ディーモン　悪魔の受精卵

ショーケンも北尾も 「令和」を知らずして平成の最後に逝ってしまった
しかし ここではR.I.Pラリーコーエンなのだ ラリーは勿論元号なぞ
知らんだろうけど 何かが生まれ変わるって意味では 彼のテーマに言える

死の前に 「空の大怪獣Q」を見ていたのは 僕の無意識とゆうより
シネフィルwowの無意識が呼んだものか そして「悪魔の赤ちゃん」を
入れれば 彼のテーマが 生まれ変わる者 に関しての宗教的関心ではない
かと 推測したのね

この物語では 最初から 神のスナイパー 宇宙人の母達 神のお告げ など
SFだか宗教だかの与太話が 奇妙に鬱なオブセッションの中に進行する
空の怪獣Qでさえ 高層ビルの上に卵を産み付けているのだ

まあ 普通の映画ファンが見て 面白くも何ともない変な映画だろうね
しかし 海のものとも山のものともつかん話が 形を整えて来る時 意外に
深刻で えらく哀しい話であり 壮大な背景を持つ 神聖受胎が禍々しくも
荒唐無稽を越えて 響いてこないだろうか ラリーけっこう本気だよ

例によって酷い画質で 部分的に飛んでるとこもある不完全なフィルム
だけどロケなどドキュメンタリストの経験を生かした秀れたものだし
何と言っても サンディデニス シルヴィアシドニー デボララフィンの
豪華女優陣を見られるのも楽しい 相変わらずのWHDの奥の深さを堪能
出来る作品だよ

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　まったく情報を入れず、ラリー・コーエンのホラー？　ということだけ把握して鑑賞。
冒頭から、昔観たテレビ映画『パニック・イン・テキサスタワー』のようなビルの上からの乱射事件。こうした劇場型の無差別殺人は、しばしば社会の閉塞感と結びついているので、映画の製作当時の「政治の季節」「ベトナム戦争」「ウォーターゲート」等の単語が僕の頭に浮かぶや否や、犯人は「神のお告げだ」といって飛び降り自殺してしまう。その落ちる様を捉えたロングショットがいいなあ、ラリー・コーエンさすが、と思う。テンポもよくて快調。
　時代の気分はもちろん映画の背景に沈んでいるのだろうが、あまり関係がない。「神のお告げ」といって男も女も無差別に人を殺し始める。制服警官までもが、聖パトリックの日のパレードで拳銃を乱射し始める始末である。個人の妄想というわけではないから、これはオカルトホラー？　宗教的サイコミステリー？　「ホッグ連続殺人」？　
　と思っていると、あーなんだそういう話だったの。というか、イントロダクションにＳＦってあるのは大きなネタバレではないでしょうか？　詳しくは書きませんが、シャマランの先駆けのような作品で、ネタというよりも次第に事実を明らかにしていく語り口がうまい。
　過去のフラッシュバック、全裸でヘッドライトに浮かぶ女性をモノクロでノワールに描くなどの小技も利いていますし、一瞬だけ挿入される女性が×××内部で浮遊する姿や、金色に輝く「救世主」など、ビジュアル面も工夫されていて楽しいです。予算がないのかもしれませんが、あまりそういう場面を出さないことが、かえって想像力をかきたてられるように思いました。
ＷＨＤジャパンのリリースで、例によって画質はあまりよくありませんが、最悪というわけでもありません。
『暗黒街の弾痕』や『サボタージュ』のシルヴィア・シドニーの登場も嬉しいところ。７０年代以降はこうしたＢ級ホラーやサスペンスに出て、『マーズ・アタック！』あたりが遺作でしょうか？　本作ではほぼワンシーンだけの登場ですが、見事に場をさらってしまいます。６０点。　

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そんなものが付いてるなんて・・・。何よりそれにビックリさせられました。

「神」から唆されたと、唐突に犯罪にはしる人々。
中盤には、さながら「オーメン３」のダミアンの如く、
組織化された信者さんが大量に居ることが判明し、
本尊たるピカピカ光るヘンテコな人まで登場。
彼が何者なのかは、おいおい判ってくるわけですが、
何のために唆したのかは、結局、曖昧なまま終わってしまいます。

かなり古い作品ですので、それを承知の上で、
どこか懐かしみながら鑑賞したい場合用でしょうか。