瞬　またたき

人は、あまりにショッキングな出来事に遭遇すると、その恐怖を忘れる為に、記憶を封印してしまうことがあるらしいですね。
花見に出かけた帰りに、交通事故に逢ってしまった淳一(岡田将生）と、泉美(北川景子)。一人生き残った泉美は、事故前後の記憶をなくしてしまいます。やがて彼女は、愛する人との「空白の１０分間」を取り戻すべく、事故の真相を辿っていきます。そして知った事実とは？

泉美は、自分の記憶の失くした中に、大切な何かが残されていると感じているようです。それを探ろうとするきっかけとなるのが大塚寧々さん演じる弁護士の真希子との偶然の出会いです。
そして、弁護士真希子の心のトラウマも描かれているのですが、これも深くは描かれていないので、この映画に必要なエピソードなのか？と考えると、あまり本筋とは関係のない話なので、ちょっともったいないような気がしました。
物語は、泉美と弁護士とで「事故に遭った時の記憶」に迫り、やがて事故現場を訪れた泉美は消えた10分を思い出します。
恋人の淳一がいかに自分を愛していくれていたかを知る展開は、記憶の回想シーンがかなりびっくりでした。
悲しみを乗り越え、懸命に真実と向かおうとする泉美の姿が良かったです。

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事故の瞬間の記憶をなくした泉美の空白の10分。
事故が起きてから発見されるまでの10分。
人はあまりにも衝撃が大きいと、それを心が忘れてしまおうとする。
思い出したくない記憶を消してしまうことがある。

その空白の10分に一帯なにがあったのか。
事故の瞬間、愛する人は何をしていたのか。
それをどうしても思い出したい、思い出さなければいけないと記憶を探しに行く泉美。

そして思い出したその瞬間とは・・

ねえ、もし私だったら、絶対後悔するよ。
なんですぐに救急車呼ばなかったのか・・・
すぐに呼べばもしからしたらジュンちゃんは助かったかもしれないって
一生自分を責め続けると思う。

なんで？
なんで指なの？
気が動転していたのかもしれないけど、なんですぐに携帯探して壊れてないか確認して助けを呼ばなかったの？

そういや、ケネディ大統領が頭を撃ち抜かれたときも、隣の夫人は散らばった脳味噌をかき集めいたっけ。
人間は動転すると道理に合わないことをしでかすものだから、泉美の行為は誰にも責められないのかもしれないな。

北川景子ちゃんは相変わらず凛として美しい。
ロングのワンピースにソックスにハイヒールなんていうちょっとダサイファッションも、
彼女がすると清楚で可憐で綺麗に見えるから不思議。

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空白の１０分間に隠された衝撃の愛の物語。
そんな文句が踊るジャケット。
果たして、衝撃の愛とは・・・
空白の１０分間に何があったのか・・・・
ええ、ええ、確かに衝撃的でした。
衝撃的でビックリしました。
そんなバカな・・・・
その思いが消えない。
淳一が事故の瞬間にどんな行動を取ったのか？
それは、そこまでの展開や情報である程度推測されます。
だれもが思う答えが、正解でしょう。
問題はそのあとです。
泉の行動です。
１０分間。
瀕死の重傷を負っている者にとって、この時間は生死を左右する。
助かる・助からないが決定付けられる。
それなのに・・・
泉のとった行動は・・・・・
ソレよりやることあるでそ。
もっと大切な行動をしてからでそ。
何のために携帯してるんだい。
君がすることは「探す」ことじゃなくて。
まず「呼ぶ」ことだと思う。
「知らせる」ことだと思う。
それから「探せばいい」。
その辺がどうにもこうにも納得できない。
パニクってたとしてもだよ・・・・
パニクりかたに問題があるというか・・・
電話番号間違うとか、そういうのならわかるけど。
そういった衝撃です。
ボクが受けたのは、そういった衝撃でした。

景子ちゃん。
景子ちゃんの演技はクセになりそうな。
そんな感じです。
一周回ってクセになる。
コメディとかのほうが似合うと思うなぁ。
「モップ・ガール」とか良かった。

寧々さんもちょっと危なっかしいです。

思った以上に良かったです。でも、レビューは不評のが多かったけど、期待するとそう思うかもしれないです。
有名な二人が出てる割にあまり話題にならなかったからたいしたことないのかなと思い借りるのが遅くなりました。

泉の事故のこと思い出したいひたむきな気持ちが伝わりました。ただ大塚寧々さんの話は興味はあったけどなくてもよかったのではとも思いました。後半の思い出すシーンの映像は想像以上に生々しかったです。絵を描くために指をもどしてあげたい気持ちは分かるけど、冷静に考えればあれだけの時間があるなら救急車呼べないのかなとも思ったけど、人はあなような状態だと冷静になれないのかなと思いました。

ラストのほうの出雲大社は私もいつか行きたいなと思いました。あと、最近見なくなった菅井きんさんが出ていて懐かしくて嬉しかったです。今も元気でお芝居してるんだなと思いました。

北川景子さんは綺麗だからあまりおしゃれじゃなくても似合うなと思ったし、こういうシリアスな演技も出来るんだなと思いました。岡田将生さんも綺麗な顔立ちで美男美女は絵になるなと思いました。暗くて悲しい映画だけど、最後はふっきれた感じでよかったけど、終わり方が少し唐突で驚きました。泣けない人もいると思いますが私は結構泣けました。

岡田将生さんも北川景子さんも大好きで初日舞台挨拶付きの上映にて一人鑑賞した作品です。
涙でページがめくれないと話題を呼んだ小説が原作ということで、普段号泣モノの映画は自宅で観ると心に決めた私には珍しく覚悟を決めた作品でした。

が、どうも作品の世界に入り込むことが出来ず・・
その覚悟は必要無かったようで涙を流すことなく用意していたハンカチを使う事なく最後まで観てしまいました。
それは、もしかしたら私自身が登場人物に共感するような状況になったことのない恵まれた環境の中で過ごしてきたからなのかもしれません。

ただ、サイドストーリーに力を入れすぎたために本編に対する集中力が薄れてしまい感動も消えてしまったというのが一番だったような気がします。

また謎の空白の１０分間にはあまり驚けず逆に興醒めしてしまった自分がいました。

まだ読んでいない小説は気になっています。
小説への評価が高いところを見ると、映画の脚本に問題点があったのかもしれません。

重いテーマであるが故、映画化するにはとても難しい題材だったのはわかりますが、もう少しどうにかならなかったのかと思ってしまいます。

酷評になってしまいすみません。
どの作品でも言えることですが、受け取り方は人それぞれ違うものなので観ていただいて判断していただければと思います。