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セブン / ブラッド・ピット

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「セブン」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人の刑事を描いたサイコ・サスペンスで、アメリカ・日本ともに大ヒットを記録した。凝りに凝ったオープニングが象徴するように、デヴィッド・フィンチャーのスタイリッシュな画造りと、ブラッド・ピット&モーガン・フリーマンの渋い演技が光る一編。

「セブン」 の作品情報

作品情報

製作年:

1995年

製作国:

アメリカ

原題:

SEVEN/SE7EN

受賞記録:

1995年 NY批評家協会賞 助演男優賞

「セブン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全222件

フィンチャー、ブラピ、そしてカイル・クーパーの代表作。

投稿日:2006/09/01 レビュアー:JUCE

表題3人のまさに代表作と言える作品。
まずカイル・クーパー。モーション・グラフィック・デザイナーの彼が手がける映画オープニングはクレジットの有無にかかわらず数多くあるが、一般に彼の名前が広がったのはこの映画のオープニングムービーを手がけたことが大きいだろう。この「セブン」のオープニングをはじめ、「D.N.A」や「ミミック」のオープニングなどはある意味本編よりも目立っていた。その後日本の映像界もかなりこれらの作品の影響を受けている。

フィンチャー監督とブラット・ピットのコンビは「ファイト・クラブ」もあるが、やはりこの「セブン」の方がいろいろな面で完成度が高いと思う。まあ両作品ともフィンチャー監督がブラピにモーガン・フリーマンやエドワード・ノートンなどの名優を絡めてうまく人間模様を描き、ブラッド・ピットの良さを引き出しているとは思う。フィンチャー監督は映像は美しいが人間をうまく描けないと言われているがこの両作品を見る限りではなかなか捨てたものではない。

影像美という点ではこの映画は「銀残し」という技法をうまく用いて雰囲気を出している。彩度を抑えて渋い風合いを出す現像方法だが、もともとは日本で生まれた技法だ。この「銀残し」も効いていて非常にスタイリッシュな影像に仕上がっている。

七つの大罪という宗教がらみのモチーフを扱っているが、特に宗教観が無くても十分愉しめる。やはり皆さん同様ハリウッド映画っぽくない衝撃のラストが気に入った作品。「後味の悪い」という意見もあるが、どちらかというと「余韻の残る」映画だ。

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良くも有り、悪くも有り… ネタバレ

投稿日:2008/09/06 レビュアー:pokorou

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モーガンフリーマンが大好きな私のDVDコレクションにモーガン主演作品が無い事に気付いた。こりゃいかん。で、ツタヤさんでモーガン作品を物色、で、購入したのがこの、「セブン」

観た事はあるが、もう一度見たい。そう思った。

改めて観た感想は…

まず、わたくし事で恐縮ですが、一つモーガンについて新発見がありました。

サマセット(モーガン)が、ミルズ(ブラピ)家へ御呼ばれ、ミルズの奥さん、トレーシーと3人でディナー中、アパート近くの地下鉄が通り、部屋がガタガタと揺れるシーン。

揺れ終わった後、サマセットが言う
「疲れを癒し、こりをほぐす、マッセージ付きだ」
その直後、サマセットとトレーシーが大笑いをする。
ミルズが「笑いすぎだぞw」と、言うシーン。
この大笑い、モーガンフリーマンは本当に大笑いしている、いや、バカ笑いと言っていい程笑って、正直、お顔が不細工に…
大好きなモーガンフリーマンの笑顔は何度となく観て来ましたが…
大笑いすると、あんな変な顔になるとは…知りませんでしたよ。
いや、変顔を観たからって嫌いになった訳ではありませんが、唯一私が笑えたポイントだったので(モーガンのお顔に…)
ちなみにチャプター12です。
ついでに言うと字幕でのセリフは「明るく、楽しく、揺れる我が家か」となっております。


で・・・本題へ戻ります。


このストーリは一言では語りきれません。

数日後に定年退職をするサマセット、そして新入りのミルズ
二人は数日間共に行動。
殺人事件発生、退職日寸前のサマセットはこの事件から外してくれと上司に掛け合うが、受け入れては貰えない。
が、その後、連続殺人、7つの殺人が行われる事をつかんだ。
異常な殺され方、そしてなぞのメッセージ、サマセットは退職日を伸ばし、最後(事件解決)まで相棒でいさせてくれ、とミルズに伝える。
5つの殺人が行われた後、犯人が自首をしてきた。
が、2つの殺人が解決していない。。。
犯人の妙な取引を弁護士から伝えられる。
その取引を受け入れたサマセットとミルズ。
そう…その取引こそが最悪の結末をもたらした…


一人目から6人目までは犯人が犯した殺人。
7人目は…
必死で止めようとするサマセット、「銃をおろせ!」何度も何度も繰り返す。
必至で堪え様とするミルズ、が、堪え切れない、堪える、堪え切れない…
あまりにも惨い…酷い…感情移入し、胸が張り裂けそうになった。


犯人の殺害方法の異常さは尋常では無い…
奇人、変人を通り越している。

こんな殺害方法、こんなストーリーを作り出した人も異常者では無いかと疑わずにいられない程のショックを受けた。
私の好きな作品「スピーリーホロー」の脚本家だ…再びショック…

これが映画って物か…と思うしか無い。

けど…やっぱり後味が悪い。。。
けど…名作だとも思える・・・

けど・・・けど・・・

★を5つにした理由…
出演者の迫真の演技。特にラストはド迫力がありました。
サスペンスとして、ストーリーに魅力があったからこそこんなに引き付けられた事。

でも・・・やっぱり万人受けはしないだろうな、と思う。

観終わって、こんなにがくせんとする。哀しくなる。泣きたくなる。
なんせ切ない、やり切れない思いは初めてです。。。

良かったのか、悪かったのか・・・

良くも悪くも・・・

とにかく…後味は悪いです。


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完全ネタバレ要注意 ネタバレ

投稿日:2005/01/30 レビュアー:ケチケチ

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キリスト教徒が人間を罪に導く可能性があるとしている、「高慢・嫉妬・暴食・色欲・怠惰・強欲・憤怒」の七つの罪を基本プロットとした映画です。定年間近の老刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と野心に燃える新米刑事ミルズ(ブラッド・ピット)の捜査劇としてのサイコサスペンス的なストリーですが、自分以外に関しては無関心な都会の風潮を批判する社会派映画でもあります。

二人の刑事が都会の人間を代表するかのような役柄を演じています。サマセットは孤独で知的でもあり、都会の人間の無関心を嘆いてはいますが、自分自身も都会で生きていく上で安全な無関心にドップリと漬かってしまい、改善する気力を欠いています。ミルズの行動を止めようと思えば止められたにもかかわらず、彼は最後まで無関心な他人でした。しかし行動を起こせない自分とは対照的に、猟奇的ではあっても行動を起こしている犯人にどこか共感するものさえ覚えていたように思います。一方ミルズはサマセットが抱く社会の問題にさえ気づかない新米刑事です。社会の本質を見抜こうともせず、犯人の心理状態も全く理解できません。彼は自分の妻にさえも無関心であったことが、この映画の最も大きなカタルシスを呼ぶ部分だと思います。

映像はデビッド・フィンチャー監督らしい、プロモーションビデオのような趣向を凝らしたスタイリッシュな映像です。どことも明確にされない都会の荒廃した雰囲気を、古典的な表現を捨てた演出で綴っています。殺人現場の描写もグロテスクではありますが、スプラッター映画のそれとは違い、部屋も含めた死体のアートのような描写で表現しています。監督のこだわる、人間的でない冷たさを感じる表現です。

またこの映画は、何気なく描かれている部分に都会の無関心が数多く描写されています。日常の出来事として気にもとめずに見ている観客もまた、都会の無関心に漬かって気づきもしないミルズと同じ存在とあざ笑っているのではないでしょうか。

サスペンスとしては良くできた映画だと思いますが、あまりにも犯人の思惑どおりに進む直線的なストーリーで、特にミルズの妻に関するエピソードはテーマから見ると予定調和な感が拭えません。テーマに共感させる部分で、登場人物たちの価値観が融和する部分がありませんのでテーマ表現が理屈でしかなく、映画ならではの共感が生まれないことが惜しまれます。5段階評価は、4。

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ハードコアサスペンス!サスペンス作品の中でもかなり秀逸な作品

投稿日:2005/01/09 レビュアー:RUSH

この作品を初めて見た時の衝撃を今でも記憶している。衝撃的で恐ろしい後味の悪いラスト・・。まさかこんな展開を見せるとは夢にも思わなかった作品として私の中では記憶されている。七つの大罪に見立てた連続殺人事件。Gluttony(大食)、Greed(強欲)、Sloth(怠惰)、Lust(肉欲)、Pride(高慢)、Envy(嫉妬)、Wrath(憤怒)の順に殺人が行われ、死体が発見されていく。その捜査に当たるのが定年間際のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と赴任してきたばかりの刑事ミルズ(ブラッド・ピット)の二人の刑事である。

この作品は他のサスペンス作品と違って殺人描写が全くない。殺人犯が犠牲者を殺すシーンは一切映像化されていない。通常のサスペンスであれば一つや二つ殺人シーンがあっても良さそうなものである。ところがこの作品は一切そのようなシーンは出てこず、死体が発見されるだけである。ところがこれが気持ち悪いものばかり(^^ゞ。七つの大罪に見立てた殺され方で死体は発見される。これは監督の意向か演出なのかわからないが、誰が見ても恐怖を覚える殺人シーンがないからこそ余計に事件の恐ろしさ、怖さがジワジワと視聴者に伝わってくる。現場に残された死体、そして鑑識が撮った写真を随時映し出すことによって事件の悲惨さ、異常さを強烈な恐怖ではなく遅効性の恐怖で演出しているように私には思えた。

二人の刑事の仲は最初ぎこちないものだったが次第に連携を見せるようになる。このあたりの二人の心境の変化をもう少し丁寧に描いて欲しかった。また、犯人が何故この様な猟奇的犯行に及ぶ事になってしまったかが全く描かれていない事がとても残念でならなかった。犯罪に及んだ理由はラストの車の中での会話で話されるが、「神曲」「カトリック教の歴史」「殺人者と異常者」「現代殺人捜査学」「冷徹」などの書物を図書館から借り出していた人物とだけしかわかっておらず、彼の背負ってきた背景がほとんど描かれていない。それが描かれていればラストの衝撃もより高まったのではないかと思う。ただあれ以上の衝撃と考えると恐ろしくなってしまうが・・(^^ゞ。個人的に不満な点があるものの、とてもハードコアな作品で優秀なサスペンス映画だと思う。ブラピの演技に注目!

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10年たちますが

投稿日:2005/08/08 レビュアー:まるZONBI

公開当時、スタイリッシュな猟奇殺人というモチーフが大好物だった私は、ずいぶん夢中になって見ていた記憶があります。

いつまでも色あせない映画です。
とは言え、強烈に印象づいていたのは、大食の殺人シーンとラストだけでしたが・・・。

改めてみて見ると、犯人の意図する"7つの大罪"に対する執着の意味がよくわからなくなりました。誰に対してのデモンストレーション?警察に対して?では警察に挑戦しているのであれば"7つの大罪"は挑発の道具でしかなかったのか?宗教的断罪であれば、犯人は使徒として動いていたのか?それは、全世界に対する警告だったのか?

犯人の部屋を見る辺りまでは、宗教的サイコのセンが濃厚。
ところが後半は、警察との攻防戦を楽しんでいるような・・・。気が変わったのかしら?それとも、この後味の悪いラストに持って行く為の、緻密な計算?

考えすぎ? 年取るといやねーー(^_^;

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1〜 5件 / 全222件

セブン

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フィンチャー、ブラピ、そしてカイル・クーパーの代表作。

投稿日

2006/09/01

レビュアー

JUCE

表題3人のまさに代表作と言える作品。
まずカイル・クーパー。モーション・グラフィック・デザイナーの彼が手がける映画オープニングはクレジットの有無にかかわらず数多くあるが、一般に彼の名前が広がったのはこの映画のオープニングムービーを手がけたことが大きいだろう。この「セブン」のオープニングをはじめ、「D.N.A」や「ミミック」のオープニングなどはある意味本編よりも目立っていた。その後日本の映像界もかなりこれらの作品の影響を受けている。

フィンチャー監督とブラット・ピットのコンビは「ファイト・クラブ」もあるが、やはりこの「セブン」の方がいろいろな面で完成度が高いと思う。まあ両作品ともフィンチャー監督がブラピにモーガン・フリーマンやエドワード・ノートンなどの名優を絡めてうまく人間模様を描き、ブラッド・ピットの良さを引き出しているとは思う。フィンチャー監督は映像は美しいが人間をうまく描けないと言われているがこの両作品を見る限りではなかなか捨てたものではない。

影像美という点ではこの映画は「銀残し」という技法をうまく用いて雰囲気を出している。彩度を抑えて渋い風合いを出す現像方法だが、もともとは日本で生まれた技法だ。この「銀残し」も効いていて非常にスタイリッシュな影像に仕上がっている。

七つの大罪という宗教がらみのモチーフを扱っているが、特に宗教観が無くても十分愉しめる。やはり皆さん同様ハリウッド映画っぽくない衝撃のラストが気に入った作品。「後味の悪い」という意見もあるが、どちらかというと「余韻の残る」映画だ。

良くも有り、悪くも有り…

投稿日

2008/09/06

レビュアー

pokorou

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モーガンフリーマンが大好きな私のDVDコレクションにモーガン主演作品が無い事に気付いた。こりゃいかん。で、ツタヤさんでモーガン作品を物色、で、購入したのがこの、「セブン」

観た事はあるが、もう一度見たい。そう思った。

改めて観た感想は…

まず、わたくし事で恐縮ですが、一つモーガンについて新発見がありました。

サマセット(モーガン)が、ミルズ(ブラピ)家へ御呼ばれ、ミルズの奥さん、トレーシーと3人でディナー中、アパート近くの地下鉄が通り、部屋がガタガタと揺れるシーン。

揺れ終わった後、サマセットが言う
「疲れを癒し、こりをほぐす、マッセージ付きだ」
その直後、サマセットとトレーシーが大笑いをする。
ミルズが「笑いすぎだぞw」と、言うシーン。
この大笑い、モーガンフリーマンは本当に大笑いしている、いや、バカ笑いと言っていい程笑って、正直、お顔が不細工に…
大好きなモーガンフリーマンの笑顔は何度となく観て来ましたが…
大笑いすると、あんな変な顔になるとは…知りませんでしたよ。
いや、変顔を観たからって嫌いになった訳ではありませんが、唯一私が笑えたポイントだったので(モーガンのお顔に…)
ちなみにチャプター12です。
ついでに言うと字幕でのセリフは「明るく、楽しく、揺れる我が家か」となっております。


で・・・本題へ戻ります。


このストーリは一言では語りきれません。

数日後に定年退職をするサマセット、そして新入りのミルズ
二人は数日間共に行動。
殺人事件発生、退職日寸前のサマセットはこの事件から外してくれと上司に掛け合うが、受け入れては貰えない。
が、その後、連続殺人、7つの殺人が行われる事をつかんだ。
異常な殺され方、そしてなぞのメッセージ、サマセットは退職日を伸ばし、最後(事件解決)まで相棒でいさせてくれ、とミルズに伝える。
5つの殺人が行われた後、犯人が自首をしてきた。
が、2つの殺人が解決していない。。。
犯人の妙な取引を弁護士から伝えられる。
その取引を受け入れたサマセットとミルズ。
そう…その取引こそが最悪の結末をもたらした…


一人目から6人目までは犯人が犯した殺人。
7人目は…
必死で止めようとするサマセット、「銃をおろせ!」何度も何度も繰り返す。
必至で堪え様とするミルズ、が、堪え切れない、堪える、堪え切れない…
あまりにも惨い…酷い…感情移入し、胸が張り裂けそうになった。


犯人の殺害方法の異常さは尋常では無い…
奇人、変人を通り越している。

こんな殺害方法、こんなストーリーを作り出した人も異常者では無いかと疑わずにいられない程のショックを受けた。
私の好きな作品「スピーリーホロー」の脚本家だ…再びショック…

これが映画って物か…と思うしか無い。

けど…やっぱり後味が悪い。。。
けど…名作だとも思える・・・

けど・・・けど・・・

★を5つにした理由…
出演者の迫真の演技。特にラストはド迫力がありました。
サスペンスとして、ストーリーに魅力があったからこそこんなに引き付けられた事。

でも・・・やっぱり万人受けはしないだろうな、と思う。

観終わって、こんなにがくせんとする。哀しくなる。泣きたくなる。
なんせ切ない、やり切れない思いは初めてです。。。

良かったのか、悪かったのか・・・

良くも悪くも・・・

とにかく…後味は悪いです。


完全ネタバレ要注意

投稿日

2005/01/30

レビュアー

ケチケチ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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キリスト教徒が人間を罪に導く可能性があるとしている、「高慢・嫉妬・暴食・色欲・怠惰・強欲・憤怒」の七つの罪を基本プロットとした映画です。定年間近の老刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と野心に燃える新米刑事ミルズ(ブラッド・ピット)の捜査劇としてのサイコサスペンス的なストリーですが、自分以外に関しては無関心な都会の風潮を批判する社会派映画でもあります。

二人の刑事が都会の人間を代表するかのような役柄を演じています。サマセットは孤独で知的でもあり、都会の人間の無関心を嘆いてはいますが、自分自身も都会で生きていく上で安全な無関心にドップリと漬かってしまい、改善する気力を欠いています。ミルズの行動を止めようと思えば止められたにもかかわらず、彼は最後まで無関心な他人でした。しかし行動を起こせない自分とは対照的に、猟奇的ではあっても行動を起こしている犯人にどこか共感するものさえ覚えていたように思います。一方ミルズはサマセットが抱く社会の問題にさえ気づかない新米刑事です。社会の本質を見抜こうともせず、犯人の心理状態も全く理解できません。彼は自分の妻にさえも無関心であったことが、この映画の最も大きなカタルシスを呼ぶ部分だと思います。

映像はデビッド・フィンチャー監督らしい、プロモーションビデオのような趣向を凝らしたスタイリッシュな映像です。どことも明確にされない都会の荒廃した雰囲気を、古典的な表現を捨てた演出で綴っています。殺人現場の描写もグロテスクではありますが、スプラッター映画のそれとは違い、部屋も含めた死体のアートのような描写で表現しています。監督のこだわる、人間的でない冷たさを感じる表現です。

またこの映画は、何気なく描かれている部分に都会の無関心が数多く描写されています。日常の出来事として気にもとめずに見ている観客もまた、都会の無関心に漬かって気づきもしないミルズと同じ存在とあざ笑っているのではないでしょうか。

サスペンスとしては良くできた映画だと思いますが、あまりにも犯人の思惑どおりに進む直線的なストーリーで、特にミルズの妻に関するエピソードはテーマから見ると予定調和な感が拭えません。テーマに共感させる部分で、登場人物たちの価値観が融和する部分がありませんのでテーマ表現が理屈でしかなく、映画ならではの共感が生まれないことが惜しまれます。5段階評価は、4。

ハードコアサスペンス!サスペンス作品の中でもかなり秀逸な作品

投稿日

2005/01/09

レビュアー

RUSH

この作品を初めて見た時の衝撃を今でも記憶している。衝撃的で恐ろしい後味の悪いラスト・・。まさかこんな展開を見せるとは夢にも思わなかった作品として私の中では記憶されている。七つの大罪に見立てた連続殺人事件。Gluttony(大食)、Greed(強欲)、Sloth(怠惰)、Lust(肉欲)、Pride(高慢)、Envy(嫉妬)、Wrath(憤怒)の順に殺人が行われ、死体が発見されていく。その捜査に当たるのが定年間際のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と赴任してきたばかりの刑事ミルズ(ブラッド・ピット)の二人の刑事である。

この作品は他のサスペンス作品と違って殺人描写が全くない。殺人犯が犠牲者を殺すシーンは一切映像化されていない。通常のサスペンスであれば一つや二つ殺人シーンがあっても良さそうなものである。ところがこの作品は一切そのようなシーンは出てこず、死体が発見されるだけである。ところがこれが気持ち悪いものばかり(^^ゞ。七つの大罪に見立てた殺され方で死体は発見される。これは監督の意向か演出なのかわからないが、誰が見ても恐怖を覚える殺人シーンがないからこそ余計に事件の恐ろしさ、怖さがジワジワと視聴者に伝わってくる。現場に残された死体、そして鑑識が撮った写真を随時映し出すことによって事件の悲惨さ、異常さを強烈な恐怖ではなく遅効性の恐怖で演出しているように私には思えた。

二人の刑事の仲は最初ぎこちないものだったが次第に連携を見せるようになる。このあたりの二人の心境の変化をもう少し丁寧に描いて欲しかった。また、犯人が何故この様な猟奇的犯行に及ぶ事になってしまったかが全く描かれていない事がとても残念でならなかった。犯罪に及んだ理由はラストの車の中での会話で話されるが、「神曲」「カトリック教の歴史」「殺人者と異常者」「現代殺人捜査学」「冷徹」などの書物を図書館から借り出していた人物とだけしかわかっておらず、彼の背負ってきた背景がほとんど描かれていない。それが描かれていればラストの衝撃もより高まったのではないかと思う。ただあれ以上の衝撃と考えると恐ろしくなってしまうが・・(^^ゞ。個人的に不満な点があるものの、とてもハードコアな作品で優秀なサスペンス映画だと思う。ブラピの演技に注目!

10年たちますが

投稿日

2005/08/08

レビュアー

まるZONBI

公開当時、スタイリッシュな猟奇殺人というモチーフが大好物だった私は、ずいぶん夢中になって見ていた記憶があります。

いつまでも色あせない映画です。
とは言え、強烈に印象づいていたのは、大食の殺人シーンとラストだけでしたが・・・。

改めてみて見ると、犯人の意図する"7つの大罪"に対する執着の意味がよくわからなくなりました。誰に対してのデモンストレーション?警察に対して?では警察に挑戦しているのであれば"7つの大罪"は挑発の道具でしかなかったのか?宗教的断罪であれば、犯人は使徒として動いていたのか?それは、全世界に対する警告だったのか?

犯人の部屋を見る辺りまでは、宗教的サイコのセンが濃厚。
ところが後半は、警察との攻防戦を楽しんでいるような・・・。気が変わったのかしら?それとも、この後味の悪いラストに持って行く為の、緻密な計算?

考えすぎ? 年取るといやねーー(^_^;

1〜 5件 / 全222件