オガムド　〜五感度〜

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５人の監督が，視覚，聴覚，味覚，嗅覚，触覚という人間の五感をテーマに撮ったオムニバス作品です。
本来映画というのは，スクリーンに映し出される映像が全てを物語る訳ですから，視覚と聴覚以外の感覚を映像で表現しようというのは，実験的な要素もあったのではないかと思います。とにかく実際のスクリーンには有り得ない他の感覚を映像から感じさせるわけですから，エロ映画寸前の極物となった部分もありますが，総じて美しい映像でまとめられ，オムニバスにありがちなバラバラ感なしに処理された点は好感が持てます。

因みに映画に関った監督と役者は次の皆さんです。
監督：ホ・ジノssi，ピョン・ヒョクssi，ユ・ヨンシクssi，オ・ギファンssi，ミン・ギュドンssi
役者：キム・ガンウssi，チャ・スヨンssi，チャン・ヒョクssi，チャ・ヒョンジョンssi，キム・スロssi，ペ・ジョンオクssi，キム・ミンソンssi，キム・ドンウクssi，チョン・ウイチョルssi，ソン・ジュンギssi，シン・セギョンssi，イ・シヨンssi，イ・ソンミンssi，オム・ジョンファssi，ファン・ジョンミンssi，キム・ヒョジンssi，イ・フィヒャンssi

そりゃあ，これだけ豪華な監督と役者を揃えて無残な結果だと泣くに泣けませんが，まあ，５本の内に一つはお好みの作品があるのではないかと思いますので，大きな期待はしないでご覧下さい。
私の場合は，夫（ファン・ジョンミンssi）が愛人（キム・ヒョジンssi）との不倫中に他界し，突然未亡人となったジョンハ（オム・ジョンファssi）のところに，愛人（ジョンハの後輩という設定）が訪ねてきて…，というお話が流石オム・ジョンファオンニという感じで好感度大でした。

“視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚”に訴えかけるとのコンセプトで作られたオムニバス作品。

１話　his concern（彼の関心）
釜山行ＫＴＸの中で同席になった女性に惹かれチャンスをモノにしようと意気込む男。
彼の独白を中心に大人の男女の恋の駆け引きがオシャレに描かれています。
スラッと引っかかりもなく観られて、あの衝撃的な「スカーレットレター」を撮った監督とは思えません。
チャン・ヒョクのあの薄い唇が好みではないのですが、チラホラ生えた髭と共にすごくＨっぽく映ります。女優さんの身体はとてもキレイでした。

２話　私はここにいます。
私はこの作品が１番好きです。さすがホ・ジノ監督、切なさ１００％でした。
病気の妻と、それを気遣う優しい夫。愛し合う夫婦の悲しい「かくれんぼ」。
少しホラーっぽいラストが怖くて美しいです。

３話　３３番目の男
これはコメディ＆ホラー。
ベテラン女優ペ・ジョンオクさん頑張っています。綺麗な裸体に感心しました。

４話　LA FIN et LE DEBUT（終わりと始まり）
夫が愛人と密会中に自動車事故で亡くなってしまうという悲劇。そしてその生き残った愛人が自分の後輩であったという事実。
事故後その後輩ナルは、献身を約束して同居を提案してきます。
設定からして理解できない最後まで不思議な作品でした。

５話　瞬間を信じます
４組の高校生カップルが一日だけお互いの相手を交換するというお話。
ソン・ジュンギなど人気のある若手俳優が出ています。
なかでもシン・セギョン、まだ２２歳でありながらこの色気。空恐ろしいです。

韓流シネマ・フェスティバル2010〜新しい風〜　の上映作品。
中堅監督５人がそれぞれの個性を発揮していますが、残念ながらその力量には差があるかと思われます。
好みに合わないのは早送りという手も有りかと。

チャン・ヒョクとシン・セギョンが好きで見ました。レビューなどから、あまり期待してなかったのですが、
私は結構好きでした。

1話目「His concern」：電車で乗り合せた男女の物語。人が出会い、惹かれあう、フィーリングのようなものがよく描かれてると思います。ロマンチックな余韻が好みです。

2話目「私はここにいます」：相思相愛の夫婦の物語。知らない役者さんなのですが、男優・女優ともに魅力的。深い愛が描かれていて、ラストシーンが、何度見ても泣けてしまう・・・

3話目「33番目の男」：新旧2人の女優の物語。ミステリアスでブラックな味わい。乾いた笑いが入ってます。へぇーこうなるんだ、という意外なオチ。

4話目「終わりと始まり」：ダンナが浮気中に死んだ奥さんの物語。これ、私はよくラストがわかりませんでした・・
全体に、不思議な雰囲気。最後は救いがあるかな？

5話目「瞬間を信じます」：3組の高校生カップルが交換しあう物語。若いキャストがみんなキラキラしてて、ステキ。よく考えるときわどい設定なんだけど、さわやかで後味よい。


５つの話の並び順も、いい感じだと思います。どれが好きかは、好みよって分れそうですね。
　　　
　　　
　　　

なかなか　甘い感じが良かった。

オムニバス映画なので自分が好きな話を見つけるのも面白いかもですね。
私はキム　ガウンさんの話がよかったです。ドキドキしちゃいましたし、キム　ガウンさんが醸し出す悲しーい空気がなんとも切なく哀しかったです。
私にとってはいくつかの話は「？」がつく作品でしたが、違う人が見たら楽しいかも。