俺は飛ばし屋／プロゴルファー・ギル

勧善懲悪ってみていて気持ちいい！
決してハッピー・ギルモアが善ってわけじゃないけど、おばあちゃんを思う気持ちは優しい善人。
はちゃめちゃで、すぐ切れる役どころは相変わらずだけど、それがまた憎めなくて、けっこう楽しい！
老人ホームのあの憎らしい介護士も最後やっつけて欲しかったのになあ。

「ゴルフは紳士のスポーツだ」とか「スコアよりマナーが重要」とか言っている人からすると、顰蹙モノのコメディ映画。

何しろ、この主人公、クラブを地面に叩きつけたり、ピンフラッグを投げたり、四文字言葉で悪態をつきまくり、八つ当たりは当たり前。挙げ句はグリーン上で殴り合いの喧嘩までする始末。(笑)

――でも、思うのだ。
やれ上着着用だとか、シャツの裾を出してはいけないとか、襟付きのシャツじゃないとダメとか、同伴競技者が打つ時は静かにするとか……、まぁ細かい規則がたくさんある。「そんなのイチイチ守っていられるか！」と。
誰だって、シャンクが続いた時は、クラブを投げつけたくなる。(笑)

コメディは、そういう規則や規律を打ち破り、笑い飛ばす。言わば、革命家のようなものだ。エネルギーも知性も必要だ。そして、よほど腰を据えてかからないと、笑い飛ばすはずの相手に負けてしまう。
日本のお笑い芸人に、それだけ真剣勝負が出来る人は、いない。○ズみたいなことしか出来ない。日本のＴＶは、彼らとテレビ局がダメにした、と私は思っている。
唯一、北野武さんのヘンな映画に、日本刀のような凄みを感じるだけである。

本作品の主人公ハッピー・ギルモアは、落ちこぼれのホッケー選手。ショットは凄いが満足に滑れない。然も、短気で喧嘩っぱやい。今年も選手になれず、彼女にも捨てられてしまう。
そんな或る日、育ての親であるお祖母ちゃん家が、税金の滞納で国税庁に差し押さえられてしまう。その額27万ドル。
ギルは、賞金につられてゴルフの大会に出場。思いもかけず優勝してしまう。
トーナメントへの出場権を得たギルは、型破りなドライバー・ショットを武器に、賞金を稼いでいく。
然も、彼の格式に縛られない言動が共感を呼び、トーナメントは観客で埋め尽くされるようになる。
……というお話し。(笑)

主演は、アダム・サンドラー。運動神経は良さそう。(笑)
400ヤードも飛ぶかどうかは別にして、ダイナミックなフォームには説得力があった。あれくらい下半身が安定しないと、マン振り出来ないよなぁ。(笑)

共演は、ジュリー・ボーウェン。『リーマン・ジョー』でもマドンナを演じていた。まぁ、コメディ映画に有りがちなキャスティングだと思う。お尻がカワイイ女優さんだ。

ギルにゴルフを教えるコーチ役には、カール・ウェザース。『ロッキー』のライバル（後にセコンド）役が有名だが、元はアメフトの選手。
彼がギルにプレゼントするパターが、「規格外じゃないの？」と気になって仕方なかった。あのパターが欲しいなぁ。(笑)

ノンクレジットでベン・スティラーも出演。友情出演って感じだろうなぁ。

定番のストーリー、定番の展開だが、随所に盛り込まれたブラックなギャグがいいスパイスになっていた。（バカバカしいけど、意外に好きだ）

オススメ！

ちなみに、先日、ケーブルＴＶのゴルフチャンネルで放送されたレッスン番組を見ていた。
ケバい巨乳の女性司会者が、手ほどきをするプロゴルファーに「『ハッピー・ギルモア』はお好き？」と訊いていた。(笑)　勿論、ジョークだが、どうやら本国では人気があるらしい。(笑)

球を転がすのは得意です！個人的にはもっと小さい玉のほうが得意だが！俺も毎日、飛ばしているが飛距離になら、そこそこ自身があります！

私、ゴルフとか全然興味ないんです。
だけどアダム・サンドラーにハマッてた頃見つけて見てみたんだけど、
すんげーーー笑った！！
タイトルからして、こりゃ頂けないわぁ・・・とか正直思いつつ見たんだがね、舐めてかかったらいかんわー。
面白すぎた。バカな話が大好きな私にはツボ。
回想シーンとか最強でした。
で「これ、おもしろいから！」って友達とかに勧めるんだけど
「・・・イヤーやめとくわ」って誰も信じてくれんのだよ。
やっぱタイトルがイキナリ「俺は飛ばし屋」ってトコが、よくないと思うわ。

ギャグはお約束モノで、バカバカしいことこの上ないんですが、アダム・サンドラーのキャラが良く合っていて可笑しいです。
プロホッケー選手を目指す主人公が、今すぐに大金が必要になって、アマでも賞金が狙えるゴルフに挑戦します。もともと物凄いシュートを放つ選手なんで、ゴルフボールも半端無くぶっ飛びます！派手な球筋に気分爽快、コテコテのギャグに笑いたい方、推薦しまっす。ちょっぴり（？）ラブストーリーも絡んできますんで、結構いいんじゃないでしょうか。