人生の美しさが愛しく思える作品で、始まりと終わりが繋がる構成が素敵でした。

過大評価

投稿日

2011/06/06

レビュアー

パープルローズ

なんじゃこりゃ。

予告編があまりおもしろくなさそうだったので、期待はしてなかったけど、それにしても辛かったです。しかも2時間半もある。ところどころ早送りしながら、ようやく最後まで観ました。

貧しい羊飼いの息子ペッピーノは、駆け落ち同然に恋人と一緒になるが、共産主義運動にのめり込み、家庭を顧みなくなる。シチリアを舞台に繰り広げられる、男の一代記。
ひとりの男の一生をたどるには2時間半では足らないのだろうけど、細切れなエピソードが羅列されているだけ。
少年時代は20分くらいしかないので、どんどん主人公の顔が変るし、結婚してからは場面が変るごとに子供が増えているのには笑わずにはいられませんでした。

そこにシチリアの風物詩やら、監督こだわりのあまり意味があるとも思えないエピソードが盛り込まれているもんだから、全く深みが感じられません。
突然ドキッとするようなシーンがあるかと思えば(地雷の爆発や血まみれ殺人など)、まるで「ニューシネマ・パラダイス」のようなシーンを挿入してみたり。
モニカ・ベルッチがちょっとだけ出てきて、まるで「マレーナ」のような場面を入れてるのには、あきれてしまいました。

「ニューシネマ・パラダイス」の絶大な人気を誇るトルナトーレ監督ですが、これではファンの方もがっかりではないでしょうか?そもそも、「ニューシネマ・パラダイス」が過大評価されすぎてるのではないかという気がします。

その時代の、土地の空気感

投稿日

2013/09/14

レビュアー

bell

 ペッピーノ(フランチェスコ・シャンナ)の人生が物語の中心になっているが、そこに生きる庶民の生活感が感じられて、むしろこの映画はこの時代(1930年〜)に、この土地に生きた人々を描いた作品だろう。
 農場への出稼ぎ、結婚から家庭、そして共産党に入り社会を変えていこうとする野望など、ペッピーノの人生は波乱に満ちているが、周囲を取り囲む人々や、シチリアに生きる人々の愛着がこの映画には感じられる。
 だから一人の人間の人生譚を描いたという重々しさはなく、音楽の叙情性と相まって、その場所の空気感のようなものが伝わってくる。その場所の生活感や空気感が身体に心地よさを感じさせてくれて、二時間半を飽きずに観られた。
 こういった叙情性のある雰囲気はトルナトーレ監督作品には特徴的だと思うが、ややもすると強調しすぎてよけいな叙情に流されがちと感じた「ニュー・シネマ・パラダイス」ほどでもなく、ごく自然な流れと目線で、この空気感を描ききったと思う。
 たぶん、監督自身がシチリア出身であるらしいので、その親密感のようなものが、故郷への愛情が、監督の手腕を通して自然体に描かれたのだろう。
 一編の詩がここには描かれている。トルナトーレ監督作品の中では、好きな作品になりそうだ。★★★★☆

シチリアの人情喜劇

投稿日

2015/10/11

レビュアー

土豆

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「ニュー・シネマ・パラダイス」で見た、シチリアの色彩が鮮やかに復活し、トルナトーレの出身の
シチリアが戦前〜現代までの変化に富んだ激動の時代を描いている。
ヨーロッパに良くある、教会広場を中心とした町並み。
過去の小さな町並みから現在の都会的な町並みまで、時代の遷移とともに徐々に発展してゆく様は、
「三丁目の夕日」みたいに、その時代から、街をずっと見て暮して来た人のみに分かるノスタルジーだと思う。
トルナトーレがずっと作りたかった作品なんだろうな〜って事が、良くわかります。
主人公の名前のペッピーノは、貧しい農民の子供。
このあたりはヨーロッパの階級社会の底辺で暮らしている人々の時代で、農民は地主に搾取されて、ずっと貧乏のまま。
その境遇のなかで逞しく生きる様が良く描かれている。

やがてムッソリーニのファシストの台頭を経て、共産主義運動の嵐が吹き荒れる。
ペッピーノは共産主義者として、議員となるのだが、この作品は決して政治色の強い映画でも無くて、
かと言って貧困層の悲劇を描いたのでも無く、苦しい暮らしの中にも笑いで満たされている生活があるって事を、じんわりと物語っている様に感じる。
なので、北野たけし監督の「菊次郎の夏」とか「たけしくん、ハイ!」みたいな様々な人間喜劇の小ネタが随所にちりばめられていて、例えシリアスな内容であっても、何故か温かい心で見る事が出来ます。

そしてシチリアと言えば、マフィア。
「ペッピーノの百歩」って映画で、意図してかシチリアでマフィアと戦って暗殺された主人公と
同じ名前で、マフィアと対立する左翼側である立場なのも同じ。
明確にマフィアとの対立は描かれていないが、ここにトルナトーレの伝えたいメッセージも
含まれているのでは無いかと思う。

トルナトーレ版「邯鄲の夢」

投稿日

2011/11/03

レビュアー

しらいし

良くも悪くもトルナトーレらしい作品で、独りよがりな下りやシーンもあり、この作家性の好悪で印象が変わる作品。
イタリア史、特に第二次世界大戦前後に造詣が深ければ作品背景にあるイタリア社会(と言っても、貧しく世情から離れたシチリアに偏るが)を窺う事が出来、現代史を考える点で非常に興味深い部分もあり。

しかし、映画作品としてみれば冗長であり、且つキャラクターの性格づけが粗い部分もあり、一般的な評価は厳しい。

「ニュー・シネマパラダイス」の監督として、その金看板が良くも悪くも作品評価の妨げになっているようだが、あの作品は作家一代の稀有な一本と特別に捉えれば良いのでは。
この監督は一貫して、私家版イタリア現代史を撮っているだけなのだから。
故に、時折拙いながらも計算抜きの私情溢れた素晴らしいシーンに巡り合える。

1〜 5件 / 全7件