エイリアン・プラネット

アメリカの有料ＴＶ・SyfyチャンネルのＴＶＭ。
今までSyfyのＴＶＭを結構観てきましたが、ＴＶＭとしてはなかなか愉しめる作品が多く、日本のＴＶでは決して放送出来ないグロ映像を盛り込んだり、ちゃちくも面白い造形のクリーチャーを創り込んだり、手を変え品を変え視聴者を飽きさせないモノ作りには感心します。
本作も個人的には非常に愉しめた『エイリアン　パンデミック 』のビリー・オブライエン監督作品と云う事で鑑賞も結果は。。

内容はパラレルワールド物ですが、ワープした異世界がチープな劣化版『失われた世界』と云うのが予算の少なさをリアルに感じさせますｗ
そこにいきなり登場するヒューマノイドではなくクリーチャー（ジャケ写参照）の造形にため息を漏らした方も少なくないはずで、私みたいなクリーチャーファンはこのパチモンザウルスを観て『三つ目がとおる』の写楽の変調二人羽織を頭の中で想像してしまいましたが、何か？

しかし、ここまで肩を落とす設定も話の展開が妙なのです、この作品は。

定番中の定番「現実世界にいかにして帰るのか？」の流れと、方や人工建築物を目にした博士が知的生命体が存在するとの確信からその人工建築物へ向かう流れの２つのプロットを盛り込むため、物語が単調ではなくなり飽きさせないのです。
その間、パチモンザウルスに襲撃され続け多数の死亡フラグ要員が命を落としていくのですが、そこで感傷に浸るような人間ドラマを一切見せない監督のモノ作りに共感してしまいますｗ

はてさて、元の世界に戻る事が出来るのか？知的生命体は存在するのか？最後まで生き残る登場人物は誰なのか？

密林の中に浮かび上がる人工建築物から『猿の惑星』のラストを想像した方は、その衝撃のラストを上回る笑撃の事実に「さぁ屁こいて寝よか」とプレーヤーから何事も無かったかのようにディスクを引き抜く事になるでしょうｗ

ジャケ写中央に陣取るエイリアンのビジュアルからも容易に察することができる通り
なかなかのお粗末なSF作品。

ですが、もともとが有料チャンネルのテレビシネマという枠組みですので、
そこは致し方ないかと。

本作品の面白い点は、パラレルワールドへワープできる装置とヒロインの位置づけかと。

装置を発明した博士がヒロインの位置づけになるのですが、
周囲の人々がエイリアンに殺されていく元凶を作ったのが、この博士なのです…

いいのかこんなヒロインでっ…

いったいどう責任をとるのだっ！
ビジュアル的に弱いところをどう補うのだ！
お偉いさんとのパイプ作りの為に女を武器にしたというキャラはヒロインとしてどうなんだっ！

ビジュアル的にはキャサリン・ウォーカーさんの方がふさわしいところですが、
演じた役柄はお花畑的勝手キャラ…

結末が想像通りでなかなかのツボかも？

ヒロインが開発した装置がスーツケースサイズで
バッテリーも内蔵されている優れものな点も良いですね！
突っ込み甲斐のあるなかなかのZ級作品だったのかも？

　過去に相当ひどい作品をたくさん観てきましたので、それに比べれば、本作は十分鑑賞に堪えうる作品だったと思います。そうは言ってもツッコミどころは満載で、さすがＢ級映画、という」感じでした。でも、話の展開はまあまあで、怪物が襲ってくるところなどは、それなりに良かったと思います。

　帰れなくても別の知的生命体と会いたい、という発想は理解できませんが、それによって９０分まで話を伸ばせたので、意味が有ったように思います。ただ、あの建造物のところは読めましたので、もう一工夫してほしかったと思います。それと、ラストも建物から出たところを映して欲しかった。そこで、アッと驚くラストが用意されていたら、もっと良い作品になったと思います。

　それなりにグロも有りますし、一般の方が観られたら、ガックリくるレベルだと思いますので、借りる前に他のレビュアーの方のレビューをしっかり読んで借りた方が宜しいかと思います。

Ｂ級だろうなあと思いつつ、その頃ちょうど海外ドラマにはまっていて、
スターゲイトアトランティスのジョーフラニガンが出演だったので借りてみた。
予想通りＢ級作品でした。
外食で飲んで帰ってきたときに見たこともあってか、1回目は途中で眠たくなり、終了。
翌日、仕切りなおして見たところ、
Ｂ級であるもののわかりやすいエイリアン、
突っ込みたくなる世界の切り替わり場面、
などあるものの、よくできているのではないでしょうか。初めからＢ級だと思って見ることが重要ですが。

ジョーフラニガン、
アトランティスとかぶってしまうほど同じようなキャスティングに思いました。
まあ、ぴったりの役といえばそれまででしょうけど。

私としては、最近は、Ｂ級をはずして借りていましたが
思いがあって借りる分には、
たまにはいいものですね。

確かにＢ級な作りのエイリアンだけどそれがたまに微笑ましい笑
単純な危機迫るシーンが多くて素直に楽しめる。
展開が速くて集中してない時は巻き戻したりしてしまった。
ジャケットの見た目よりおもしろい。
出てる俳優さんもちょっとだけ見たことある人だったりなので親しみやすかった。