恐怖

　ＢＹ　ホーキング博士。


世界的なＪホラーブームが終焉してから和ホラーの世界は八方塞状態で、新作を観ても未だに『リング』と『呪怨』の影を引きずっている極めてやっかいな状況だと思うんですが、本作はＪホラーブームを作り上げて来た中心のクリエイターである高橋監督が、Ｊホラーの流れに自身で楔を打ち込んだ画期的な渾身の一作です。

本作は元々Ｊホラーシアター（『予言』『感染』『輪廻』『叫』『怪談』）の最終尾を飾る作品だったようで、その企画が解消されなければ前記作品の流れを組んだ作品に仕上がってたんでしょうから、止まっていた時間の間にブームの終焉を迎えて逆に発想の転換を図れたんでしょうね。

違法な脳手術を映したセピア色のフィルムを発端に、死に取り憑かれた姉、その姉の行方を追う妹、マッドサイエンティストの母、集団で練炭自殺する若者を絡めて脳が見せる死の向こう側の世界をひたすら真正面から描きます。
複雑な時系列や誰の視点？現実の世界観なのか幻影なのか？など一筋縄ではいかない展開に、ちょっとでもよそ見しようものなら置いてけぼりを食らわせる構成に不評が集中するのは致し方無も、個人的に恐怖のツボがまさに本作が映しだす”死”の向こう側なので興味深く鑑賞出来ました。

勿論監督がインタビューで答えている通りリアル感をある程度放棄した（脳オペのシーンなど）、イメージの繋ぎ合せ映像のせいで細かなディテールにも不満が集中するのは理解も、登場人物各々の恐怖を映像化していく演出は大変面白いです。

そして、本作には『リング』も『呪怨』の影も微塵すらまとっていない点が素晴らしいですね。
やっとＪホラーブームからの脱却が図れた画期的な作品だと断言できます。
まぁ、映像的な不満点もあるんですが（例えば”光”、廊下を充満する白い靄状のモノ等の映像が安っぽ過ぎるし邪気を孕んでいない・・・などなど）この作品が内包する新しい恐怖を提示した、凛とした意志に不満も雲散霧消しちゃいました。

この作品が１０年後、和ホラーファンの方々の間でエポックメーキング的な評価付けがなされることを祈念して。

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静か過ぎるし、つまらん。

脳科学の研究者が頭をドリルで開けて脳に刺激を与え・・
要は、脳実験をして「あの世」がどんなもんかを知りたいようだが・・
ってか、ラストは一体何やねん！放り投げたんか？まいや・・

オープニングには興味をそそられたが、その後は観るに耐え難い・・

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つかみはかなりインパクトありましたが
その後の展開にはあまり引き込まれませんでした。

（以下、ネタバレしています）

人間の持つ視覚を超える感覚が、脳に存在すると信じた女医（片平なぎさ）が
人体実験を行うという設定はかなり怖い。
しかも自殺者や自分の娘を使い、脳を開けて
刺激を与える手術のシーンはかなりのインパクト。

でもその後はイマイチなんですよね。
ありえないことが起こるわけだし、観客は幻覚だとわかって見るわけだし。

そしてもやもやしたまま、よくわからないままに終わってしまいます。
まあこういうテーマなので、仕方ないかもしれないけど。

結局、妹が言ったように、姉はあいつら（白い光？）に支配されていたということか。
そういえば母も姉も、妹のことを「お前」と呼ぶのに違和感を感じたんですよね。
普通、言わないと思うので。
母も姉もとうに乗っ取られていたということか…？

何かに魅了されて自分を見失う怖さは感じましたが
なんか消化不良でした。

あとは何にも怖くはない！
残念ながら私は、オチもよくわからなかったです。
ホラー映画なのに、綺麗って言うのか何て言ったらいいのかダークな感じや臭いが感じられない。
まあグロい・痛い・気持ち悪いシーンがほとんどないですからね。
白い光にはなんだか不気味さがあるものの、白い煙は何？？

最近ジャパニーズホラーはむずかしい！！（笑）

片平なぎささんのドＳ復活！

確実に　　　

見えました